ベートーヴェン「第九」演奏動画&音声ファイル&楽譜類を一堂に取り揃え・・・鑑賞、練習の一助に
毎年ゴールデンウィーク期間中に東京で開かれているラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭の今年のテーマは「バッハとヨーロッパ」だったそうですが、私自身はというと、バッハ(J.S.バッハ)の作品については、嫌いでは決してないのですが、進んで聴くというほどでは正直無いところです。
が、勿論例外もあるわけで、例えばバッハが書いたオルガン曲の中で特に人気の高いとされている『トッカータとフーガ ニ短調BWV565』。
ご存じのように、この曲には往年の個性派名指揮者レオポルド・ストコフスキーによる管弦楽編曲版が存在するのですが、私の手元にある過去のエアチェック・データの中にも、1999年4月に行われたNHK交響楽団第1377回定期演奏会に於いてシャルル・デュトワの指揮でこの辺局番が演奏されています。
オルガン独奏で原曲をそのまま聴いたこともあるわけですが、何だか大袈裟というか派手というか・・・でもあのストコフスキーがやらかしたことということで受け入れていますし、むしろ原曲よりそのストコフスキー編曲版のほうを好んで聴いています(笑)
またいつか、原点に還る意味で、オルガン独奏による原曲そのままの姿に接しようと思っています。
さて、前回までほぼ立て続けに、最近各種動画共有サイトに寄せられてきているベートーヴェン「第九(交響曲第9番ニ短調作品125”合唱付”)」演奏動画(「音声+静止画」というのもありましたが…)を一つずつ紹介してきているわけですが・・・
私自身としては、ただ「第九」演奏動画を紹介して終わりにするのではなく、少しでも「第九」鑑賞の一助になったり或いは実際に「第九」演奏に合唱なり管弦楽なり関わる人たちの役に立てればいいなぁ、というふうに考えているところがあります。
折しも、大阪に於ける「1万人の第九」の合唱団員募集開始まで、あと3週間あまり・・・あともう少しするとレッスンクラスも発表されることでしょうし、募集開始直前には新聞紙上〔但し近畿圏内(首都圏も?)で発行される全国紙のみ〕にも募集広告が掲載されることでしょう。
そこで、ここではブログ開設以来今日まで紹介してきた、動画共有サイトに寄せられているベートーヴェン「第九」演奏動画の類の中で現存しているものについてまとめて一覧にしてみました。
併せて「第九」楽譜を無料配布しているWebサイトの紹介や、各種動画共有サイトに寄せられている「第九」演奏動画をより役立たせてくれるためのツールも合わせて取り上げてみたいと思います。
【【 目次(Index) 】】 【1】これまで紹介した「第九」演奏 《1-1》「第九」全4楽章を収録した演奏動画 〔1-1-1〕終楽章が丸ごと1ファイルに収まっているもの 〔1-1-2〕終楽章が複数のファイルに分割されているもの 〔1-1-3〕音声ファイルで公開されているもの 《1-2》「第九」終楽章のみ収録した演奏動画 〔1-2-1〕終楽章全部が収録(公開)されているもの 〔1-2-2〕声楽導入部分のみ全部収録(公開) 〔1-2-3〕一部分のみ収録(公開)されているもの 《1-3》特殊な「第九」演奏動画 【2】「第九」の譜面(スコア・合唱スコア) 《2-1》無料公開されている「第九」楽譜 《2-2》使用上の注意として・・・ 【3】「第九」演奏動画のローカル保存・再生 《3-1》ダウンロード、そしてローカル保存 《3-2》動画再生(外出先への持ち出しも) 【4】注意事項(お願い)として・・・ 【5】「第九」学習者向けの付録(?)として・・・ 《”パヴァロッティの教え”と「第九」歌唱(関連記事リンク)》 |
【1】これまで紹介した「第九」演奏
今日(5月8日)までにこのブログで紹介してきた、各種動画共有サイトに寄せられてきているベートーヴェン「第九」演奏動画(音声)について、ここで再度紹介いたします。
なお、実際の動画(音声ファイル)の再生はリンク先となる当該記事本文中にて行って頂くことになります。
公開形態が動画なのか音声のみなのかで分けると共に、動画で公開されているもの(各種動画共有サイトに寄せられているもの)については終楽章部分が一つの動画にスッポリ収まっているか否かで更に分けてみました。
なお、終楽章部分が一つの動画に収まっているものの中には、終楽章以外の楽章部分もその動画に入っているものも含まれています。
〔1-1-1〕終楽章が丸ごと1ファイルに収まっているもの
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 他
マキシミアンノ・コブラ指揮
ヨーロッパ・フィルハーモニア他《世界最長の「第九」》
カーン・ホロマン指揮
カリフォルニア大学デービス校交響楽団他《2007年》
