ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮のシューマン『交響曲第2番ハ長調』・・・N響第1364回定期演奏会から
こちら大阪は、今日1日、概ね晴れ間が広がっていました。
早朝(といっても7時40分少し前くらいかな…)に、まだ寝静まっている中、「資源ゴミ」(空き缶等)を出しに行ったわけですが、年末から年始にかけての空き缶等のゴミ2袋をマンション内のゴミ集積場に置こうとした時、それまで空き缶の選り分けをしていたオジサンがこっちを向いて待ち構えているさまを感じました。
で、ゴミを置いてさっさと立ち去ったわけですが、どうやらそのオジサンがその置いていったゴミを持っていったのかな…
それはさておき、以前にエアチェックしたテープからPCに取り込んだ放送録音を、ここのところ、聴くことが多くなってきているのですが、その中で私のお気に入りとなっている作品の一つについてしゃべりたいと思います。
その作品とはシューマン作曲の『交響曲第2番ハ長調作品61』。
ウィキペディア解説「ロベルト・シューマン」によると、作曲者のシューマン(ロベルト・シューマン)は1810年6月8日にドイツのツヴィッカウ(ザクセン州)にて出生し、1856年7月29日に同じくドイツのボン(ノルトライン=ヴェストファーレン州)の中心部から少し離れたエンデニッヒの街にある精神病院にて没した作曲家でピアニストでもあり、また音楽評論家でもありました。
彼の妻であるクララ・シューマンは、夫ロベルトのピアノ教師であるフリードリヒ・ヴィークの娘(次女)であることは今更申すまでもないところですね。
で、約10年前の1998年11月にNHK交響楽団の桂冠名誉指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュがNHKホール、サントリーホール、オーチャードホールの3会場にわたってシューマンの交響曲全曲演奏(交響曲第4番の初稿にあたる『交響曲ニ短調』も含む)を行った際、そのサヴァリッシュ=N響によるシューマン交響曲全曲演奏を特集したNHK-FMの番組(確か演奏から数ヶ月経った日曜の昼下がりに放送していたっけ…)に於いて番組進行役が行った解説の中で、シューマンは特定のジャンルの作品の作曲を特定の年に集中して行う癖があった、と紹介され、『交響曲第1番変ロ長調作品38「春」』や『交響曲ニ短調(後の「交響曲第4番」の初稿)』が作曲された年、1841年は一般に「交響曲の年」といわれている、とも解説されていたことも覚えています。
ちなみに、その「交響曲の年」の前後については・・・
というふうに知られていて、この3年間がシューマン自身にとっては比較的幸福な時期ともいわれています《1840年には、フリードリヒ・ヴィークの大反対を押し切る形で(というよりは裁判に勝って)、クララ・シューマンとの婚約を果たしています》。
そのシューマン、「交響曲の年」に作曲した『交響曲ニ短調』の不評から暫く交響曲というジャンルから遠ざかり、再び交響曲の作曲に着手したのは4年後の1845年春のこと。
9月頃に第1楽章の完成を見るも、心身の状態は万全とはいえなかったようで、またしても中断となり、年の瀬の押し迫る12月になってようやく再開し、翌年(1846年)の2月頃には仕上げの段階に入ったものの、またしても躓いてしまい、結局完成したのは10月19日のこと。
約半月後の11月5日にメンデルスゾーンの指揮で初演されるも、シューマンは更に修正を加えることになり、翌年(1847年)の9月に『交響曲第2番ハ長調作品61』として出版、そしてスウェーデン国王オスカル1世に献呈されたのでした。
というわけで、このシューマンの書いた『交響曲第2番ハ長調作品61』、ハ長調という調性と共にリズムの取り方等で私のお気に入りの作品の一つになっていて、昨今は、先に記した約10年前の1998年11月に行われたN響桂冠名誉指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュの指揮による「シューマン・チクルス」のうちの、去る1998年11月6日にNHKホールで行われたNHK交響楽団第1364回定期演奏会の中で演奏された『交響曲第2番ハ長調』をここのところ何度か繰り返し聞いている次第《雑音も多く拾ってしまっていますが…》。
政治評論家で元民放局アナウンサーの俵孝太郎が、自身の著書の中で、サヴァリッシュのシューマンはサラリとしていてつまらない、といったことを記していますが、私自身、何度もこのサヴァリッシュ指揮のシューマン作品を耳にするうちにクセになってしまっているような感じがありまして、今回の第1364回定期に於けるこの『交響曲第2番ハ長調』の演奏については、あっさりした(というか軽やかな)中にも決然とした響きというものを感じると共に、演奏そのものにも引き締まったものがあるような印象をも受けます。
しつこさの無い、軽く、メリハリの利いた音楽作り・・・変な表現ですが、そんな感じのシューマンですね。
ところで、このシューマンの『交響曲第2番ハ長調』ですが、私の場合、かつて鉄道乗り歩きの旅先で持参のウォークマンの類で聴いたりしていた他、国鉄時代の写真(勿論市販の鉄道書籍に掲載のものだったりしますが…)等を見ながらでもしばしば聴いたりしていたものでした。
そのため、この曲を聴いていると、たまにですが、国鉄時代の風景等が頭の中にぼんやりと浮かび上がることがあります《というか、鉄道本等に掲載された写真に写っている国鉄時代の駅構内の様子などが浮かんでくる、というものですネ》。
いい気分(というか懐古的気分)に浸ってしまう私・・・
ま、何はともあれ、私の現在ブックマーク中の作品の一つであるロベルト・シューマン作曲『交響曲第2番ハ長調作品61』・・・今度は違う指揮者とオケの組み合わせで聴いてみたいと思っています。
なお、今回の記事作成にあたっては、ウィキペディア解説「ロベルト・シューマン」等と共に、その『シューマン:交響曲 Schumann: symphonies』も参考にさせて頂いています。
【関連記事(シューマン『交響曲第2番』関連)】
「ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・フィル(BPO)によるシューマン『交響曲第2番ハ長調』(1997年9月)」
« スイーツ列車、こたつ列車、「のだ塩かりんとう」・・・・・・第3セクターの三陸鉄道、巻き返しなるか | トップページ | 2007年冬季「青春18きっぷ」”消化”乗り歩きの旅・・・その1「名古屋日帰り」 »
この記事へのコメントは終了しました。
« スイーツ列車、こたつ列車、「のだ塩かりんとう」・・・・・・第3セクターの三陸鉄道、巻き返しなるか | トップページ | 2007年冬季「青春18きっぷ」”消化”乗り歩きの旅・・・その1「名古屋日帰り」 »

ベートーベン
歓喜の歌ドイツ語版(ショパン)
歓喜の歌~ベートーヴェン(混声)


コメント