「第24回国技館5000人の第九コンサート」合唱参加&乗り歩き旅・・・(5)「ティアラこうとう」に於ける無料演奏会
公演が終わってから1週間以上経過しましたが、ここのところ去る2月24日(日)に東京・両国の国技館で行われた第24回「国技館5000人の第九コンサート」に絡んだ3泊4日の東京~大阪間往復旅程を振り返っています。
前回の記事では今回の旅程の実行の動機となった「5000人の第九」自体を振り返りました。
24回目を迎えた今度の「5000人の第九」では私の知り合いの「第九」仲間であるChicoさん(ソプラノ)も初参戦していましたが、後刻、彼女から受け取ったメールの文面を読んでいた私は、彼女なりに様々な発見や体験をしていたことを知り、むしろ私のほうがこの先どうにかせねば、と焦ってしまったほどでした。
で、彼女とは国技館を出ようとするあたりからJR両国駅前まで一緒に喋りながら歩き、その後東京駅で友人と待ち合わせているという彼女と別れた私はJR線高架をくぐり、錦糸町方面に繋がっているであろう広い道路に出たところで左折したわけでありますが…
ということで、5回目となる今回は国技館に於ける「5000人の第九」が終わってから東京発の下り寝台急行「銀河」に乗るまでの間合いを利用して聴きに行った江東区にある「ティアラこうとう」(江東公会堂)に於けるとある演奏会とそこまでの道のりについて振り返ります。
実は今回の旅程を実行に移す前(つまり出発前)、「5000人の第九」終演後から東京発の下り寝台急行「銀河」の発車までの間合いを利用して立ち寄っておきたいところを1箇所マークしていました。
それは江東公会堂「ティアラこうとう」。
実はここの小ホールで夜19時15分から無料のコンサートが開かれることをネット上の情報で突き止めていて、丁度急行「銀河」発車までの間合いに行けるとあって、始めていく文化施設(ホール)だし、立ち寄ってみよう、ということになった次第です。
とはいっても、今となってはそのコンサートの出演者たちに申し訳ないことをしてしまった、と後悔していますが…
で、その「ティアラこうとう」が何処にあるのか、JR両国駅から更に南に歩いて錦糸町方面へとつながる広い道路に出たところで、その道路沿いの歩道上で手持ちの携帯を使って所在地やアクセス方法等を調べていました。
この時にもっときちんと調べておくべきでしたが、中途半端に調べて、その時には東京メトロ東西線の東陽町という駅が施設の最寄りと思い込み、行動に移してしまった次第。
広い道路を錦糸町方面へと歩き出した私・・・初めはずっと歩くつもりでいたのですが、時間的なことと靴擦れを感じていること等から、結局清澄通りに辿り着いたところで左に折れて再びJR線高架をくぐって北に進み、都営地下鉄両国駅へと向かったのでした。
東京メトロ東西線の東陽町に向かうには大江戸線で南に3つ行った門前仲町という駅で降り、そこで東西線に乗り継いで更に西に2駅乗って東陽町で下車、という順序を辿ることになるわけですが、東陽町は東西線内を走る快速も停まるので乗る電車に困ることは無いわけで、門前仲町駅東西線ホームで待っていた私は入線してきた東葉高速鉄道の最新型車両2000系電車による快速に乗り込み、東陽町へと向かいました。
そして、東陽町に着いた私は改札をくぐって地上に出たわけですが、そこで怪しい気分に苛まれることとなりました。
これから目指す「ティアラこうとう」の本来の名称は江東公会堂であることをこの東陽町駅前に出たところで思い出したわけですが、駅等に表示されている駅周辺案内の中に”江東公会堂”の文字は無く、次第に、これはおかしい、と思うようになり、改めて手持ちの携帯で調べてみたところ、江東公会堂、通称「ティアラこうとう」の最寄り駅は東西線・東陽町駅ではなく半蔵門線又は都営新宿線の住吉という駅であることが判明、そして今立っている東陽町の駅から東京メトロの路線だけで乗り継ごうと思えば、東西線を乗ってきた方向とは逆向きに4つ行った日本橋(高島屋前)まで乗り、そこで銀座線に乗り換えて上野方向に1つ行った三越前へ、更にそこで半蔵門線に乗り換えて押上方向に3つ行った住吉で下車・・・という順番で辿ることになります。
