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70年ぶりの歌舞伎座「第九」公演こぼれ話・・・(4)”一幕見席”のこと《当日券販売充当エリア》

早朝(朝6時台)の歌舞伎座正面。人通りはまばら《080427撮影》

 去る4月27日(日)に東京・東銀座にある歌舞伎座で行われたベートーヴェン「第九」(交響曲第9番”合唱付”)演奏会で、このブログでは書けなかった”こぼれ話”を順次お送りしているところですが、前回に引き続き、今回も”超ショート”なこぼれ話を披露していきたいと思います。

 

 今回は、通常の歌舞伎公演に於いて一般席とは別枠の扱いとされ、また去る4月27日(日)の歌舞伎座「第九」公演では当日券売り出しエリアとして充当される旨の告知がなされていた、いわゆる”一幕見席”についてです。

 

 

歌舞伎座正面右側に立てかけられている「一幕見席」の説明書き立て看板《080427撮影》 歌舞伎座「第九」公演の当日券の販売が行われた「切符売場」出入口前。正面入口を挟んで反対側に見える屋根の下に”一幕見席”専用入口がある《080427撮影》

 この”一幕見席”については、歌舞伎座Webサイト内に掲載の『一幕見席について』にてFAQ形式にて説明されていますが、その中の一番最初にある「一幕見席とはなんですか?」という質問項目に対する回答文の中に「4階の自由席のことです」とのくだりを見つけました。

 このくだりを見た私自身、あぁ4階席なんだ、と思い、この時点で、3階席の更に上に覆い被さるような感じで”一幕見席”はあるんだな、とイメージするようになっていました。

 天井に一番近い席・・・つまり「天井桟敷」(ガレリア席)というイメージ。

 歌舞伎座「第九」公演を主催した中央区第九の会Webサイトでは、この”一幕見席”を当日券販売エリアとして充当する旨の告知を行っていました。

 

 

 公演当日、私自身は訳あって1階席からの鑑賞と相成ったわけですが、前半のバッハ『シャコンヌ』演奏が終わって20分間の休憩(歌舞伎座館内では”幕間”と称していました→『70年ぶりの歌舞伎座「第九」公演こぼれ話・・・(3)「休憩」時間の表記に関する話《歌舞伎座ならでは!?》』を参照)に入ったのを見計らって一旦ロビーに出て、ロビー内の階段を使って3階席まで上がってみました。

 

 3階席ロビーから中に入ったところで振り返ってみると・・・

 

  すぐ上は天井のみ
  (3階席がいわば最上階)

 

 あれ、と思った私・・・後方を見渡してみても3階席の座席がずらっと並んでいるだけのように見えるのですが、よく見ると、3階席後方の5列程度分の座席が隔離されて(完全に仕切られて)いるのが見えました。

 つまり、それら3階席後方の隔離されたゾーンから同じ3階席の前方にある席へは行けないようになっているわけです。

 

 あぁ、これが”一幕見席”なんだ・・・ぶっちゃけた話、”一幕見席”は「隔離された3階席後方の座席」ということだな、と現地に佇みながら思わず納得の私。

 3階席の上に”一幕見席”という4階席があるという私自身がこれまで抱いてきたイメージは、ここで脆くも崩れました。

 

 その”一幕見席”からの眺めについては、あいにくその3階席後方の”一幕見席”ゾーン近くまで実際来てみて眺めたわけでは無いのでハッキリしたことは書けませんが、3階席前方からの眺めから考えて、花道部分は残念ながら諦めざるをえないものの、舞台上を眺める分には何ら支障はないように推測しています。

 どうしても見えにくければオペラグラスを別途準備すれば済むことですし・・・

 

 しかし、その一方で、公演翌日の夜に公演指揮者の石毛保彦氏から頂戴したメールによると、リハーサル時、スタッフに客席からの聞こえ具合を確認させていた模様で、1階席では弦楽器や木管楽器が全く響いてこなかった(鳴らなかった)ものの、2階席、及び”一幕見席”を擁する3階席では多少響きが聞こえてきていたそうです。

 

 このことから考えますと、1階席よりは上の階の席から聴くほうが音の響きが楽しめるように思えます。

 

 大阪シンフォニカー交響楽団の楽団代表を務めている敷島博子は、自身がかつて出演した民放ラジオ局の番組(私も聴いていました)の中で、音を楽しむのであれば1階席より2階席のほうがいい、というような意味のことを話してくれていたのを、今でも記憶していますし、また『コンサートホール夜話 A席よりD席の方が音が良い』というWebページでは、同ページ著者自身の体験談として、東京文化会館の5階左右バルコニー席から聴くほうが一番音の響きが良かった、と綴られています。

 

 音の響きを楽しみたいのであれば、ホールにもよりますが、出来るだけ上の階の席を押さえておいたほうがベターなのかも知れませんね。

 

 

 というわけで、今回は歌舞伎座「第九」公演に於ける”一幕見席”(当日券販売充当エリア)に纏わる話でした。

 

 

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