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乗り鉄派、切符等収集派の鉄道ファン(鉄道マニア、鉄道オタク)たち・・・・・・私家版鉄道ファン人物一覧(2)

【←前回掲載記事へ】

 前回、私自身が音楽と乗り物の両方を趣味にしており、また別に思うところもあって、鉄道ファンの(或いは鉄道マン等として鉄道現場での勤務経験のある)音楽家・音楽関係者について、私のわかる範囲で、一覧にしてみました。

 それにしても、音楽家や音楽関係者の中にも該当する人が結構いたのには心中驚いてしまいました。

 まぁ両方を趣味としている私としては嬉しい限りですが・・・

 

 

 ところで、このことに触発されて・・・というのも変ですが、音楽関係以外にも手を広げ、同じように著名人の鉄道ファン人物一覧を作ってみようと思い立った私。

 けれども、これはまさに”雲を掴む話”であり、どこかで線引きが必要、とも考えていたのですが、結局、私が現在保有している鉄道関連書籍の著者を人物一覧作成の対象にすることで何とか落ち着きました。

 とはいえ、それでも結構な人数になってしまっていることから、大凡の専門分野ごとに4つのグループに分けた上で、今回からそのグループ毎に順次一覧にして紹介していきたいと思います。

 

 

 その「4つのグループ」とは・・・

 【1】 旅行派(乗り鉄)、収集派
 【2】 車両・地上設備(線路等)、鉄道事故史(検証)
 【3】 鉄道写真、鉄道史(事故史除く)、特定地域
 【4】 評論(アナリスト)、広汎派(分野不可分)

であります。

 なお、今回以降、都合4回にわたって作成する鉄道ファン(鉄道関係者)一覧は基本的に私自身が著作物として自宅に保有している人物たちについて作成していますので、一般的に鉄道界で名の通っている人物が必ずしも以下に示す一覧に掲載されているわけでは無いことを予めお断り申し上げます。

 そして、タイトルに「私家版鉄道ファン人物一覧」の文言が含まれていますが、これは前回掲載記事でも言えることですし次回以降順次掲載していく「私家版鉄道ファン人物一覧」記事でも同じことがいえるわけですが、一部鉄道マンとしての勤務経験(或いは鉄道関連現場での勤務経験)を持つ人や、そうでなくても何らかの形で「鉄道」を生業としている人も含まれてきますので、この点についても予め申し上げておきます。

 

 

◎ 一覧作成にあたって(改めて)・・・

 前回の記事でも説明していますが、基本的には各々の人物に関するウィキペディア解説を軸にして作成いますが、ウィキペディア解説だけでは不十分な場合或いはウィキペディアに項目として挙がっていない人物に関しては公式サイト(或いはそれに相当するWebサイト)に掲載されているプロフィールや本屋サイト(アマゾン等)に掲載の略歴データ等を基にして作成しています。

 

 一覧の作成にあたっては、以下に示すカード状の一覧表を使います。

生存中の人物向け
氏名
読み方(フリガナ)または英字表記
PN、HN、ニックネーム等
生年月日・出生地
現在の職業(身分)
職歴または学歴
公式サイト(又はこれに準ずるもの)の有無
主な愛好対象(専攻分野)
鉄道ファンの根拠となる文書類
10 その他特記事項

他界した(歴史上の)人物向け
氏名
読み方(フリガナ)または英字表記
PN、HN、ニックネーム等
生年月日・出生地 没年月日・死没地
職業(身分)
職歴または学歴
公式サイト(又はこれに準ずるもの)の有無
主な愛好対象(専攻分野)
鉄道ファンの根拠となる文書類
10 その他特記事項

 

 そして、氏名の横に★または☆が付されている人物については以下に示す意味を持ちます。

★=鉄道マンとしての勤務経歴がある、又は鉄道事業者毎の現場に於ける直接の勤務経験がある
 
☆=鉄道事業者毎の現場での直接の勤務経験はないが、従事した各々の現場でつくりあげられた生産物を鉄道事業者に直接納入している事業所に於ける勤務経験がある

 これらの何れかに該当する場合、同時に鉄道ファンであるか否かについては不問とします

 また、今回から都合4回にわたる一覧作成については何れも2008年1月25日現在のネット上公開情報を基に作成していますが、ウィキペディアに項目として挙がっていない人物に関しては、その人が著した書籍の刊行時点での経歴等の情報にて作成していますので(極力一番新しいとみられる情報を使うようにはしますが)、もしかすると現在に於いては変わっている可能性がありますことを何卒ご承知おき下さい。

 

 

 第1回となる今回は乗り鉄派の著名人と、鉄道旅行には欠かせない切符の収集で名の知れ渡っている人について一覧にしてみました。

 

 

◎ 旅行派(乗り鉄)