R.シャイー=ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
チョン・ミョンフン指揮ソウル・フィルハーモニー管弦楽団
オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管
〔1-1-2〕終楽章が複数のファイルに分割されているもの
クルト・マズア指揮フランス国立管弦楽団 他
《フランス南部=オランジュ古代劇場に於ける「第九」》
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)
マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団《1958年、ベルリンにて》
アンドレ・トルカチール指揮
ネウケン交響楽団《アルゼンチン=ブエノスアイレスにて》
ルネ・レイボヴィッツ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団《1960年代、イギリスにて》
〔1-1-3〕音声ファイルで公開されているもの
藤崎凡指揮清水フィルハーモニー管弦楽団
甲賀一宏指揮横浜交響楽団
【1】2004年12月《第579回定期、 第九特演、座間第九》
【2】2005年12月18日《第587回定期演奏会》
【3】2006年12月17日《第595回定期演奏会》
米国CUNY・アーロン・コープランド音楽学校
ここまで紹介したものの中で、”世界最長の「第九」”といわれるマキシミアンノ・コブラ(Maximianno Cobra)指揮による「第九」演奏については以下に挙げるWebサイトの類にて面白いことが書かれているのが見えますので、必ずしも「第九」演奏に限定せずに書かれているものも含まれていますが、参考までにご覧になるとよろしいかと・・・・
『一風変わったベートーヴェンの「運命」』
『頭蓋骨の裏側●6月17日(木)世界最長の交響曲』
『2003年01月27日【DVD新譜】驚愕!コブラの「第九」』
『5月30日 (Mon) 恐怖のコブラツイスト(笑)』
『HODIE(指揮者コブラのディスクを擁するレーベル)』
『最低速!! コブラの「第九」』
『12月はベートーヴェン「第九」月間(III)』
『コブラ( ̄□ ̄|||)』《→『コブラ2(T△T)』に続く》
これらのレポートの類を一通り読んでいて思ったことは、コブラ指揮による演奏は「ベートーヴェンらが生きていた時代には今のタクト(指揮棒)の1往復が1拍と数えられていた」との最近発表された学説(→「テンポ・ジュスト理論」との由)に基づくものだったということなのですが、実は私自身、ここで触れているコブラ指揮の演奏に初めて接するよりもだいぶ前にテレビの特集番組(NHK総合テレビで深夜帯に放映されていたものです)でやはりこの新学説に接した記憶があります《尤もその時には「テンポ・ジュスト理論」とは紹介されていなかったように記憶していますが…》。
その深夜番組の中では音楽学者がその新学説に基づいた場合のベートーヴェンの「運命」(交響曲第5番)の出だし部分をピアノを使って紹介していたのですが、そこで音楽学者曰く「ほら、まるで小鳥のさえずりのように聞こえてくるでしょう」と・・・私も聴いている感じで思わず納得していたのを覚えています。
一方で、最近評価されてきている古楽器(ピリオド楽器)アンサンブルによる演奏では一般的にテンポは通常のオーケストラ編成による演奏と比べて速くなる傾向になるというのだから〔バロック音楽演奏団体である日本テレマン協会を率いる延原武春の指揮による「第九」演奏もまた速し…〕、どちらが本当なのか、頭がこんがらがりそうな気分です。
それにしてもコブラのタクトにかかれば『歓喜の歌』がまるで御詠歌(或いはお経)のように聞こえるとは・・・テンポ設定(というか拍のとり方)一つで受ける側の抱く印象がガラリと変わるものなんですね《正直ちょっと吹いたww》。
ここでは終楽章の全てが収まっている(公開されている)もの、声楽部分全体に入るまでのオーケストラのみによる序奏箇所の全部又は一部が省略されているもの〔→「声楽導入部分のみ全部収録(公開)」〕、そして声楽部分も含めた終楽章全体の中の一部分のみ入っているもの(→「一部分のみ収録(公開)されているもの」)の3つに分けてみました。
「終楽章全部が収録(公開)されているもの」の中の「他の楽章も併せて収録(公開)されているもの」とは、終楽章に加えて第1~3楽章のうちの1つ又は2つの楽章も併せて収録(公開)されているものをいいます〔全4楽章分収録(公開)されているものについては「《1-1》「第九」全4楽章を収録した演奏動画」に分類してありますので、そちらをご参照下さい〕。
なお、終楽章の全てが収まっている動画の中には楽章の初めの数小節分だけ飛んでしまっているものも含まれます。
〔1-2-1〕終楽章全部が収録(公開)されているもの
