【「第27回1万人の第九」レッスン記;3】”二重フーガ”をみっちり。講談仕立ての講義も《「佐渡練」の日時通告有り》
3週間ぶりのレッスンとなりました。
ちなみに一昨日は「鉄道の日」、その翌日が我が「大阪5」クラスの3回目授業日だったわけですが───まぁたまたまそうなっただけですけれども。
ただ私自身は鉄道(というか乗り物)も趣味としていますので、「鉄道の日」に対しても特別な愛着を感じるところですが・・・
それはさておき、昨日もギリギリの”登校”となってしまいました。
レッスン開始時刻の1時間前くらいに家を出て、自転車を懸命(?)に漕いでJR線の自宅最寄り駅へ。
そこから新今宮まで出た後、同じホームの反対側に入線してきた環状線外回り電車に乗り移って特急「はるか」の通過待ち・・・
そして大阪へ───大阪到着後、JR京都線でダイヤが乱れているとの構内アナウンスがけたたましく流れる中を早足で改札をくぐり、コンコースを阪急梅田駅方向へと抜け、一路レッスン会場へ。
人がざわめく阪急梅田駅茶屋町口界隈を抜け、レッスン会場の梅田東学習センター体育館に辿り着く。
前回に引き続き、今回もプログラム冊子掲載用の氏名確認が行われているため、玄関入って右手のところに専用のデスクが置かれていました。
そして、出席チェックを受けて中に入った時には、有元先生クラス名物の”有元流顔の体操”が行われていました。
椅子が並ぶすぐ後ろに移動すると、まもなく発声練習に入り、私はそこから加わりました。
この日の発声練習は2度音階と5度音階により行われ、2度音階では「マメマメマメ…」と発声し、5度音階では・・・
「マメマメマメニエタ~」
「マメマメマメタベタ~」
「となりのビヤガーデン」
の順番で発声練習をしたわけですが、「マメニエタ」、「マメタベタ」、「となりのビヤガーデン」ときた時、ふと生ビールの入ったジョッキ片手におつまみで枝豆を食べる光景が脳裏に浮かんでしまいました。
尤も私自身、普段酒は飲みませんが・・・まぁ、今の私はそれが出来る身分ではとても無いわけで(笑)
この「となりのビヤガーデン」で発声練習が終わりとなって本題である「第九」練習へと入ったわけですが、私と同じく椅子席領域の後ろで発声練習をしていた人が続々と空いている席を探しあてて座っていく中で、しばらくその場に”ジベタリアン”した私でしたが、一人だけ”ジベタリアン”するのも目立ってしまうし、ということで、躊躇しながらも空席めがけて行くことになり、後ろから3~4列目くらいのバス・パートとの境界線から一つ入ったところに見える空席に座らせてもらいました。
そして、この日は前回の授業の最後のところでおさらいした”二重フーガ”の箇所を中心にみっちり稽古でした。
まずは各パートごとの練習からでしたが、2回ずつ行われ、1回目は該当パート以外のクラス生も全員でその該当パートを歌い、2回目は該当パートのクラス生だけで歌わせる・・・この要領で4つのパートそれぞれについての練習が行われました。
この練習方法は何も今回が初めてなわけではなく、今年の我が「大阪5」クラスの開講当初から採られているわけでありますが、これについて・・・
経験者クラスに在籍しているのだから自分が受け持っているパートは歌えるはず。しかし、そこから一歩進めて、他のパートにも耳を傾け、そして歌ってみる。そうすることでパートごとの難しさなどを知るようになり、そして混声四部合唱全体の中で相対的に自分のパートを把握出来るようになる |
このような意味のことを練習前に先生は語りかけていました。
つまりは「井の中の蛙、大海を知らず」状態にはなるな、ということを教えていたと思うのですけれども、私も基本的に同感です《歌うのは下手なんですけどね…》。
パートごとの”二重フーガ”箇所の練習が終わると、次は”二重フーガ”の箇所における各パートの役割について講談仕立てで説明を始めてくれました。
「花火がドドーンと打ち上がって・・・」と始まった講談仕立ての講義は、2つ・3つのパートについて横断的にとらえながら進行していくわけですが、それを頭の中で実際の楽譜と照らし合わせながら理解しようとしてもつながらずに混乱するばかり・・・
