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【「第26回1万人の第九」レッスン(7佐渡練)】”兄弟(Brueder)”を強調して・・・第1部合唱参加曲の練習無し

【←2008年・6回目レッスンの話へ】

夜の豊中市立市民会館。ここで私たち「大阪5」クラスを含む4クラスが一堂に会しての「佐渡裕特別レッスン」が開かれた《081202撮影》

 「第26回サントリー1万人の第九(10000人の第9)」公演本番を4日後に控える中、去る12月2日(火)の夜、私の今年属していた「大阪5」クラスなど4クラスのクラス生たちが一堂に会しての「佐渡裕特別レッスン」(佐渡練)が大阪府豊中市にある豊中市立市民会館に於いて開かれました。

 

 この佐渡練の模様については『有元正人のホームページ』内に掲載されている『12月2日佐渡レッスン 大阪B・大阪3・大阪4・大阪5合同クラス』ページに於いて写真&映像入りで既に伝えられているところですが、私自身はというと、この日もちょっとあたふためきつつ豊中に向かったのでした。

 

 

 この日はおおさか東線と学研都市線(東西線直通)を乗り継いで北新地駅へと向かい、同駅を下車して歩いてすぐのところにある、大阪駅前第2ビル地下2階に点在する金券ショップにて切手・ハガキを物色、結局は年賀ハガキ(インクジェット無地)等の購入に至ったものの、一通りの用が済んだのは夕方の18時半頃・・・佐渡練開始時刻(19時)の約30分前のことでした。

豊中市立市民会館正面玄関。「1万人の第九レッスン会場」とだけ表示されていた《081202撮影》

 急ぎ足で大阪駅前第2〜4ビル地下街を駆け抜け、更に地下鉄梅田駅改札前(阪神梅田駅前)を通り抜けて阪急梅田駅南口へ・・・18時42分発の宝塚線・雲雀丘花屋敷行き普通電車に乗車して豊中市内の曽根駅に着いた時には開始時刻2〜3分前。

 同じく佐渡練に向かうであろう6〜7人と共に会場の豊中市立市民会館へと駆け込み、ホール内に入る頃には主催者側スタッフによる有元先生の紹介が行われていました。

 

 場内の中程から少し前寄りにして右寄りの、すぐ後ろがソプラノ領域となっている座席に着いた私は、そこで有元先生の主導による発声練習などの準備運動を行いましたが、今回は「肩たたき」から始まって「顔作り(スマイル体操含む)」、そして5度音程による発声練習(「マメマメ〜」と「隣のビヤガーデン」)の順にこなしていくうちに舞台上手から総監督(第2代音楽監督兼指揮)の佐渡裕が徐に姿を見せ、ここで準備運動は終わり。

 

 いよいよその佐渡先生にバトンタッチしてレッスン本題へと入るわけですが、その前に、佐渡先生、自身の夢を語り始めました。

 ベルリン・フィルの指揮者になる──という夢を子供の頃から抱いてきているそうで、来年にも同オケがホームグラウンドとしているドイツ=ベルリンのフィルハーモニーの近くに引っ越すつもりだとか《そこでベルリン・フィルの定期とかに通うなどしつつチャンスの機会を窺うようなことも言っていたような…(現在はフランス=パリに在住);もし記憶違いならばスミマセン》。

 

 佐渡先生といえば、海外では主にフランス方面で活躍している一方でドイツ語圏に於いてはそれほど活動していないようなイメージを正直抱いているだけに、今度のベルリン・フィルの指揮台を目指すとした発言には私も大いに注目していて、是非とも「佐渡裕指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」による演奏を実現させてほしいと願うところですし、ベルリン・フィルと並び称せられる存在であるウィーン・フィルの指揮台にも是非挑戦してほしい・・・応援したい気分です。

 

 それで、ベルリン・フィルといえば、佐渡先生自身がホームグラウンドの一つとしている兵庫県立芸術文化センターに於いて開かれたベルリン・フィル来日公演(11月30日)に先生も聴衆の一人として聴きに行ったと言っていたし、たまたまとでもいいますか、今週後半はNHK-FMの『ベストオブクラシック』に於いてベルリン・フィルの演奏会の特集が組まれているのだから(ちなみに今日は最終回でハイティンク指揮による定期公演を放送予定)、う~ん、話題としては絶妙なタイミングとでもいうか、何というか・・・・・・

 

 ま、今日も忘れずに自宅のMD付きラジカセで「ベストオブクラシック」予約録音の設定をしておかなくっちゃ。

 

 

 それはさておき、この後いよいよレッスン本題へと入っていったわけですが、今回佐渡先生が強調されていたこととして、覚えている限りのことを以下にて書き並べてみました《もう半分以上忘れてしまっている…;記述(記憶)間違いのツッコミ大歓迎です》。

◆ 「Brueder」(兄弟;”ue”=”uウムラウト”)の強調
◆ ビート(拍)を感じながら歌う
◆ よく響かせること

 本来ならば佐渡連の会場で楽譜(或いはノート)に先生の言ったことをその都度書き留めるのが筋なところですが、どうもその「ノートにとる」習慣が私自身にサッパリ身に付いていなくて・・・・・・大阪城ホールに於ける総合リハーサルから、ノートに指摘されたことを書き留めるという習慣を身に付けるべく努めなくっちゃ《でも周囲の人々の目を気にしてしまうところもあるので、ちょっと難しいかなぁ…》。

