山陽・九州新幹線を「青磁」が走る!?・・・相互直通乗り入れ用新型車両デザイン発表さる

　2011年春に予定されている九州新幹線（鹿児島ルート）の全線開業に合わせて開始される山陽新幹線と九州新幹線との相互直通乗り入れに向けて、その相互乗り入れ用として開発される新型車両のデザインが、去る２月27日、発表となっています。

　JR西日本とJR九州の共同開発によるこの新型車両の特徴として挙げられているのは・・・

◆ 昨年７月にデビューしたN700系新幹線車両をベースに設計
◆ コンセプトは「日本的なもてなし」
◆ 車体全体を佐賀県名産の陶磁器の青磁をイメージさせる白藍（しらあい）色で施し、そこに濃藍（こいあい）色と金色の側面ラインを入れる
◆ ＪＲ西日本とＪＲ九州の両社が手を取り合うようなイメージのロゴマークを新たに考案
◆ 九州新幹線の急勾配区間にも対応出来るよう全車両モーター付とする（つまり「オールＭ車」）
◆ １編成８両。最高時速は山陽新幹線区間で300km/h、九州新幹線区間で260km/h

　ＪＲ西日本とＪＲ九州の両社で29編成・232両を製造することにしていますが、ＪＲ西日本では今秋までに量産先行車１編成を完成させ、山陽新幹線区間に於いて走行試験を行う予定だとか。

　そして、この新型車両の編成プランも発表されていて、１～３号車を自由席、４～８号車を指定席とし、このうちの６号車の約半分をグリーン席（つまり「半室グリーン席」）とする、としています。

　更に、昨年７月デビューのN700系新幹線車両に倣って全車禁煙とした上で喫煙ルームを４カ所設定するとしている他、ノートＰＣや携帯電話充電のためのコンセントや防犯カメラも備えるとも表明しています。

　何だか、2011年春予定の九州新幹線全線開業後に山陽・九州新幹線を九州は佐賀・有田の「陶磁器（青磁）」が走るようなイメージを持ってしまいそう《私だけ!?》・・・・・・

　で、今回の発表では内装面での具体的なリリースが見られなかったわけですが、700系「ひかりレールスター」用車両や800系車両に見られるような、木目調を採り入れる等の落ち着いた雰囲気のデザインを期待したいところですね。

◎ 参照記事

『大阪－九州結ぶ白い車体に金色のライン　ＪＲ西が新型新幹線』
『ＪＲ西日本：「面長」こんにちは　新型新幹線、模型公開』
『新大阪―鹿児島中央直通の新幹線は、こんなデザイン』
『和のもてなし表現…大阪－鹿児島新型新幹線／ＪＲ西公開』
『鹿中央－新大阪直通 新幹線デザイン発表／ＪＲ九州・西日本』
『新型新幹線のデザイン公開　大阪－鹿児島１１年開業』
『鹿児島ルートはこの顔　乗り入れ新幹線ＪＲが外装発表』
『山陽・九州新幹線、品格ある新型車両に』

<(_ _)> お読み下さってありがとうございます <(_ _)>
　

【関連記事（九州新幹線・鹿児島ルート関連）】
「九州新幹線･鹿児島ルート（博多～鹿児島中央）関連記事専用リンク集──「2011年3月12日全線開業」に至る軌跡」

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