南米コロンビアのピアニストと大学オケ&合唱団によるベートーヴェン『合唱幻想曲』演奏動画《+大阪・広島情報》
こちら大阪の「1万人の第九」はレッスンが順調に進み、レッスン・クラスによっては既に”折り返し地点”にさしかかっているところが出てきています《ちなみに私が所属しているレッスン・クラスもその一つデス(全6回中3回目まで終了しました…)》。
そろそろしますと「佐渡裕特別レッスン」(佐渡練)の日程がクラス毎に発表されるでしょう。
一方、広島の「第九ひろしま」についても順調に推移しているようで、「第九ひろしま2007好調」という記事によると、現在RCC事業部に寄せられる各種問い合わせの約半分が「第九ひろしま」関連らしく、この調子だと今冬開催分の「第九ひろしま2007」の公演チケットは完売になりそうな気配だ、と話しています。
◆ 広島県外からの合唱参加はインターネットでOK!?
ところで、去る9月15日(土)に開かれた私自身所属するレッスン・クラスの会場にて、これは「写真撮影がありました《あと”広島”の募集も》・・・「大阪6」クラス・3回目」にて書いた話ですが、昨年に引き続いて「第九ひろしま」の広島県外(「1万人の第九」合唱参加者等)向け専用募集チラシの配布がありました。
その、会場で配布されていた「第九ひろしま2007」(第23回「第九ひろしま」)の広島県外向け(「1万人の第九」合唱参加者等向け)チラシの実物のスキャナ画像(両面とも)を左図にて示しますが、裏面に記載されている旅行条件等を見る限り、バスツアー形式の募集となっていること、旅行代金(14,800円;合唱団参加費別途)等、昨年通りのようですネ。
で、実は私も今まで知りませんでしたが、このバスツアー形式による「第九ひろしま」広島県外向け合唱団員募集、インターネットからの合唱参加申込みが可能となっています!《既にご存じの方は当方の認識不足です。どうもスミマセン!!》
このバスツアーを主催する阪急交通社のWebサイト内に掲載の「ツアー詳細のご案内~第九ひろしま2007バスツアー2日間」のページから申込みが出来、空席の確認も出来るようになっています《勿論ツアー日程や料金等の必要事項の記載もあります》。
なお、専用パンフレットにも記載されていることでありますが・・・
◎ 今冬の「1万人の第九」に合唱参加の方
◎ 過去に3回以上「第九」への合唱出演経験のある方
の何れかに該当し(暗譜可の方)、かつ本番前日〔12月15日(土)〕のリハーサルからの参加が可能な方であればどなたでも参加可能となっています。
関西圏以東(東海圏・首都圏等)から参加希望の方については、大阪までの交通手段の別途確保が必要になってくると思いますが、申込みの前に念のため当該バスツアーを受け持っている阪急交通社・大阪団体支店営業一課(06-6361-4823)まで一度お問い合わせされるとよろしいかと思います。
あともう一つ、ウィキペディア解説「第九ひろしま」によると、今年から「第九ひろしま」でも公演の模様をライヴ収録したDVDを発売予定との話で、これには私も驚きました《正直私も知りませんでした》。
私自身としては、「第九ひろしま」の抱えているであろう事情等を考え、DVD発売とまでは言わなくとも、費用負担の少ない、公演模様ライヴ収録のネット配信を公演終了後一定期間してほしいと願っていたところなのですが・・・失礼ながら、本当に大丈夫なのか、正直少し心配デス。
◆ 南米の大学オケ&合唱団による『合唱幻想曲』
さて、久しぶりにネット上で公開されている「第九」のルーツ的作品、ベートーヴェン『合唱幻想曲』の演奏を収録したマルチメディア・ファイルの中からひとつ紹介したいと思います。
今回は『YouTube』に今月に入ってから投稿された演奏動画からの紹介となります。
今回ご紹介するのは南米コロンビアにあるコロンビア国立大学芸術学部(Conservatory of Colombian National University)のオーケストラ並びに合唱団による『合唱幻想曲』演奏を収録した演奏動画です。
2000年に行われた公演のライヴ収録の映像となっており、『YouTube』へは今月14日に投稿されています《ちなみに投稿者の国籍はコロンビアとなっています→誰が投稿したかはこの後の文章を読んでいくうちにわかります》。
