阪神線に”出張”の近鉄車両計8両、先週ようやく帰還・・・相直対応ステッカー標識のこと
昨年8月に阪神線に”出張”していた近鉄車両計8両(1252系・9020系各4両)についてですが・・・
『阪神貸出の近鉄車、半年ぶりに帰る』というブログ内記事から、先週金曜日(6日)の深夜時間帯に阪神なんば線(阪神西大阪線延伸区間)を通過して近鉄線内へと帰還していたことが明らかとなりました。
同ブログ内記事によると、近鉄線内に帰還後、点検整備を経て、今日から通常運用に復帰したとのこと。
約半年にわたって阪神線内に於いて増解結訓練などで使い込まれ、久しぶりに”我が家”に戻った8両の近鉄車両たち・・・さぞかしホッとした気分だったことでしょうね。
とはいえ、この”出張”していた8両以外の近鉄車両たちが一つも阪神線内へと”出張”しては習熟運転等で使われることなく、今日に至っているあたり、先日発表された具体的な開業時ダイヤ(駅掲出時刻表)で近鉄車両が阪神車両より多く使われるダイヤ組成となっていることも考え合わせたとき、トラブル無く開業を迎えて順調に運行されるのかどうか、いささか不安を覚えてしまうところです。
さて、話が変わりまして、『近畿日本鉄道博物館』に今日付で掲載された『9020系EE38/EE29 車体側面と正面に相直ステッカー』という記事によると、昨日(9日)、近鉄奈良線所属の9020系電車2両編成2本(EE38・EE29)に青と黄の蝶のようなデザインをしたステッカーが先頭車両先端部に貼られているのが確認されました。
この”青と黄の蝶のようなデザイン”は、先に記した阪神線内に”出張”していた近鉄車両計8両のうちの9020系電車4両に施された阪神相直PRラッピングの中で使われているもので、初めに紹介したブログ内記事にそのステッカーの実物(というかそのステッカーが貼られた車両の写っている写真画像)が掲載されています。
阪神相直対応施工済み車両であることを示すステッカー標識として、施工済み車両に順次貼られるものとみられているそうですが、大きさといい貼付位置といい、5800系「L/Cカー」の車端部に付けられている「L/Cカー」シンボルマークを思わせるつくりとなっているあたり、うまいこと考えたものだなぁ・・・と思わず感心ですね。
また楽しみが一つ増えましたね。
« 「Suica=kitaca」相互利用開始に思う・・・”てっぱく”のこと《”+α”有り》 | トップページ | 寝台特急”ふじぶさ”に別れを告げに・・・雨だけど »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 阪神線に”出張”の近鉄車両計8両、先週ようやく帰還・・・相直対応ステッカー標識のこと:
» 阪神貸出の近鉄車、半年ぶりに帰る [列車番号T-TAKE]
【画像】本拠地に戻った9133 9132編成 近鉄車両が高安まで赴き、ここから陸 [続きを読む]
« 「Suica=kitaca」相互利用開始に思う・・・”てっぱく”のこと《”+α”有り》 | トップページ | 寝台特急”ふじぶさ”に別れを告げに・・・雨だけど »
私もびっくりしたもんです、昨日いつも乗ってる準急にこのマークがついてて、一瞬L/Cかと思いきや「何か変だぞ」
ところで運賃表が更新されましたね、某3駅の上に紙が貼ってたり、また「近鉄難波」の左のあたりがスカスカしてたり(笑)
投稿: ポケット保持 | 2009年3月11日 (水) 21時30分
南八尾電車区殿、
こんにちは、
近鉄の相互直通対応の車両に、それを示すステッカーが貼られ始めました。
1020系6連、1251系は運転席前部と、運転席扉横の「VVVF inverter」マークの下に貼られています。大阪方は車椅子マークのあったところですので、車椅子マークの位置も変更されて、相直ステッカーと乗客用扉との間に貼られていますが、一部の車両には相直ステッカーと乗務員扉との間に貼られているものもありました。後刻、貼り代えられるものと思います。
9720系、9020系にも同様に貼られていますが、側面は少し高い位置に貼られています。5820系の場合、側面と運転席前部の「L/C」マークの位置に貼られています。また、5800系は運転席前部金属の「L/C」プレートの左横と、側面にあった「L/C」マークの位置に貼られています。つまり、これらの編成の「L/C」マークは相直ステッカーによってカバーされてしまいました。5800系の運転席前部金属の「L/C」プレートと、側面窓下の小さい「L/C」マークはそのまま残されたようです。
