北朝鮮と「中国・ロシア」、韓国との鉄道連結についての話・・・若干の最新情報も
去る8月8日に韓国・北朝鮮両国が、来る8月28日から30日までの3日間、北朝鮮の首都・平壌で7年ぶりの南北首脳会談を行うと発表されたことは、各種メディアでさんざん報じていますので、ご存知の方も多いかと思います。
しかしその一方で、発表の前日(7日)から北朝鮮を襲った豪雨で首都・平壌を含む広い範囲で大きな被害が出ている模様で、朝鮮日報・日本語版Webに掲載の「北朝鮮で豪雨、死者・行方不明者数百人=朝鮮中央通信」という記事によると、8月12日までの被害状況として、家屋の崩壊約3万棟、鉄道・橋の流失約610カ所、農地の浸水・流失数万町歩(1町歩=3000坪=9900平方メートル)等の被害が出ている他、電力や通信が寸断されている地域も出ている模様。
だが、幸か不幸か、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の宿泊先として有力視されている迎賓館の百花園招待所や平壌市内の主な建物については被害は無く、陸路による訪朝時に利用される開城~平壌間の高速道路にも流失個所は出ていないとも伝えられています。
また、『IBTimes』に去る8月14日付で掲載された記事によると、朝鮮中央通信が「洪水で少なくとも800件の公共建造物、540橋の橋、70ヶ所の鉄道路線、1,100台の自動車、および上下水道施設、電気設備が破壊された」と伝えると共に、「推定される物理的被害は非常に大きい。絶え間なく降り注ぐ豪雨により、北朝鮮主要鉄道、橋、配電設備が破壊され、通信網が遮断された」とも報じています。
何れにしても広い範囲で家屋や農地に甚大な被害が出ているのは間違いないようで、これはこれで大いにクローズアップされてしかるべきところなのですが、同時に鉄道関係でも、鉄橋の流失等、相当な被害が出ているあたりも、ロシア・中国を初めとする周辺国による鉄道近代化の動きが本格化しつつある時だけに、ちょっと気になるところですネ。
ところで、去る5月にこのブログに掲載した「慶祝!南北朝鮮間鉄道試運転・・・・・・」という記事の中で、ロシアや中国が貿易強化を目的とした両国の鉄路に接続している北朝鮮鉄路の近代化に乗り出す構えを見せていることを書きましたが、このうち中国側からの動きについては、先月下旬、中国側国境からロシア側国境にかけて繋がっている北朝鮮鉄路の近代化に着手している模様です。
「慶祝!南北朝鮮間鉄道試運転・・・・・・」で紹介した記事と併せて以下に示しますと・・・
「図們-北朝鮮-ロシアの国際運送、稼動の見込み」
《『朝鮮族ネット』2007年4月27日付け掲載記事》
調べによれば、図們市党委、市政府の積極的な努力で、中国図們-北朝鮮図們江-ロシア・ハサン鉄道国際運送事業の再開が可能になった。 中国図們-北朝鮮図們江-ロシア・ハサン鉄道国際連携運送は 1992年 4月に開通、全長さは 126kmで、当年の出荷量は 20万トンであり、主要輸出入貨物は化学肥料や鋼材などだった。 しかし当時、対ロシアの貿易規模が小さいうえ、北朝鮮の電力供給不足などの原因により、運行が止められた。 最近、吉林省とロシアの貿易規模が継続的に拡大したが、双方は陸路通商口のみ利用していた。陸路運輸は能力が小さく、原価が比較的高いうえ、琿馬鉄道が出荷できないなどが原因で、双方の貿易発展を制約している。 それゆえ、この通路を開通すれば企業原価を低めることが出来、対ロシア貿易を積極化させることが出来るだけでなく、延辺地区の人・物の流れと資金の流れを推進し、延辺地区の経済及びロシア沿海地区の資源の相互補充を推進することができるので、双方の利益にいずれも重要な効果がある。 図們市ではこの事業に対して高度の関心を払い、去年、開発開放指導チームを構成し、専門人員を定めて通路の建設を急ぐこととした。 1年間の努力を経て、この事業は現在までに一定の進展を見せている。 