【「第九ひろしま2009」(第25回)公演記=2】大阪駅で思わぬ”出会い”──そして西に発ち赤穂線に入り播州赤穂へ
ちょっと気分の落ち込みなどもあって1日空いてしまいましたが、去る12月20日(日)に開催された、25回目を迎えた「第九ひろしま(第九ひろしま2009)」への合唱参加を綴った公演記を続けます。
ちなみに前回(第1回)の記事では自宅を出て大阪駅にたどり着くところまでを綴りました。
例によってとでも言うか、またもや時間の読みの甘さが露呈してしまったとでもいうか───14時台に広島入りするために乗るべきところだった大阪駅を9時丁度に発車する播州赤穂行き新快速に間に合わない、と新今宮で大阪環状線・外回り電車に乗り継いだ時点で勘付いていた私は、その外回り電車の車内で手持ちの携帯を使って次の岡山方面への乗り継ぎパターンの探索に励んで(?)いました。
表示される検索結果を見て溜め息を漏らすばかり───そうしているうちに新快速発車時刻である9時を回ったことでしょう。
恐怖の余り、停車する駅に備え付けの時計を見る勇気は起きなかったし・・・
そして大阪到着───案の定、9時を既に回っていました。
ところが・・・・・・
ふと隣のホーム(福知山線のりば)に目をやると、583系車両が入線するのが視界に飛び込んできて、そしてその車両側面に見える方向幕窓を見ると「急行きたぐに 大阪」の文字が。
何で今頃「きたぐに」なの、凄い遅れになっているんじゃない・・・
果たして次の瞬間、駅のアナウンスが、米原(北陸)方面の大雪の影響により米原からの新快速に遅れが、等と告げているのが聞こえてきました。
そして、既に発車していったはずの9時丁度発播州赤穂行き新快速についても、その大雪(ドカ雪)の影響で17分遅れて吹田駅を通過中、などとのアナウンスが鳴り響いてきているではありませんか。
一瞬頭の中がパニックになった私───とはいえせっかく「きたぐに」が遅れて入ってきているのだから、というわけで慌てて隣のホームへと足を向け、既に側面の方向幕表示が「回送」にされてしまっている583系車両をカメラに収めました。
ただ前面のヘッドマーク表示部分は、丁度雪がこびり付いてしまっているため見えづらいですが、「きたぐに」の絵入りヘッドマーク表示のままになっているみたいでした。
ホーム真上に備え付けの発車標には「急行きたぐに 当駅止」の電光表示が光っていました。
夜行列車の類が次々と消滅していく中、この「きたぐに」もいつ無くなるか、私も気が気でならないところが正直あります。
撮影を一通り終えた私は改札内コンビニ店舗で朝食用食糧を適当にちゃちゃっと仕入れ、JR神戸線(東海道・山陽本線下り)電車の発着する5・6番島式ホームへと足早に向かいました。
17分遅れて運転中とのアナウンスのあった9時丁度発播州赤穂行き新快速の入線する5番のりばには乗車口ごとに行列が既に長く伸びているのが見えました。
ホーム真上に備え付けの発車標の右端には遅れの度合いを示す表示が見えていて、播州赤穂行きは「遅れ約15分」(だったかどうかよく覚えていない…)、その次に入ってくる新快速電車は「遅れ約10分」・・・私は一瞬迷いました。
1本待って次の新快速で座って行くか、それとも立ちん坊覚悟でまもなく入ってくる播州赤穂行き新快速に乗るか・・・
一瞬迷った私───でも、ここで立ちん坊を覚悟でも「9時丁度発の播州赤穂行き」に乗っておいたほうが、もしかすると相生で岡山方面行き列車が待っててくれているのかも・・・そんな淡い期待がムクムクと湧いてきていました。
結局、本来ならば既に出発してしまっているはずの播州赤穂行き新快速に乗ることとなりました。
12両編成・先頭車両の真ん中ドア乗車口から伸びる列の後ろについた私───暫くして入線するとのアナウンスが鳴り響き、2~3分後に播州赤穂行き新快速の姿が我々の目の前に現れました。
223系電車・12両編成の先頭車両・真ん中ドアから乗った私───当然のことながら、既に席が埋まっているのが目に入り、少し考えた末、運転席すぐ後ろの前面窓のほうへと足を進めました。
そして大阪駅を発車───この時点で17分遅れだったわけですが、少しでも遅れを取り戻し、そして相生で岡山方面の電車が待ってくれれば、なんて淡い期待を胸に前面展望にかぶりつく私。
