祝・京阪中之島線(天満橋~中之島間)新規開業───その先のこと(延伸計画)も併せて
昨日は新幹線0系・500系各車両と特急「雷鳥」を追いかけながら1日中普通列車の乗り歩きを行い、夜23時半頃に自宅に帰り着きました。
敦賀で大阪行き「雷鳥38号」をビデオカメラに収めた後、夕方18時前に東舞鶴行きに乗って敦賀をあとにしてから自宅最寄り駅までひたすら日本海側を通るルート(小浜線→舞鶴線→山陰本線→福知山線)で乗り歩きしたわけですが、この間、全ての乗換駅での接続時間が3~4分以内という超好接続ぶりだったため、一旦敦賀を出たら最後、夜23時過ぎに自宅に帰り着くまで食糧調達など一切不可という”ひもじき条件”・・・敦賀駅で”想定外に”見つけたうどん・そばスタンドでそばをすすり、隣にある比較的大きめの売店でパン1個とスナック菓子などを夜食用に仕入れることで何とか急場を凌ぎましたが、夜食用食材を目の前にして3時間ほど我慢するのは正直ちょっと辛かったかな。
ま、それはともかくとして、私が0系などを追っかけていたまさにその昨日、今朝の新聞各紙Web版を見ていて初めて知ったことですが、天満橋から京阪本線と分岐して中之島界隈の北側を伝って中之島駅に至る京阪中之島線(中之島新線)が翌日(つまり今日)開業するのを控えて、関係者及び来賓一同が会しての発車式が終端駅の中之島駅にて挙行されたみたいですね。
新聞各紙が伝えているところでは、この京阪中之島駅で昨日行われた発車式には橋下徹大阪府知事や平松邦夫大阪市長なども出席していたとのこと。
その発車式に出席していた一人である橋下知事・・・いわゆる”教育委員会不要論”や、大阪府庁の機能を大阪南港・コスモスクエアにあるWTCに移転させたいと明言する等して、ここのところ毎度物議を醸し出し続けてきているところですが、今度の中之島線開業については「新線開業は大阪再生のキックオフ。大阪が世界一の水都を目指すうえでの重要アイテム」と元ラガーマンである知事らしい言い回しで称賛しています。
そして今日、2001年の事業化決定から7年越しで実現となった京阪中之島線正式開業・・・・・・
新しく誕生した京阪中之島駅を朝5時過ぎに発車した新規開業1番列車(ちなみに「普通・出町柳行」とのこと)には鉄道ファンなど400人ほどが乗り込み、中之島線沿線に所在する病院やホテルの職員からの花束贈呈を受けた開業1番列車の運転士と車掌の手によって新たな歴史の1ページが刻まれました。
京阪中之島駅周辺には大阪国際会議場やリーガロイヤルホテル、そして今年5月にザ・シンフォニーホール北隣から移転してきたばかりの朝日放送新社屋などが建ち並んでいますが、これまでこの界隈にはバス(大阪市営バス)しか公共交通手段が無く、アクセスが限られていたところなのですが、大阪と京都(三条、出町柳)を結ぶ京阪がこの界隈にまで線路を延ばしてきたことでアクセスの幅がグーンと広くなったような印象を受けるところです。
また、天満橋から中之島線に入ってからの最初の駅となる「なにわ橋駅」(大阪市中央公会堂などの最寄駅)では駅構内にギャラリーやスタジオ機能を備えたスペース「アートエリアB1」が設けられ、学術討論会やダンスパフォーマンス発表などのための場として供されることが想定されているみたいですが、駅構内にこのような類のスペースが正式に設けられるのは珍しく(京阪の駅では恐らく初めての試みなのでは…)、音楽鑑賞・演奏などを趣味としている私としては大いに気になるスポットの一つと言えそうですね。
一方で、この京阪中之島線、中之島駅から更なる西方への延伸計画があり、「西側へ延伸しなければ交通機関として不完全」と京阪の幹部がコメントするなど、一定の意欲は見せているのですが、今のところは中之島から西九条・阪神千鳥橋を経由して新桜島〔OTS北港テクノポート線(計画路線)終端駅〕まで延伸させるというプランが国からの一定のお墨付き(「中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」と認定)が与えられるなどして有力視されている程度で、京阪一社単独では資金的問題などから建設は無理とされていること等から、現時点では建設の目途が立っていません。
また延伸先については、一部報道で、北港テクノポート線のルートと重複する格好で大阪南港のWTC(咲洲コスモスクエア地区)まで延伸させることも検討中とも伝えられてきていますが、京阪のCEOが大阪府と大阪市による明確な構想立案を前提条件として求めているあたり、先の新桜島までの延伸計画も含めて、国と地方自治体(大阪府と大阪市)がどう出るかで展開が大きく左右されるということが言えそうですね。
今回新規開業した京阪中之島線のルートと中之島駅から西九条にかけての延伸計画ルートがかかる地域は、これまで、JR大阪環状線の内側にありながら意外にも鉄道に関しては空白となっていたように思うところなのですが、中之島線開業に合わせて実施したシンクタンクによる分析結果によると、中之島界隈は開業をきっかけとして一定の経済効果が期待される他、将来は東京の六本木ヒルズやお台場に匹敵するエリアへと変貌を遂げる可能性を秘めている、としていて、私自身もこの中之島線の今後の成長ぶりがとても気になるところです。
京都側にある「丸太町」・「四条」・「五条」の3駅の駅名も今日からそれぞれ「神宮丸太町」・「祇園四条」・「清水五条」へと改称され、中之島線開業によって新たなる一歩を踏み出した京阪電車・・・新たにレールが敷かれた中之島界隈の発展具合と共に、今後の京阪の成り行きに注目ですね。
『京阪中之島線いよいよ開通 橋下知事も祝福』
《→同じ内容の記事は『京阪中之島線いよいよ開通 橋下知事も祝福』及び『京阪中之島線いよいよ開通 橋下知事も祝福』というタイトルでも別途掲載》
『京阪中之島線:あす開業 「陸の孤島」解消に期待 京都直結、関西活性化へ』
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今日、小生も行きましたよ。
今日も仕事があったので朝9時半から10時過ぎまででした。込み込みではなかったですが結構いました。
でも記念入場券は既に完売(大泣)
大江橋以外の駅に降りました、理由は来月再来月に計4回も京都に仕事で行かねばならないからです、大江橋はそのときでいいだろうと。また同時に改称された京都側の3駅にも降り立つ予定です。
投稿: 助かりました | 2008年10月19日 (日) 21時33分
「助かりました」さん、おはようございます。
開業初日の中之島線内の駅に行かれたとのこと・・・人手はそこそこといった感じですね。
それと、記念入場券(開業記念)を求めるのであれば、やはり早朝(出来れば1番電車が発車する時間帯)に行くしかなさそうですね。
生のレポートをありがとうございます。
私もこの中之島線に近々乗りに行こうと考えています・・・
投稿: 南八尾電車区 | 2008年10月20日 (月) 08時26分