省開発弁公室では、国際連携運送再開実行の可能性について肯定し、このプロジェクトを今年、省政府対ロシア・ウラジオストク地域との会見内容に含めると述べた。去年年末、市委、市政府では、該当の専門家を招待して北朝鮮に出張し、鉄道の情況を視察した。 北朝鮮鉄道部門ではこの区間の鉄道を開通することについて同意すると表明した。 今年 3月、図們市党委副書記・呉健は、副州長・西門順基とともに瀋陽鉄道局へ行き、この問題を報告、鉄道局の指導者は全力で支援すると述べ、三国鉄道部門会見の時にこの議題を提出すると明らかにした。 これ以外に市委、市政府は積極的に国際連携運送に対する企業の支援を獲得している。 現在、このプロジェクトを引き受けて投資すると名乗り出た企業はいくつかある。 (吉林新聞 2007年4月27日) |
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「図們-ロシア・ハサン鉄道を復旧」
《『朝鮮族ネット』2007年7月28日付け掲載記事》
最近、延辺図們市は、図們から北朝鮮・豆満江を通ってロシア・ハサンに至る 3国連結鉄道の復旧をすすめている。 1992年 4月に開通したこの鉄道は、全長が 126kmだ。 図們-ハサン鉄道は当時、貨物量が 20万トンに達し、化学肥料や鋼鉄材料などを主に積んで運んだ。 しかし当時、対ロシアの貿易規模が小さく、北朝鮮の電力供給不足で鉄道運送がしばらく中断していた。 現在、図們市政府は既に北朝鮮、ロシアと何回も相談し、ロシアと北朝鮮側も積極的な態度を見せている。 (黒龍江新聞 ユン・ウンゴル記者 2007年7月28日) |
なお、「図們江」と「豆満江」は共に中朝ロ国境を流れる同じ川を指し、「図們江」は中国側の呼称、「豆満江」は北朝鮮側の呼称です。
さて、本ブログの「慶祝!南北朝鮮間鉄道試運転・・・・・・」という記事の終わり近くで記事タイトルのみ紹介した「図們-北朝鮮-ロシアの国際運送、稼動の見込み」という記事の全文を上記2記事の1本目として示していますが、ここで、この記事本文中に出てくる「琿馬鉄道」について少し・・・
「琿馬鉄道」の”琿馬”の”琿”は中国東北部の吉林省・延辺朝鮮族自治州の一都市である琿春市を指し、”馬”とはロシア(中国語表記「俄羅斯」)沿海地方南端、北朝鮮国境のロシア側の街ハサンの少し北方に位置する街マハリノ(馬哈林諾、Махалино)を指します。
つまり「琿馬鉄道」は中国・吉林省の琿春とロシア沿海地方の南端ハサンの少し北に位置するマハリノとを結ぶ鉄道路線のことをいうわけで、『朝鮮族ネット』に掲載の”朝鮮族の歴史年表”によると、4年前の2003年11月28日に正式に運行を開始したそうですが、中国側のネット上公開情報からは、その後も順調に運行されているとは言い難い状況であることが窺えます〔→繁体中国語による「中俄琿春鐵路口岸概況」(中国語翻訳サイトを使って推定)〕。
上記2記事のうちの1本目文中に現れる「琿馬鉄道が出荷できないなどが~」はこのことを言っているのかもしれません。
上記2記事が合わせて伝えている「中国・図們-北朝鮮・図們江-ロシア・ハサン」の鉄道ルートの開通(復旧)に向けての工事はどうやら中国とロシアをダイレクトに結ぶ「琿馬鉄道」のバイパス的役割を持たせる意図があるように思えてきます《定かではありませんが》。
参考までに、琿春・マハリノ・ハサン・豆満江の各鉄道駅の位置関係についてはWebサイト『百年の鉄道旅行』内に掲載の「琿春」・「豆満江-ハサン」両ページを合わせてご覧頂くことで(地図と共に「豆満江-ハサン」頁に掲載のロシアの時刻表からの切り抜きにも注目)大体の位置関係がつかめると思いますし、琿春市内にある展望台から望む中国・北朝鮮・ロシアの3国国境地帯の風景写真が『朝鮮族ネット』内に掲載の”観光案内~三国国境地帯”に掲載されています。