● 他の楽章も併せて収録(公開)されているもの
ウラディーミル・アシュケナージ指揮NHK交響楽団
ヴェイガ・ジャウジン指揮香港シンフォニエッタ
《1995年1月25日、香港島・中環=香港大會堂コンサートホールにて》
● 終楽章のみ収録(公開)されているもの
レナード・バーンスタイン指揮
バイエルン放送交響楽団&合唱団+東西両地域音楽家《1989年》
南米=ボリビアのオーケストラ&合唱団
フェリックス・ワインガルトナー指揮ウィーン・フィル
Charune Hongcharu指揮泰日管弦楽団&合唱団
《2007年10月『タイ・ジャパン・フレンドシップコンサート』より》
ニール・スタルバーグ指揮UCLAフィルハーモニア
コロンビア=ボゴタ「Monarca shows」会場から《2008年12月》
ホルヘ・グスターボ・メヒア指揮
ホンジュラス・コーラル楽友協会管弦楽団他《2008年12月》
エドゥアルド・チバス指揮ベネズエラ交響楽団他
ヘスス・ロペス=コボス指揮「平和への声」Orch.&Chor.
《2005年5月8日、マドリード「記念劇場」にて》
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
クリーヴランド管弦楽団ほか《1985年、米国クリーヴランドにて》
ヴォルケル・アルトゥング指揮
南洋芸術学院(NAFA)合唱団&管弦楽団《2008年4月。シンガポール》
石毛保彦指揮中央区交響楽団 他
《東京・東銀座の歌舞伎座に於ける約70年ぶりの「第九」》
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ロンドン交響楽団 他《1972年11月、ロンドン。EMI録音》
クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィル《2000年》
〔1-2-2〕声楽導入部分のみ全部収録(公開)
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団《1970年、ウィーン》
グスターボ・ドゥダメル指揮
《ドゥダメルの故郷、ベネズエラ=ララ州バルキシメントにて》
2008年、CUNYクイーンズ校にて《M.ペレス指揮》
1998年長野冬季五輪の開会式にて《小澤征爾指揮》
〔1-2-3〕一部分のみ収録(公開)されているもの
2006年大晦日~丸ビル「第九」ライヴ
《吉田裕史指揮丸の内ジルベスターオーケストラ 他》
A.アニハーノフ指揮レニングラード国立歌劇場管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル
ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル
《同じくノイマン指揮するNHK交響楽団演奏分は削除済》
ノースウェスト・シンフォニエッタ
《2008年4月4日→ワシントン州シアトル市=タウンホール》
【「エル・システマ」20周年】グレゴリー・カレーニョ指揮
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ《1995年2月》
ニコラス・ラウス指揮ペルー国立交響楽団
《2007年、リマ大聖堂にて》
メキシコ=フアレス市立大学(UACJ)交響楽団
《チワワ州フアレス市。米国テキサス州エル・パソ市の向かい側》
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団《1979年、ウィーン》
ジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ
エーリッヒ・クライバー指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団《チェコ語による歌唱》
『水戸の街に響け!300人の《第九》2008』から第4楽章抜粋
鈴木良朝指揮《2008年12月14日、水戸芸術館コンサートホールATM》
【2】「第九」の譜面(スコア・合唱スコア)
《2-1》無料公開されている「第九」楽譜
現在、ベートーヴェン「第九」の総譜(スコア)並びに合唱総譜(合唱スコア)は何れもネット上から無料で入手可能であるほか、ピアノ編曲版や一部のオーケストラ内特定パート用の譜面(パート譜)も無料入手可能です。
このうち、総譜、パート譜及びピアノ編曲版楽譜についてはIMSLP(International Music Score Library Project)内に掲載の「Symphony No.9, Op.125」にてPDF文書の形で公開されていて、無料入手出来ます。
