「第九ひろしま2007」を振り返って〔1〕・・・・・・本番前日(12月15日)
大阪の「1万人の第九」に続き、昨日(12月16日)、広島の「第九ひろしま」も無事終了しました。
「1万人の第九」が公演当日に快晴という絶好の天候の下で行われたのに対し、「第九ひろしま」の公演当日は、朝方こそ曇りがちの空模様だったものの、本番が近づくにつれて晴れ間が広がっていった、という感じの天候でした。
◎ 広島への道・・・
本番前日の12月15日(土)、この日は朝7時15分頃に自宅を出ました《当初は7時頃に出るつもりでしたが、またズルズルいっちゃいました…》。
自宅からJR線(大和路線)に於ける自宅最寄り駅までは自転車で十数分の距離。
着替え等3つの荷物を自転車の前後に積み込んでJRの自宅最寄り駅に向かっていたのですが、全体の3分の2を行くか行かないかのところで、あろうことか、自転車のチェーンが外れてしまって前に進めなくなるというトラブル。
手袋を持ってきているわけではないので、手を汚しながらも何とかチェーンを元通りに戻し、そのまま最寄り駅の駐輪場《有料ですが1日百円!》に到着、そこに自転車を置いて駅に向かい、「青春18きっぷ」に記念すべき(?)1回目の日付を入れて貰って改札をくぐって電車に乗り、途中新今宮で大阪環状線外回りに乗り継いで大阪に向かいましたが、乗る予定だった大阪8時発の新快速・播州赤穂行に間に合わず、やむなく1本後の新快速(8時15分発の姫路行新快速)で大阪を発ちました。
終着駅・姫路で9時40分発の播州赤穂行普通列車に乗り継ぎ、相生で下車。ここでやむなく2,050円を別途支払って新幹線に乗り、1駅先の岡山に向かいましたが、このお陰で岡山駅の新幹線乗り換え口と在来線コンコースの位置関係を予め掴むことが出来、広島からの復路に於ける岡山での新幹線乗り継ぎに好都合に働きました《この岡山駅に於ける新幹線乗り継ぎ話については次回にて》。
なお、相生~岡山間で利用した新幹線は100系新幹線電車・6両編成による「こだま645号・広島行」で、自由席禁煙車の5号車に乗ったわけですが、この新幹線車内でようやく自転車のチェーンを触って汚れてしまった手を思う存分洗うことが出来ました《ここまで立ち寄ってきた大阪・姫路・相生各駅のトイレの洗面所に石鹸の類が無く、新幹線車内にある洗面器でようやく液体石鹸に巡り会えました》。
また、この「こだま645号・広島行」で運用されている100系新幹線電車・6両編成は自由席車であっても「2列×2列」の座席並びとなっていて、2つの座席の間にある肘掛けもグリーン車並みに広く、シート幅もあってゆったりと座ることが出来ました《新幹線車両の中ではいわば「乗り得」の類に入りそうですね。尤も各駅停車タイプの「こだま」に運用されている100系新幹線電車に於ける話ですが…》。
岡山からは再び普通列車乗り継ぎに戻ったわけですが、なぜか岡山10時33分発糸崎行に乗り込むことが出来ました。
岡山から2つ行った庭瀬(だったと思う…)でなんと水色の103系電車編成に遭遇、車体を見ると「大ヒネ」の略号表示・・・これって大阪の日根野電車区配置の103系電車編成か、驚きの眼差しで眺める中をすれ違っていったのでありました。
倉敷あたりで席が空き、着席してようやく持参の食糧で朝食・・・終着駅の糸崎で湘南色をした115系電車4両編成による三原行”チョン行列車”に乗り継いで三原へ。なおこの電車は三原で播州赤穂行となって折り返していきました。
三原からは18分の待ち合わせで入ってきた普通・岩国行に乗り込んで、いよいよ会場最寄り駅である新井口へと向かいます。
途中、八本松あたりから暫しの眠りにつき、目が覚めた時には広島に到着していました。
あと3つ・・・
そして13時45分、「第九ひろしま2007」公演会場である広島サンプラザホールの最寄駅・新井口に到着。
五日市に向けて走り去る岩国行普通列車等を写真に収めると後方にある出口に急ぎ、「青春18きっぷ」を駅員に見せて改札をくぐり、隣接する広島電鉄「商工センター入口」駅の宮島口方面ホームを伝って地上に降り、その後サンプラザに向かって歩道を伝って行きました。
途中、アルパークの少し先にある郵便局で、先日ネットから申込んでメールによる回答が届いた大阪フィルハーモニー交響楽団主催の「第九」公演のチケット代金の払込(民営化したのに”払込”という呼び名が変わらないのは何だか変な感じ…)を済ませ、歩道橋を伝っていよいよ広島サンプラザへ向かったのでした。
◎ リハーサル(於・広島サンプラザ)
広島サンプラザホールの公園側玄関口の前に着いてみると、奥のほうに1台のバスが停まっているのが見え、見ると「商都交通」の文字が・・・もしかしてこのバスが今回の広島県外向け合唱団員募集応募者を乗せてきたツアーバスなのか《結論を先に言うならば、そのとおりだったわけですが、そのあたりは次回の記事にて》。