また、中国側の延吉・琿春の2つの街については『鳳@bongのpage』に掲載の「私の目で見た延吉・琿春(2005年8月10日~18日)」という旅行記にて、豊富な写真画像(デジカメ撮影画像とビデオ映像からのキャプチャ画像)を交えて、紹介されている他、琿春についてはWebサイト『shin12.1』内に掲載の「琿春」のページでも、中国・ロシア・北朝鮮3国の国境地帯遠望写真を中心に、自らの体験談をも交えつつ、紹介されています。
そして図們については、図們駅等の写真を掲載している「国境の町図們の町並み」の他、豆満江にかかる中朝国境に跨る図們大橋を写した「延吉、図們 -北朝鮮との国境の町ー」、北朝鮮・南陽と中国・図們を結ぶ鉄道線路等の写真を掲載している「京図線 図們」等で紹介されています。
で、調べていて意外に感じたのは、実は琿春という街は日本との交流が盛んなところでもあるようで、『朝鮮族ネット』と同一のドメインを使用した琿春市の日本語Webサイトが開設されている他、『中国情報局ニュース(サーチナ)』に去る6月と7月に2度にわたって掲載された「中国と共存共栄を図るための視点(第37回・第38回)」では岐阜市の縫製業者が琿春の地で成功を収めていることや琿春市が(中国国内の都市の中で)日本の東京に最も近い街であること等の話が記述されており、更に今年10月には琿春からロシア・韓国を経由して日本の新潟に向かう航路の開設が予定されているとの情報もあります(→「吉林省の琿春と新潟を結ぶ海上航路、10月に開通」)。
えらい横道にそれてしまいましたが、2003年に正式開業しながらも不調続きともいわれる「琿馬鉄道」のバイパス的位置づけとしているであろう「図們~豆満江(北朝鮮)~ハサン(ロシア)」の3国連結鉄道の復旧工事が、ロシア・北朝鮮の協力を得つつ、進められているとのことです。
この図們市を初めとする図們江(豆満江)周辺地域の開発は中国政府も注目しており(→「全国人大・蒋正華副委員長、図們江地域開発の現況を視察」)、先に日本との交流が盛んと記した琿春市では先月18日に琿春ロシア工業団地の定礎式が行われたり、来年(2008年)の10月1日には吉林省の省都・長春からこの琿春までの高速道路の開通が予定されている等(→「長春-琿春高速道路、来年に開通」)、3国連結鉄道の建設(復旧)推進の動機付けとなり得る中国側のバックボーンはどんどん構築されてきていると言えましょう。
そこへ降りかかった今度の北朝鮮国内大洪水・・・
家屋等流失と共に鉄道施設(鉄橋など)の流失もかなりの箇所に上っていることが報じられています。
ただ、今回お話ししている中国・ロシア・北朝鮮の3国間の鉄道建設が行われているであろう、ロシアとの国境地帯及び中国との国境地帯を抱える北朝鮮北部地域については被害があったとの報道が今のところされておらず、もしかすると先に話しました「中国・図們-北朝鮮・図們江-ロシア・ハサン」の鉄道ルート建設(復旧工事)には影響ないかもしれませんね《国境地帯なので秘密にしているだけという可能性も有りだが》。
とはいえ、北朝鮮国内の鉄道関連施設の被害がかなりの部分に及んでいる報道があることも事実・・・けれども復旧させるだけの財政力等が今の北朝鮮には無いことは想像に難くないところでしょう。
このブログでも、ロシアと中国は各々に繋がる北朝鮮鉄路の立て直しに意欲を示していることを書かせてもらっているのですが、この度の大洪水は、これは適切な言い方ではないかもしれませんが、ある意味ロシア・中国にとっては「チャンス到来」というべきタイミングではなかろうか、そう思ったりもします。
ここで少し現状に目を向けてみますと、朝鮮日報・日本語版Webに去る5月18日(勿論洪水が起きる前)付けで掲載された「【社説】南北縦断鉄道で核問題の解決を遠ざけてはならない」によると、北朝鮮鉄路の現状として、老朽化し切った線路のため、時速40キロメートルの速度にも耐えられない。線路の交換には少なくとも3兆ウォン(約3900億円)が必要だが、実際にはそれをはるかに超えることだろう、と指摘し、すべては韓国側が解決しなければならない問題、としていますが、膨れあがる財政赤字に苦しむ韓国が単独で解決することは無理なことでしょう。
