【「第九ひろしま2009」(第25回)公演記=3】一旦立ち寄った播州赤穂駅にて──雪によるダイヤ混乱に翻弄されて
昨年で25回目を迎えた広島の「第九ひろしま(第九ひろしま2009)」・・・
その昨年の「第九ひろしま2009」への合唱参加のことを年越し間近(12月27日)から綴り始めるも、2回分の投稿のみで年を越してしまいました───スミマセン。
勿論年頭のあいさつもありましたが、鉄道のことやら音楽のことやらで次々と書きたいことが頭の中に浮かんできてしまい、いちいちそれらを書いてきているうちに、正月3が日をやり過ごし、そして七草、成人式をもやり過ごしてしまいました。
改めて、心よりお詫び申し上げます。
気を取り直し、後れ馳せながらの”続き”を書いていきます。
年越し前最後となってしまった前回(第2回)記事では、大阪を発ち、北陸地方の大雪で乱れていた列車ダイヤに翻弄されながら、一旦赤穂線に入って播州赤穂に着こうとしたところまでを書きました。
当初予定より自宅出発が遅れてしまった私が悪いとはいえ、広島入りするに際してこれほど雪によるダイヤ乱れに翻弄されたのは過去にはなかったような・・・それほどまでに昨年の広島入りは波乱含みでした。
北陸地方の大雪(ドカ雪)の影響で米原などを始発とする新快速を中心にダイヤが乱れる中、私が大阪から乗ってきた播州赤穂行き新快速電車(223系・12両編成)もまた大阪駅発車時点で約17分遅れとアナウンスされていました。
この遅れ幅、普段より若干スピードを上げて運転してくれていたおかげで徐々に縮まり、もしかして相生で岡山方面行きの列車が接続待ちしてくれるのでは、と微かな期待感を正直抱いていました。
しかし姫路駅に於ける切り離し作業の影響もあってか、結果的に遅れ幅は大して縮まることは無く、相生での岡山方面普通列車への接続は叶わず、車内アナウンスの声に従う格好で終着駅・播州赤穂まで乗り通すこととなった私自身。
考えてみれば、数分程度の遅れならば待っていてくれるだろうけれども、さすがに10分以上の遅れでは岡山以西エリアにも遅れの影響が及んでしまいかねず、見切られるのも無理無かったでしょう。
正直なところ悔しかったけど・・・
で、終着駅・播州赤穂が近づいたところで車内アナウンスが流れてきたわけですが、その流れてきた内容に思わず自分の耳を疑ってしまいました。
次の岡山方面に向かう列車(確か岡山・倉敷を経て伯備線に入る普通列車だったような…)の発車時刻が1時間近く後であるかのようなアナウンスをしてきたのです《実際は11:39発岡山・倉敷経由備中高梁行き普通列車》。
あぁ見事ダマされた───そんな気分に苛まれる私・・・
そうこうしているうちに播州赤穂の駅舎とプラットホームが視界に入ってくる───向かって左端に見える単式ホームに上り・姫路方面に向かうと思われる223系電車の姿が…
あれに乗れれば、とりあえずはすぐに赤穂線から脱出できる───そう思った私、トンボ返りすることを画策し始めました。
だが実際に分岐器を通り過ぎて隣の島式ホームに入線して停まり、ドアを開けてみると間髪入れずにその姫路方面に向かう電車の発車アナウンスが駅構内に鳴り響き、しかも跨線橋を見れば既に人だかり・・・
またもフリーズ状態に陥って足が動かなくなってしまった私・・・
それをあざ笑うかのように、単式ホームに停まっていた上り電車は姫路方面に向けて発車していったのでした。
ホーム上に取り残されてしまった私・・・
ここまで乗ってきた223系電車は、折り返し、野洲行き新快速(播州赤穂11:10発)となっていました。
何はともあれ時間に余裕があったので、とりあえずここで朝食用食糧を仕入れることを思いつき、一旦改札を出てコンビニ店舗の物色へ・・・
現在の播州赤穂駅は橋上駅舎化されていて南北に1つずつ出入口がありますが、駅近くにコンビニ店舗が見られたのは南側の出入口(南口)のみ。
