名古屋にも「1万人の第九」があった!?・・・・・・インマゼール=アニマ・エテルナのベートーヴェン「第九」も《改訂版》
元旦に掲載した『新年明けましておめでとうございます・・・2008年(平成20年)のスタート』という記事の中で、脳梗塞で倒れたにもかかわらず車を購入してしまったウチの父親の話をしましたが、その購入した車が昨日納車となり、先方の担当者と共に近くの広場に乗って行き、そこで運転の練習を行っていたそうですが・・・
今日、車を運転するというので、サポート(一応ですが…)のため一緒に乗り込んだ私でしたが、私たち家族が最も恐れていたことに遭遇してしまいました。
私の住んでいるマンションへの進入路に入る角のところにあるトタン板造りの農作業小屋に激突するという事故を起こしてしまいました。
幸い、シートベルトをしていたことと激突した相手がトタン板造りの小屋だったこともあって、ケガ一つせずに済みましたが、この事故のためにせっかくの車をたった2日で廃車にせざるを得なくなり、結果、車の購入から始まって事故の後処理(車両の撤去)や激突相手の農作業小屋の修理等で最終的に200万程度を費やすことになってしまったわけで〔実際どの程度の費用になるのか、皆目わからないですけれどもね(保険会社側による現地調査、農作業小屋の持ち主の対応等にもかかってくるので)…〕、家族内では「高い授業料だった」と自らに言い聞かせていますが、私自身、下手したら一家離散しかねないな、と本気に心配していたものでした。
まあ、私自身も昨年暮れ近くに父親が「車がほしい」と言い出した時点で警察(運転免許試験場等)に一度聞いてみる等の行動がとれたように感じるところですが・・・あとの祭りですね。
とはいえ、今回はトタン板造りの農作業小屋が激突の相手だったので何とかケガ一つ無く済んだわけですが(勿論、小屋の持ち主の方々には申し訳ない限りですが)、これが鉄筋コンクリート造りのような頑丈な建造物だとしたら・・・そう考えますとゾッとする思いがします《下手したら私自身もこの世にいなかったのかも…》。
さて、先日、ベートーヴェン「第九」に纏わる貴重なものをネット上で見つけました。
『第1回サントリー1万人の第九 1983』というページがそれにあたるわけですが、タイトルにもありますように、1983年の大阪城ホール落成時に開かれた「1万人の第九」第1回公演当時のチケット半券の画像が掲載されています《余談ですが、第1回「1万人の第九」公演のドキュメンタリー番組放送予定が掲載されたテレビ番組欄等(恐らく首都圏発行分の新聞紙上に掲載されていたものでしょう)が『えええ!!1983年の新聞!?』という記事に画像の形で掲載されています》。
これほど鮮明な第1回「1万人の第九」公演チケット画像というのは初めてなのですが、拝見していて、左側の3分の2を占めるロゴ部分を除いた券面表記の殆どが英字表記となっているあたり、ある種独特の雰囲気というものを感じ取ってしまうところなのですが(どこかモダンな感じ!?)、実はこのWebページにはもう一つ別の「第九」公演のチケット半券画像が掲載されています。
少し小さめの画像で少々読み取りにくいところがありますが、この第1回「1万人の第九」の6年後(1989年)の10月1日に名古屋市南区にある名古屋市総合体育館レインボーホールで行われた『JR東海スペシャル ~「ザ・第九」1万人のコンサート』という名称の大規模「第九」イヴェントの際のチケット半券画像でした。
この1989年といえば年号が「昭和」から「平成」に改まった年でもあり(この年の1月7日に昭和天皇が崩御)、日本国内はバブルの絶頂期の真っ直中、この年の暮れに日経平均株価が史上最高値となる38,915円をつけていました。
同じ年、実は名古屋では市政100周年を迎えていて、名古屋市内各所で様々な記念イヴェントが開かれていたようですが、その中の一つにこの『「ザ・第九」1万人のコンサート』もありました。
『第1回サントリー1万人の第九 1983』によりますと、この名古屋に於ける『「ザ・第九」1万人のコンサート』は1回限り(単発)のイヴェントだったそうですが、このイヴェントに団体参加したとみられる合唱団が自ら開設しているWebサイトの中でその参加記録を残しているのが見えました《以下列挙の合唱団と参加記録が記されているページ》。
