JR東日本の引退車両、JR九州にも・・・元勝田車両セ所属の415系電車計12両。昨年暮れの話ですが
何か新しい鉄道の情報はないものかと、昨日(4月19日)の昼下がり、何となしに『JRおでかけネット』を経てJR西日本Webサイトへと入り、その中にあるリリース一覧を見ていると、大阪と北陸を結ぶ特急「サンダーバード」向けに新車が投入されるとのリリース文章を発見。
その新車とはすでに活躍中の683系特急型電車の最新ヴァージョンにあたる「4000番台」で、その「683系4000番台」をキーワードにして検索エンジンにかけてみたところ、検索結果の中に動画共有サイト『YouTube』に寄せられている、その新車が製造元の車両工場から甲種輸送されるところをとらえた映像動画のひとつがヒットされているのを見つけ、早速アクセスしてみた私・・・
車体側面に見えるロゴ(エンブレム?)が心持ち小さく見えたのですが、気のせいかな・・・
で、この動画が掲載されている『YouTube』内のページの右側に表示されている関連動画たちの中の一つに、九州西部を走る第3セクター鉄道・松浦鉄道に納入される新型車両の甲種輸送シーンをとらえた動画があるのを発見、早速アクセスしてみたところ、そこには4両の松浦鉄道向け新車を牽引しての甲種輸送回送列車が夜中の京都駅を通過していくシーンが展開するのが見えました。
そして、その松浦鉄道車両甲種輸送動画の掲載ページの右横に見える関連動画たちの一覧の中に「415系甲種輸送」の文字があるのを目にしました。
よく見ると「【415系・甲種輸送】(東→九)・門司駅」という文字が・・・タイトルから”JR東日本からの移籍”が予感として頭の中をよぎりました。
早速その動画にアクセスしてみて一目見た私・・・
映っていたのは門司駅構内を通過する甲種輸送中の415系電車たち・・・その白色あるいはステンレスの車体に描かれた紺色の帯の中に白色のJRロゴが入っているのが見えました。
従前からJR九州に車籍を置いて運用されている415系電車の車体に描かれている紺色(ステンレス車両は青色)帯の中に入っているJRロゴはJR九州のコーポレートカラーである赤色に塗りつぶされている格好となっていることから、これってまさしくJR東日本管轄の常磐線で運用されていた車両なのでは・・・
その甲種輸送されていた元JR東日本所属車両415系車両12両、京都駅においてもスクープされていました。
このあと検索エンジンを使うなりして初めて知ったことなのですが〔恥ずかしながら…〕、実は昨年(2008年)の暮れ、かつてJR東日本・勝田車両センター(旧・勝田電車区)に配置されていたものの、その後廃車扱いとなって長らく高萩駅構内に留置されていた415系電車4両編成3本の計12両(K525・K607・K620各号編成;K525号編成のみステンレス車両で、後の2本編成は普通鋼製車両)がJR九州に譲渡され、高萩から小倉まで甲種輸送にて運ばれたみたいですね。
JR東日本所属車両のJR他社への譲渡といえば、過去には、2000年の元国府津電車区所属113系近郊型電車のJR四国への譲渡、そして2005年の元京葉車両センター所属103系通勤型電車のJR西日本への譲渡があり、今回で3度目(?)となるわけですが、同時に今度の譲渡によって西日本地域のJR旅客会社3社全てにJR東日本の車両が行き渡った格好となりましたね《これってちょっと言い方変かなぁ…》。
で、ネット上で流布されているブログ内記事などの各種情報からまとめてみますと・・・
廃車扱いとされて高萩駅構内に長らく留置されていた415系電車のK525編成・K607編成・K620編成の3本編成計12両が、昨年(2008年)の12月22日から25日にかけて、留置されていた高萩から越谷貨物ターミナル、新鶴見信号場を経由して小倉へと向かいました《なお、この415系電車甲種輸送、当初予定では去る12月15日から18日にかけて実施されることになっていたとか…》。
この甲種輸送で担当した牽引機は以下の通り。
高萩→越谷(タ):EF81 84
越谷(タ)→新鶴見(信):EF210-132
新鶴見(信)→幡生操:EF210-143
幡生操→小倉:EH500-49
つまり直流区間は「ECO-POWER 桃太郎」ことEF210形直流電気機関車のリレーでつないでいったというわけですね。
牽引されていた12両の415系電車の連結順については、小倉方から順番に・・・
【↑ 小倉方】
「クハ411-1601」(元K525編成)
「モハ414-1501」(〃)
「モハ415-1501」(〃)
「クハ411-607」(元K607編成)
「モハ414-507」(〃)
「モハ415-507」(〃)
「クハ411-507」(〃)
「クハ411-620」(元K620編成)
「モハ414-520」(〃)
「モハ415-520」(〃)
「クハ411-520」(〃)
「クハ411-1501」(元K525編成)
【↓ 高萩方】
となっていたみたいです。
で、上記のように、ステンレス車編成だった「K525編成」を「3+1」に分割した上で間に普通鋼製車両2編成(「K607」+「K620」)分8両を挟むという組成となっているわけですが、これは牽引する機関車の連結に備えての連結器整備に伴う措置だったそうで、同時に機関車連結面となる車両前面に於ける連結器交換(密着連結器→自動連結器)とブレーキホース取り付けも行われた模様《→『勝田車両センター415系電車 JR九州へ譲渡』》。
そして、小倉に向かっていた最中の去る12月23日には東海道本線・清洲~稲沢間にある貨物専用の「稲沢線」上にある稲沢駅着発線で運転停車していたみたいですが、その直前に通過した清洲駅では、この甲種輸送列車をカメラに収めようと、100人ほどの鉄道ファンが集結、時折怒号や罵声が飛び交うなどのすさまじい光景だったそうな《→『415系JR九州譲渡甲種輸送(名古屋遠征)』》。
想像するだけでもイヤですね、この光景・・・
でも、こんなことで怖がっていたらいい鉄道写真は撮れないのか・・・う~ん、現実は厳しいですね。
ま、最低限のマナーを守り、その場に居合わせたギャラリー同士がお互い気まずい思いをしないで済むよう心配りをするのみなのかもしれませんね。
それはさておき、九州入りして小倉に到着した元JR東日本所属の415系電車計12両のうち、「元K620」編成4両がED76-94に牽引されてすぐさま鹿児島総合車両所へと配給輸送されていったほか〔→『【JR九州】415系譲渡車両4両 鹿児島へ』〕、「元K607」編成4両については、先月6日、ベージュ色(?)1色に塗りつぶされた状態で、小倉工場内にある試運転線に於いて構内試運転を実施した模様(→『【JR九】東から譲渡415系構内試運転』)なのですが、残るステンレス車両の「元K525」編成については、今年2月の時点では小倉工場内に於いて留置されているのが確認されてはいるものの〔→『【JR九】譲渡された元勝田車セ所属415系K525編成 その後』〕、その後の去就については明らかとなっていません。
恐らく現在は九州島内で走行できるよう整備を受けたりしている最中かと思われるところですが〔”体質改善”は・・・でもJR西日本のようにはしないだろうなぁ〕、近いうちに関門トンネルを行き来する時が来ることでしょうね。
JR九州管内でスタートする”第2の人生”が彼らにとって実りあるものとなりますように!
<(_ _)> ありがとうございます <(_ _)>
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