大阪センチュリー交響楽団のこと・・・今日夕方、NHK教育テレビで放映の『オーケストラの森』から
今日の夕方、NHK教育テレビの夕方16時から放送された『オーケストラの森』で、私の地元・大阪を拠点としているプロオーケストラの一つで、昨今の大阪府の補助金削減の波をモロに受けているとみられる大阪センチュリー交響楽団が取り上げられていました。
我が家では〔といっても実際録画予約は事実上私の独り占め状態ですが(←蹴)〕、ここのところ、朝早いうちにその日に録っておきたい番組の録画予約をすませたりしているのですが、今日(5月18日)は朝9時からのテレビ朝日系列『題名のない音楽会』と、夜21時からのNHK教育テレビ『N響アワー』の2本を録っておこうと考えるも、残量の関係から、『N響アワー』の録画予約は昼過ぎにしておこう、と決めていました。
新聞最終面のテレビ欄を一通り眺めてみても、それ以外にめぼしい番組は無かったと思い込んでいました。
そして夕方の16時10分を少し回った頃、PCへのビデオデータ取り込みで捻出したDVD-RAM2枚を手にして2台のビデオデッキ(DVDビデオレコーダ)に繋がれたテレビの前に座り、テレビとデッキ両方の電源を投入してみたところ、2台あるビデオデッキのうちの1台からテレビに送られてきたNHK教育テレビの映像に映っていたのは、オーケストラをバックに演奏するピアニストの姿・・・
あれ、何でなの・・・あわてて新聞のテレビ欄で確認したところ、そこで初めて、NHK教育テレビで夕方16時から『オーケストラの森』という番組が組まれていることを初めて知った次第。
件のオーケストラをバックに演奏するピアニストの姿を映していた映像はその『オーケストラの森』で放映されていた中の一コマだったわけですが、あろうことか、今回取り上げられていた楽団というのが、先に記した、補助金問題で大揺れの状態にある大阪センチュリー交響楽団だったのです。
テレビの電源を入れてから、たまたまそこに映った映像ではブラームスのピアノ協奏曲第2番(作品83)の第2・楽章が演奏されていたわけですが(指揮は小泉和裕)、その後、楽団員の大半が創立以来のメンバーであることが紹介された後、試行錯誤の末に「一体」化したという4人のコントラバス奏者の話、そして関西フィルの楽団員を父に持つ弱冠24歳のコンサートマスター(オーケストラ内での”現場監督”といったところかな…)の話と続き、その後、そのコンサートマスターの話の中で出てきたヒンデミットの作品のひとつ、『交響曲”画家マティス”』の演奏へと続いていきました《こちらも同じく小泉和裕指揮》。
ヒンデミット演奏に入ってから3分ほど聴いた後にテレビの電源を切ったわけですが、ここまで流れてきていた演奏を耳にしてみて、澱みを感じさせない綺麗な演奏を聴かせてくれるな、と思わず感心の私〔映像で見た限りでは、結構お客さんも入っていそうな感じでした〕・・・この時まで、朝早くにテレビ欄を見ていながら、その番組の存在に全く気付かなかった自分自身を悔やんでいました《悔やんだところで何にもならないけれど…》。
後になって知ったのですが、実はこの番組のことは『小泉&大阪センチュリー交響楽団 地上波全国放送!』というブログ内記事でも紹介されていて、しかも記事には「映像資料的にも貴重な放送となるかもしれません・・・録画必須」というくだりが。
いやぁ、最高に悔しかったですねぇ・・・ま、悔しがっていても仕方ないわけで、自分の目というものを鍛えるしか無いですね、これは。
それはさておき、今回『オーケストラの森』で取り上げられた大阪センチュリー交響楽団についてでありますが、最初にも記していますように、昨今の大阪府による補助金カットによる影響をモロに受けていることもありますが、一方で、ネット上では同じく大阪を活動の拠点としている他の3オーケストラ(大阪フィル・関西フィル・大阪シンフォニカー)と比べて桁違いに補助金を食い荒らしていることに対する批判の声や、運営の仕方に疑問を呈する声も聞かれます《以下列挙のブログ内記事はその中の一例として…》。
『大阪4楽団、憂いの調べ 府の補助金カット…統合論再燃も』
→『大阪のオケの補助金削減問題の続き・・・』
『在阪オケ問題を考える』
→『大阪センチュリー交響楽団のこれから』
これらの記事をざっと読んでいくうちに、大阪センチュリー交響楽団には、今回の大阪府の補助金問題を契機として、自治体(大阪府)の補助金に頼り切っているような従前の体質から脱却し、試行錯誤してでも、大阪フィル等のように一楽団として自立出来るための道を探り、且つ進んでいって貰いたいところです《厳しいかも知れませんが、現状のままでは、ハッキリ言って、存在感は薄いと言わざるを得ないところですね》。
せっかくいい演奏を聴かせてくれてきているのに・・・勿体ないです。
« 京阪中之島線(中之島新線)向け新型車両「3000系電車(2代目)」のこと《川崎重工業にて完成間近!?》 | トップページ | 阪神9000系電車相直対応施工済み編成、1000系電車に続いて近鉄に貸し出し…「阪神なんば線」開業に備えて »
この記事へのコメントは終了しました。
« 京阪中之島線(中之島新線)向け新型車両「3000系電車(2代目)」のこと《川崎重工業にて完成間近!?》 | トップページ | 阪神9000系電車相直対応施工済み編成、1000系電車に続いて近鉄に貸し出し…「阪神なんば線」開業に備えて »
コメント