 

 ま、それはさておき、今年も、佐渡練恒例とでも言いますか、両隣の人と手をつなぎ合わせながら歌ってみたり〔200小節台後半のところ(最初の女声を含む混声合唱登場箇所;歌詞でいうと「Deine zauber binden wieder -」)〕、男声合唱のみによる「マーチ」箇所(400小節台前半)では両隣の人と肩を組み合っての合唱練習が行われたわけですが、このうちの前者の場面(男声・女声共々手をつなぎ合わせて歌わせている場面)で「ビートを感じながら歌ってみて」とのアドバイス。

 それを体現させるためなのでしょう、つなぎ合わせた手のところで歌いながらギュッギュッと握るということを先生はさせていたわけですが、何だか両隣から電流が走っているような感じ・・・というのはちょっと大げさかもしれませんが、そんな感覚でした。

 でも、こうすることで、歌っていく中で、確かにビートというものを体で感じ取ることが出来るものなんですね《何を今更…》。

 

 あと、400小節台前半のところで出てくる男声合唱のみによる「マーチ」箇所のところでも、これも恒例とでもいうか、やはり両隣の人と肩を組み合ってのデモンストレーション合唱練習(?)というのがありましたが、う~ん、こうすることによって”連帯している”ことを感じてしまうものですね。

 

 「Brueder」といえば、二重フーガが終わった直後に登場するバス・パートによる「Ihr stuerzt nie del -」から始まる部分(700小節台前半)に於いて、ここは”バス→テノール→アルト→4声”と歌い継いでいくうちに745小節目あたりで出てくる「Brueder!」に於いて最高潮に達し、その後はオーケストラとかけ合いながら「Brueder! Brueder uberm sternenzelt -」と続く、という構造とのことなのですが(駆け足的になってしまいましたが…)、「Brueder」と叫べばオーケストラが”ハイハイ!”と返し、そこでまた「Brueder」と叫ぶというこの一連のかけ合い、会話を交わしているみたいで、何だか面白い・・・・・・

 

 そして”響き”について、639小節目くらいのところにある「Such' ihn -」と歌う箇所には”pp”(ピアニッシモ)との強弱指定が付いているのですが、佐渡先生、ここは極限近くまでヴォリュームを落として歌うよう求めていて、何度もやり直しをさせられましたが、それでも何とかクリア出来、次の「ueberm Sternenzelt -」へとつながっていく中で、ここのところの”弱音の響き”というものを先生は力説していたように覚えています《”力説”というほどでもなかったかもしれないが…》。

 

 あともう一つ印象に残ったのが、”練習番号M”が終わった直後の595小節目以降に於いて、どこか厳かな感じのする男声合唱のみの部分(595~602小節目と611~618小節目)に対比して、それに続く女声合唱も加わる箇所(603~610小節目と619小節目以降)は”天使たちが飛び交っているかのような”柔和な感じのするところ・・・と解説してくれていたことなのですが、「天使たちが飛び交っている」という解釈を耳にするのは初めてで、思わず納得の私自身でした。

 

 

 素晴らしいピアノ伴奏の下で進行した今回の佐渡練でしたが、「第九」総ざらいが終わったところで幕引きとなり、「大阪5」クラスに於ける通常のレッスン最終回(11月27日)でようやく着手した第1部合唱参加曲(2曲)の練習はせず終いとなってしまいました。

 残すは、何れも大阪城ホールに於ける、明日(12月6日)の総合リハーサルと明後日(12月7日)の本番前に於けるゲネプロのみとなるわけですが・・・果たしてどうなることやら。

 

佐渡練会場となった豊中市立市民会館のロビーに用意されていた配布チラシ類。左端にある本番当日昼食用弁当チラシの隣には期限切れの「第九ひろしま」合唱団員募集チラシが…《081205佐渡練終了後に撮影》

 ホール内からロビーに出てみると、通常のレッスン会場内で配布されていたチラシ類が同じように用意されているのが見えましたが、公演前日と当日に役立つチラシ類と共に、とっくに期限が切れているはずの「第九ひろしま2008」合唱団員募集のチラシまでも・・・もしや単なる「第九ひろしま」宣伝のためにしていることなのだろうか《だったら広島から「第九ひろしま2008」公演チラシを取り寄せて配布したほうが幾分マシのような気がするが》。

 

 それはともかく、ホールから繰り出した団員たちの大半は最寄り駅である阪急曽根駅へと向かい、私も阪急に乗って梅田へと戻り、大阪からは京橋・放出経由にて帰路についたのでした。

 

 

 本当ならば佐渡練の当日か翌日に書き上げなければならなかったところですが、何をどう書こうか・・・と悩んだりしているうちに今日までズルズル来てしまいました。

 

 通常レッスンのレポートにしても後半になって遅れ遅れとなってしまったことと合わせて、申し訳ない限りです。

 

 合唱参加される方々、「1回きりのステージ」で悔いが残らぬよう、最後まで頑張っていきましょう!

 

 

P.S.
 今回の佐渡練レポートは私自身の頼りない記憶を基に記したため、とりとめのないものとなってしまいました。
 本文中で、もし事実と相違するところがあれば遠慮なくコメント欄などでツッコミを入れてもらえれば助かります。

 私自身もいろいろと勉強しなければならないので…

 

 

<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
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