それでも、「北朝鮮の鉄路に”コンクリート枕木”と”光ファイバー敷設”!?・・・・・・南北朝鮮間試運転から2ヶ月、4カ国の動き」の後半で伝えていますが(新聞記事引用)、韓国のKORAILのトップが来年(2008年)開催の北京五輪に合わせて国際列車を運行させたいと表明している他、「盧大統領「シベリア鉄道と韓半島縦断鉄道の連結を」」という記事によると、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領がロシアのプーチン大統領に対して韓国への訪問及びシベリア横断鉄道と韓半島(朝鮮半島)縦断鉄道の連結を公式に要請する等、朝鮮半島と大陸とをレールでつないでいく意欲は見せています。
それならば、これは単細胞的発想かもしれませんが、これまで本ブログでも新聞記事引用等の形で伝えてきていますように、ロシアも中国も、”貿易強化”という大義名分があるとはいえ、北朝鮮鉄路の近代化に積極的に取り組む姿勢を見せてきており、ことにロシアについては北朝鮮から鉄道近代化について任されているとも伝えられている一方で、ロシア鉄道側もやはり赤字を抱えていることもあって、韓国にも協力を求めていることも伝えられてきていますので、ここは韓国とロシア、そして中国と財政面等を手を携えるとともに、場合によっては東アジアの一国家で中国東北部にも最近積極的に進出したりしている日本、そして6カ国協議のメンバーであり貿易規模も拡大してきているアメリカをも巻き込むのも有りかな、とも考えたりします。あと、昔日本が当時”東海道新線”として東海道新幹線の建設を進めていく過程で、当時新幹線を”「世界の三バカ(万里の長城、ピラミッド、戦艦大和)」に次ぐ大バカ”だと揶揄されながらも(「世界の三バカ」に含める言い方も存在)、世界銀行から莫大な融資を受けてでも完成させていたように、今回の一連の北朝鮮鉄路近代化が北朝鮮およびその周辺国等にもたらすメリット等をしっかり示して世界銀行の融資を受けるのも考えられなくもないかな・・・
また、この南北朝鮮とロシア・中国とのレールをつなぎ、整備し、走らせることは、北朝鮮にも列車通過毎に料金収入が転がり込む等のメリットがあることも報じられていますので(実は金日成もこのことに注目し、南北朝鮮鉄道建設を遺訓として残していったとも言われています)、そこのところも強調すると共に、8割近くを誇る北朝鮮鉄道の電化率でありながら電力供給の不安定さから正常な運行が不可能な現実も踏まえて、核保有を認めた北朝鮮に対し、その核を全面的に平和利用の一形態である原子力発電に仕向けることで(単純にはいかないでしょうが…)、電化路線の蘇生につなげていくと共に、電力の安定供給によって生活改善にも役立てられるわけですね《北朝鮮の電化方式は「直流3000V」とのことですが、これを日本と同じく「直流1500V」とするだけでも節約になるでしょうし、韓国と中国の電化(電源)方式を考えるならば「交流25kV」も考えられるところでしょうね(ただ、中国の電化区間は全て交流電化との話ですが、電圧に関するデータが見当たりません…)》。
一方で、朝鮮半島全体の鉄路近代化を考える際、勿論忘れてはならないこともたくさんありますね。
主なものだけでも、核開発問題、北朝鮮国内の体制の問題、国内外の情報流通の遮断(というか情報封鎖)、貧困問題・・・
南北朝鮮試運転という出来事に逃避することなく、北の核の脅威にさらされていることや拉致問題等といった現実を韓国は直視すべきとの批判的意見も存在することも事実で《「【社説】南北縦断鉄道で核問題の解決を遠ざけてはならない」とこの記事に対する私見も述べている「この声が韓国民の心に届くか?:南北縦断鉄道で核問題の解決を遠ざけてはならない(朝鮮日報)」というブログ内記事、「盧武鉉トレインの暴走…大日本帝国が築いた鉄路」等》、朝鮮半島鉄路と大陸の鉄路の接続という事業を進めていくにしても、政治問題等に関して一定のケリを付けておくことは、安定した鉄道輸送を目指す上でも、必要不可欠なところでしょう《この「政治問題」については時に物流の妨げとなる要因になることもしばしばで、日数等はかかっても政情に左右されにくいコンテナ船輸送(つまり海運ですね)を支持する意見も存在するくらいですから→「韓タンの夢」、「世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL129」とか》。