駅舎から見える位置にあったわけですが、時計を見ると、野洲行き新快速の発車時刻までそれほど間がないことがわかり、やむなく断念。
ここで再びコンコース内に目を向けてみた私でしたが、改札口付近に売店が一つあるのみで、それも従前からあるようなタイプのもので、弁当の類は置かれていない様子でした《相生駅の駅舎内に構えているようなミニ・コンビニ風の売店を期待していましたが、見事期待はずれでした…》。
近づいてみると、握り飯も2~3あったかな───けれども数量的には圧倒的に多かった菓子パンの類に目がいき、結局菓子パンの類3つと温かいペット入りお茶を「ICOCA」で仕入れることに。
今は亡き鉄道紀行作家・宮脇俊三は、何処かの駅でやむなくパンと牛乳を食事用に仕入れた際「寂しい昼食」と自著の中で形容していたものでしたが〔確か飯田線内の駅に於ける出来事で、当時編集者の一人も同行していたような…〕、何だかそれを思い浮かばせるような仕入れとなってしまいました。
仕入れ後再び改札をくぐって2・3番島式ホームへと向かった私───結局、ここまで乗ってきて11:10発野洲行き新快速として折り返していく223系8両編成の列車に乗り込みました。
駅ホームに備え付けの所要時間一覧から、相生までの所要時間は12分。
手持ちの携帯で調べたところ、相生に於いて接続する次の山陽本線下り・岡山方面普通列車は相生11;28発の三原行き普通列車と出ていました。
この三原行き普通列車に乗った場合、広島到着は15時台後半───今夜の宿に荷物を置いていくのは勿論無理で、それどころか公演会場(広島サンプラザホール)に於けるリハーサル開始時刻に間に合うかどうかもちょっと微妙な時間となってしまうところ。
一方、播州赤穂に於ける下り・岡山方面普通列車の、今度の発車は播州赤穂11:39発の備中高梁行き。
相生から山陽本線をそのまま突っ切った場合でギリギリになるわけだから、その山陽本線と比べて線形の悪く且つ遠回りなルートを通り、しかも発車時刻は前記の相生始発の三原行き普通列車と大きく違わないところから、この列車ではリハ開始時刻にはまず間に合わないと確信した私。
実際、手持ちの携帯を使って調べたところ、一旦相生に出てから山陽本線をひたすら下った場合と比べて、20~30分ほど余分にかかるとの検索結果が表示されていました。
そうこうしているうちに、岡山方から2両編成の213系電車が姿を現し、野洲行き新快速の停まっている3番のりばと同じホーム上の反対側に位置する2番のりばに入線してきました。
そして、この2両編成の列車こそが、折り返し、播州赤穂11:39始発の備中高梁行き普通列車となるものであったわけで、ホーム中央から少し姫路寄りの階段のあるあたりで停まりました。
3番のりばに停車中の野洲行き新快速が、そろそろ発車時刻を迎えようとした、その時・・・
ホーム上に鳴り響いた構内アナウンスが、行き違いとなる相生からの列車が遅れているため発車が7分ほど遅れる見込み、と伝えてきました。
またも思わず自分の耳を疑った私───7分ほどの遅れで播州赤穂を発車した場合、本来ならば相生で乗り継げるはずの山陽本線下り・岡山方面の列車にタッチの差で乗れなくなってしまうのではないか。
これにはさすがに困り果てました。
このまま相生に向けて乗っていくべきか、それとも姫路方面に引き返すのをあきらめて反対側に停まっている岡山方面の列車に乗り移るか───大いに悩みました。
結局、新幹線(山陽新幹線)という非常手段が残されていることを理由に、そのまま相生に向けて引き返すほうを選択した私・・・
隣のホーム(1番のりば)に相生方から遅れて入線してきたのを見計らうかのように、折り返しの野洲行き新快速電車は6分程度の遅れで播州赤穂をあとにしました。
果たして相生で普通列車に乗り継げることができるのか否か・・・この続きは次回以降の記事にて喋ります。
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