総譜については、現在、「Litolff Edition」と「Unger Edition」(以上は既刊書からのスキャニング)、それに「Typesets」(コンピュータ作成)の3つの版がダウンロード可能であるほか、ベートーヴェンによる自筆譜(Manuscript)もPDF文書化されて公開されています。
パート譜では、現在、弦楽五部のうちの「第1ヴァイオリン」・「第2ヴァイオリン」・「チェロ+コントラバス」、そして管楽パートのうちの「第1クラリネット+第2クラリネット」の各パート譜がダウンロード可能である他、ピアノ編曲譜についてはソロ演奏(独奏)用と2台ピアノ用の2種類の譜面がダウンロード可能となっています。
更に、以上示した『IMSLP』サイトとは別に、米国インディアナ大学音楽学部(Indiana University Jacobs School of Music)・・・正確にはインディアナ大学デジタル図書館(Indiana University Digital Library Program)のWebサイト内に設置されているデジタル音楽図書館『VARIATIONS』Webサイト(→分野別楽譜メニューページ)に於いてもベートーヴェン「第九」の総譜(同総譜大判)が無料公開されているのですが、こちらはHTML化されているのでブラウザで直接閲覧出来ますし、終楽章で登場する声楽パート(独唱&合唱とも)に於いては、バリトン(バス)のパートでヘ音記号が用いられている他は、全てハ音記号(ソプラノ記号・アルト記号・テノール記号)が使われている点がちょっと珍しいといえるところですね《音楽理論の学習にもいいかも(何のこっちゃ…)》。
一方、合唱総譜についてはCPDL(Choral Public Domain Library)内に掲載されている「Symphony No. 9 in D minor, Op. 125」にて無料入手可能です《5分割される形でPDF形式文書として公開》。
《2-2》使用上の注意として・・・
いうまでもありませんが、PDF文書の形で公開されている楽譜の閲覧には「Adobe Reader」のインストールが必要となります。
それで、自筆譜スコアについては、現実問題、練習や公演での使用にはちょっと不適かもしれませんが〔鑑賞用として使用することになるでしょう;尤もベートーヴェン存命の時代には自筆譜で練習などをしていたでしょうけれども…〕、それ以外のここまで紹介した無料入手可能なもののうちの総譜並びに合唱総譜については何れも練習番号の記載が無く、総譜の「Litolff Edition」に至っては小節番号の記載すらありませんので、特に練習や公演で使用される場合には注意が必要です。
また合唱総譜についても、市販されているものとは譜面表記の仕方並びに小節数の数え方が異なっているため、練習(レッスン)で使用される場合には要注意です《尤もこのダウンロードされた無料合唱総譜を使ってレッスンが行われるのであれば話は別ですが・・・;詳しくは『無料「第九」合唱スコア注意情報と首都圏等の年末「第九」情報・・・「1万人の第九」、「第九ひろしま」各情報も』の前半部分を参照》。
一方、オーケストラ・パート譜については、現在公開されているものについて、何れも練習番号並びに小節番号の記載が見られます。
よって、総譜或いは合唱総譜の譜面上に練習番号と小節番号の両方の記載を求めるのであれば、総譜(或いは合唱総譜)とオーケストラ・パート譜の両方をダウンロードして両者を照らし合わせながら使用するか、或いは市販されている総譜(ポケット・スコアとか)を購入するかの何れかの手段をとる必要があります《市販の「第九」楽譜については『ベートーヴェン「第九」総譜(オーケストラ・スコア)無料公開の再開・・・』の追記(P.S.)部分を参照》。
【3】「第九」演奏動画のローカル保存・再生
《3-1》ダウンロード、そしてローカル保存
各種動画共有サイトに寄せられている「第九」演奏動画を個々人のPC環境にダウンロードさせてローカル保存することについては、最近、『YouTube』動画のローカル保存のやり方を中心に、多くのサイトがこぞってその方法を公開してきているように見受けられ、このノウハウが随分普及していることを窺わせています。
それで、その動画共有サイトからダウンロードさせてローカル保存するやり方の中で手っ取り早く行えるものとして、メディアプレーヤーの一つとして数えられる「Real Player」の最新版を使うやり方があります。
『YouTube』等の動画共有サイトに寄せられている動画(但しDRM保護のかかっていないものであることが必須条件)について、再生中の動画の上にマウスカーソルを置くと「このビデオをダウンロード」ボタンが現れ、それをクリックすることで自動的にダウンロードが始まり、ローカル保存される仕組みになっています《→『新RealPlayer―YouTubeビデオを保存可能に』》。
