70年ぶりの歌舞伎座「第九」公演こぼれ話・・・(3)「休憩」時間の表記に関する話《歌舞伎座ならでは!?》
去る4月27日(日)に東京・東銀座にある歌舞伎座で行われたベートーヴェン「第九」(交響曲第9番”合唱付”)演奏会に纏わる”こぼれ話”をお送りしているところですが、今回は”超ショート”なこぼれ話を披露してみたいと思います。
左に示す写真画像3枚のうちの左側2枚は、歌舞伎座に於けるベートーヴェン「第九」公演の当日に入場者に対して無料配布された公演プログラム冊子の表紙と裏表紙を写したものでありますが、この公演プログラム冊子の4ページ目に演奏曲目の一覧が掲載されていて(左に示す3枚の中の一番右側の写真画像)、通常のコンサートで無料配布若しくは有料頒布されている公演プログラム冊子と同じく、ここでは前半の曲目(バッハ『シャコンヌ』)と後半の曲目(ベートーヴェン「第九」)の間に”休憩”と表記され、ここで休憩が入ることを告知しているわけですが、これについては特に言うことは無いでしょう。
で、実は歌舞伎座ロビー内に於いても同様に当日の演奏曲目の告知というものが行われていて、左の写真画像に写っている額縁入り演奏時間表が掲出されていたわけですが、こちらは歌舞伎座に於ける慣習に倣ってか、縦書き表示となっていて、演奏曲目毎に、上から順に「曲名-予定演奏開始時刻と同終了時刻-予定所要時間」という様式によって表示されているのですが〔ちなみに表示されていた予定所要時間ですが、『シャコンヌ』は”30分”、「第九」は”1時間5分(65分)”となっていました〕、予定演奏曲目2曲分表記の間に、「休憩・20分間」という意味で、以下のように縦書き表記されているのが目に入りました。
幕 間 二十分
さすがは歌舞伎座、やることが違う・・・・・・思わず感心してしまった瞬間でした。
その「幕間」20分間が終わり、館内放送が後半の演奏の開始を告げているのをロビー内にて耳にした私は再び場内へと入ったわけですが、その時、舞台上を見上げると、左の写真画像に写っているような「定式幕」で閉じられているのが見え、やがて拍子木が鳴り出すと、勢いよくその「定式幕」が舞台上手の袖へと引かれていき、オーケストラ楽団員の入場、そして指揮者入場へと続いて、いよいよベートーヴェンの「第九」演奏へと入ったわけでありました。
う~ん、短い間ながら、何だか歌舞伎の世界へと誘われた気分となっていましたね。
<(_ _)> お読み下さってありがとうございます <(_ _)>
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