第1640回NHK交響楽団定期演奏会・・・自室にて
今日の夕方18時からNHK-FMで生放送された標記のNHK交響楽団定期演奏会〔番組名『N響演奏会』〕、MD付きラジカセでタイマー録画をセットするのをすっかり忘れてしまったので、せめてでも・・・ということで、私の部屋の中にあるラジカセで直に聴いていました。
実は私の部屋というのは南向きに面しているのですが、すぐ近くに八尾空港(小型機専用ですが…)が控えていることもあってか、NHK-FMの受信がままならないのです《ちなみに同じNHKラジオでもAM放送(ラジオ第1とラジオ第2)についてはほぼクリアに受信出来ています》。
そのため、NHK-FMで放送されている『ベストオブクラシック』等といったFM放送の音楽番組をエアチェックしたければ電波状態の比較的良好な北側に面している玄関横の靴箱の上にラジカセを置いてエアチェックすることになるわけですが、今回は最初に記したハプニング(?)のため、電波状態のよくない南側に面する私自身の部屋の中にあるラジカセで今日行われたN響定期を耳にした次第。
曲目はチェコの作曲家スメタナが書いた『連作交響詩「わが祖国」全6曲』で、作曲家と同じチェコ出身の指揮者ラドミル・エリシュカが指揮台に立っていたわけですが・・・そういえばこの「ラドミル・エリシュカ」という名前、昨年行われた大阪フィルの定期演奏会でも目にしたことがあるような。
それはともかくとして、今日のN響定期ではこの全6曲に及ぶ連作交響詩を3曲ずつ前半と後半に分けて取り上げられたわけですが、さすがは同郷の士とでもいうか、奇をてらうことなく、一つ一つのモジュールをきちんと組み立てているかのような感じの演奏のように聞こえていましたよ。
ことに全6曲中最も有名な2曲目の「モルダウ(ヴルタヴァ)」では管楽器(ことにフルートあたり)の済んだ、それでいて何処かわびしい感じの響きがとても印象的でした。
番組進行役の山田美也子による今日の演奏曲目の解説から始まって、そしてゲストとして招かれていた音楽学者・内藤久子との公演休憩中の対談と、今日の演奏曲目『わが祖国』の詳細な曲目解説から始まってスメタナ作品とその周辺に関する話にまで及ぶ(チェコ生まれの作曲家全般の話もあったような)、かなり突っ込んだ内容の話が飛び出したりしていましたが、中でも今日の指揮者ラドミル・エリシュカが、午前中(と言ってたな…)のリハーサル(ゲネプロ?)の中で、チェコの作曲家の作品を取り上げてくれたことに対する感謝の意を楽団員に対して表明していたとの山田美也子の語りは印象的でした。
言ってみれば日本人指揮者が海外の一流オーケストラを指揮して日本人作曲家の手による作品を演奏するようなものであり、ラドミル・エリシュカ自身、スメタナと同じチェコ人の一人として感無量の思いだったことでしょうね。
まぁ録り忘れてしまったことは残念だったのですが、混信だらけの中、興味深く聴かせてもらいました。
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