3つの寝台特急「あかつき」&「富士」&「日本海4号」で九州から本州北端(青森)まで…〔3〕「あかつき」乗車
今月は鉄道界にとってまさに「激動」と言うにふさわしい月となりそうですね。
今月15日に施行されたJRグループ定例ダイヤ改正では寝台特急「なは」(京都~熊本)・「あかつき」(京都~長崎)と寝台急行「銀河」(東京~大阪)が消滅する一方で「おおさか東線」の新規開業と「島本」・「須磨海浜公園」を初めとする7つの新駅誕生(うち1つは臨時駅)等がありましたし、この後も今月いっぱいで兵庫県内を走る第3セクター鉄道「三木鉄道」の廃止や長崎県の島原半島を走る「島原鉄道」の島原外港~加津佐間の廃止・・・
何だか時代の区切りというものを否応なく感じさせられるところですね。
そういうことで、「あかつき」(&「なは」)と「日本海(4号)」(大阪~青森)のお別れ乗車を兼ねた九州~青森間「乗り繋ぎ」旅の顛末の3回目といきましょうか。
前回(2回目)の記事では自宅を出発して京都駅に着いたところまでを書きましたが、今回はいよいよ京都から寝台特急「あかつき」(&「なは」)に乗り込み、九州に向かおうとするところを記してみたいと思います。
なお、私自身「あかつき」を選択したのは、乗車時間が「なは」より約1時間長かったためでありました。


京都駅の橋上改札内コンコースに軒を構えているうどん・そばスタンドで天ぷらそばの夕食を済ませた私は、その足で「あかつき」&「なは」が入線してくる7番のりば(6・7番島式ホーム)へと向かいました。
降り立ってみると、私と同じく「あかつき」&「なは」を待つ乗客も勿論いましたが、その他に入線してくるのを今か今かと待つ鉄道ファンの姿も目に入りました。
その数、ざっと見た感じで、20人足らず・・・
私も「あかつき」&「なは」の入線してくるところをとらえようと考えていたので、ホーム上に設置されている電光式行先表示板に表示された「あかつき」&「なは」の行先表示をデジカメに収めつつ、ホームの後ろのほうへと足を進めました。
ホーム後端は左方向に少しカーブを描いている格好になっていて、ポジション取りに少し苦労したものの、何とか自分の場所を確保(それでもキツキツでしたが…)、そして撮影はムービー機能を使うことで、既に待ち構えている周囲のギャラリーと共に、入線の時を待っていました。



そして、いよいよ「あかつき」&「なは」の入線・・・
今夜の牽引機「EF66-47」を先頭に、まず「なは」編成が姿を現し、続いて今夜私が乗り込む「あかつき」編成がホームに照らし出された照明の下に現れ、その後、「あかつき」レガートシート(普通車指定席)車に引っ張られる格好で後ろ向きに連結された「EF66-50」が姿を現しました。
これには私も意外な気持ちになったものでしたが、どうやら向日町(或いは宮原)から京都駅構内の入替線まで回送してきてから折り返しで京都駅に於ける出発ホームに入線する際の機関車の付け替え(機回し)の手間を省くために両端に機関車を繋ぐようなことをしていたのかも知れませんね《分かり切ったことを言うなってか…》。


で、入線を終えると早速最後尾に連結されていた「EF66-50」が切り離されたわけですが、ホーム上では7番のりばに横たわるように停車していた「あかつき」&「なは」をカメラに収めようと、老若男女の鉄道ファンのギャラリーがホーム上を行ったり来たりしているのが見え、私もそれに半ば乗っかる形で、車両側面の行先表示窓等をカメラに収めたりしていました。

指定された個室寝台内に荷物を置いてからも暫く撮影等を続けたりしていた私・・・発車間際になって、車掌の出発合図等を聴きたい、と思うようになり、車掌の詰めていた9号車(B寝台車)後方の車掌室付近のデッキから乗り込もうとしたのですが、ふとそのデッキに目をやると、そこにはテレビ局の取材クルーと思しき2人組の姿が見え、一瞬躊躇しましたが、それでも横をすり抜けるような感じで何とか乗り込み、反対側のデッキのステップに立つような格好で発車の時を迎えていました。
その2人組ですが、腕にNHKロゴの入った腕章をしているのが・・・やはりテレビ局、それもNHKのクルー2人組!





