九州新幹線・鹿児島ルート建設区間（博多～新八代）の高架全てつながる・・・熊本市富合町にて。次は線路敷設

　先日も九州新幹線・鹿児島ルート（博多～鹿児島中央）を巡る動きをお伝えしたところなのですが、また一つ、別の動きが判明しました。

　2011年春全線開業予定の九州新幹線・鹿児島ルートのうち現在建設中の区間（博多～新八代間）に於いて、去る８月６日、最後まで高架の途切れていた熊本市富合町の建設現場に於いて鉄桁を架ける工事が行われていたことが一部新聞報道で明らかとなりました《→『最後の途切れ部分で工事　九州新幹線、１本に』とか》。

　熊本市富合町は新たに設置される新幹線熊本総合車両基地の所在地となる場所でもあり〔→『新幹線車両基地』・『ふれあいひろば（今月の富合町”新幹線車両基地”）』〕、こちらのほうの建設工事も順調に進捗している模様でありますが、今度の同町に於ける鉄桁工事によって九州新幹線・鹿児島ルート全線の高架が一つにつながることになり、次の段階として線路敷設などに本格的に取りかかるものとみられます。

　その、熊本市富合町の建設現場をとらえた動画が２つ、ネット上で公開されていることがわかりました。

　何れも今年５月以降に撮影されたものとなっています《尤も今回報道された、最後まで高架の途切れていた地点からはズレているかもしれませんが…》。

　一つは５月26日付けで『YouTube』に寄せられた、「５月下旬に撮影」となっている同市富合町に建設中の九州新幹線熊本総合車両基地の様子をとらえたもの。

九州新幹線　熊本総合車両基地工事

　勿論メインは車両基地建設現場ということになっているのですが、随所で車両基地をかすめて通る九州新幹線高架が映っています。

　映っている範囲では高架が途切れているところは見られませんが、高架壁の部分がまだ骨組みのような状態になっているのがおわかりになるかと思います。

　そしてもう一つは８月６日付けで『goo ClipLife』に寄せられたもので、『九州新幹線富合基地の進捗状況』というタイトルが付いています。

九州新幹線富合基地の進捗状況

　撮影年月日の記載が見られないので何ともいえませんが、恐らくは８月に入ってから撮影されたものでしょう。

　こちらは新幹線高架に沿って走るＪＲ鹿児島本線の列車内からとらえた映像と思われますが、勿論主役である車両基地も映像の中に入っているものの、位置的関係から、その手前にある新幹線高架のほうが映像の中で目立っている格好となっています。

　けれども、そのおかげで１本目の動画以上に新幹線高架の様子を窺い知ることができるわけで、走行中の車窓から見える真新しい新幹線高架は、高架壁もすっかり仕上がっていて架線柱も建ち並び、次は架線張りかと思わせてくれるほどです。

　ところで、２本目に紹介した『九州新幹線富合基地の進捗状況』と題された動画の投稿者「釣り三昧」氏は動画投稿の６日後に『九州新幹線富合基地の進捗状況』と題するブログ内記事を当該動画と共に掲載、この中で、線路敷設はかなりの部分で進んでいる、と伝えると共に、来年夏以降新幹線車両の組み立てが始まる予定、とも伝えています《新幹線車両の組み立て予定については地元紙を中心に同じく報じられています》。

　新幹線車両といえば、去る７月末に九州新幹線「新800系」車両の編成１本目が完成したとＪＲ九州が発表し、今月９日に鹿児島中央駅にて一般公開されたばかりで、来年から再来年にかけて「新800系」車両編成をあと２本順次投入する計画となっているわけですが〔→『九州新幹線「新800系」、実車お披露目へ・・・８月22日デビュー。「金箔」世界初採用、山陽新幹線区間にも対応』〕、まさかその「新800系」車両編成の来年以降順次投入されるあと２本については、この建設中の熊本車両基地で組み立てた上での搬入ということになるのでは・・・まぁ時期が時期なので、本当にそうなるのか否かは微妙なところなのですが、今後のＪＲ九州の出方が気になるところですね。

　開業予定まで２年を切る中で、九州新幹線のことからますます目が離せなくなってきました。

Ｐ．Ｓ．
　本文中紹介した２つの動画のうち、１本目に紹介した動画の投稿者「manjyuu12」氏は、同じ時期に他の九州新幹線建設現場の状況をも『YouTube』に動画として寄せてきています《以下は博多駅から新八代にかけての駅順に従って列挙してあります》。

博多駅　駅ビル・新幹線ホーム・在来線ホーム工事
《博多；2009年６月下旬撮影》

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JR博多南駅
《博多～新鳥栖；2009年６月下旬撮影》

↓　↓

九州新幹線　新玉名駅付近　工事
《新玉名；2009年６月下旬撮影》

↓　↓

熊本駅周辺
《熊本；2009年７月上旬撮影》

↓　↓

九州新幹線　新八代駅付近の高架
《熊本～新八代；2009年６月中旬撮影（推測）》

　新八代駅付近など、現場によってはかなり進捗しているところも出てきているみたいですが、総じていえば、建設中の区間に於いては高架そのものはほぼ出来上がっている印象であり、また山陽新幹線との接点駅となる博多駅に於いては新しい新幹線ホームの骨格らしきものが姿を現していてきている印象です。

　こうして見ているうちに、九州新幹線・鹿児島ルートの未完成（建設中）区間も、徐々にその具体的な全体像というものを我々の目の前に示し始めているような感じであり、２年後にこの真新しい高架線の上を800系車両やN700系車両（7000番台”青磁”仕様）が行き交うんだと思うと、想像するだけでも楽しくなりますね。

【おことわり】
　動画共有サイト（『Google Video』、『YouTube』等）に投稿・公開されている動画については、今後、投稿者或いは運営サイドの判断等により削除される可能性がありますことを予めご承知おき下さい。

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