これは近鉄「L/C」カーは、阪神線内では「ロング」のみの運用になるということですので、「L/C」の表示を隠すために貼っているようにも見えます。まあ、そんなこと思うのは私だけかもしれません。
9720系と、5820系は運転席前部の同じ場所に、同じステッカーが貼られることになり、いままでは5820系が一目で分かったのですが、これにより識別がわかりにくくなりました。
確か、5820系が登場したときも、側面の窓下に小さい「L/C」マークが貼られていたように思います。
いつも思うのですが、車体にステッカーを貼るとき、なぜか水平が取れていなくて、少し、斜めに貼られています。車椅子マークを貼ったときもそうでした。また、9720系、9020系の阪神用のスタフも、「いがんで」取り付けられている車両があります。
3月11日に近鉄奈良線の各駅で、「阪神」用の列車停止位置目標が一斉に設置されました。10日の営業運転終了後に設置されてものと思われます。近鉄の停止位置目標は赤地に白抜きで車両数が書かれていますが、阪神用は黄色地に黒文字で車両数が書かれています。数字の字体も近鉄のものとは少し違うように見えます。数字の横には阪神を示すアルファベットの「H」が書かれています。数字の書かれていない停止位置目標は中心上部に「H」が書かれています。
近鉄難波駅ホーム、改札内、コンコースなどに新しい案内表示がぞくぞくと設置されています。一部の駅名の案内盤には、「大阪難波」とあり、「桜川」の部分は隠されています。難波駅以外の駅でも行き先表示、出口表示等が刷新されています。
本日、3月13日に阪神なんば線で、工事関係者と沿線住民ら向けの試乗会が行われたようです。一般向けの試乗会はないと思っていたのですが、沿線住民の皆さんには試乗の機会があったようです。また、九条駅と桜川駅が報道陣に公開されたようです。
http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200903130038.html
阪神三宮駅に近鉄の特急券の発売機が設けられるようになるそうです。近鉄難波駅1番、2番線ホームにも有人の特急券販売所が新設されます。これは神戸方面から名古屋、伊勢志摩方面等へ特急利用される乗客への利便性向上のためのようです。また、阪神三宮駅に特急券発売機設置は将来の近鉄特急の三宮、三陽姫路乗り入れも考慮してのことだと思います。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090312/biz0903120200001-n1.htm
とうとう、開業まで1週間となりました。楽しみです!!
寝台特急、富士、はやぶさの最後の姿を見に行かれるとのことで、天候が気になりますが、気をつけて行ってきてください。
投稿: 奈良の鹿やん | 2009年3月13日 (金) 17時06分
ポケット保持さん、こんばんは。
私自身は写真でしか目にしていないので、何れ機会をつくってシンボルステッカーの実物を見てみたいものです。
あと運賃表の更新といえば、近鉄難波駅の駅名標も開業後の「大阪難波」表示の新しいヴァージョンに交換されたみたいで、ネット上で公開されている写真を見る限り、シールで隠されている部分が中に入っている蛍光灯によって「桜川 Sakuragawa」の文字が浮き上がって見えるのがわかりますよ。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年3月15日 (日) 20時29分
奈良の鹿やんさん、こんばんは。
おかげさまで何とか無事帰還しました・・・やはり最後の運転とあって、大勢のギャラリーでごった返していた感じですね。
ところで、相直対応標識ステッカーの件について、通称「L/C」カーと呼ばれる2系列については「L/C」シンボルのある位置に重ね貼りされているとの由ですが、せっかくの「L/C」機能を使わないなんて、阪神・近鉄両社間の協議に基づくものでしょうけれども、正直ちょっと勿体ない印象を禁じ得ないところです。
それと、本格的に設置が始まった近鉄線内に於ける阪神車両用停車位置標識について、黄色地に黒文字表示としているあたり、やはり”虎”を意識しているような感じですね《言うほどのことではないかもしれませんが》。
開業まで残り5日・・・待ち遠しいです。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年3月15日 (日) 21時13分
南八尾電車区殿、
こんにちは、
阪神線内で近鉄の5800系、5820系が「クロスシート」で、運用しないのは、いくつか理由があるからでしょうが、そのひとつとして、阪神の「慣例」があるからではないでしょうか?