あと、日朝国交正常化等にかこつけて、鉄道建設(復旧)に必要な資金を日本からせびり取ろうとする動きも存在しますが、日本とて巨額の赤字を抱えている身、とてもじゃないけど日本単独で外国に於いて行われる事業の面倒なんて、とてもじゃないけど見切れません。
ここはやはり近代化事業に直接関わる中国・ロシア・韓国を中心に資金拠出面も含めて動いてもらい、そこに日本やアメリカ等も協賛の形で巻き込んでいくというような「国際コンソーシアム」方式とすべきではなかろうか・・・まあ政治的軋轢も予想されるかもしれませんが、現状ではそうせざるを得ないところでしょう。
朝鮮半島の日本統治時代には繋がっていたものの、第2次大戦・朝鮮戦争によって分断されてしまった朝鮮半島の鉄道線路、そしてその後の北朝鮮体制の中で疲弊しきった朝鮮半島北半分の鉄道線路・・・今、貿易強化等を狙って中国とロシアが、そして南北再統一の念願から韓国も、朝鮮半島の鉄路と大陸の鉄路とを甦らせて両者を繋げようと、政治問題等数多くのハードルを前にして、もがいている姿が浮かんできます。
そこへ今度の北朝鮮大洪水による鉄道関連施設流失の報道・・・朝鮮半島鉄路近代化に積極的に取り組む国々にとっては主導権を握る絶好の機会といえるところでしょう《実際には、北朝鮮がどう対応するかによっても左右されますので、こう単純には行かないでしょうが》。
鉄道好きの私としては日本統治時代には実現していた朝鮮半島全体からユーラシアに続く鉄路の復活は望むところなのですが、現実問題、陸路輸送に付きまとうリスク(政治的リスク等)を回避する意味合いからも、コンテナ船による海上輸送も選択肢の一つとして用意すべきだろうか、とも思っています。
P.S.
日本国防協会Webサイトに掲載されている「北朝鮮の核問題のゆくえ」という、6カ国協議の主要議題となっている北朝鮮の核開発を巡って著された論文ページがあるのですが、この後半のあたりに今回の記事で話しました朝鮮半島の鉄道の話がちょろっとだけ登場している他、周辺国からのエネルギー支援の話なども盛り込まれており、なかなか味のある内容のように感じました。
かなりの量ですので、お時間のあるときにゆっくり読まれることをお勧めしたいと思います。
【関連記事(追記)】
「北朝鮮の鉄道に関する著書とWeb写真ギャラリー・・・驚きです!!」
「南北朝鮮鉄道試運転56年ぶりに実施に寄せて(ん?)・・・」
「慶祝!南北朝鮮間鉄道試運転・・・・・・」
「南北朝鮮間鉄道試運転に見る朝鮮半島の現実・・・『イザ!』掲載記事から」
「北朝鮮の鉄路に”コンクリート枕木”と”光ファイバー敷設”!?・・・・・・南北朝鮮間試運転から2ヶ月、4カ国の動き」
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» この声が韓国民の心に届くか?:南北縦断鉄道で核問題の解決を遠ざけてはならない(朝鮮日報) [日本は日本、韓国は韓国]
昨日(5月16日)、南北朝鮮間の鉄道が試運転された。何でも50年以上ぶりだとか。それそのものは、悪いことでもなんでもない。ただ、北朝鮮の核問題を考えると、いいともいえなさそうだ。朝鮮日報は頑張り続ける。
南北縦断鉄道で核問題の解決を遠ざけてはならない
(略)・・・昨日の試験運転を見て、まるで韓半島(朝鮮半島)に平和が訪れたかのように感じた人もいるかも知れないが、それは幻想だ。試験運転行事に参加した統一部長官は数日前、「平和を守るためにどれくらい努力してきたか、国民は反省すべき」と語った。まるで... [続きを読む]
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