内田 百閒
ウチダ ヒャッケン
内田栄造(本名)
1889年5月29日・
岡山県岡山市
1971年4月20日・
東京都
小説家、随筆家
陸軍士官学校ドイツ語学教授、法政大学教授、陸軍砲工学校附陸軍教授
著書一覧:内田百閒
乗り鉄
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10 阿川弘之、宮脇俊三が自らの先達として彼の名を挙げていた

 宮脇俊三の著書に触発されて、私も『第一阿房列車』から『第三阿房列車』までの3点セットを文庫(福武文庫)で揃えましたが、購入直後に1作目にあたる『第一阿房列車』をチラッと見た位で、今では全く目にしていません(ぉぃ)。
 また機会を見つけて改めて読んでみたいと思います・・・

 

宮脇 俊三
ミヤワキ シュンゾウ
1926年12月9日・
埼玉県川越市
2003年2月26日・
東京都
編集者、紀行作家
中央公論社勤務(『中央公論』編集長、『婦人公論』編集長、開発室長、編集局長、常務取締役等を歴任)
著書一覧:宮脇俊三
乗り鉄
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10 ◆ 大のモーツァルト好き。東大(文学部西洋史学科)の卒業論文は「モーツァルトよりみた18世紀の音楽家の社会的地位」。またバッハの曲も「神に近い」として好んでいた。
◆ 日本史等にも詳しいことから鉄道以外の著作も存在し、また日本通史の旅は彼のライフワークになった

 私自身、宮脇俊三の「用もないのに汽車に乗る」旅のカタチにある種の衝撃を受け、一時期宮脇俊三の文庫最新作が出れば必ず買っていたものでした。

 今は買うことはほぼ無くなってしまった格好ですが、この宮脇流の汽車旅スタイルは私自身の旅のカタチにも影響を与えてくれたように思っています。

 

阿川 弘之
アガワ ヒロユキ
1920年12月24日・
広島県広島市白島九軒町土手通り(現在の広島市中区白島九軒町)
小説家、評論家
文部省臨時大学問題審議会委員、文化功労者選考審査会委員を歴任
1999年、文化勲章受章
阿川弘之-直木賞選考委員
鉄道を含む乗り物全般
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10 息子は法学者の阿川尚之、娘はタレントで作家の阿川佐和子

 宮脇俊三の著書等を通じて阿川弘之の名前を知るところとなったものの、生憎読んだことはまだ1度もありません。
 けれども阿川も宮脇と同じく内田百閒の影響を受けたとの話ですので、機会を見つけて、図書館等で阿川の著作に触れてみたい気持ちはあります。

 

種村 直樹
タネムラ ナオキ
1936年3月7日・滋賀県大津市
作家、随筆家、評論家 (レイルウェイ・ライター)
毎日新聞社記者〔高松支局、大阪本社、中部本社を経て東京本社国鉄担当となり、記者クラブ(ときわクラブ)に所属〕
種村直樹公式ホームページ
営業規則(JRの旅客営業規則とか)、乗り鉄
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10

 種村直樹の著作と言えば、私自身、以前古本屋で購入した国鉄時代の作品である『時刻表の旅』(中公新書)が、ただ自らの乗り歩きの記録が記されているのみに留まらず、営業規則にまで言及していたり、また海外の事情にも踏み込んだりしていることもあって、お気に入りの一つとなっています。

 

横見 浩彦
ヨコミ ヒロヒコ
1961年11月14日・大阪府
トラベルライター
日本大学法学部卒業
横見浩彦WEB鉄道
主に乗り鉄(廃線跡、秘境駅の訪問、駅舎見物)
ウィキペディア解説から(項目1の氏名リンクから参照可)
10 ◆ ”鉄道ファンの中の「鉄ヲタ」”と自認(メディアの側でも”元祖鉄男”や”「乗り鉄」界最強の男”等と形容したりしている)
◆ JR線全駅下車達成後、自著『乗った 降りた JR四六〇〇駅』出版直後にNHKラジオ第1放送の番組(夜放送の『ふれあいラジオパーティ』と記憶)にゲスト出演したことがある《鉄道の旅に関するタイトルで組まれた全2回構成のシリーズの2回目に出演;このシリーズでは種村直樹と向谷実がレギュラー・メンバーとして出演していた》

 私自身、横見浩彦という人物を初めて知るところとなったのは、上表の中でも記していますが、NHKラジオ第1放送で夜間放送された番組にゲスト出演したことであり、これに触発されて彼の著書である『乗った降りたJR4600駅』を買ってきて幾度か読んでいたものでした《今もあるだろうと思っていたのですが、最近探してみたら何処にも見あたらず、途方に暮れています…》。

 