阪神三宮駅3番ホームに、近鉄の「L/C」カーが到着すると、まず、降車側の扉が開くでしょう。そして、乗客が全員降りてから、降車側の扉を閉めて、座席の方向を変えればいいのですが、おそらく、阪神電車の「慣例」としては、阪神梅田駅のように、降車側の扉が開いてから、すぐに乗車側の扉を開くのではないでしょうか?そうなると、座席の方向を変えることができませんから、最初から、クロスでの使用はしないと決めたと思います。
近鉄の場合、たとえば、近鉄奈良駅に「L/C」カーが到着すると、降車側の扉が開いて、乗客全員が下ります。そして、運転手、車掌が車内を確認し、車掌が反対側の運転台で降車側扉を閉めてから、座席の方向を変える操作をします。そして、座席の方向が変わってから、乗車側の扉が開くことになります。ので、すこし時間がかかります。
阪神三宮駅での折り返しすることを考えれば、時間のかかる、クロスよりも、ロングでの運用のほうが、車掌の負担も少ないし、合理的かも知れません。しかし、せっかくの機能を使わないのはもったいない感じもします。
先週末に行われた、「阪神なんば線試乗会」に参加された方が、桜川から、九条までの間を「かぶりつき」で、撮影されたビデオを見つけました。
http://www.youtube.com/watch?gl=US&v=dfMEO8QgBS8
ところで、先日発売になった、「鉄道ダイヤ情報」、2009年4月号には「阪神なんば線」が、かなりのページを割いて特集されています。関西圏以外の人にもアピールしてます。
近鉄線内の阪神車両用停車位置目標の「黄、黒」は、近鉄用の「赤、白」に対して、遠くからでもはっきりと区別、認識できます。阪神に気を使ったのか、あるいは「しゃれ」なのか、おっしゃるように「タイガースカラー」ですね。
近鉄難波駅の近鉄停止位置目標は1番線で少し尼崎寄り、2番線で4メートルほど奈良寄り、3番線も2メートルほど奈良寄りに変更されるもようです。1番線、2番線の変更理由はわかりませんが、3番線ホームの尼崎寄りが狭くなっているために、変更されるものと思われます。
また、近鉄の女性専用車両は近鉄奈良から、近鉄難波間だけの設定になるのでしょうか?これは3月23日になるとわかりますね。
3月16日現在、阪神西九条駅もJRをまたいだ東側はほぼ完成していました。阪神九条駅の入り口はほぼ完成していました。地下鉄九条駅の階段、エレベータ、エスカレータもほぼ完成したようです。阪神桜川駅は入り口付近でまだ、少し工事していました。間に合うのか心配です。その他、西大阪線内で、近鉄の車両を使った習熟運転等をしなくて大丈夫かなぁと、思ってしまいます。
私が子供の頃、亡き父と開業してすぐの近鉄難波駅まで行ったことがあります。その時、父は「地下鉄の御堂筋線の下をくぐるようにして、地下深いところに近鉄の駅を作ったのは、阪神電車とつながるためなんやで」、と教えてくれましたが、その時から、40年近く経って、ようやく、父の言葉が現実となりました。
いよいよ、3月20日が迫ってきました。開業の日は05:03大阪難波発の阪神尼崎行き「各亭」への乗車は無理そうですので、近鉄奈良駅発の始発電車に乗ろうかと思っていますが、難波駅周辺はかなりの人で混雑しそうですね。
本日3月17日現在、近鉄の各駅において新ダイヤの「ポケット時刻表」の配布は行われておりません。毎年ダイヤ改定の10日前には配布していたように思います。何か、配ることのできない事由でもあったのでしょうか?
