「第九ひろしま2008」顛末記(3)・・・寝台特急“ふじぶさ”(「富士」+「はやぶさ」)の撮影
昨年(2008年)の12月21日(日)に広島市西区にある広島サンプラザ(ホール)で開かれた「第九ひろしま2008」への合唱参加のため、本番前日(12月20日)から広島市内に滞在していた際の顛末を記しています。
年が明けてからようやく2回目の記事を掲載する羽目となってしまったこの顛末記でありますが、その2回目である前回は公演会場(広島サンプラザホール)に於ける本番前日リハーサルのことを記しました。
今回はその続きで、リハーサルを終えて宿泊先となったホテルに向かうところから記します。
新井口駅に於ける猛烈な混雑ぶりのため、1本列車を見送った上で次に入ってくる列車で広島駅へと向かった私は、大きなカバン2つを抱えつつ、駅から5〜6分ほど歩き(途中、橋を2本渡りました)、川沿いに建つ何処かアーティスティックでシンプルな造りのホテルへ。
このホテルは、出発前日、『じゃらん.net』を通じて1泊4,200円で予約出来たわけですが〔尤も予約時点で「空室1」と出ていたので焦りましたが…〕、窓から見えるのがすぐ前に立つ建造物(壁)のみである他は、床が珍しくフローリング仕上げでこざっぱりとしていて、なかなか快適に過ごせたように思います。
ただ、湯沸かしポットがテーブルの上ではなくテーブル下の大引き出しに、湯呑みや緑茶ティーパックなどと共に、収納されているのには、慣れていないせいか、正直面食らいましたが・・・でも、これもまたいいアイディアのように感じますね。
もう一つ、このホテルには客室にまでLAN回線が敷かれていて数量限定でLANケーブル(長さは50cmくらいだったか…)の貸出をしてくれているのですが、試しに持参の古ミニノートPC(ちなみにカシオ製のWin-Me機)につないでみたところ、どうやら「10BASE-T」或いは「100BASE-TX」準拠の通信速度のようで、もし最新のノートPCであればまぁ快適といったところでしょうか《私の持参した古ミニノートPCでは、PC自体の仕様などもあり、ブラウザ表示が遅かったデス・・・買い換えなければ、と常々思っているんですが、なかなか厳しいです》。
で、今回の「第九ひろしま2008」合唱参加に伴う広島滞在では、もう一つ目的がありました。
それは寝台特急”ふじぶさ”(「富士」+「はやぶさ」)の撮影です。
旧国鉄から1987年に分割民営化により「JR」が発足して以来、「北斗星」や「カシオペア」などの新しい寝台特急が誕生していった一方で、旧国鉄時代から走り続けてきた「みずほ」、「あさかぜ」、「さくら」等が次々と姿を消していき、昨年のJRグループ定例ダイヤ改正では「あかつき」と「なは」(2つ合わせて”なはつき”)の廃止により関西地区と九州とを結ぶ寝台特急列車が消滅、そして九州方面に向かう寝台特急として唯一残存している「富士」と「はやぶさ」も今春のJRグループ定例ダイヤ改正で廃止されることが決まってしまい、これを受ける形で、夜遅くに広島から東京に向かって朝早くに広島から九州方面へと向かう”ふじぶさ”を是非撮っておきたいと思い立ち、今回の広島滞在のもう一つの目論みとしたわけです。
しかし、夜遅くに広島を発車する上り”ふじぶさ”(22:35着→22:37発)についてはまだしも、未明に広島を発車する下り”ふじぶさ”(05:21着→05:23発)については、その未明時間帯にホテルから一時的に外出出来るものなのか、正直不安でした。
ひょっとしたらホテル自体が締切状態になっているかもしれないし・・・しかもこの時期の午前5時といえば、まだ実質的に漆黒の”夜空”状態。
それで、ホテル到着後のチェック・インの際に未明時間帯(午前5時台)に於ける一時外出について訊いてみたところ、内部から出ることは出来るが外部からは入れないようにしているので、戻ってきたら出入口横にある夜間用インターホンで呼び出して貰えればいい、とのことで、とりあえずは一安心。
