「第九ひろしま2009」(第25回公演)公式発表・・・山下一史、4年連続のタクト。「第九」ソリストは全て外国人歌手で
7月に入り、大阪「サントリー1万人の第九」今冬開催分(第27回公演)の合唱参加応募者に対する抽選結果発表まで残り3週間を切っていますが、そんな中、これに類似する”ベートーヴェン「第九」”イヴェントの一つである、広島「第九ひろしま」の今冬開催分(第25回公演・・・「第九ひろしま2009」)について、昨日(7月4日)、合唱団員募集や指揮者などが公式に発表されていることが明らかになりました。
昨年(2008年)までと違って、一部の外部Webサイトで開催日などを公表する他は何も動きを見せなかったので〔僅かに『国技館5000人の第九へ行って来ました』というRCC社内ブログ記事で今冬の「第九ひろしま」のことが遠回しにチョロッと書かれている程度〕、正直なところ、「第九ひろしま」自体消滅してしまうのでは、と懸念の情に駆られたこともありました。
しかし、昨日(7月4日)、私の自宅にも今冬開催分の「第九ひろしま2009」合唱団員募集チラシが届き、この懸念は杞憂に終わりました。


今冬開催分である「第九ひろしま2009」の公演期日については、既に広島県合唱連盟Webサイトなどに於いて先行公表されているとおり〔→『「第九ひろしま2009」(今冬開催分、第25回)、12月20日(日)開催か・・・他サイト公開情報から』〕、「第27回1万人の第九」の2週間後にあたる「12月20日(日)」と発表され、開演時刻は例年通り「15:00」となっています。
指揮者については、広島県出身で現在仙台フィルハーモニー管弦楽団正指揮者を務めている山下一史が昨年に引き続いてその任に当たることが発表されましたが、山下にとってはこれで通算4回目(4年連続)のタクトということになります。
1985年に創始されて以降、通算4回以上「第九ひろしま」の指揮台に立つのは田中良和(京都府出身;第6~9回)、下野竜也(鹿児島県出身;第17~20回)に次いで3人目ということになりますが、地元・広島県出身の指揮者としては初めてのこととなります。
山下自身にとって「第九ひろしま」への参加はいわば”里帰り公演”の性格をも帯びそうなところなのですが、「第九ひろしま」の趣旨をよく理解し、主催者サイド及びオーケストラ(広島交響楽団)とうまく信頼関係を築いてきていることの証といえるのかも知れませんね。
また、これは現時点に於いて公式サイトには記載されていないことなのですが、第1部ゲスト出演者も発表されていて、山下と同じく地元・広島県出身(それも公演会場である広島サンプラザホールが所在する「広島市西区」の出身)の若手ヴァイオリニストで、2006年にイタリア=ジェノヴァで開催された第51回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで第3位に入賞した正戸里佳〔桐朋女子高卒→パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)=ローラン・ドガレイユ門下〕を迎えることになっています。
そして第2部で演奏されるベートーヴェン「第九」に於ける4人のソリスト陣については、今回、以下に示すように、全て外国人歌手で固めています。
ソプラノ:デニス・ベック メゾ・ソプラノ:クリスティーナ・バーダー テノール:ウイリアム・セス・ボブソン バリトン:ホアン・フェルナンド・グティエレス |
上記4人のカタカナ表記による名前のままでは検索エンジンにてWebサイトが1件たりともヒットしてきません(爆)
今年2月に開かれた東京「5000人の第九」で指揮者として迎えられたドイツ人女性指揮者ケルスティン・ベーンケの場合も、昨年の初夏頃に主催者サイトで発表されたことで初めてその名を知るところとなり、彼女のことを調べようと検索エンジンにかけてみても彼女の名前(カタカナ表記)でヒットするWebサイトが一つも挙がらなかったことを覚えていますので、恐らく「5000人の第九」に於けるベーンケと同様、今度の「第九ひろしま2009」に出演する4人のソリスト陣は全員、日本は初めてであろうと思ってしまうところですが・・・
「第九ひろしま」を実際に企画・運営する中国放送(RCC)事業部内「第九ひろしま」事務局の説明によると、4人は何れも「ウィーンを拠点に幅広く活躍している」との由───となると、4人の歌手とも現在は主に欧米圏で活躍していてアジア圏には一度も足を踏み入れていない可能性アリですね《当然日本にも足を踏み入れていないということにもなりますが》。
なお、4人のソリスト陣全員を外国の歌手で揃えるのは、唯一海外のオーケストラと指揮者により行われた1988年の第4回公演(第九ひろしま'88)以来、実に21年ぶりのことになるものと思われ、大阪「1万人の第九」や「5000人の第九」に於いては前例がありません。
そして今回「第九」ソリスト陣が全て外国人歌手で固められたことにより、昨年開催分まで合唱指導者との兼任でテノール・ソロを務めてきた枝川一也は、今冬開催分では専任の合唱指導者(パート練習=東広島会場担当)として携わることになっています。
