「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」公式発表さる・・・旅客鉄道会社毎に独自に発売されるフリーきっぷ類も
毎年10月14日の「鉄道の日(旧・鉄道記念日)」と前後して発売され、JR旅客鉄道会社線全線の普通列車(快速列車の類を含む)が乗り放題の「青春18きっぷ」ライクな回数券風フリーきっぷ「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」・・・この度、JRグループ内の旅客鉄道会社6社から、9月10日付で、一斉に発売の旨が公式にリリースされています。
昨年は9月12日くらいに一斉リリースされていましたから、今年のリリースは若干前倒しになっているような印象を受けますね。
併せて、今年もJR西日本エリア内を走る普通列車のみに通用する「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ」も発売告知されています。
まずは去る9月10日付で一斉に出されたJR旅客鉄道会社各社のニュースリリースから・・・
◆ JR北海道 『「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の発売について』 ◆ JR東日本 『「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の発売について』 ◆ JR東海 『「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の発売について』 ◆ JR西日本 『鉄道の日記念「乗り放題きっぷ」発売!』 ◆ JR四国 『「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の発売について』 ◆ JR九州 『「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の発売について』 |
JR北海道とJR東日本の両ニュースリリースはほぼ同一の書き方なのですが、使われているフォント(字体)に違いが見られるため、見栄えに若干の差が出ています。
またJR西日本のみニュースリリースのタイトルが異なるのは、言うまでもなく、この後に紹介する「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ」も同時にリリースさせているためです。
今回発売分の「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の形態・発売額などは昨年通りで、通用(利用)期間は「10月4日(土)~10月19日(日)」、そして通用期間初日の前日にあたる10月3日(金)より発売が開始となります《発売最終日は通用期間最終日と同じ》。
「青春18きっぷ」については、最近では指定席券売機(JR東日本”Kaeruくん”やJR西日本”みどりの券売機”とか)でも発券出来るようになってきており、後記の「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ」についても京阪神地区に設置されている”みどりの券売機”で購入可能との話があるのですが、この「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」については指定席券売機の類に於いても発券出来るか否かは明らかになっていません。
発売期間に入り次第、一度指定席券売機の類で買ってみたいと考えています。
そして、「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の通用(利用)期間中に発売・通用する、同じく普通列車乗り放題のフリーきっぷの類がJR旅客鉄道各社毎に用意されています。
ここからは同通用期間中に旅客鉄道会社毎に発売されることになっている独自のフリーきっぷの類について見ていきます。
今年に関しては、その旅客鉄道会社毎に発売される普通列車乗り放題のフリーきっぷ類は東西で傾向が別れていて、北陸地域と西日本地域を管轄する旅客鉄道会社3社(西日本・四国・九州)では各旅客鉄道会社管轄内全線で通用する「青春18きっぷ」ライクな独自のフリーきっぷを最低1種類用意しているのに対し、北日本・東日本地域と東海地域を管轄する旅客鉄道会社3社(北海道・東日本・東海)では各旅客鉄道会社管轄内の特定エリアに於いて有効なフリーきっぷのみを複数種類用意しています。
まずは北日本・東日本・東海地域を管轄する旅客鉄道会社3社それぞれが「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の通用期間中に発売されることになっている普通列車乗り放題のフリーきっぷ類から・・・
◇ JR北海道 ◆ 一日散歩きっぷ(道央圏用) ◆ 道北一日散歩きっぷ ◇ JR東日本 ◆ 小さな旅ホリデー・パス(青森・岩手・南東北) ◆ 津軽フリーパス ◆ 津軽フリーパス(プラス白神) ◆ 五能線パス ◆ 仙台まるごとパス ◆ えちごワンデーパス ◆ えちごツーデーパス ◆ ときわ路パス ◆ ホリデー・パス ◆ 東京フリーきっぷ ◆ 都区内パス ◆ 信州北回廊パス ◆ 信州ワンデーパス ◇ JR東海 ◆ 青空フリーパス(名古屋地区) ◆ 休日乗り放題きっぷ |
JR東日本管轄内で発売されるフリーきっぷの数が目立って多いことがわかります《さすがは旅客鉄道会社6社の中で最大の領域を誇るだけある…》。
続いて北陸・西日本地域を管轄する旅客鉄道会社3社それぞれが「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」の通用期間中に発売されることになっている普通列車乗り放題のフリーきっぷ類を・・・
◇ JR西日本 ◆ 鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ ◆ TRAIN+(プラス) 山口線フリーきっぷ ◇ JR四国 ◆ 四国鉄道まるごとパス ◆ 四国再発見きっぷ(ネット上から購入可) ◆ ことでん・JRくるり~んきっぷ ◇ JR九州 ◆ 旅名人の九州満喫きっぷ 《JR北海道Webサイト内に掲載の同きっぷの説明文》 |