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◆ 名古屋市民コーラス 「市民コーラスの歴史 ~1989年」 ◆ 豊田市民合唱団「これまでの活動」 ◆ 湘南シティ合唱団(神奈川県茅ヶ崎市) 「我が合唱の歴史」(→★) |
| ▲ ★=湘南シティ合唱団Webサイトの管理人自身の合唱参加記録 |
これらの記録によると、この1989年10月に名古屋で開かれた『「ザ・第九」1万人のコンサート』では以下の陣容により行われていました。
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ソプラノ:山本みよ子 テノール:大野憲一 合唱:「ザ・第九」特別合唱団 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団 京都市交響楽団 指揮:外山雄三 |
| ▲ ソリスト陣のうち、アルトとバリトンの各ソロについては記録に残っていないため不明 |
名古屋フィルとセントラル愛知交響楽団という現在中京圏を本拠として活動している2つのプロ・オーケストラが1989年の時点でも共にプロ組織として既に活動していたにもかかわらず(但しセントラル愛知響は、当時、旧名称「ナゴヤシティ管弦楽団」で活動)、これら2つのオーケストラの合同ではなく名古屋フィルと京都市響という地域の枠を越えた2つのオーケストラの組み合わせとしていたあたり、興味深いところですネ。
なお、この『JR東海スペシャル ~「ザ・第九」1万人のコンサート』のような単発に終わった大規模「第九」イヴェントとしては、他に『国技館5000人の第九コンサート』(東京)の創始の年・1985年の夏に岩手県岩手郡滝沢村にオープンした岩手産業文化センター「アピオ(Apio)」の落成記念として開かれた『トヨタコミュニティコンサート・8000人「第九」歓喜の大合唱』があります。
それにしても私の地元・大阪に於ける年の暮れの風物詩と化した感のある「1万人の第九」が、かつて名古屋に於いても、1度限りながら、行われていたという事実(勿論開催時期、主催者等は違いますが)・・・これには驚きましたネ。
◎ アニマ・エテルナによる「第九」演奏
昨年暮れ、新たに1件のベートーヴェン「第九」演奏が『YouTube』に投稿されているのを発見しました。
古楽器アンサンブルの一つ、アニマ・エテルナが演奏するベートーヴェン「第九」で、この楽団の創立者でチェンバロ・フォルテピアノオルガン奏者、指揮者でもあるジョス・ファン・インマゼールがタクトを執っています。
添付データには、残念ながら、演奏時期等の記載がないため、何時何処で演奏されたものなのかはわかりませんが、以下の陣容により演奏されていることがデータとして記されています。
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ソプラノ:Marie Noelle de Callatay コントラルト(アルト):Myra Kroese テノール:Glenn Siebert バリトン:Ulf Bastlein 合唱&管弦楽:. Anima Eterna Symphony Orchestra and Choir 指揮:Jos Van Immerseel |
このアニマ・エテルナの演奏については私自身も過去にシューベルト『交響曲第9(8)番ハ長調「ザ・グレイト」』の演奏で何度か耳にしたことがあるのですが、その時の印象として、古楽器アンサンブルにしてはかなりのヴォリューム(音量)感があったこと、ピッチ(音程)にしても、他の古楽アンサンブルが「作曲当時に合わせる」意図からか少し低めのピッチとしていることが多いのに対し、現在の標準的なオーケストラが採用しているピッチとほぼ同じくらいに合わせていたこと等もあり、変な話、古楽アンサンブルと標準的なオーケストラとの合いの子といった感じを抱いていたこともありました《尤も私自身が古楽アンサンブルについてあまりわかっていないということもあるかも知れませんが…》。