南米の演奏団体による演奏は、このブログでは「南米・ボリビアのオーケストラによる「第九」・・・・・・『Google Video』より」以来のことで、『合唱幻想曲』演奏では勿論これが初めてです。
で、動画に添付されている演奏者データは以下記載の通り。
ピアノ:アルヴァロ・オルドニェス
[Alvaro Ordoñez]
ソプラノ(1):ヌリ・コントレラス
[Nury Contreras]
ソプラノ(2):ブランカ・L.ムナール
[Blanca L. Munar]
アルト:アンドレア・カスティージョ
[Andrea Castillo]
テノール(1):レオナルド・ゲバラ
[Leonardo Guevara]
テノール(2):マウリシオ・エチェベリ
[Mauricio Echeverry]
バリトン:ルイス・アウグスト・メサ
[Luis Augusto Mesa]
合唱:コロンビア国立大学芸術学部合唱団
合唱指揮:エルザ・グティエレス
[Elsa Gutierrez]
管弦楽:コロンビア国立大学芸術学部交響楽団
指揮:ズビグニェフ・ザヨンツ
[Zbigniew Zajac]
上記のうち、合唱と管弦楽のところの「コロンビア国立大学芸術学部合唱団」と「コロンビア国立大学芸術学部交響楽団」という日本語表示についてですが、元々の表記は「Choir and Symphony Orchestra from the Conservatory of Colombian National University」となっており、もしかするとこの演奏のために芸術学部の学生の中からオーケストラと合唱団を臨時に結成していた可能性も否定できませんネ。
なお、ピアノ・ソロを務めているアルヴァロ・オルドニェスはコロンビアの首都ボゴタで活動しているピアニストで、過去にコロンビア国内で開催のピアノコンクール等で上位入賞を果たしている模様ですが、どうやら自らの演奏を次々と『YouTube』に投稿・公開している様子で(→『YouTube』に於ける彼自身のページへ)、今回紹介する『合唱幻想曲』演奏動画もそのようにして投稿されたものの一つです。
そして指揮を務めているズビグニェフ・ザヨンツはポーランド出身のファゴット奏者兼指揮者として活躍中のようです。
今回の演奏動画は、演奏本題部分については2分割となっており、そこにカーテンコールとアンコール演奏の模様を映した動画一つがくっついた形になっています。
それでは、以下の計3本の演奏動画を順次お楽しみ下さい。
実は曲の冒頭(動画1本目の冒頭)でピアノ・ソロのオルドニェスが音をはずしてしまい、そのことで『YouTube』添付データの最後のほうに「mmmmmmmmmm with a funny mistake at the beggining hahahaha」とオルドニェス自ら記しているあたり、ウィットに富んだ彼の人柄というものを何となく感じさせてくれている気がしますネ。
少々難はあるものの、自分なりにしっかりと音楽を作り上げている感じの演奏だと思います。
【おことわり】
動画投稿サイト(『Google Video』、『YouTube』等)にて公開されている動画については、今後、投稿者或いは運営サイドの判断等により削除される可能性があります。その場合、お楽しみいただけなくなりますことを予めご承知おき下さい。
P.S.
ちょっと「第九」から離れて音楽全般の話になりますが、「コロンビア国立大学芸術学部」で検索エンジンにかけているうちに『中南米ピアノ音楽研究所』というWebサイトに行き当たりました。
なんでもこのWebサイト、管理人の個人的な趣味で中南米生まれの作曲家のピアノ作品を収集しているとのことで、世界的に有名となってしまっているヴィラ=ロボス(ブラジル)とヒナステラ(アルゼンチン)を除き、音楽史上、この2人の陰に隠れてしまっている中南米の作曲家たちのピアノ作品を収集、公開することをポリシーとしているようです。
ここまで中南米の作曲家の作品にこだわっているサイト、なかなか見かけません。それだけに凄く貴重なサイトと言えますね《余談ですが、私が現在籍を置かせてもらっているピアノ・サークルに中南米系作曲家の作品を得意とする人がいます。そしてその人は超絶技巧の持ち主でもあります…》。
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