展望列車「天空」で弘法大師(空海)縁の地、高野山へ・・・南海高野線・橋本~極楽橋間で7月3日(金)運行開始
和歌山の霊峰・高野山といえば、私の場合は高校が仏教系だったので学校行事がらみで高野山に行ったりとかしましたが、最近はホント行かなくなりました。
でも、あの金剛峰寺や奥の院を初めとするお寺などが並ぶ界隈は一種独特の雰囲気があるように思いますし、何処か”落ち着き”というものを感じさせてもくれますね《ゴマ豆腐もおいしいし・・・なんのこっちゃ》。
そんな霊峰・高野山に通ずる唯一の鉄路、南海高野線&鋼索線(高野山ケーブル)のうち、高野線の橋本以南の区間(橋本~極楽橋間)で7月3日より展望デッキ付き観光列車が走り出します。
その観光列車の名前は、「空海」、「弘法大師」・・・じゃなくて、
天空 (「言われなくても知ってる」ってか・・・・・・ゴメン)
う~ん、「天空」といえば羽田空港に通ずる京浜急行や東京モノレールで「天空橋」という駅があったなぁ・・・あ、全然違うか(ぉぃ)。
それはさておき、この展望デッキ付き観光列車「天空」、基本的に土休日に運行されますが〔除外日有り〕、3月から11月にかけてはそれに加えて水・木を除く平日にも運行され〔水・木であっても休日となる場合は運行される〕、1日2往復されることになっています《平日ダイヤと土休日ダイヤの2通り有り》。
「天空」で運用される車両については、元ズームカー22000系だったのを改造して「2200系」にされた3編成6両のうち、多奈川線などの支線で運用されていた2203F(2203-2253)を種車としている模様で、改造にあたり、一旦は取り外されていた「ズームカー」機能が再度装備された格好となったわけですね《尤も車体塗装は大分変わっていますが…》。
それで、南海電鉄の発表では、「天空」は全車座席指定で指定席料金は500円(小児は250円)均一、乗車日の10日前から前日まで予約を受け付ける(個人での利用)他、10人以上45人以下の団体での予約も乗車日の14日前まで受け付けることになっています《→『「天空」(てんくう)定期運行(7/3~)について』・『「天空」の定期運行ダイヤを発表 南海』》。
ここで目を引いたのが予約受付方法・・・個人での乗車について、受付手段が「電話のみ」となっているのには正直ちょっと驚きました《ちなみに団体乗車の場合は「Faxのみ」の受付で、こちらのページで詳しく説明されています(四半期毎に予約受付開始日が定められているみたいですね)》。
この「天空」予約受付方法を目にした私自身、ふと電話で予約を受け付ける路線バス(但し予約制を敷いている便…ネット上予約等も可能な高速バス等は除く)や送迎バスの類を連想してしまい、何だか昔に戻ったような気分にさせられました。
まぁ1列車あたりの座席数が少ないからネット上からの予約では対応しきれないのは容易に想像つくところなのですが〔或いはネット接続環境を持たない人が不利になるということもあるか…〕、だったらなぜ駅の窓口などで直接扱わずに「電話予約」だけとしたのか。
仮に予約受付箇所を南海の駅の窓口に限定してしまうと仕事などで営業時間内に窓口に来れない人や南海沿線に居住していない人にとっては不利になってしまいますし、南海の駅窓口だけに限定せず全国の主要旅行会社(代理店)の店頭でも予約受付出来るようにした場合、利用者側にとっては便利になる一方で、今度は南海サイドが予約とりまとめなどで四苦八苦してしまう・・・
よって南海(実際は新たに設置された「天空予約センター」)が直接且つ集中的に電話或いはFaxで予約を受け付けることで効率的運用を図った・・・ということなのかもしれませんね。
で、「天空」車両の内部については『南海高野線“天空”プレ運行開始。』という記事にて写真入りで紹介されているのですが、木の床を連想させる濃い木目調の床面に明るい木目調の車体側面壁(連結妻面を除く)という取り合わせで、座席は一部を除いて西側に向けてセットされているほか、運転席後方には前面展望を楽しむための展望座席もあったりして、何だか”木(自然)の温もり”というものを感じさせてくれるところがありますね。
ここで車体側面壁の木目調も床面と同様の色彩(”濃い飴色”ぐらいの色彩か…)をしていたら”落ち着き”というものも感じさせてくれそうなところですが・・・まぁ写真に写っている明るめの色彩の木目調であっても、木の実体とほぼ同じ色彩をしているということで、落ち着き感はありますけどもね。
運転開始からしばらくの間は、話題性もあって、土休日を中心に混み合うかもしれないですが、人の流れが落ち着いてくるあたりで、一度は乗ってみたいと思う列車ではありますね《電話が少し苦手な私にとってはちょっと敷居が高いかな…》。
<(_ _)> ありがとうございます。よろしくお願いします <(_ _)>
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職場が高野線沿いにありますので、天空の広告はみております。高野山に行ったことがないので、いつか天空に乗って高野山を歩いてみたいものです。
投稿: nori | 2009年6月 6日 (土) 23時51分
noriさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
「天空」は乗っていながらにして車窓から高野山の山並みをじっくり眺めることが出来るよう最適化された構造になっていますので、蒸し暑くなってくるこれからの時季、「天空」とケーブルカー(索道線)を乗り継いで高野山に登り、爽やかに過ごしてみるのも悪くないかもしれませんね。
私も、情勢が落ち着いてきたところを見計らって、この「天空」に予約を入れて乗ってみたいです。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年6月 7日 (日) 18時00分