アシュケナージ＝Ｎ響の「第九」（2005年）…「１万人の第九」最新情報及び「第九ひろしま」注意情報も《改訂版》

　大阪の「１万人の第九」に動きがありました。

　チケット前売りまで残り10日を切る中、10月に入っても”未発表”の状態が続いていた今冬開催分の「１万人の第九」のソリスト陣と第１部ゲストがようやく発表となりました。

　つい先ほど、「１万人の第九」公式サイトの切り替え（募集モード→本番モード）を確認、それによると、まずソリスト陣については、

ソプラノ：田村　麻子
メゾ・ソプラノ：林　美智子
テノール：吉田　浩之
バリトン：キュウ・ウォン・ハン

と発表されました。
　「今年の『21世紀の第九』（佐渡裕指揮）前売開始へ ＆ 横浜交響楽団による「第九」・その３（終）」の中でも書いていますが、今年の年末に大阪のザ・シンフォニーホールで行われるホール（朝日放送）主催の佐渡裕指揮による「21世紀の第九」で、今夏開催された河口湖音楽祭に於ける佐渡裕指揮による「第九」演奏会に出演した４人のソリスト陣のうちのメゾ・ソプラノ（アルト）だけが交替となっていることから「１万人の第九」に出演するソリスト陣の中のメゾ・ソプラノ（アルト）・ソロが誰になるのか気になっていましたが、結局年末に行われる「21世紀の第九」を反映する形となりました《逆に言えば、「１万人の第九」出演のソリスト陣４人がそっくりそのまま「21世紀の第九」にも出演することになります》。

　そして第１部ゲストは1983年鹿児島県日置市生まれの歌手兼女優の中島美嘉で、デビュー作は2001年11月リリースの「ＳＴＡＲＳ」（2002年の第44回「輝く！日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞）。同じ九州出身と言うこともあって、昨年の第24回｢１万人の第九｣の第１部ゲストだった元ちとせ〔鹿児島県大島郡瀬戸内町（奄美大島）出身〕等と親交があるそうです。

　ちなみに彼女の公式Ｗｅｂサイトのニュースリリースには今回の「１万人の第九」への出演の旨の発表はまだありません。

　司会者でありますが、指揮者が佐渡裕に交替してから３年目の第19回公演（2001年）以来ずっと務め続けている小倉智昭が今年も務めます《今になってようやく知ったのですが、彼は高校時代、陸上選手として全国大会に進出した経験があるそうな・・・》。

　それから広島の「第九ひろしま」関連で一つ注意情報を。
　以前「南米コロンビアのピアニストと大学オケ＆合唱団によるベートーヴェン『合唱幻想曲』演奏動画《＋大阪・広島情報》」にて、広島県外在住者（「１万人の第九」合唱参加者）向け合唱団員募集に絡んで、遠隔地在住の「第九」経験者についてはインターネットから合唱参加申込が出来る旨をお伝えしましたが、当方にて実際に試してみたところ、宿泊先となる施設（ホテル）の一部屋あたりの人員割り（「２人１室」または「３人１室」）の関係からか、”人員１名”での申し込みは不可能であることが判明しました《「人数相違」エラーではじかれてしまいます》。

　そのため、もし１人での参加を希望される場合は、この県外募集のために組まれているバスツアーを主催する旅行代理店に直接申し込む形となります《申込先と電話番号については「南米コロンビアのピアニストと大学オケ＆合唱団によるベートーヴェン『合唱幻想曲』演奏動画《＋大阪・広島情報》」に掲載しております「第九ひろしま」広島県外在住者（「１万人の第九」合唱参加者）向け合唱団員募集用チラシ裏面画像の下のほうに記載されていますので、そちらをご参照下さい》。

◎ アシュケナージ＝Ｎ響の「第九」（2005年）

　今日、『YouTube』を何となしに眺めていますと、２年前の2005年の年の暮れに行われたウラディーミル・アシュケナージ指揮ＮＨＫ交響楽団によるベートーヴェン「第九」公演に於ける演奏動画が寄せられているのを見つけましたので、急遽紹介したいと思います。

　この2005年のＮ響「第九」に於ける出演者は以下の通り。

ソプラノ：森　麻季
メゾソプラノ：シャルロット・ヘルカント
テノール：ミカ・ポホヨネン
バリトン：セルゲイ・レイフェルクス
合唱：二期会合唱団
管弦楽：ＮＨＫ交響楽団
指揮：ウラジミール・アシュケナージ

　Ｎ響の「第九」といえば合唱団は”国立音楽大学”で半ば決まっているような感があるのですが、この2005年の「第九」公演ではプロ集団である”二期会合唱団”が担っていました。

　で、動画自体は第１楽章と終楽章のみの収録となっていて、第１楽章では２分割、そして終楽章では３分割される形で公開されていますが、何れもＮＨＫで放映されたものをキャプチャしたもののようですね。

　そして動画分割は以下の通りに行われています。

◇ 第１楽章
　◆ 第１分割：１小節目→364小節目
　◆ 第２分割：365小節目→楽章終
◇ 第４楽章（終楽章）
　◆ 第１分割：１小節目→330小節目
　◆ 第２分割：331小節目→654小節目
　　《男声合唱のみの「マーチ」への導入部分から》
　◆ 第３分割：655（654）小節目→曲終
　　《「２重フーガ」部分から》

　では、以下の動画計５本を順次お楽しみ下さい。

● 第１楽章（２分割）

Beethoven - Vladimir Ashkenazy
Symphony No.9 Mvt.1 (1/2)

Beethoven - Vladimir Ashkenazy
Symphony No.9 Mvt.1 (2/2)

● 第４楽章（３分割）

Beethoven - Vladimir Ashkenazy
Symphony No.9 Mvt.4 (1/3)

Beethoven - Vladimir Ashkenazy
Symphony No.9 Mvt.4 (2/3)

Beethoven - Vladimir Ashkenazy
Symphony No.9 Mvt.4 (3/3)

　ちなみに今年の暮れに予定されているＮ響『ベートーヴェン「第９」演奏会』の合唱はもとの”国立音楽大学”に戻っています《なお指揮を務めるのはベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者でもあるアメリカ出身の指揮者、アンドリュー・リットン》。

　ここのところ指揮者としての活躍が目立っているアシュケナージの指揮による「第九」演奏の紹介でした。

【おことわり】
　動画共有サイト（『Google Video』、『YouTube』等）に投稿・公開されている動画については、今後、投稿者或いは運営サイドの判断等により削除される可能性がありますことを予めご承知おき下さい。

Ｐ．Ｓ．（2008.06.06.追記）
　本記事の初回掲載から１ヶ月以上経過した昨年（2007年）の11月４日の日付で第１楽章を収録した動画（２分割）が、同一投稿者の手により、『YouTube』に寄せられているのを発見、これを追加掲載しました《発見から半年以上遅れての掲載です。スミマセン…》

<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
　

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