もし両国駅にいる時点でそのこと気付けば、一つ南に行った森下まで行き、そこで都営新宿線に乗り換えて本八幡駅方面に2つ乗れば住吉に行けるわけですから(尤も住吉に急行は停まらないので各駅停車の電車に乗る必要がありますが…)、何と言いましょうか、何事も中途半端はダメってことを思い知らされました。
東陽町の駅に戻ってきっぷを買い(190円だったように記憶)、東陽町に来た時と同じ東葉高速鉄道の新型車両に乗って中野方面に4つ行った日本橋で下車、日本橋で銀座線に乗り換えて上野方に隣接する三越前で下車。
三越前で私にとって初めての半蔵門線への乗り継ぎとなるわけですが、これがまた離れていること・・・案内標識では200m以上の距離が記されていて、乗り継ぎ専用改札機をくぐって標識に従って歩いていると、何だか三越のコンコース(というか店内!?)を歩いているような感覚になり、それが尽きたところに半蔵門線の三越前駅が見えてきて、再び改札機をくぐってホームへ。
ホームへのエスカレータはかなり長く、地下深いところを走っているんだな、と改めて実感する私・・・ホームにたどり着き、暫くすると東武の最新型車両(50050系電車)で入線してきました。
三越前を出て、水天宮前、清澄白河・・・と走り、都営新宿線乗換駅でもある住吉に到着。
途中、水天宮前だったように何となく記憶しているのですが、同じ島式ホーム上の反対側に停車している渋谷方面の電車で、女性車掌(わりと背の高めの人だったような…)が凛々しく前方確認や発車ブザー&車掌スイッチ操作をしているのが見えました。
長めのエスカレーターを上りきって改札をくぐり、都営新宿線のりばを左手にかすめながら「ティアラこうとう」最寄りとなるA4出口にひたすら向かった私・・・A4出口の階段を上りきったところで右折して歩くこと約5分、右手前方に「ティアラこうとう」の照明と思しきものが見えてくると、今夜聴く演奏会の会場となっている江東公会堂「ティアラこうとう」に到着。
正面に立って手持ちのデジカメで何枚か撮りまくった上で建物内に向かったわけですが、殆ど人気が無く、ちょっと寂しい気分・・・
プロムナードを歩いて屋根のある部分へと入ると左手奥に建物玄関が見え、すぐそこには当日の施設別催物案内板が見え、「小ホール・夜間」の欄に今夜聴くことにしているトロンボーン・アンサンブルの無料演奏会のイヴェント名称が入っているのが見えました。
屋根のある部分でも何枚か写真に収めた後、玄関をくぐって建物内に入り、地下1階の小ホールへ・・・階段で地下1階に達して右手にはカヴァーのかかっていたグランドピアノ(1960年製のスタインウェイD型フルコンサート)が置かれ、その前には「ティアラこうとう」の前身施設だった旧江東公会堂のことを紹介するパネルが立てかけられていました。
パネルの右横に見える小ホール入口前には2人の受付担当の男子学生(と思しき人物)と、その横に6~7人ほどの学生たちがたむろしているのが見え、彼らの視線を怖がっていた私(とても恥ずかしい話ですが)・・・でもこのまま帰るのもバカバカしいし、ということで、2人組が小ホールへと消えていったのを見て、エイヤッと私も小ホールへと向かいました。
そして受付デスクで入る旨を話すとピンク色表紙の公演プログラムを手渡してくれて、それを受け取ると早速小ホール内部へと入ったのでありました。
入ってみての印象はというと、私の地元・関西圏内の兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センター・大ホールほどでは無いにしても、木尽くしの内装になっていて、室内楽等の小規模アンサンブルの演奏会で生の楽器の音をそのまま楽しめそう・・・といったところですね。