少々そのNHKクルー2人組にビクつきながらも、メモリレコーダを半ば天井に向けてかざしていた私自身でしたが、そんな中で、駅の発車アナウンスに続き、ドアが閉まって車掌の「下り31列車発車ぁ!」の一声で「あかつき」&「なは」はいよいよ京都をあとに九州へと動き出しました。
暫くしてNHKクルー2人組が9号車車内へと消えた後も、京都駅発車後の車内放送の録音のため、デッキに残っていた私でしたが、やがて車内放送が終わると私もデッキをあとにして指定された個室のある7号車へと移動したわけですが、その途上で先ほどのNHKクルー2人組が9号車車内にいる乗客の一人にインタビューしているのを横目でチラ見していました《すぐ通り過ぎましたが…》。


この後、新大阪、そして大阪でも6~7分間停まってくれましたので、一旦車外に出ては編成最後尾にある「あかつき」テールマークや電光式行先案内板等を撮影して過ごしていましたが、大阪駅では牽引する電気機関車の撮影等に時間を取られてしまい、危うく乗り遅れそうになりました《機関車の撮影途中に発車アナウンスが鳴り響き、慌てて前方に連結されている「なは」編成車両に乗り込んで危うく難を逃れたものの、「あかつき」編成へと移動出来るかしら、と別の心配を始めたものでしたが、幸いにも「なは」編成から「あかつき」編成への車内移動は出来るようになっていたので、ホッと胸をなで下ろしていました》。



それにしても、大阪駅停車中にようやく牽引機のところへと行けたわけですが、廃止4日前だけあって、ギャラリーの数の多かったこと・・・
それこそ背伸びをしながら機関車先頭部を撮影したりと、ヘッドマークの付いた牽引機の撮影にのめり込みかけたところに発車アナウンスが聞こえてきたものだから、もう焦って焦って・・・「なは」編成と「あかつき」編成の間の通り抜けは出来たかどうか、そんなこと考える余裕も無く、牽引機からほど近い「なは」編成のデッキに駆け込んだ次第。
まぁ、幸いにも「なは」編成と「あかつき」編成とは連結幌でも繋がっていたからよかったけど・・・そのお陰で両社の編成を繋ぐ部分に見られる「なは」と「あかつき」のテールマーク部分の撮影も出来て、嬉しかったぁ~
大阪をあとにした「あかつき」&「なは」は再び九州に向けて足を進めていきました。


途中、通勤帰りの客等で賑わいを見せる三ノ宮に停車して若干の客を拾った後、列車は神戸の街中を更に西へと進み、やがて明石海峡大橋を左手にかすめながら、明石、加古川と通過していき、姫路に到着。
姫路で1~2分ほど停まっている間に個室内車窓から見える姫路駅島式ホーム上にある行先案内板に表示されている「あかつき」&「なは」の行先案内表示をデジカメに収めたりしていましたが、隣の島式ホームには21:57発の野洲行き新快速が停まっているのが見えました。
この21:57発の野洲行き新快速、昨年(2007年)の12月16日に広島で行われた「第九ひろしま2007」からの帰りに利用したものの一つで(岡山~姫路間で乗車した「ひかりレールスター」からの乗り継ぎ先列車として)、この当時の土休日ダイヤではこの野洲行き新快速が姫路駅に於ける上り新快速の最終電車でした《今回の「あかつき」出発日は平日でしたが、この時の平日ダイヤではこの野洲行き新快速のあとにもまだ2本の新快速が残っていました》。
姫路駅を発車すると、暫く走ったところで「おやすみ放送」が流れ、車内放送はここで一旦中断へ。
そして列車はやがて兵庫県と岡山県との県境を通過、中国地方へと入り、夜23時頃、岡山到着。
この後のことについては、また次回掲載記事にて・・・
<(_ _)> お読み下さってありがとうございます <(_ _)>
【関連記事(「あかつき」・「富士」・「日本海(4号)」乗り繋ぎ旅)】
《1》「概要」
《2》「自宅→京都駅(自宅最寄駅→京都)」
《4》「『あかつき』長崎到着(岡山→長崎)」
《5》「長崎→久留米」
《6》「久留米→大分」
《7》「『富士』に乗って(大分→門司)」
《8》「「富士」名古屋到着(門司→名古屋)」
《9》「『富士』東京到着(名古屋→東京)」
《10》「久方ぶりの東北路へ(上野→いわき)」
《11》「仙台に到着(いわき→仙台)」
《12》「ついに青森到達(仙台→青森)」
《13》「『日本海4号』乗車(青森→車中泊)」
《14》「『日本海4号』京都着(車中泊→京都)」
《15》「KTR宮津まで(京都→宮津)」
《16》「豊岡に出る(宮津→豊岡)」
《17終》「大阪帰着、そして…(豊岡→大阪→自宅)」
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