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車両・地上設備(線路等)、そして鉄道事故検証をテリトリーとしている人たち・・・・・・私家版鉄道ファン人物一覧(3)

【←前回掲載記事へ】

 前回から、現在私自身が保有している鉄道関連書籍の著者について、分野ごとに人物一覧というものを作ってきています。

 私自身、どちらかと言えば乗り鉄(旅行派)で、時刻表等も多少嗜んでいることもあって、保有書籍の過半数を鉄道紀行物や時刻表物(但し『時刻表』本体を除く)で占めています。

 で、前回はその私自身の蔵書の中で最も大きなウェイトを占めている、乗り鉄やそれに関連する分野の書籍を出している人たちについて一覧にしてみました。

 その中には私自身の汽車旅に少なからぬ影響を与えた鉄道紀行作家・宮脇俊三や、最近アニメ『鉄子の旅』がきっかけで各種メディアでしばしば取り上げられるようになってきている横見浩彦等も含まれています。

 

 

 で、今回は私の自宅に著作物として保有しているもののうち、その著者が鉄道関連の技術や過去に発生した鉄道事故の検証の各方面で世に知られている人たちについて一覧に纏めてみました《今回は鉄道関連実務者(実務経験者)の占めるウェイトが比較的高くなっています》。

 

 

 なお、一覧作成に際して使用する表の見方、付されている記号の意味、以下掲載データの取扱方(ポリシー)等についてはこちらからご参照下さい初めてご覧になる方は、以下の内容をご覧になる前に、必ずご一読下さい》。

 

 

久保田 博
クボタ ヒロシ
1924年・
長野県上諏訪(長野県諏訪郡上諏訪町→現在の長野県諏訪市
2007年1月18日
鉄道研究家
日本国有鉄道小倉工場長、高砂熱学工業技師長、東北大学講師 他
無し
鉄道技術者として運輸省(1946年秋に大阪大卒業後入省)、そこから独立発足した日本国有鉄道に勤務
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10 ◆ 川島令三の行った福知山線脱線事故の分析に対し、構造理解の誤りを指摘、批判している
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 『鉄道用語辞典』(グランプリ出版)等を保有。
 この『鉄道用語辞典』は、多くの人にも使いやすい鉄道辞書を、と言うことを念頭に置き、汎用語を中心とした実用的な内容とすると共に、用語一つ一つの解説は必要最小限にとどめる一方で史的経過を添付することが望ましいものについては正確を期して加え、また読んで興味が持てるような工夫も採り入れている。

 

西野 保行★
ニシノ ヤスユキ
1932年・東京府北豊島郡滝野川町(現在の東京都北区)
技術士(建築部門)
京都大学大学院工学研究科(土木工学専攻)修士課程修了、東京都交通局高速電車建設本部計画部長、同工務部長、同理事、東京都都市計画局参事(多摩都市モノレール計画担当)、首都圏新都市鉄道(株)常務取締役
《註/首都圏新都市鉄道→「つくばエクスプレス」運行会社》
無し
鉄道線路
項目6に記載の略歴から
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 『鉄道線路のはなし』(成山堂書店)を保有。
 タイトルの通り、鉄道の線路に纏わるあらゆる事項が細かに書かれている(うぅ・・・)。

 

石本 祐吉
イシモト ユウキチ
1938年・東京都
技術コンサルタント?
川崎製鉄千葉製鉄所、同東京本社技術本部、同エンジニアリング事業部を歴任
1995年、石本技術事務所開設
無し
鉄道線路(地上設備関係)、車両
本人略歴に「『赤門鉄道クラブ』・『赤門軽便鉄道保存会』・『産業考古学会』・『鉄道史学会』各会員」と明記
10 ◆ 音楽関連の著書有り→『オーケストラの楽器たち ~その製作現場をたずねて』(アグネ技術センター)
◆ 1980年から年2回のサロンコンサート「春秋会」を主宰、また丸の内交響楽団打楽器奏者でもある
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 『鉄のほそ道 ~写真で綴る線路のはなし』(アグネ技術センター)を保有。
 サブタイトルの通り、鉄道線路に纏わる豊富な写真を交えながら解説されている。

 元々技術専門誌に連載されていたエッセイに加筆する等してひとつの単行本としてまとめ上げたもの。

 