しかし、『YouTube』や『Google Video』あたりではこの方法でダウンロードすることが出来るのですが、何らかの対策が講じられているとみられる一部の動画共有サイトでは、この方法は通用しません《尤もこのブログで紹介してきている「第九」演奏動画については全てこの「RealPlayer」最新版を使ってダウンロードすることが出来ますが…》。
「Real Player」を使わずに『YouTube』などの動画をダウンロードさせるのであれば、ダウンロードさせたい動画の元掲載ページ(投稿先動画共有サイト内に於ける動画掲載ページ)のURLを採取、動画ダウンロード支援サイトを利用してダウンロードさせる方法をとることになります。
私自身がオススメする動画ダウンロード支援サイトを以下に挙げておきます。
『KeepVid』〔『YouTube』・『metacafe』等対応〕
《『My Space Video』DL可。『Google Video』DL不可?》
『Vid-DL』〔『YouTube』・『Google Video』等対応〕
《日本発のサイトだが数多くの動画共有サイトに対応!》
動画ダウンロード支援サイトでダウンロード用URLを取得できたら、あとはそれを使って動画をダウンロードさせることになるわけですが、ここでダウンロードマネージャ(ダウンローダ)を使うことにより、バックグラウンドでダウンロードさせながらネットサーフィンしたりデスクトップ上で作業(ワープロ打ちとか)したりすることが可能となります。
ダウンロードマネージャにもいろいろありますが、私自身は「Net Transport」(現在はシェアウェア。但しVer.1-87までは完全フリー)や「GetAsfStreem」をオススメしたいと思います。
《3-2》動画再生(外出先への持ち出しも)
さて動画共有サイトからダウンロードした動画ファイルには「.flv」という拡張子が付いていることと思いますが、この拡張子「.flv」の付いた動画の再生には『VLC media player』や『GOM PLAYER』等が対応しているほか、『RealPlayer』や『Winamp』の最新ヴァージョンであっても再生可能です。
但し『RealPlayer』や『Winamp』を使って「.flv」動画を再生させる場合には予め『Adobe Flash Player』をインストールさせておくか〔→『RealPlayerでのFLV再生2』〕、或いは『Winamp』使用の場合に於いては『FLVSplitter』・『ffdshow』(ffdshowの最新版はこちらから)の2点を予めインストールしておくか〔→『WinampでYouTube動画(*.FLV)を見る方法』・『WinampでYouTube等のFLV動画を再生「FLV Splitter」』〕、何れかをしておいたほうがいいのかもしれません。
ちなみに私の自宅にあるPC環境に於いては、『Adobe Flash Player』をインストールした上で『RealPlayer』・『Winamp』の両方をインストールさせているのですが、無事「.flv」動画を再生出来ています《『FFDShow』・『FLV Splitter』の2点はインストールしていません》。
ところで、ローカル保存した「.flv」動画ファイルや音声ファイルを外出先(旅先)でも楽しみたいと思っている人もいることでしょう。
そんなときにはモバイルノートPC(ネットブック含む)にコピー転送させるか、iPodやネットワークウォークマン等のデジタルオーディオプレーヤーに入れるかして持ち出すことになるわけですが、特に後者の方法をとろうとする場合、別にファイル変換ソフトを用意した上で予めお使いになっているデジタルオーディオプレーヤーが再生対応しているファイル形式に変換しておく必要が出てきます《最近では「.flv」形式ファイルのまま再生OKなデジタルオーディオプレーヤーも登場してきているみたいですが、それでも殆どの現存機種では転送前にファイル変換を要する模様》。
幸いファイル変換ソフトの中にもフリーウェアとして公開されているものが数多くあり、『動画変換ソフト・エンコーダー』・『FLV動画変換ツールまとめ』に掲載されているファイル変換ソフトの中には「.flv」も入力対応形式の一つとしているものが多く含まれている他、これらの一覧に含まれていない『Area61 ビデオダウンローダー』・『akJ Betas』もまた「.flv」形式ファイルからの変換に対応しています。
いろいろと試していきながら、ご自分の環境にフィットしたファイル変換ソフトを見つけ出していって下さい。
既に各種メディアで報じられていますように、今年3月、著作権法改正案が閣議決定されて国会に提出されました。
『違法「着うた」入手も規制 著作権法改正を閣議決定』
『無断配信コンテンツのダウンロードは違法に - 著作権法改正案を閣議決定』
『著作権法改正案、閣議決定、違法コンテンツダウンロードも違法に』
『「ダウンロード違法化」「検索キャッシュ合法化」盛り込んだ著作権法改正案が閣議決定』
