今春分「青春18きっぷ」”消化乗り鉄”のこと・・・【1】鳥取の巻=〔5終〕久しぶりの因美線、そして新車「キハ127系」
一つ前の「青春18」シーズンにあたる今春分「青春18きっぷ」の”消化乗り鉄”の1日目として去る4月8日に実行した鳥取行き日帰り旅程を綴る、その5回目、最終回になります。
前回は倉吉往復を終えて鳥取駅前をちょっと散策したところから、智頭急行車両(HOT3500形)による鳥取始発の智頭行き普通列車で終着駅・智頭に向かったところまでを記しました。
鳥取からの智頭急行車両による普通列車の終着駅・智頭で1両編成(キハ120形単行)の智頭始発の津山行きに乗り継いだ私は、ワンマン運転のため、乗務員のいない車両最後尾の前面窓際のスペースに陣取り、そこで鳥取で調達した食糧で昼食となりました。
いつものように握り飯(爆)・・・
智頭を発車すると、しばらくは智頭急行線の線路と平行に走るも、やがて智頭急行線のレールのほうが高架となり、そして左にカーブしてトンネルへと消えていくのが見えました。
そのレールが分かれていくさまを眺めつつ、1両のディーゼルカー(というか”レールバス”!?)は更に南進を続けます。
智頭から数えて2つ目の駅である那岐で下校途中の女子高校生2~3人ほどが降りていくのが見えました。
そして、この那岐駅の駅舎側プラットホームの智頭方を眺めていると、隣の線路の出発信号機と共に、今入線した線路の智頭方面用の出発信号機が建植されているのが見えました。
あとで調べたら、那岐折り返しの列車が少ないながらも設定されていて、その折り返し列車用の信号機とのこと。
那岐駅を出たところで、握り飯と共におやつ用として調達した「いか天」(但しおつまみ用スナック)を取り出した私。
太っちょの私、ポテトチップスなどを好物にしていて〔尤も普段は口にしませんが…〕、この手の「いか天」スナックも好物にしているものだから、過ぎ去っていく後方風景をかぶりつきながら貪っていました(爆)
それにしても、今回、久しぶりに智頭以南の区間に乗ってみて思ったのですが、やたらに速度が遅い。
線路の路盤が軟弱なためなのだろうか、それとも線路自体が老朽化しているのでも・・・・
しかし、線路を見る限り、特に劣悪な状態になっているとは思えない。
にもかかわらず、時折目にする速度制限標には「25」などといった目を疑うような数字・・・
これも、後日、ネット上で調べていくうちに、どうやら線路保守上の都合によるものらしきことが明らかになると共に、ウィキペディア解説「因美線」では、落石防止のために路面電車より遅い速度制限をかけているとの旨の説明がなされているのが見えました。
極力路盤や線路にダメージを与えないよう低速運行させることで、保守費用を節約しようとする目論見なわけか・・・
そうしてノロノロと峠越えをした列車は県境を越えて岡山県へと入り、そして美作河井に到着。
この駅、かのトラベルライター、横見浩彦が、約14年前となる1995年10月29日に、JR線全駅下車という金字塔を達成した駅としても知られていて、私も彼の著書『乗った降りた JR4600駅』を通じて、その金字塔を打ち立てる瞬間を目の当たりにしたものでした。
その頃の美作河井駅は上下行き違いが可能な造りになっていたわけですが、彼の偉業達成から約2年後の1997年11月29日に駅の無人化と同時に行き違い設備の撤去が行われ、”棒線駅”とされてしまいました。
ちなみに、その”棒線駅”とされた1997年11月29日というのは、通票閉塞適用線区を走る最後の優等列車としてその名が知られていた”急行「砂丘」”が廃止となった(姿を消した)日でもあり、”急行「砂丘」”廃止に合わせる格好で美作河井駅の”棒線駅”化が行われた、とも言えるわけですね。
”棒線駅”化されてすっかり寂れてしまった感のある美作河井を発車・・・
車窓を通じて遙か斜め後方から眺めた美作河井駅の全景〔草むらに隠れてしまったりして見えにくいかもしれませんが〕・・・何だかちょっとかわいそうな気分にさせられます。
それを振り切るかのようにキハ120形単行列車は更に南進し、那岐以来の上下交換可能駅である美作加茂に到着。