佐々木 冨泰
ササキ トミヤス
1920年
大宮郷土史研究会役員、(財)東京農工大学後援会理事
東京繊維専門学校(現・東京農工大学工学部)卒
1977年、岩谷産業(株)東京本社営業部を定年退職
無し
鉄道史(主に鉄道事故関係)
本人略歴に「鉄道史学会、日本ナショナルトラスト、産業考古学会各会員」の記載有り《著書『続・事故の鉄道史』に掲載の著者略歴より》
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 現在、佐々木冨泰の著書として紹介されている書籍は全て次に紹介する網谷りょういちとの共著となっています

 

網谷 りょういち
アミタニ リョウイチ
1935年
日本民俗建築学会評議員、鉄道史学会、日本鉄道文学研究会各会員
京都工芸繊維大学工芸学部建築工芸学科卒業
1995年、文部省(現・文部科学省)大臣官房文教施設部大阪工事事務所専門員定年退職
無し
鉄道史(主に鉄道事故関係)
項目5から
10 アマゾンで著書一覧を表示
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 『事故の昭和史』の本編と続編の2冊(何れも「網谷りょういち&佐々木冨泰」共著)を持っていますが、一通り読んでいるだけで何だか生々しい気分に…

 

山之内 秀一郎
ヤマノウチ シュウイチロウ
1933年・東京都
東日本旅客鉄道(JR東日本)顧問
東京大学工学部卒業
日本国有鉄道向日町運転区長、同本社運転局列車課補佐、同名古屋鉄道管理局運転部長、同本社運転局保安課長、同東京北鉄道管理局長、同本社運輸局長、同常務理事、東日本旅客鉄道副社長、同会長等を経て2000年退社。その後、独立行政法人宇宙航空研究開発機構理事長
無し
鉄道マン(国鉄→JR東日本)
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 『なぜ起こる鉄道事故』(東京新聞出版局)を保有。
 これまで発生した鉄道事故とそれがきっかけで生まれた安全システムの軌跡をまとめていくことで、そこから安全に対する基本的考え方が掴めるのではないか、そう思い立ったことがこの著書を書くきっかけになったとの著者の弁。”「安全」は本質的な学問”とも。

 

斎間 亨☆
サイマ トオル
1932年・東京都
東芝府中工場技監
横浜国立大学工学部機械工学科卒
東芝府中工場で電気機関車、電車等の設計を担当
無し
動力車(電気機関車・電車)設計
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 『電気機関車をつくる』(筑摩書房)を保有。
 この著書では、単に機関車各部位の解説にとどまらず、最初のところでは実際に電気機関車を運転する際の点呼なども含めた取扱手順がわかりやすく記されていて、鉄道好きにはたまらない内容のように感じるところですが・・・

 なお、この『電気機関車をつくる』は出版元でも在庫切れの模様。

 

宮本 昌幸★
ミヤモト マサユキ
1942年・京都市
明星大学理工学部機械工学科教授、工学博士、国土交通省航空・鉄道事故調査委員、日本機械学会フェロー
1970年、東京大学大学院産業機械工学専攻博士課程修了、日本国有鉄道・鉄道技術研究所=車両運動研究室に入る〔1987年の国鉄分割民営化に伴い、これ以降は鉄道総合技術研究所(JR総研)に組織変更〕
1990年以降、JR総研・車両運動研究室室長、同車両研究部部長、同基礎研究部研究主幹を歴任
明星大学宮本研究室Webサイト
宮本教授プロフィール
ヴィークル(乗り物、移動ロボット)の運動、振動、制御の研究
10 ◆ 乗り物大好き人間で、現役ハーレーライダーでもある
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 『ここまできた!鉄道車両』(オーム社)を持っているのですが、数式が所々に見られるものの、極力平易な言葉で解説されているあたり、読みやすい印象です《なお、この本は既に絶版(出版元品切れ)だそうです》。

 環境問題の顕在化や価値観の多様化、高度情報化に伴って、これまでとは違うニーズや動向が生まれてきている現代社会・・・参考にとらわれず、環境と安全の優等生である鉄道を自らの感性で更に発展させようではないか、鉄道の分野で物作りのロマンを求めていこうではないか、と自著の中で呼びかけている。

 

 

 次回は鉄道写真や、ある特定のエリアに長けた人たちについて一覧に纏め、紹介したいと思います。

 

 

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【1】 鉄道ファン(鉄道マニア)の音楽家たち
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