何度も書きますが、事故なく無事に開業されることを祈るばかりです。
投稿: 奈良の鹿やん | 2009年3月17日 (火) 16時54分
奈良の鹿やんさん、こんばんは。
いつの詳細なレポートをありがとうございます。
阪神線内の終着駅に於ける座席転換についてですが、ネット上で聞くところによると、たとえば阪神梅田と山陽姫路の間をダイレクトに結ぶ「直通特急」で山陽の転換クロスシート車(5000系or5300系)が用いられる際には阪神梅田駅に於ける折り返しで自動転換させているとの話があるみたいですよ《尤も自分自身その場面に実際立ち会ったことがないので断言はできませんが…》。
また阪神にも、6両編成3本だけではありますが、セミクロスシート(一部転換クロス)を備えた9300系車両を保有しています《尤もこの車両も終着駅で自動転換するか否かは情報が存在しないため不明ですが…》。
それで、近鉄の「L/C」カーが阪神との相互乗り入れ運用に於いてロングシート固定とするのは、おそらくは純粋に運用上の都合によるものと思われますが(「慣例」では無く)・・・
あと、阪神なんば線試乗会に於ける前面展望の動画、もうアップされていたんですか・・・一度視聴させてもらいましたが、クリアな画質で、実際その場にいるかのような気分になりましたよ。
いよいよ明日開業ですね・・・朝のうち雨というのがちょっと鬱陶しいところですが。
トラブル無く開業初日を迎えられることを私も祈っています。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年3月19日 (木) 19時28分
南八尾電車区殿、
阪神なんば線、乗ってきました!
早朝から大勢の鉄道ファンでいずれの駅も混雑していました。
阪神車が10連で奈良線を走行する場面は感度ものですね。
ただ、尼崎での編成の解放、連結にものすごく手間取っていました。ダイヤの乱れの原因になっていたようにも思います。
それから、近鉄のL/Cカーですが、クロスで運用していました、しかし、三宮では両側の扉を解放したので、乗客が手動で座席の方向変換していました、また、尼崎止まりの場合も引き上げ線で自動変換せずに、そのままホームに入線していましたので、やはり、乗客が手動で方向変換していました。
相互直通運転初日ですので、まだまだ、慣れていない部分が多いようで、尼崎駅では運転手が逆転ハンドルの操作を間違え、電車が後退する場面も目撃しました。
近鉄側ではダイヤの遅延意外、大きな混乱はなかったようです。大阪難波駅一番線から一般車両が出発するのは新鮮です!
とにかく、大きな事故なしに阪神なんば線開通、そして、阪神、近鉄の相互直通乗り入れがはじまりました。
私も関係者の皆さんと同じように嬉しい気持ちでいっぱいです。
投稿: 奈良の鹿やん | 2009年3月20日 (金) 15時34分
奈良の鹿やんさんも乗られたそうで・・・
私も難波側から乗りましたが、1番電車(ちなみに近鉄4つドア「シリーズ21」車両でした)の入線時、種別表示のところは「試運転」となっていました。
で、阪神線内で近鉄の「L/Cカー」がクロスシート形態で運転されていましたか・・・増解結で手間取ってダイヤを乱してしまったとの話は耳にしているのですが〔逆転ハンドル誤取扱の話は知らなかったです〕、何というか、近鉄側と比べて習熟を兼ねた試運転の頻度が少なかったことのツケが出てきてしまっているような印象を受けます。
まぁ東京の某地下鉄路線開業時に発生した信号・地上設備のトラブルが、この阪神なんば線開業では起きなかっただけでも幸いといえそうですね。
あと、阪神車両10両編成の列車、私も鶴橋で見ました。
奈良行き快速急行として運用されていたもので「1000系4両+9000系6両」の組み合わせでしたが、これまで近鉄線内では決して聞かれることの無かった阪神車両のモーター音を残して奈良に向けて颯爽と走り去る姿を眺めていて、何だか新しい時代の幕開けというものを感じさせてくれていたような気がしました。
待避設備の問題など、課題は少なくないところですが、関西圏に於ける新しい鉄路として、人々に愛される存在に育っていってほしいところです。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年3月21日 (土) 17時07分