運転士は女性でしたが〔姫路まで乗務〕、どうやら回復運転モードに入っている様子で、ちょっとずつ遅れを取り戻しているかのようでした《ちらりと速度計を見ると130km/hを指していたりしていました》。
かつて通っていた大学の最寄駅である摂津本山を通過。
順調に飛ばしていく中で、やがて阪急の線路と並び、そして三ノ宮に停車・・・
この三ノ宮でドドッと過半数の乗客が降りていき、進行方向右手窓側の線路の見える席をゲット出来ました。
早速大阪駅で仕入れた握り飯3つの朝食(爆)・・・・・・
新快速電車は神戸駅を発車、いよいよ腕の見せ所とも言える、次の停車駅・明石までの列車線区間(プラットホームが一切無い)に入りました。
この前後だったかよく覚えていませんが〔たぶん神戸発車前後までの間だったような…〕、キハ181系特急「はまかぜ」や、何やら葡萄色(?)1色に塗装された電気機関車(EF65の初期形?───違うかもしれないけど)に牽引された貨物列車に遭遇したりして、カメラに収めたくても食べている最中などで構えられなかった私・・・もどかしい限りです。
快調に列車線を駆け抜けた新快速は、やがて山陽電鉄線のレールと並び、そして高架の明石駅に停車───空を見上げると3~4羽の鷹(?)が悠然と大空を舞っているのが見えました。
その次の西明石で複々線区間は終わって複線の線路へと移り変わり、加古川、そして姫路と停まっていきました。
その姫路停車直前だったか───この新快速は姫路で後ろ4両を切り離して8両編成にして更に西を目指すとのことだったので、その切り離し作業で駅に停まっている時間(数分程度だったと思うが…)が気になってきたのと、岡山方面への接続の車内アナウンスで何やらハッキリしない口ぶりだったところから、一瞬頭の中が混乱した私。
とりあえずこのまま行くしかなさそうかな、ということでそのまま乗車することに。
3分ほど停まっていただろうか───8両編成となって姫路を発車。
すぐ右手の車窓から、姫路のシンボルともいえる、あの姫路モノレール(姫路市営モノレール)の遺構が目に飛び込んできました。
ズームをかけてみると───おぉ姫路モノレールの遺構(線路)が目の前に!
次いで現れるは、旧モノレール大将軍駅の入っている建物・・・
そして、山陽新幹線と交差する旧モノレール線路。
このあたり(正確にはこの少し手前の位置ぐらいだったか…)からは、かつて播但線の支線的存在「飾磨港線」が南へと分岐していたそうで〔尤もその「飾磨港線」が存命だった頃の姫路駅は地上駅でしたが…〕、この話はつい最近行われた姫路モノレールの車両公開をきっかけに知るところとなったわけですが、今でも切ない思いにさせられますね。
更に西進を続ける播州赤穂行き新快速〔といっても姫路からは各駅停車になっていますが…〕、網干を発車してすぐのところに見える網干総合車両所(旧網干電車区)へのアプローチ部分で、車体側面に「U@tech」と大書きされた223系9000番台事業用車を発見、更に進むと、車両所内の建造物間に挟まれたスペースに、なぜか関西本線・非電化区間用の前面部分が濃い紫色をしたキハ120形車両1両の姿も・・・
これら珍しい光景をカメラに収められなかった自分を恨む私───想定外の事象にはフリーズしてしまうのだろうか《あぁ悔しい…》。
そして暫く走っていると、赤穂線が分岐する相生。
定時ベースならばここで岡山方面に向かう列車に接続するはずなのですが、到着直前に流れた車内アナウンスは、岡山方面へは終着の播州赤穂で、等と聞こえ、やはりダメだったのか、と落胆する私。
追い打ちをかけるかのように、相生駅2番のりばに入線する直前、同じホームの反対側・3番のりばのレールの上を上り貨物列車が姫路に向けて駆け抜けていく姿が目に入ってしまい、更に落胆。
何せ、本来ならばこの3番のりばに岡山方面に向かう列車が入っているわけですから・・・
諦めの境地になってしまう中、列車の姿の見えない3番のりばの光景を目の当たりにしながら相生を発車。
ここまで走ってきた山陽本線の線路と別れ、播州赤穂へと通ずる赤穂線へと入りました。
進行方向右手方向へ山陽新幹線高架、そして山陽本線の線路が別れていきます。
トンネルを幾つかくぐりながら、西相生、坂越とやり過ごし、終着駅・播州赤穂へと差し掛かるところなのですが・・・
この先は次回以降の記事へと続きます。
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