松本 典久
マツモト ノリヒサ
1955年・東京都
鉄道ライター(鉄道旅行作家)
東海大学海洋学部卒業後、出版社勤務を経て1982年からフリーランスのライター&編集者に
無し
主に乗り鉄(時刻表とか)
本人プロフィールに「幼少のころからの趣味が高じ、旅や鉄道をテーマとしたフリーランスライターとなる」と明記(著書『時刻表を旅する本』に掲載のプロフィールより)
10 ◆ 『旅』・『鉄道ジャーナル』・『旅と鉄道』等でルポルタージュをリリース
◆ 著書に『時刻表を旅する本』(ワニ文庫)、『今しか乗れない国鉄型名車ガイド』(並木書房)等がある

 その松本典久の著書『時刻表を旅する本』・・・ゴメンナサイ、現在”積ん読”状態にあります。

 

高橋 一夫
タカハシ カズオ
1962年・横浜市
旅行作家
専修大学卒
無し
乗り鉄
著書『終着駅はアンドロメダ』より
10 ◆ 種村直樹レイルウェイ・ライター友の会(TTTT)会員とみられる
アマゾンで著書一覧を表示
楽天ブックスで著書一覧を表示
ヤフーブックスで著書一覧を表示
本やタウンで著書一覧を表示

 『終着駅はアンドロメダ』(近代文芸社)を保有。
 コスト抑制を理由に地図類を一切省略しているので、手許に時刻表の巻頭地図を置いて御覧になることを勧める・・・・・・との本人の弁有り。

 

 

◎ 切符類等収集派

田中 正恭
タナカ マサヤス
1955年・神戸市
旅と鉄道愛好家、鉄道切符収集家(以上は何れも自称)、広告会社勤務
甲南大学卒
著者紹介 ― 消えゆく鉄道の風景(田中正恭)
乗り鉄、切符類収集
本人プロフィール(項目7のリンクから参照可)に「生来の鉄道ファンを自認」と明記
10 ◆ 2000年12月、国内の鉄道全線走破達成
◆ 世界24カ国で鉄道旅行の経験有り

 田中正恭の本といえば、私自身は『鉄道全線30年』(心交社)1冊のみを保有しているのですが、こちらも残念ながら今では”積ん読”デス・・・

 

三宅 俊彦
ミヤケ トシヒコ
1940年・東京都
時刻表収集家(明治時代から現在まで)
東京理科大学理学部応用物理学科卒業後、日本通信工業〔現在NECインフロンティア(株)〕に入社。
平成11年(1999年)に日通工(株)を定年退職
無し
主に時刻表
著書に『鉄道運輸年表』(日本交通公社)、『時刻表大研究』・『時刻表なんでも事典』(廣済堂出版)、『時刻表百年のあゆみ』(成山堂書店)等がある
10 鉄道史学会、鉄道友の会両会員

 ちなみに私自身は『時刻表百年のあゆみ』という著書を保有しています《今ではすっかり読まなくなってしまいましたが、先に挙げた種村直樹の『時刻表の旅』と併せて、いつかまたじっくり読みたいと思っています》。

 

徳江 茂
トクエ シゲル
1929年
畜産コンサルタント、医学博士、東京チケットクラブ主宰
東京農業大学農芸化学科卒
海外交通資料室 ~徳江茂のホ-ムページ
国内外の切符類収集
本人略歴に「海外に名を知られた数少ない日本人乗車券研究家」と明記《自著『きっぷの話』(成山堂書店)に掲載の本人略歴より》
10

 戦前からの乗車券類(それも明治時代のものまで!)はもちろんのこと、海外の乗車券類までも紹介されている『きっぷの話』は私自身のお気に入りの一つですが、ここのところ読まなくなってしまっているのがちょっと残念・・・また機会を見つけて読みたいデス。

 

 

 今回はこのあたりで・・・

 

 次回は技術面や鉄道事故史に注目して活動している鉄道関係者・鉄道ファンの人たちで一覧にしていきたいと思います。

 

 

P.S.
 タイトルに「鉄道ファン」・「鉄道マニア」・「鉄道オタク」が含まれていますが、一部の心ないファンの迷惑行為等により、これらの言葉に対して悪いイメージが定着してしまっているのはとても悲しいことです。
 私自身、鉄道趣味活動を正しく(マナーを守って)きちんと行っていくことが真の「鉄道ファン」・「鉄道マニア」・「鉄道オタク」であるための大前提であるように考えています。

 

 

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【関連記事(私家版鉄道ファン人物一覧)】
【1】 鉄道ファン(鉄道マニア)の音楽家たち
【3】 車両と地上設備(線路等)、鉄道事故検証
【4】 鉄道写真、鉄道史(事故史除く)、特定地域
【5】鉄道評論、鉄道知識流布に取り組む人たち
【6】 鉄道ファン(マニア、オタク)の女性有名人たち

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