で、この夜に行われたトロンボーン・アンサンブルの演奏会というのが『メトロポリタン・トロンボーン・アンサンブル第5回演奏会』と銘打たれたもの。
入口付近の受付で手渡されたプログラムに記されているところによると、この「メトロポリタン・トロンボーン・アンサンブル」は1998年に東京理科大学管弦楽団のトロンボーン・パートを受け持つ現役学生及び卒業生を中心に結成されたアンサンブルとのことですが、2003年に開かれた前回の演奏会(第4回演奏会)以来5年間停滞状態にあったそうですが、今回、音楽監督の働きかけ等により、少ないメンバーながら公演が実現出来たとの由・・・
私は人のまばらな、ステージに向かって右端最後列の席を確保し、後ろのスペースに荷物を置いて腰掛けたわけですが、歩き疲れ等もあってか、公演の大半を眠りながら過ごしていました《←何とも不謹慎!》。
ただ、トロンボーンだけによるアンサンブルということもあり、トロンボーンの音色というものをそれなりに堪能出来たみたいで、ホルンと似た感じの音色ながら、どこかシャープな響きとでもいうか、ホルンにトランペットの響き要素が入っているような感じの音色を出すのがトロンボーンなのだろうか、と私なりの勝手な印象ながら、そう感じるようになった次第。
音楽監督も入れて総勢13人(うち女性3人)のメンバーによる小規模アンサンブルで、不謹慎にも公演の大半を眠って過ごしてしまっていた私ではありましたが、それでも、なかなかいいアンサンブルを聴かせてくれていたような印象を持つことが出来ました。
トロンボーンの響きの何たるかを示してくれていたような気がします・・・
あ、大半を眠って過ごした・・・と記しましたが、終わり近くに演奏された『いい日旅立ち』(谷村新司が作曲したものを新日本フィルのトロンボーン奏者・山口尚人が「トロンボーン&ピアノ」合奏向けに編曲したもの)あたりでは、私自身も知っている曲であるためか、眠らずに聴いていた私がそこにありました。
そしてその後に続くラスト2曲も、この『いい日旅立ち』演奏時の状態を引きずる格好で、さして眠ることなく、聴いていました。
ことに最後に演奏されたサイモン・ウィルスの作品『治安妨害』ではトロンボーン合奏と共に足を踏みならす場面もあり、その足を踏みならしている時の表情が今でも印象に残っていますが(ちょっと恐かった)・・・
所定のプログラムが全て終わった後に、ジャズ作品1曲がアンコールとして演奏され、私自身はあまり印象に残っていないのですが《曲名も覚えていないし…》、ジャズならではの雰囲気というものを味わうことは出来ました。
ステージに向かって左側にいた聴衆の大半と共にホール外に出た私は、一旦左手奥にある手洗い所で用を足した後、小ホールと手洗い所への通路を挟んで反対側に位置する中会議室ロビーを通る形で小ホールをあとにし、階段を上って玄関から外へ・・・その後、錦糸町駅行き都営バスに乗って「ティアラこうとう」をあとにしました《ホール最寄りの都営バス停留所に着いてから4~5分くらい後にバスが来たので、いいタイミングだったかな…》。
今回はこのあたりまで。
次回はいよいよ下り寝台急行「銀河」で東京を離れ、大阪に戻るところまでを振り返ります。
<(_ _)> お読み下さってありがとうございます <(_ _)>
【関連記事(「第24回5000人の第九」参加&乗り歩き)】
(1)東京都内に入るまで
(2)いよいよ国技館入り《リハーサル》
(3)前日リハーサル&「世界第九サミット」
(4)本番当日、国技館本番そして終演まで
(6)下り「銀河」で東京をあとに大阪へ
(7)「銀河」を降りて紀伊勝浦まで
(8)紀伊勝浦から「南紀」、そして自宅に帰着
【関連記事(2009年開催「第25回5000人の第九」関連)】
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