この日は、広島交響楽団のリハーサル中に入場させると言うことで、公園側玄関からの入場となっていたわけですが、入ってみると割り当て分チケットの残券回収やプログラム冊子販売等で賑わいを見せていました。
で、そんな中を、私自身、少し前から気にしていた「コインロッカー」の存在をチェックしてみたのですが、やはりロビー内には「コインロッカー」はありませんでした。
ちなみに、サンプラザに向かう途中にアルパーク内にあるバスターミナル等を覗き込んだのですが、やはり「コインロッカー」の存在を確認出来ませんでした《もしかしたらアルパーク内の別のところにあるかも知れませんね(横着な私…)》。
そのあと階段を上って、オーケストラの音がヒャンヒャンと聞こえてくる中を2階後方の半ばロビーとなっている広い廊下に出て、そこで広響リハーサル(ベートーヴェン「第九」のリハーサル中でした)を見守っていましたが、暫くして小休止に入ったところで左サイドに移動、後ろから3列目(だったと思う)の壁際の席に座り、そこで持参の食糧による昼食。
暫くしてリハーサルが再開し、また広響の音が鳴り響いてきたわけですが、聴いてみた印象では、すごぶるクリアな感じの響きだったかな。
ベートーヴェン「第九」終楽章の混声合唱の入る手前のところまでのリハーサルが終わると合唱団員のステージ入場が解禁となり、2階後方等で待機していた合唱団員たちは一斉にステージのある前方へと移動を開始、右側の廊下は一時”渋滞”が起きていました。
そして混声合唱部分を含む「第九」終楽章リハーサル開始少し前、人の行き来が途絶えつつあったところを見計らって動いた私自身、途中2階後方のトイレに立ち寄ってから急いで1階へと下りて再び場内に入り、舞台下手側から自席(座席票に記された座席位置)へと向かいました。
手にしていた座席票に記されていた座席番号の席を見つけてみてビックリ、座席配置の関係からか、なんとステージ上に於ける最前列の席となっていました。
しかも左斜めすぐ前には4人のソリスト陣の座る椅子が・・・私自身の大阪「1万人の第九」に於ける「第九」初参加以来、初めて体験する”舞台最前列”席となりました。
程なくして主催者側によるオリエンテーションを経て発声練習。
ここ「第九ひろしま」に於ける発声練習では、さすがに「1万人の第九」の発声練習に見られるような”隣の人の肩たたき”は見られず、背伸びして肩回して等というオーソドックスな体解しから始まり、次には顔面解しとして目・鼻の穴・頬等を動かす運動があり、その後は「ヘイ・ヘイ・ヘイ」等による声出しへと続きました《間違っていたら遠慮無くご指摘を…》。
その後はいよいよ広響と合わせてのベートーヴェン「第九」終楽章リハーサルに入ったわけですが、目の前を4人のソリスト陣が通り抜け、この日の”司会進行”からの紹介を受けてめいめいに挨拶して着席する姿に、私の頭の中は少しパニック気味となってしまいました。
「第九」終楽章リハーサルが始まり、ティンパニーの連打を受けての2度目のファンファーレ部分でバリトン・ソロと共に合唱団が起立し、すぐ後にバリトン・ソロの声が間近に聞こえてきて、更に1度目の混声合唱を経て聞こえてきた4人のソリスト陣(特にソプラノ・ソロ)の歌唱も聞こえてきた時にはじ~んとシビレてきました。
で、私自身も張り切って声を出して見るも、当たり前のことながら、前に合唱団がいないものだから、音程がちゃんとなっているものなのか、ちゃんと自分の声が会場内に正しく響いているものなのか・・・情けない話、雲を掴むような感覚となってしまっていました。
「第九」リハーサルの後は『蛍の光』のリハーサルがあり、そのあと第1部のリハーサルへと移りました。
今年の第1部ゲスト・江原啓之本人がステージ上に現れて行われた第1部リハーサルで、江原と共に合唱団も演奏に参加する『大地の歌』が江原歌唱曲の最初に演奏されることが判明し、曲の全容も明らかとなったわけですが、曲自体は、まあこんなものかな、という感じだったが、江原の歌唱力には私自身も心の中で驚いていました。
江原歌唱による他の楽曲のリハーサルも行われ、この日のリハーサルは全て終わりとなりました。
私自身は広島サンプラザ前から路線バスに乗り、今回の宿となった広島市中心部の繁華街に近いところに位置するビジネスホテルへと向かったのでありました。
これで本番前日のリハーサルに関する報告は終わりとしまして、次回には本番当日のレポートを記していきたいと思います。
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