『著作権法改正案が国会提出、「ダウンロード違法化」など盛り込む』
『津田大介に聞く「改正著作権法で何が変わる?」』
この中では、基本的にコンテンツの無許可ダウンロードを基本的に禁止にすることなどが盛り込まれていますが、現段階では「禁止」とされたダウンロード行為に対する罰則は盛り込まれていません。
けれども、「禁止」行為とされたことにより〔まだ国会審議中の段階ですが…〕、今後、これを盾にしてにコンテンツ供給事業者側が一層の規制行為(システム上の)に乗り出すことも予想されます。
どうか、ダウンロードさせてローカル保存した動画並びに音声ファイルについては、個人で私的に楽しむだけに留めるのであればまだしも、勝手に不特定多数に再配布する等の行為は厳に慎んで下さい。
さもなければ、最悪の場合、コンテンツ供給事業者側がダウンロード自体を出来なくするシステム構築に打って出ることにもなりかねません。
あ、この記事を広く流布するだけならば構わない思いますけど(笑)・・・動画などが欲しければこの記事を経由して各自で求めればいいわけですから。
誰もが快適に楽しめるようにするためにも、最低限のルール(マナー)は守っていきましょう。
【追記】
「ダウンロード違法化」などを盛り込んだ本項記載の著作権法改正案が、去る5月12日に行われた衆議院本会議で全会一致で可決したのに続いて去る6月12日に行われた参議院本会議でも全会一致にて可決、法案成立となりました《→『改正著作権法が参議院で可決・成立、「ダウンロード違法化」など』・『著作権改正法案が成立、来年1月1日施行 - ダウンロード違法化など盛り込み』・『改正著作権法が成立 「ダウンロード違法化」「検索キャッシュ合法化」へ』》。
来年(2010年)1月1日から施行されます。
ご記憶の方も多いことかと思いますが、今から2年前(2007年)の9月6日、世界3大テノールの一人として知られていたルチアーノ・パヴァロッティが71歳で他界しました。
このブログでも、パヴァロッティの死後に、彼にまつわる記事を2~3書きましたが、その中でパヴァロッティがアメリカのジュリアード音楽院に於いて公開形式のマスタークラスを開講していたことをお伝えすると共に、そこで示された”パヴァロッティの教え”をベートーヴェン「第九」の歌唱に生かせないものか・・・当ブログに於いて、以下に示す記事2本にわたり、独自に(というか半ば無理矢理に?)探るようなことをしていました。
『”パヴァロッティのマスタークラス”とベートーヴェンの「第九」・・・・・・「第九」合唱に際しての教訓を探索!?』
『『”ルチアーノ・パヴァロッティのマスタークラス”と「第九」』の補足書き・・・続いてフルトヴェングラー指揮の「第九」』
ドイツ語圏で生み出された楽曲の一つであるベートーヴェン「第九」の歌唱にイタリア的歌唱法をそのまま採り入れていいのかどうかは、ドイツ語圏とイタリア語圏の両者間に於ける諸要素の相違などから、ちょっと疑問が残りそうなところなのですが、発声のアイディアとしては使えそうな印象を受けるところです。
最終的には各々師事されている指導者(合唱指導者)を仰ぐことになるかと思いますが、この”パヴァロッティの教え”が自主練習の際の一助になれば幸いです。
今後も引き続き、各種動画共有サイト上に新たなベートーヴェン「第九」演奏動画を発見したときには紹介すると共に、右サイドバーにリンクを加えていきますので、ご鑑賞に、また練習の際の一助として、せいぜいご活用頂きますよう、よろしくお願いいたします。
P.S.
この記事を掲載するにあたり、今日に至るまでに紹介したベートーヴェン「第九」演奏動画(音声ファイル)の現存確認を行いましたが、その結果、一つの記事の中で取り上げた動画(音声ファイル)の全てがサーバから削除されていて同等のものの存在が確認出来なかった既掲載記事については、本記事掲載と同時に、記事ごと削除いたしましたので、お知らせしておきます。
<(_ _)> ありがとうございます。よろしくお願いします <(_ _)>
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トラックバック使用していただきましてありがとうございます。
大変内容の濃いものを見せていただきました。
世界は、まだまだ広いですね~、まだまだ勉強することだらけです。
ありがとうございました。
投稿: 魔神 | 2009年5月12日 (火) 06時55分
魔神さん、おはようございます。
先日はお邪魔さまでした!
私も、M.コブラ指揮の「第九」を通じて、また一つ「第九」に対する知識が深まったような気がしました。
いつか機会をつくって、彼の指揮で全楽章を聴いてみようと思っています。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年5月13日 (水) 08時48分