高齢者の社会参加促進に交通ICカードを活用?・・・・・・産経の”正論”記事から
最近では日本でも「Suica」や「ICOCA」、「PiTaPa」、「PASMO」等といったFelica技術を採用した交通ICカード(ICカード型乗車券)が数多く出回るようになり、利用者は”きっぷうりばの前の長蛇の列”に悩まされるといったことがなくなる等のメリットを、また鉄道事業者は出札・改札業務の簡略化等のメリットを、それぞれ享受していることでしょう。
私自身も、この交通ICカードについては、きっぷを購入する手間が省け、その上コンビニなどでおサイフ代わりに使えたり・・・と普段の生活の中で享受出来る利便性のほうを意識しちゃいます。
尤も私自身は交通ICカードの類は一切持っていませんが・・・
ところが、この交通ICカード、何も利便性のみならず、より社会的意義をもたらすような活用の仕方が存在していたんですね。
今日(19日)付けで『産経イザ!』に「【正論】坂村健 「引き算」か「足し算」か」という記事が掲載されているのですが、この記事を読む限り、先に話した利便性の先には”高齢者の社会参加の促進”という、高齢化社会を迎える現代に於いて切実な社会的な要望の一つとなっていることの達成がある、ということを感じさせられました。
記事を執筆したのは携帯電話などで使われている組込型OSの開発や、いわゆる「ユビキタス社会」の提唱者として知られている坂村健。
記事で紹介されているのはスウェーデンのエーテボリ市で行われている取り組み。
交通ICカードではありませんが、スウェーデンに於いて全国民に交付されている市民IDカード(日本でいうところの「住民基本台帳カード」に相当)と、エーテボリ市内に張り巡らされているデマンドバス網とリンクさせることによってカンタンに利用出来る仕組みを作り、それによって高齢者の外出を促し、結果的に社会参加の促進へとつなげようというものだそうで・・・
記事タイトルにある”「引き算」か「足し算」か”について、要は、例えば日本の路線バスに備えられている最新型の運賃箱のように”足し算的”に新機能を後付で盛り込むのか、それとも余分なものをそぎ落として単純化してしまう”引き算的発想”とするのか・・・このどちらを選ぶのか、記事を読んでいて、問いかけられているような気がしましたネ。
ICカード型乗車券等の新技術の導入で生活が便利になるのは悪くないのですが、ただ新技術の導入にとどまらず、高齢者の社会参加の促進等といった、導入することによって何を目論んでいるのか、つまりは新技術導入の先をも見据えた上で行動するということが必要となってくるのでは・・・こうつくづく考えてしまう私自身デシタ。
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