ついでに、夜の上り”ふじぶさ”撮影のついでに晩ご飯を済ませればいいかな、ということでとりあえず”ふじぶさ”撮影を巡る問題はこれで落ち着きました。
部屋に入り、内部を一通り見て回った後、早速持参の古ミニノートPCを取り出してLAN接続、検索エンジンを利用しながら普段自宅で閲覧しているブログサイトにアクセスしてみたり、その古ミニノートPCに入っているアメリカのオーケストラ(但し有名オケではない)による「第九」終楽章演奏音源を聴いたりして暫しの時を過ごしましたが、フローリング敷きでこざっぱりした感じの客室はとても快適に映りました。
夜の21時半頃、コンデジなど必要なものを小カバンに詰めてホテルを出発し、5~6分ほど歩いて広島駅へ・・・
上り”ふじぶさ”が発着する4番のりば(4・5番島式ホーム)へと向かった私は、4番のりばの電光式発車標に表示された「富士・はやぶさ 東京」の電光表示などをカメラに収めつつ、4番のりばの下関方先端部分に移動、上り”ふじぶさ”の到着を待ちました。
そして、2~3分遅れで上り”ふじぶさ”が入線・・・遅れての入線のため、出発信号が変わり次第の発車と思い、その場から動けなかったわけですが、それでも何とかコンデジに客車最後尾に光る「富士」のテールマークを収めることが出来ました。
これが見たかったんだなぁ・・・・・・
ラーメン・チェーン店にて遅い夕食を済ませてからホテルに戻った私は3~4時間ほど眠りにつき、翌日早朝5時くらいに再びコンデジなどを詰めた小カバンを手にホテルを出て広島駅へ・・・
東京からの下り”ふじぶさ”は駅舎に直結している1番のりばからの発着となっていて、1番のりばに設置されている発車標に表示されている下り”ふじぶさ”行先案内表示をカメラに収めつつ、今度は岡山方先端部分近くへと移動しました。
ところが、その岡山先端部分への移動中に”ふじぶさ”牽引機のものとみられるヘッドライトが見えてきたものだから少々慌てた私・・・とりあえず急いでカメラの用意を済ませて撮影となりました。
で、1番のりばに停車した下り”ふじぶさ”の客車最後尾に光るテールマークを見ると、何故かまた「富士」となっている・・・上り”ふじぶさ”の時には「富士」のテールマークが光っていたのだから下りは「はやぶさ」のテールマークが来るだろうと思っていた私は「えっ、えぇっ」とプチ・パニック状態に。
とはいえ、1~2分で発車となるし前に移動して撮影したいという気持ちがあったので、とりあえず急ぎ足で前へ・・・しかし「富士」と「はやぶさ」の編成境目のあたりまで進んだところでドアが閉まり、間もなくして下関に向けて動き出したものだから、やむなくその場に立ってお見送りと相成りました。
う~ん、残念!
出来れば廃止前にもう1度だけ“ふじぶさ”のお見送りをしたい・・・心の中で密かに思う私でありました。
下り”ふじぶさ”が出て行った後、しばらくは広島駅を発車していく列車たちにカメラを向けながら過ごしていたのですが、普段は広島駅ホームに姿を見せることのないであろう列車たちをも目にすることが出来るなど、充実した一時を過ごすことが出来ました。
早朝(未明!)の下り”ふじぶさ”お見送り等、広島駅構内にて小1時間過ごした後、未明の空の下を再びホテルへと戻った私でしたが、開かないと思っていた出入口の自動ドアが通常通り開いてあらビックリ・・・人気のないフロント・ロビーをスタスタとエレベータ前へと足を進め、さっさと客室へと戻った私でありました。
この続きは次回にて・・・
<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
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