関門トンネルに於ける”ふじぶさ”(「富士」+「はやぶさ」)のこと・・・廃止目前になって知ったこと
寝台特急”ふじぶさ”(「富士」+「はやぶさ」)廃止約1週間前の今まで、全く知らなかったことがあります。
その”ふじぶさ”の運行区間の一部に於いて、JR貨物も運行に関わっていたんですね。
鉄道好きの一人として、恥ずかしい限りです。
今日、ふと目にした以下のWebページ・・・
『寝台特急「北斗星」などの客車列車の機関士は旅客会社or貨物会社のどちらが担当するのですか?』
この質問に対して寄せられた幾つかの回答のうちの、4番目に寄せられてきた回答・・・
JR九州が下関と門司間の客車列車の運転を
JR貨物に委託しています。
回答と共に「日本貨物鉄道」(JR貨物)のウィキペディア解説のURLも添えられていて、覗いてみると、今も関門トンネル(下関~門司間)を通過する客車列車についてはJR九州から運行を委託されていて、同トンネルを含む区間の牽引のためJR九州所属のEF81形電気機関車2両がJR貨物・門司機関区に常駐している・・・という旨の記述が見えました。
私自身、関門トンネルを擁する下関~門司間は途中(門司側出口付近)に電源切換地点であるデッドセクション(交直セクション)が存在するため、交直流両対応であるEF81形電気機関車が牽引して行き来していることは前から知っているのですが、まさかそのEF81形電気機関車を運転しているのがJR貨物の機関士だったとは・・・
それで、その関門トンネルを通過する旅客列車といえば、最初に記した”ふじぶさ”を初め、昨年までに順次廃止されてしまった東京或いは関西と九州とを結ぶブルートレインたち(「さくら」、「あさかぜ」、「彗星」、「あかつき」など)などが挙げられますが、皆、JR九州の機関士ではなくJR貨物の機関士の手によって本州と九州との境目を行き来していたことになるわけですね。
てっきしJR九州の運転士(というか機関士)が運転しているとばかり思っていた私・・・
なお、JR貨物が旅客列車の運行に絡んでいる例としては、今は亡き大阪~長野間を名古屋経由で結んでいた急行「ちくま」が客車列車として運行されていた頃に名古屋~長野間に於いてJR貨物・稲沢機関区(現在の愛知機関区)所属のEF64形電気機関車が牽引していたことが最もよく知られたケースといえるわけですが、先のウィキペディア解説「日本貨物鉄道」によると、かつてはこれ以外にも磐越西線や筑豊本線などで走っていた客車列車にもJR貨物保有の機関車が牽引したことがあるそうな。
しかし旅客会社所属の機関車をJR貨物の機関士が運転している例となると・・・これはちょっと聞いたことが無いですね《尤も私自身が知らない(耳にしなかった)だけなのかもしれませんが…》。
で、現在、そのJR貨物が運行に関わっている関門トンネルを通過する旅客列車といえば、約1週間後に廃止となってしまう寝台特急”ふじぶさ”の他、「青春18きっぷ」シーズンに合わせて運行される臨時夜行快速「ムーンライト九州」(新大阪~博多)もありますが、その「ムーンライト九州」についても今春は運行されないことが明らかになるなど、廃止の声こそ聞かないものの、こちらも何だか”お先真っ暗”の状況下にあるような気がしてならないところです。
今月14日のJRグループ定例ダイヤ改正を境に、関門トンネルを通り抜ける定期運行の客車列車が無くなってしまうなんて、何だか寂しい気分になりますね。
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