「第九ひろしま2008」顛末記(5)・・・終演、そして広島をあとに
公演が終わってから既に1ヶ月半以上経過してしまった「第九ひろしま2008」でありますが、ようやく公演本番を迎えるところまで来ました。
ちなみに、昨年暮れの「第九ひろしま2008」は雨模様の中の開催でしたが、悪天候の中での開催は、私自身記憶している限りでは、2005年の雪降る中での公演以来だったような気がします。
まぁ野外でやるわけではないので公演への直接の影響は無いとは思いますが〔よっぼどの集中豪雨・豪雪で無い限り〕・・・
てなわけで、前回の続きを記していきます。
約10分間続いた聴衆向け「第九」歌唱指導を終えてしばしの静寂に包まれていたところ、昼の15時、約7割方の客席が埋まる中で、いよいよ開演の時を迎えました。
舞台下手側から薄布をまとった感じの独特の衣装をした矢野顕子が姿を現し〔変な言い方デスネ…〕、そしてステージほぼ中央にセットされたピアノのもとへ・・・弾き語りのみ(ソロ)で2曲、そのあとオーケストラをバックに従えての弾き語りで2曲、そして更に合唱団も加わってのいわば“総動員”で1曲の計5曲を歌い上げていたわけですが、弾き語りのソロで歌われた2曲目の「ラーメン食べたい」、耳にした私自身、正直言って思わず「へっ…」となりそうなタイトルで、しかも実際に聴いていて本当に彼女は飢えているんだなぁと思ってしまった・・・・・・
終わった後、司会進行役のアナウンサーは「楽屋にラーメンを…」なんて言っていたのですが、それにしても、ちょっと度肝を抜かれたような気分でしたよ。
なお、この「ラーメン食べたい」という楽曲、『YouTube』を初めとする動画共有サイトにもその演奏動画が数多く寄せられていますので〔例えば『矢野顕子 ラーメンたべたい』とか〕、一度その飢えているような感じの漂うような歌唱ぶりに接してみるのもいいかもしれません。
それにしても、何だか人間という生き物を目にした気分・・・
弾き語りによるソロ演奏2曲に続く、オーケストラを従えての弾き語り2曲(全体では3・4曲目)では前方で繰り広げられた矢野顕子の弾き語りとオケの後方で繰り広げられる打楽器奏者たちや金管楽器走者(ホルンとか)たちとの掛け合いを愉しんでいたものでしたが、う~ん、一つ一つのパーカッションの音などが組み合わさって(というか重畳していって→?)初めて一つの音楽が形成されるものなのかと・・・今更ながら改めて感心してしまう私(ぉぃ)
その2曲目(全体では4曲目)として演奏された『おおパリ』、音列の進行というか和音(コード)の進行がどことなくファッショナブルな(というか洒落た・・・どっちやねん)印象でした。
そして私たち合唱団も参加しての最後の曲『故郷の人々』・・・リハーサルの時には周囲についていくのが関の山だった私でしたが、本番では何とか乗り切ることが出来ました《尤も大半は”ごまかし”でしたが・・・これも地元広島で練習を重ねてこられた団員の方々あってのことと考えています》。
20分間の休憩を挟んで、いよいよメインディッシュであるベートーヴェン「第九」演奏・・・
2006年の初出演以来毎年「第九ひろしま」の指揮台に立ち続け、今回で4回目のタクトとなった山下一史・・・今回も一つ一つのフレーズに魂を込めるかのような指揮っぷりを見せていたわけですが、聴いた感じでは「1万人の第九」に於ける佐渡裕指揮と比べて幾分清楚な印象を受けました。
まぁ力強さの中にも何処か清楚な感じのする演奏・・・全般的な印象としてはこんなところでしょうか。
で、今回私自身はステージ上最前列の舞台下手側(ソプラノ領域との境界線付近)からの合唱参加となりましたが、いわば”全面晒し”的な立ち位置だっただけに、半ば緊張(?)していたものでしたが、おかげさまで、大きなミスをせずに何とか最後まで歌いきることが出来ました《これも感謝感謝ですね》。
フィナーレの『蛍の光』斉唱も終わって終演となり、直ちに解団式へと移りました。