つまり、現在では那岐とここ美作加茂との間17km余りが一閉塞区間にされてしまっているわけですね《何とも長い閉塞区間…》。
しゃれた木造建築の駅舎。
畳敷きのベンチ(?)があったりして、ぬくもりを感じさせてくれます。
智頭方面普通列車(同じくキハ120形単行列車)との行き違い。
そして、津山を目指して、数少ない上下交換可能駅である美作加茂駅を発車・・・
三浦、美作滝尾、高野・・・とやり過ごし、姫新線との合流地点である東津山に到着。
ここで津山から既に来ている佐用行き姫新線普通列車(これまたキハ120形単行列車)にすぐの連絡(というか乗り継ぎ)です。
急ぎ足で乗り込むと、まもなく発車となり、発車後すぐに進行方向左手に先ほど乗ってきた因美線の線路が分かれ、姫新線を姫路に向けて南下を続けます。
途中、桜の咲き乱れる美作江見にて上下行き違い待ち。
佐用方から来た下り列車。
美作江見を発車・・・しばらくすると姫路からの姫新線列車の北限となる上月に到着。
そして、終着駅・佐用に入線・・・
その佐用に於ける到着ホームと同じ島式ホームの反対側に、停まっているのが見えました・・・223系ライクな2両編成の新型ディーゼルカー「キハ127系」!
”223系ライク”な車両にしては、何となく微妙な顔つき(ォィ)
扉の造り、特にガラス周りはモデルとなった223系と比べて丸みを帯びている感じでした。
そのキハ127系の車内・・・
車内の造りは223系というよりは125系に近い感じかな〔モケットの色も含めて〕・・・
そうこうしているうちに佐用を発車、姫路に向けて更に南下しました。
佐用発車時点で空いていたため、進行方向右手の1人がけの転換クロスシートに座れたわけですが、折角のキハ127系初体験であるにもかかわらず、この佐用~姫路間は殆ど印象に残らずです(汗)
旅の終わりに近いとはいえ、何とも勿体ない話・・・
実は、前月のJRグループ定例ダイヤ改正(3月14日)の直前に、その定例ダイヤ改正に伴って廃止される寝台特急”ふじぶさ”(「富士」+「はやぶさ」)を3日間にわたって関門海峡周辺で見送った際、最終日の帰路の途上、夜の姫路駅・姫新線ホームで発車を待っていた、デビューしたばかりのキハ127系2両編成の姿を目のあたりにしています。

その際、出来ればその姫新線ホームに異動して間近で写真に収めたい心情だったのですが、既に姫新線・播但線ホームも含めて全面的に高架化された姫路駅ホームへの階段は距離的にとにかく長く、時間的余裕も無かったことから、仕方なく降り立ったホーム上から撮影するにとどまった次第。
そんなキハ127系に、今回、せっかく初めて乗れたのに・・・走行時のエンジン音や乗り心地などを確認できず、改めて勿体ない。
次に乗る際には、改めてエンジン音などを味わいたいです。
そんなこんなで、終着駅・姫路に到着。
ホームに降り立ち、階段へと向かう途上で、播但線ホームに停車中のラッピング車を発見・・・
ボケた写真となってしまいましたが(汗)・・・「銀の馬車道」(黄色ヴァージョン)のラッピングが施された103系3500番台、帰宅客で混み合っている様子でした。
階段を下りて隣の山陽本線(JR神戸線)上りホームへ。
野洲行き上り新快速(キハ127系のモデルとなった223系電車12両?)が停まっていました。
これに乗り、帰路についたのでありました。
というわけで、今春分「青春18きっぷ」の”消化乗り鉄”第1日鳥取行きの旅程はここまでということになります。
それにしても、急行「砂丘」亡き後の因美線「東津山~智頭」間、すっかり寂れてしまった印象ですね。
まぁ2003年に美作加茂駅の駅舎が洒落た木造建築に建て変わったことが何よりもの救いといえましょうが・・・
あと余部鉄橋(余部橋梁)も、2010年を目処にコンクリート主体の新しい橋梁に生まれ変わるとのことですが〔あっ、もう来年のことになってる…〕、果たしてどういう形態の橋梁が出来上がるのか、気になるところです。
<(_ _)> ありがとうございます。よろしくお願いします <(_ _)>
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