本州~九州間ブルートレイン、来春ついに全廃か・・・寝台特急「富士」&「はやぶさ」、来春のJRダイヤ改正で廃止に
これは、昼頃、『東海道から侍ブルーが消える』というブログ内記事を通じて知るところとなった話になりますが、これまでうわさ話の域から出なかったブルートレイン”ふじぶさ”の廃止問題が、ついに現実のものとなってしまったようですね。
毎日新聞の報道によると、本州と九州を結ぶ寝台特急(通称”ブルートレイン”)として最後まで残されていた東京~熊本・大分間を結ぶ寝台特急「富士」&「はやぶさ」(俗称”ふじぶさ”)が、来年3月実施予定のJRグループ定例ダイヤ改正で廃止されることが本決まりとなったそうです。
21年前(1987年)の4月1日に分割民営化によって6つの旅客鉄道会社と日本貨物鉄道(JR貨物)から成るJRグループが発足、それ以来、JR発足後に華々しくデビューした「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」等の夜行寝台列車を除き、国鉄時代から走り続けてきた数々の夜行寝台”ブルートレイン”は、時代の変化についていけなかった(というか「ついていこうとはしなかった」と言われても仕方ないところだが…)こともあって乗客数が低迷、そのために次々と廃止されていき、今年3月実施のJRグループ定例ダイヤ改正では”なはつき”(「なは」&「あかつき」)の廃止により関西と九州とを結ぶブルートレインが消滅してしまい、現在は東京と熊本・大分を結ぶ”ふじぶさ”が本州と九州を結ぶ唯一残る夜行寝台”ブルートレイン”として細々と走り続けている状態です。
私自身、今年3月中旬に「あかつき」(&「なは」)のお別れ乗車を兼ねた九州~北海道間乗り繋ぎ旅を行った際に大分から「富士」に乗車したわけですが(勿論終着駅の東京まで)、当時私が利用したB個室寝台1人用「ソロ」車両には半分程度の利用が見られたわけですが(東京到着時点で)、編成の大半を占める開放型B寝台車はガラガラという有様・・・既に来年中の廃止の噂が立っている中でのこのガラ好き具合には、正直、何だかうら寂しさを禁じ得ないものがありました。
また、これはネットで見聞きした話になりますが、去る8月26日には同日夜に東京を発車した下り”ふじぶさ”が横浜駅にて牽引機「EF66-53」が機関車故障を起こし、急遽救援で駆けつけた「EF65-1106」が編成まるごと一旦品川まで引き上げさせた上でその「EF65-1106」が「EF66-53」の代役として下関まで牽引、翌日(8月27日)に定刻の約6時間遅れで下関に到着したところで運転を打ち切ったというアクシデントがあったそうですが〔『YouTube』に寄せられている、そのアクシデント発生の現場をとらえた動画2本を以下に示しています〕、今やその殆ど全てが動力分散方式となってきている日本の旅客列車の中にあって、このアクシデントは日本の鉄道界に於ける機関車牽引による客車列車(動力集中方式による旅客列車)の将来を暗示させられるような出来事のように思えてならないものがあります《少々強引な言い方になってしまいましたが…》。
何だか侘びしい気持ちになってしまいますね・・・
これからの予定として、11月乃至は12月頃には来年3月実施のJRグループ定例ダイヤ改正の概要が発表され、この中で寝台特急「富士」&「はやぶさ」の廃止が正式に発表となることと思いますが、ついに余命半年の身となってしまった”ふじぶさ”には最後の最後まで大したトラブル無く走り続けてほしいと願うばかりです。
そして出来れば私自身、リベンジというわけではありませんが、もう1度是非”ふじぶさ”に乗ってみたいです《経済的理由等で乗れなければ、せめて一目でも生の姿を拝みたい気分です》。
【おことわり】
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『ブルートレイン:東京発が来年3月全廃 夢乗せ半世紀』
<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
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管理人さん お久さです。何年か前に大阪から帰るためホームでサンライズを待っていたんですが、その少し前に先発で入線してきたあさかぜには、誰一人として乗るひとがいず、その車内の静けさに、なんとも言えない落日間際の詫びしさを感じました。(廃止するならこの時乗っとけばよかった。)結局私といっしょに列車待ちしていた数十人は全員サンライズへ。この列車乗ったら、解放寝台には乗れません。(のびのび座席を除く)
投稿: きたじ~に | 2008年11月16日 (日) 03時45分
きたじ~にさん、こんにちは、お久しぶりです。
「飛行機&ホテル」か「夜行高速バス」に人々が流れてしまう中で国鉄時代からの開放型寝台に何らメスを入れず放置していたことのツケが見事に現れていたという感じですね。
ご存知のように、国鉄からJRに移り変わる際に「北斗星」などの新しい寝台列車をデビューさせているわけですが、仮にそこで同時に、当時存命だった国鉄時代からの「あさかぜ」や「みずほ」、「さくら」等の寝台列車に対しても、寝台を個室主体とすると共に(別に高価なA個室寝台である必要はなく、多少窮屈ながら廉価なB個室寝台でもよいわけで…)開放型寝台はリネン類を一切取っ払って”ノビノビ座席”のような普通車指定席扱いで横になれるものとする等の抜本的手直しを行っていれば、違った結果になったであろうと想像するところです。
来年春のJRダイヤ改正では最後まで残っていた「富士」&「はやぶさ」も消えゆく運命にあります。寂しいことです・・・
投稿: 南八尾電車区 | 2008年11月18日 (火) 13時38分
南八尾電車区さん。ふじぶさの個室 満席みたいですね。寂しくなります。季節列車で、サンライズゆめのバージョンアップ サンライズあさかぜ、サンライズ富士なんてどうですかね?無理か(笑)
投稿: きたじ~に | 2008年12月 3日 (水) 18時44分
きたじ~にさん、こんにちは。
いうまでもないことなのですが、現在の「サンライズ」車両は直流専用のため、本州から九州或いは北海道への直通を果たすには新たに交直流両対応の「サンライズ」車両の製作・導入が必要となってきます。
私個人としては、個室主体であるこの寝台電車の特性を発揮させる観点から、是非とも交直流両用版「サンライズ」車両のデビューを望んでいるところですが、悲しいかな、今のJRに導入させられるだけの余裕は恐らく無いでしょうね。
投稿: 南八尾電車区 | 2008年12月 6日 (土) 13時05分