上記のうち、JR西日本に於いて「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ」と共に発売されることになっている「TRAIN+(プラス) 山口線フリーきっぷ」には枚数限定の常備券版(列車名標型きっぷ)も用意されていて、ネット上で公開されている情報によると、それには列車名称板(列車名サボ)のレプリカがおまけとして付いてくるそうです。
また九州島内のJR線と私鉄線で通用する「旅名人の九州満喫きっぷ」についてですが、発売窓口が豊富にあるとでもいいますか、JR九州とJR四国各管轄内に於いて取り扱っている他、今日になってJR北海道でもこのきっぷを扱っていることがわかり、私もビックリでした。
となると、この「九州満喫きっぷ」、仙台、東京(以上2都市は「JR北海道プラザ」店頭にて)、そして大阪〔「JR北海道プラザ」と「ワープ(JR四国)」にて〕の3都市に於いても購入出来るわけで、九州入りする前に予めこのきっぷを購入しておくということが可能なわけですね。
以上記しました旅客鉄道会社毎に独自に発売される普通列車乗り放題のフリーきっぷ類ですが、「旅名人の九州満喫きっぷ」など一部を除き、基本的にきっぷ毎に設定された通用エリア内に所在する駅の「みどりの窓口」と旅行センターの類、主要旅行会社窓口に於いて発売されることになっています。
通用期間なども含めた内容詳細については各きっぷ毎の案内ページを参照願います《きっぷ名リンクをクリックすることで案内ページにアクセスすることが出来ます》。
というわけで、今年の秋はまさしく「天高く馬肥ゆる秋」ならぬ”天高く鉄(鉄分)摂るる秋”という言葉がピッタリきそうな感じがします。
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ご無沙汰しています。
JRも、凄いものを出すんですね。
こんなチケットが有るなんて、全然知りませんでした。
でも、記事を読むと毎年やってるとのことなので
、如何に自分のアンテナが低いか良く分かります。はい。(笑)
自分の鉄道乗車最長不倒記録は、青森から大阪まで帰ってきた「白鳥」(だったかな~?)の自由席で達成したもの(具体的な時間は、既に忘れてしまった…)ですが、さすがに今はもうトライする元気は無いなあ。
南八尾電車区さんが、どういった旅程をいかれるのか、楽しみにしています。
投稿: MOLTA | 2008年9月14日 (日) 22時58分
MOLTAさん、おはようございます。
「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」は旧・「鉄道記念日」(新橋~横浜間で日本で初めて鉄道が開業した日…現在の暦で「1872年10月14日」)が1994年に「鉄道の日」に改称されたことを受けて、その2年後にあたる1996年から発売を始めた「青春18きっぷ」ライクなきっぷで、以後今日に至るまで「鉄道の日」と前後する時期に毎年発売されています。
このきっぷのおかげで、暑い夏がようやく過ぎ去って本格的な秋が訪れようとしている時期にも普通列車を乗り継いでの遠出が出来るわけで・・・尤も「青春18きっぷ」が使える学校の春・夏・冬休み各シーズンに運行されている「ムーンライト九州」等の関西と四国・九州を結ぶ夜行臨時快速列車が、このきっぷの使える秋の「鉄道の日」と前後する期間には運行されないというのが玉に瑕といったところでしょうか。
あと、かつて大阪と青森を結んでいた旧「白鳥」、私も1度だけ青森から大阪まで自由席車で乗り通した記憶がありますが、さすがに尻が痛かったっけ・・・
参考までに、ネット上で調べてみた廃止時点に於ける旧「白鳥」の運転時刻ですが、下りは「大阪10:12発→青森22:59着」、上りは「青森06:11発→大阪19:06着」となっています。
改めて懐かしさというものがこみ上げてきますね・・・
投稿: 南八尾電車区 | 2008年9月15日 (月) 10時21分
おお!
時刻まで調べていただいて、ありがとうございます!
自分が乗った頃は、まだ青函連絡船が有った頃でした。
真冬の移動で、札幌から函館へ行く電車がポイント凍結とかで大幅に遅延。
青函連絡船は辛うじて待っていてくれましたが、青森に着いたら連絡している電車は既に無く・・・。
で、仕方ないから朝まで待って乗ったのを覚えています。
周遊券しかなかったので、他の手段で帰るに帰れないし、そもそもその頃手元には数百円しか残っておらず、車内販売のお弁当が買えずに、駅に着くと、立ち食いうどんを食べにいく時間があるかどうかばかり気にしていました。
今にして思えば、懐かしい貧乏旅行です・・・。
投稿: MOLTA | 2008年9月15日 (月) 21時06分
MOLTAさん、こんにちは。
貴重な思い出話をありがとうございます。
青函連絡船ですか・・・うぅ、私自身、乗らず終いの身なのです。
鉄道関連書籍などでさんざん目にしながら、実際本格的に「乗り鉄」を始めた頃には既に廃止された後でした。
様々な名物(「函館ダッシュ」とか)を生み出してきたそうで、今となっては書物の類やネットで知るのみです。
で、その乗り損ねた青函連絡船の代わり…には到底ならないと思うのですが、ここのところ一夜を明かす手段の一つとしてフェリーの深夜便にも注目しています。
勿論、別途運賃を支払うことになりますが、それでも私自身がこれまでに利用したフェリー航路では1回あたり2~3千円程度(勿論最安の”雑魚寝運賃”ですが…)で済んできているので、宿に泊まっていくことを思えば安上がりかな(しかも場所移動も出来るし…)、なんて思ったりするところです。
投稿: 南八尾電車区 | 2008年9月16日 (火) 13時31分
JR西日本のフリーきっぷに「北陸おでかけパス」が入っていないのは何故?
私は好きでよく使っています。
別料金で特急・急行をはさむと、結構遊べます。
投稿: くびき野 | 2009年10月20日 (火) 20時35分
くびき野さん、おはようございます。
この度はご指摘ありがとうございました。
記事作成当時、当該トクトクきっぷが販売されていなかったか、或いは販売はされていたが終わりが近かったためなのかもしれません。
他の特定地区限定フリーきっぷと同様、使用時期や現住地などにもよりますが、十分使えるモノと思います。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年10月21日 (水) 08時56分