一つのパートについてリニアに音を追っていく分には、他のパートも含めて、何とかなるところですが〔尤も普段歌うことの無い女声パートについては、慣れないせいか、途中とちってしまうことはありますが…〕、2つ以上のパートについて相対的に(というか立体的に)把握しようとすると混乱してしまうところがあり、今回の講談仕立ての”二重フーガ”講義で、その立体的な理解力の無さというものを思い知らされた次第。
尤も講義そのものは私も面白おかしく聴かせてもらいましたが・・・それと”二重フーガ”に於けるパート毎の役割を概念として捉えさせる点に於いてはうまいこと出来ていたように思いましたよ。
講談仕立ての講義が一通り終わった後は、幾つかの箇所を抜き出しての練習・・・もしかしたら講義の中でやっていたのかもしれないけれども、我がテノール・パートの”佐渡おけさ”と命名されたシンコペーション箇所などを抜き出し繰り返し練習が行われました。
その後、”二重フーガ”に続くバス・パートに始まる「Ihr stürzt nieder …」の箇所の練習に入ったわけですが、ここでもリズムの取り方を中心に念入りにチェックしながらの練習となりました。
特に中ほどのところで出てくるキモの部分「Brüder」の2度繰り返しのところは各パートとも念入りにやられたかな・・・伴奏ピアノが弾かれるまで3~4度くらい繰り返して歌わせていたので《ちゃんと歌えていなければ伴奏ピアノは弾いてくれない、等という意味のことを言われた記憶あり》。
最後は全員起立状態で、この日習ったところをアカペラにて歌わせて、授業は幕となりました《要は再度のおさらいですね…》。
というわけで、この日は”二重フーガ”漬けの1日となったわけですが、これで全6回の半分を終えたことになり、いよいよ折り返し地点を通り過ぎる格好となったわけです。
次回(4回目)レッスンは2週間後の10月29日・・・このレッスンで恐らく「第九」の終わりまでをさらうことになるでしょう。
本番に於いて後悔することの無いよう、1回1回のレッスンを大切にしていこう。
P.S.
今回は休憩のことを考慮せずに一気に書いてきましたが、勿論休憩無しでぶっ続けにしたわけではなく、適当なところで休憩を入れていました。
ただ、どこの時点で休憩が入ったのかが記憶に残っていないだけで・・・
その休憩中に会場内後方に置かれている連絡用ホワイトボードと配布物デスクのところに行ってみると、ホワイトボードには来る10月17日(土)に始まる「1万人の第九」公演チケットの発売要項の記載された紙が掲出され、その内容をメモにとるクラス生の姿が見られたほか、配布物デスクには新たにメッセージ用紙(後記)の投函箱が新たに置かれているのが見えました。
そしてこの日、出席チェックを受けた際、ついに我が「大阪5」クラスでも「佐渡裕特別レッスン(佐渡練)」の日程が言い渡されました《というか「佐渡練」実施日時などが記されたプリント》。
今冬は、「大阪A」・「大阪D」・「大阪1」・「大阪4」各クラスとの合同により、公演本番の3日前にあたる「12月3日(木)・19時」から行われることとなりました。
尤も、休憩中に、この割り当てられた日時からの変更申し出とみられる人が受付カウンター前に集まっているのが見えましたが・・・
ちなみに今回案内された「佐渡練」会場は尼崎市総合文化センター=アルカイックホール、阪神尼崎駅を最寄駅とする複合文化施設に包含されているホールで、私自身にとっては初めての場所《尤も存在自体はオペラ公演案内などを通じて知っていましたが…》。
阪神尼崎駅といえば大阪府中部地域からだと西九条乗り継ぎ(JR→阪神)により行けるところですが、今年3月20日に延伸開業した阪神なんば線(延伸前は「阪神西大阪線」)のおかげで難波からも直接行けるようになり、会場自体もさることながら、自宅からそこまでのアクセス方にも期待を寄せている次第。
そして、加えて前記の「佐渡練」プリントより一回り小さいサイズのメッセージ用紙なるものも手渡されました。
この用紙には、歌(合唱)をプレゼントしたい相手へのメッセージを書き込む欄と「第九」に纏わる川柳の投句欄の2つあるわけですが、元々プレゼント相手の存在しない私自身、せめて川柳だけでも投稿したい・・・でも国語が大の苦手な私自身、締め切りまでにつくるのは至難の業だろうか(悩)
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