大阪市営地下鉄66系電車、嵐山線に初入線──相互直通運転40周年記念臨時列車。5月に阪急車で既に運転済
現在大阪府内に住み着いている私ですが、最近では大阪市営地下鉄に乗る機会が殆ど無くなってしまってます。
以前は大阪市内中心部に出る時などによく乗っていたものでしたが、その大阪市内中心部に出る手段としてJR線に乗るようになってからは、各駅に停まりながら進む地下鉄に対してもどかしさを感じるようになり、次第に遠ざかっていきました。
最近では大阪市内区間を中心にちょろっと乗る程度でしたが、それすら殆ど機会が無くなる始末・・・少し遠方に外出すること自体が減る中で、全くと言っていいほど乗らなくなってしまいました。
そんな大阪市営地下鉄の中の一路線である堺筋線(大阪市高速鉄道第6号線)・・・ここは、ご存じのように、1969年の開業当初から阪急電鉄(京都本線・千里線)と相互直通乗り入れを行っていて、小学生の時分に父親に連れられて初めて乗った際には、大阪の地下鉄駅に阪急のマルーン一色の車体が入って来るのを見て目を丸くして眺めていたものでした。
あと、当時阪急乗り入れ車両として君臨していた3300系電車の独特なモーター音(加減速時)にもハマってしまっていました──今でもあの独特なモーター音が頭に記憶として焼き付いてしまっています。
その堺筋線が今年で開業40周年、かつ阪急との相互直通乗り入れ(相互直通運転)開始40周年を迎えるのを記念して、開業当初の終点だった動物園前から1993年に延伸開業した現在の終点駅・天下茶屋を起点として阪急京都本線を通って阪急嵐山線の終点駅・嵐山まで直通するという臨時列車が去る5月16・17日に阪急車両の8300系電車6両編成で初めて運転されたのに続き〔→『天下茶屋発 嵐山ゆき 臨時直通列車を運行します』〕、ちょうど40周年を迎える来る12月5・6日には、今度は市営地下鉄車両の66系電車6両編成(8両編成から中間車2両抜き取り)にて同じく嵐山まで臨時に直通させることが先月発表されました《→『平成21年12月6日(日)、市営地下鉄堺筋線-阪急京都線相互直通運転開始40周年を迎えます』》。
2日間とも午前中に天下茶屋を発車して嵐山に向かい、夕方に嵐山を発車して天下茶屋に向かうというダイヤ組成にて1往復運転されることにになっていて、目的地である嵐山駅に於いては、午前中の同駅到着から夕刻の同駅発車までの間合いにあたる正午から昼15時までの3時間を同駅に於ける地下鉄車両の写真撮影会タイムとして確保されています《嵐山駅1番ホームにて実施》。
具体的な発着時刻については阪急のニュースリリースを参照頂くとして、停車駅を以下に示しますと・・・
【往路(天下茶屋→嵐山)】 天神橋筋6丁目、淡路、桂からの嵐山線内各駅 【復路(嵐山→天下茶屋)】 桂までの嵐山線内各駅、淡路、天神橋筋6丁目からの地下鉄線内各駅 |
となっていて、地下鉄線内途中駅の扱いに於いて往路と復路で異なっている格好となっています《往路は地下鉄線内ノンストップ、復路は地下鉄線内各駅停車》。
ちなみに5月中に阪急車両6両編成にて嵐山まで臨時直通運転させた際の停車駅はというと・・・
地下鉄線内(天下茶屋~天神橋筋6丁目間)の各駅 と嵐山線内(桂~嵐山間)各駅 《往路・復路共通;天六~桂間ノンストップ》 |
となっていました。
つまり、5月の運転の際には「天六~桂」間ノンストップだったのが、今度のちょうど40周年を迎えるに際しての運転では、京都本線との合流点で現在の特急停車駅でもある淡路も停車駅の一つに加える代わりに、往路に於いて地下鉄線内天六までノンストップ運転としているわけであり、このあたりから、大阪市営地下鉄車両にとっては初入線となる嵐山線を一層強く意識しているような印象を与えると共に、梅田からの利用客にも配慮していることを窺わせています。