「第九ひろしま」事務局では4人のソリスト陣を全て外国人歌手で揃えたことに絡んで「ワールドワイドなメッセージの発信が出来ることをコンセプトとして現在も企画を進めている」とコメントしているのですが、こう書かれると、わたし的に今までに無い企画を持ち出してくれるだろうと思わず期待してしまうところなのですが・・・果たしてどうなることやら。
「第九ひろしま2009」への合唱参加受付は7月6日(月)に始まり、「第九」初心者については9月30日(水)までの受付、「第九」経験者については結団式(於・広島市立基町高校)当日にあたる11月1日(日)までの受付となっています。
そして、昨年に引き続き、発会式〔9月6日(日)→広島県民文化センター〕に先立つ形で、8月中の毎週日曜日〔但し16日(日)を除く;計4回〕には「第九」初心者を対象とした自由参加形式の公開レッスン「ビギナーレッスン」が広島市中区基町にあるRCC社屋内ロビーにて行われることになっています。
全くの蛇足ながら、私自身はというと・・・今のところ前向き、といったところですね(笑)
<(_ _)> ありがとうございます。よろしくお願いします <(_ _)>
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母親が今年(2009)の第九ひろしまに参加しました。
母親がその時に自分達が写った写真を買えると聞いた
みたいなのです。
ネットで探してみたのですが、それらしいサイトを見つけ
る事ができませんでした。
どなたか、詳しい事をご存じの方教えて下さい。
投稿: | 2009年12月28日 (月) 04時05分
「2009/12/28 4:05」付けでコメントされた名無しさん、こんにちは。
レスが遅れてしまい、どうもスミマセン。
ええと、今年の「第九ひろしま2009」では合唱団員席の一つ一つに「NET写真販売・購入のご案内」なるチラシが、透明袋に封入されている状態で〔払込用紙も同封〕、配布されていたと思うのですが、お母様はその透明袋に封入された案内チラシをお手にされていないのでしょうか。
一応ネット上から注文が出来るようにはなっていますが、注文ページにアクセスするためにはその配布された案内チラシに記載のIDとパスワードを入力する必要があります。
来年(2010年)の1月末日まで注文期間が設定されているみたいですので、もしお手にされていないようでしたら、一度、写真販売元である「ニッショウプロ(Tel:082-230-0123)」まで問い合わせされてみてはいかがでしょうか。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年12月30日 (水) 13時52分
南八尾電車区さんへ
明けましておめでとうございます。
コメントありがとうございました。
早速母に質問をしてみると、「あ~」って思い出したみたいです。
迷惑をお掛け致しました。
投稿: | 2010年1月 1日 (金) 22時55分
「2010/01/01 22:55」付けでコメントされた名無しさん、こんにちは、2010年あけましておめでとうございます。
そういえば、先日にも「第九ひろしま」の写真の件でコメントされた方のようですね。
お母様も気付かれたとの由で、私も一安心です。
今月いっぱいでしたら注文可能となっているはずので、お忘れにならぬうちに注文なさるとよろしいかと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年1月 2日 (土) 11時18分
南八尾電車区さんへ
何度もすみません。
サイトに入る事はできたのですが、ファイルをダウンロードできないんです。どうしたらいいのでしょうか!?
投稿: | 2010年1月 3日 (日) 19時36分
「2010/01/03=19:36」付けでコメント下さった名無しさま、おはようございます。
「第九ひろしま2009」の写真注文に関することの続きですね。
写真注文に至る一連の手順が記された文書を見つけましたので、以下にてそのURLを示しますね《全4ページ構成;3ページ目下部に販売元問合せ先電話番号などの記載があります》。
http://www.ps118.jp/md8jhta2/d9ma2012/d9help.pdf
この文書に記載されている流れに従って注文なさって下さい《文書には具体的な注文(閲覧注文)期限が記されていませんが、注文期限は「1月31日まで」となっています。くれぐれも気をつけて下さい》。
なお、Windowsオンリーとなっており〔Macintosh不可〕、予め「Adobe Reader」がインストールされている必要があります《まだ「Adobe Reader」がインストールされていない場合にはアドベ(Adobe)のWebサイトから「Adobe Reader」を入手し、インストールしておいて下さい》。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年1月 4日 (月) 09時17分