合唱団、指揮者、ソリスト陣、第1部ゲスト、一部の聴衆らが見守る中、主催者である中国放送(RCC)の社長の挨拶に続いて今回の「第九ひろしま2008」合唱団団長の音頭取りによる乾杯の儀式へ・・・・・・
ここで初めて私の左隣に座る同じテノールの団員さんたちへの声掛け(挨拶程度でしたが)が出来ました(苦笑)
すぐ左隣の団員さんは地元からの参加者だったのですが、そのまた左隣に座っていた団員さんは関西圏から広島県外向け団員募集(バスツアー形式)に応募して参加したとの由で、私が「青春18きっぷ」を使って広島入りした旨を話すと、少し驚いた顔をしていたかな・・・
とはいえ、こんなことだったら本番前日のうちに行動すべきだったかな、と少し後悔した私でありました。
解団式も終わり無事解散となったところで、サンプラザホール隣のサブアリーナで急いで着替えを済ませた私は足早に外へ・・・
大阪から県外募集に応じた団員たちを乗せてきたであろう観光バスが出発準備に入っているところを撮影…
恐らく私の2つ左隣に座っていた団員さんもこれに乗って大阪に戻る(というか”戻った”)ことでしょうね。
そしてロビー内にてようやくプログラム冊子1冊を買い求め、2日間お世話になった広島サンプラザホールを後にした私は足早に最寄り駅であるJR新井口駅へ・・・急ぎ駅売店で広島土産を買い求めた私は「青春18きっぷ」を提示して」改札をくぐり、広島方面のりばホームへと降り立とうとしたわけですが、その広島方面に向かう列車の停まるホーム上には私と同じく新井口18:02発岡山方面瀬戸行の到着を待つ利用客でごった返していました。
けれども、今回はこれに乗らなければ当日中に帰宅出来なくなってしまうので、人混みをかき分け、比較的まばらな最後尾(下関方先頭)車両停車位置へと移動、入線してきた瀬戸行き普通列車(広島~八本松間快速)に何とか無事乗り込むことが出来ました。
広島で大半の乗客を入れ替えて発車した瀬戸行き列車はいわゆる「セノハチ越え」を終えたところにある八本松まで快速として運転、八本松以遠は各駅停車となるものでしたが、白市あたりでボックス席に座ることが出来、そのまま降車駅の岡山まで過ごしました。
岡山で一旦「青春18きっぷ」にて出場、改札口脇にある駅舎内コンビニで夕食用食糧を揃えると共に岡山から姫路までの乗車券と新幹線自由席特急券を券売機にて買い求めて再び入場、新幹線のりばへと向かいました。
岡山から乗ったのは100系車両6両編成による岡山21:14発新大阪行き「こだま670号」で、反対側ホームに入線してきた名古屋行き「のぞみ56号」を先に通した上での発車となりました。
がら空きの5号車車内で先ほど仕入れた食糧にて夕食タイム・・・500系車両の「こだま」への流入により先のそう長くない100系車両による「こだま」は眼下に見える赤穂線普通列車を追い抜きながら東に疾走、ほぼ定刻ペースで姫路に到着・・・
姫路でまた一旦出場して再び「青春18きっぷ」で入場した私は大阪方面上りホームへと向かい、この日の上り新快速最終となる姫路21:57発野洲行き新快速に乗車、その後無事帰宅と相成りました。
ちょっとダラダラしてしまいましたが、ようやくにして昨年暮れの「第九ひろしま2008」顛末記を締めくくることが出来ました(苦笑)
あと5日したら東京の「国技館5000人の第九コンサート」・・・そろそろ備えなければ!
<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
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8月26日号《コミュニケーション・ツールのこと》
9月5日号《広島県外向け合唱団員募集》
9月11日号《発会式そして本レッスン開講》
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