それにしても、何と破天荒なダイヤ組成なこと───開業且つ相互直通乗り入れ開始40年目という大きな節目に運転される臨時列車だからこそなせる技なのかもしれませんね《言うまでもないことだろうけれども…》。
ところで、市営地下鉄車両が阪急京都本線の京都府内区間(高槻市以東)を走るのは、回送・試運転時を除いては、10年前(1999年)に今回と同様に相互直通乗り入れ開始30周年を迎えた際に当時の市営地下鉄60系車両(2003年に全車廃車)が桂駅まで臨時直通運転したことがあり、その時以来ということになりそうです。
そして、堺筋線に於いては、開業以来、概ね10年の節目毎に何らかの主要な出来事が起きていたりします。
【10年目(1979年)】 6両編成運転開始と同時に5300系8両編成による「堺筋急行」(動物園前~河原町間)運転開始《開業以来の乗り入れ車両3300系電車以外の阪急車両による堺筋線への初乗り入れ》 【20年目(1989年)】 阪急7300系・8300系電車の堺筋線乗り入れ開始。 この翌年(1990年)に開業以来の60系車両に代わる新型車両66系が正式デビュー。 【30年目(1999年)】 市営地下鉄車両が回送・試運転時以外では初めて(?)高槻市以東(桂)まで臨時直通運転 |
勿論、これら10年ごとの節目の年以外に発生した主要な出来事も存在しますが〔1993年「動物園前~天下茶屋」間延伸開業とか〕、概ね10年ごとに堺筋線が進化を遂げてきていることがいえると思います。
40年目を迎える今年は、阪急車はもとより、市営地下鉄車もまた地下鉄線内から初めて嵐山線にまで直通乗り入れすることになっているわけですが、10年後(2019年)に迎えるであろう相互直通乗り入れ開始50周年の折には、50年という一回り大きな節目を迎えるだけあって、今以上にサプライズな出来事や企画が待っていることでしょう。
例えば、今の66系に代わる次世代車両が登場するとか、或いは市営地下鉄車両が乗客を乗せて初めて地下の京都河原町駅にまで乗り入れるとか・・・ま、そのあたりどうなるのか、期待して待つことにしましょう。
とりあえずは、大阪市営地下鉄の歴史に、また新たな1ページが書き加えられようとしています。
◎ 参照記事
『大阪市交66系が阪急嵐山線に初乗り入れ』
『【阪急+大阪市】阪急電鉄嵐山線と大阪市営地下鉄堺筋線との初の直通運転
』
P.S.
5月中旬に阪急車両6両編成により運転された天下茶屋発嵐山行き臨時列車を地下鉄線内で捉えた映像が『YouTube』に寄せられてきています。
なお、本文中には書き切れませんでしたが、5月中の阪急車両による天下茶屋~嵐山間臨時列車運転は当初5月23・24両日にも予定されていましたが、新型インフルエンザ流行の影響から、この両日は運行取りやめとなりました《→『天下茶屋発 嵐山ゆき 臨時直通列車の運行を中止します』》。
今度の市営地下鉄車両による運転では往路に於いて地下鉄線内はノンストップとなるわけで、このような光景は見られなくなりますが、果たしてどのような格好(特に前面部)で嵐山と往復運転されるのか、楽しみなところです。
余談ですが、今度の地下鉄車両による嵐山行き臨時列車運転予定日である12月5・6日は、大阪城ホールを会場とする「サントリー1万人の第九」(第27回公演)のちょうど公演前日・当日にあたっています。
私自身、昨年に引き続いて合唱参加する身なので、後日寄せられて来るであろう現地レポートを楽しみに待つことにします。
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