今回紹介分の収録範囲は終楽章のみで、以下の3分割となっているわけですが、演奏動画とはなっておらず、何かの美術作品(ゴメンナサイ、作品名等がわかりません…)が終始表示される中をインマゼール指揮アニマ・エテルナの演奏によるベートーヴェン「第九」の音声が流れてくるといった格好となっています。
少しだけ耳にしての印象として、なかなか力強い感じのベートーヴェン「第九」といったところでしょうか。
古楽アンサンブルが演奏しているとはちょっと思えないような音の勢いというものを感じました。
大阪で今も続いている『サントリー1万人の第九』にしても”サントリー”というやはり一民間企業の名前が冠として被さっているわけですが、このことに関して『企業とE音楽』は、昨今の音楽教育の成果、マスコミの影響、技術革新による享受形態の多様化、楽器の普及、習熟度の上昇等による愛好者の底辺層の広がりを背景にクラシック音楽愛好家層は増大し、音楽生産に関係する企業はもとより、音楽にまったく関係のない企業にとっても、注目すべき投資・支配の対象となってきている、と指摘した上で、企業への依存度が強まれば「金も出すが口も出す」となり、企業の「恵みのまなざしにふれたものだけ」にしぼりこまれることになる、とある種の警告を発しています。
欧米諸国と違って音楽等の諸芸術に対しての公的援助が貧弱な日本では民間企業が文化振興の一端を担っているのが現状で(あの新国立劇場でさえ何社かの民間企業からの支援を受けていましたっけ…)、そのこと自体を否定するつもりは毛頭ありませんが、一方で”コンサート等のイヴェントへの支援”という手段を通じて私たち一人一人が企業に躍らされている可能性も否定出来ないことをこのWebページは示してくれているような印象を受けました。
かく言う私自身も人のことが全く言えない立場・・・消費者の一人として賢くならなくっちゃ!
【おことわり】
動画投稿サイト(『Google Video』、『YouTube』等)にて公開されている動画については、今後、投稿者或いは運営サイドの判断等により削除される可能性があります。その場合、お楽しみいただけなくなりますことを予めご承知おき下さい。
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コメント
お久しぶりです。
名古屋の1万人の第九、私出演しましたよ。
実は第九を歌ったのはこれっきりでした。
当時のプログラムを探してもなかったので、独唱者名が不明です。
投稿: ピースうさぎ | 2008年2月 8日 (金) 12時11分
ピースうさぎさん、おはようございます。
こちらこそ、お久しぶりです!
出られていたんですね・・・名古屋の”1万人の第九”。
雰囲気とか、いかがでしたか。
それにしてもこの名古屋の”1万人の第九”の合唱団規模が果たしてどの程度だったのか(合唱団員だけで正真正銘1万人だったのか、それとも合唱団自体は数千人規模だが、終楽章のいわゆる”練習番号M”の箇所で聴衆をも巻き込んでの”1万余人の大合唱”となっていたのか)、私自身も気になるところですね。
もしよろしければ(スケジュールが合えば)、今冬の大阪に於ける本家「1万人の第九」にもチャレンジしてみては如何でしょうか。
私も、昨年に引き続き、申し込むつもりでおります。
投稿: 南八尾電車区 | 2008年2月 9日 (土) 10時05分
初めまして、ルチアと申します。
名古屋一万人第九の事を色々調べたくて、貴兄の記事に辿り着きました。
なかなか、このイベントの事が書かれたモノが無いですね。
実は、私も合唱団員として参加しています。
私も、当時の記憶を辿って、ブログ記事を書かせて頂きましたので、よろしければご参照下さい。
投稿: ルチア | 2009年2月 6日 (金) 22時36分
ルチアさん、こんにちは。
こちらこそ初めまして。
私もこの名古屋に於ける”1万人の第九”の存在については、類似する「第九」イヴェントに合唱参加した経験のある一人として、関心を抱いているところなのです。
いくらバブル絶頂期に開かれたものとはいえ、1回限りで終わってしまうあたり、正直勿体ないような気がしてならないところですね。
また近いうちに遊びに行きますね。
よろしくお願いします。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年2月 8日 (日) 15時08分