3つの寝台特急「あかつき」&「富士」&「日本海4号」で九州から本州北端(青森)まで…〔11〕仙台に到着
去る3月10日から13日にかけての日程で九州から青森にかけて、3本の寝台特急(「あかつき」・「富士」・「日本海(4号)」)を使って、乗り繋いでいったという旅程の顛末を記してきているこのシリーズ、ここのところ超スローペースとなってしまっている感がありますが、ようやく11回目を迎えました。
前回(10回目)の記事では上野から、常磐線を通って、いよいよ久方ぶりの東北路入りとなったことを書きましたが、特急「スーパーひたち19号」で終着駅・いわきに到着したところで終わっていました。
今回はその続きを記します。
上野からの常磐線特急列車「スーパーひたち19号」で同列車の終着駅であるいわき(既に福島県内に入っていました)まで到達した私は、同じホーム上の反対側のりばに停車中の原ノ町行き普通列車へと乗り継ぎました。
415系1500番台電車4連によるこの普通列車・・・かつては上野口にも姿を見せていたのですが、2007年3月18日に実施されたJRグループ定例ダイヤ改正以降、上野口に入る普通列車は全て後継のE531系電車に置き換えられ、現在では友部~原ノ町間で運用されています。
いわきを発車した原ノ町行き普通列車4両編成は快調に走り、四ツ倉以北の単線区間へ・・・けだるそうな雰囲気に包まれるオール・ロングの車内とは裏腹に、列車は快調に走りながら一つ一つの駅に丹念に停車していき、原ノ町の一つ手前にあたる磐城太田に於ける上下行き違い待ちでは仙台地区等で見られる「赤・白・緑」の3色ストライプ帯をした701系電車2連とのすれ違いを見ることが出来ました。
久しぶりのご対面だったので、相手方車両(701系)の走行音を聴く等しているうちに、心の中でちょっとした興奮状態となっていました。
終着駅の原ノ町は駅舎側ホームへの入線となり、跨線橋を渡って隣にある島式ホームに停車中の、乗り継ぎ先列車となる仙台行き普通列車のもとに向かったわけですが、停まっていたのは最近デビューしたばかりのE721系電車・・・昨年(2007年)の3月18日に開業した仙台空港線(名取~仙台空港間)で運用されているのと同じ車両が充てられていました《正確には、仙台空港線で使われているのはE721系500番台車両で、原ノ町に停まっていたのは地域間輸送用に別途製作されたE721系0番台車両でした》。
先頭車両「E721-34」に乗り込んだ私・・・車内壁面が木目調の模様となっている他、私が座ったクロスシートには飲み物類(ペットボトル)が2つ置けるミニテーブルが据え付けられている等、初対面となったこの新型車両E721系電車にただただ感心させられるばかり。
そのE721系電車4両編成による仙台行き普通列車が原ノ町を発車・・・初めて聴かせるVVVF走行音を出しながら見せてくれる快調な走りで、更なる北上を続けました《その仙台行き普通列車の車内アナウンスでダイヤ改正が行われる旨の放送が何度かあったのですが、内容には一切触れずに「駅のポスター等をご覧下さい」と言うだけで、聴いていて「意味無いじゃん」とツッコミたくなりそうな気分になりました》。
東北本線との合流地点・岩沼の一つ手前の駅である逢隈ではまとまった時間停車、その間車外に一旦出ては乗ってきているE721系電車外観の撮影等に励んでいたわけですが、実はこの逢隈という駅は宮城県内にあるわけで、そのことを旅に出ていた時点で気付くべきでした《あぁぁ…;尤も気付いたところで》。
逢隈を発車した仙台行きE721系電車4連は、やがて東北本線と合流して岩沼へ、更に北上を続けて仙台空港線の分岐する名取をやり過ごし、そして仙台に到着・・・
仙台駅ホームに降り立ったのは十数年ぶりのことだろうか・・・仙台駅独自の発車メロディは健在のようで、久しぶりに耳にしていると、何だか体が軽くなるような感じ(というか舞い上がる感じ?)・・・・・・
しかしながら体調のほうは必ずしも万全とは言えない状態(相変わらず鼻水が止まらない…)・・・橋上コンコース内にあるそばスタンドで「カレー南蛮そば」を見つけた私は、少しでも体を暖めるべく、即座にその「カレー南蛮そば」を注文することに決め、食券を買ってカウンターに出すと、引き替えに「○番でお待ち下さい」と言われながらカウンターに番号の書かれた札が置かれました。
一瞬面食らった私でしたが、私の後で食券をカウンターに出した人の動きを見ているうちに、どうやら引換で出された番号札を取り、注文の品が出来上がれば番号で呼ばれるというシステムになっていることが判り、私もあわててカウンターに出たままの番号札を手に取って待ちました。
やがて私の手にしている札に記載の番号が呼ばれると、カウンターに注文した「カレー南蛮そば」が用意されているのが見え、札と引換で受け取ると早速カウンター伸す具横にあるテーブルですすり、次いでカレー汁を飲み、少しでも体を暖めようと励んでいました。
そばによる遅めの昼食の後は左隣にある駅構内コンビニに入って店内を見て回って少々の時間つぶしをした後、いよいよ東北新幹線ホームへと向かうべく、手書きの「長崎→西大津(現・大津京)」間”大乗車券”と八戸までの新幹線「はやて」特急券を用意して新幹線乗換改札口有人通路へ・・・ここでも詰めている駅員は件の”大乗車券”に添付の経路一覧を記した別紙に目をやること無く、「はやて」特急券に改札スタンプを捺してくれて無事通過、東北新幹線の電光式発車標(行先案内板)の奥にあるエスカレータを上ると、目の前に現れたのは新幹線コンコースだったのですが、随分と綺麗に整備されているような印象を受けました《何だかロビーを思わせるような造り!》。
そのコンコースで食後の緑茶を購入して口直しを済ませた私・・・やがて次に乗る仙台16:38発の八戸・秋田行き「はやて&こまち23号」の発車時刻が迫るとコンコースからの階段で東北新幹線下り方面島式ホームへと上がり、12番のりばに入線してきた「はやて&こまち23号」を迎えることとなりました。
この続きはまた次回ということで・・・
<(_ _)> お読み下さってありがとうございます <(_ _)>
【関連記事(「あかつき」・「富士」・「日本海(4号)」乗り繋ぎ旅)】
《1》「概要」
《2》「自宅→京都駅(自宅最寄駅→京都)」
《3》「『あかつき』乗車(京都→岡山)」
《4》「『あかつき』長崎到着(岡山→長崎)」
《5》「長崎→久留米」
《6》「久留米→大分」
《7》「『富士』に乗って(大分→門司)」
《8》「「富士」名古屋到着(門司→名古屋)」
《9》「『富士』東京到着(名古屋→東京)」
《10》「久方ぶりの東北路へ(上野→いわき)」
《12》「ついに青森到達(仙台→青森)」
《13》「『日本海4号』乗車(青森→車中泊)」
《14》「『日本海4号』京都着(車中泊→京都)」
《15》「KTR宮津まで(京都→宮津)」
《16》「豊岡に出る(宮津→豊岡)」
《17終》「大阪帰着、そして…(豊岡→大阪→自宅)」
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