【「第九ひろしま2009」(第25回)公演記=10】発声練習、そしてゲネプロ(本番直前最後の通し稽古)へ・・・
昨年で25回目を迎えました広島の「第九ひろしま(第九ひろしま2009)」から、今日でちょうど1ヶ月となりました。
このブログでは、相変わらず、その「第九ひろしま2009」に合唱参加してきた時のことを綴っています。
それにしても昨年、公演本番当日の朝の公演会場(広島サンプラザホール)に於けるリミット・タイム(門限;朝10時)に遅れてしまったというのは、恥ずかしいとでもいうか、時間読むのが下手な私のバカさ加減とでもいうか・・・
これが大阪の「サントリー1万人の第九」だったら、閉め出されるところですよ。
「空気を読めない=KY」なんて言われますが〔私もKYな一人ですが…〕、今回の私、時間(jikan)が読めない(Y)ということで”JY”なのかも知れません(自爆)
てなことで、座席調整の始まるとされるリミット・タイムに遅刻してしまったところまでを前回(第9回)の記事では書いてきています。
本番当日朝のリミット・タイムに遅刻してしまった私、場内係員(というか、実は現場とりまとめ者の一人だったような…)に誘導されて、調整の結果捻出された空席の一つである、2階スタンド席の前から2列目の比較的中央寄りの通路側席に着くこととなりました。
といっても、スンナリその席に着けたわけではなく、最初は2階後方の女声陣(アルト・パート?)との横境界線付近に捻出された座席に誘導されていたわけですが、一旦着席しようとした時に前方通路側に空席が出来たらしくて、そこへと再び誘導されたわけです。
席に着くと、隣に座っている人から、本番前日のうちに持ち帰ったスナップ写真の申込チラシの入った透明袋を、再び手渡してくれました。
そのときにはよく見なかったのですが、実はインターネットを利用した「第九ひろしま」スナップ写真の注文案内チラシであり、写真代金支払用の郵便振替払込用紙も同封されていました。
広島から戻ってきてから改めてこのチラシ(が封入されている透明袋)を確認してみたわけですが───それにしてもうまいこと考えた仕組みになっていますね。
注文に際しては、指定されたWebサイト(要ID&PW入力…ID&PWは配布チラシに記載)から一旦専用のビューワーをダウンロードさせ、そのビューワーから欲しい写真を注文するという仕組みとなっているわけですが、ちょっと特殊な注文方法となっているためか、一部戸惑っている方も見受けられました《当ブログにもお尋ねが来ましたから…》。
それはさておき、席に着いてから10分ほど経ったところで、発声練習が始まりました。
音頭をとったのは佐伯康則先生〔だったように記憶…〕───発声練習では久しぶりの登場となりました。
都合10分間ほど準備運動を合わせた発声練習が行われ、終わったところで休憩へ───11時半まで、とアナウンスされていたっけ《このあたりはよく覚えていないし…》。
ところで私自身、朝方は遅いペースできてしまっているものだから、当然のことながら、昼食用の食糧はまだ仕入れていないままでした。
この「第九ひろしま」でも、大阪「1万人の第九」と同様、予約制の昼食用弁当(お茶付き)が用意されているものの、経済的事情などもあり、申込自体をパスしていました《ちなみに「1万人の第九」に於ける昼食用弁当もパスしています》。
それで、この休憩時間中に食糧を仕入れておこうと思っていたのですが・・・
私の一つ前列、つまりスタンド席の最前列の通路側に年老いた男声団員が、その隣には2人の中高生(?)が、それぞれ座っていて、お互い和気藹々に話し合っているのが見えました。
休憩に入ろうかとした時、その通路側に座っていた男声団員に一声挨拶を交わしたところから話し込むようになってしまっていました。
私の記憶違いがあれば申し訳ありませんが、その人もまた関西圏から合唱参加のため広島入りしていて、これまでに都合80回ほど、国内外で「第九」などの合唱を経験されているとのこと。
その中には、あのウィーン・フィル(VPO)のホームグラウンドであるウィーン楽友協会大ホールに於ける「第九」合唱出演も含まれているとか───何とも凄すぎる!
退屈すること無く、いろいろと「第九」のことについて語り合っているうち時間の経つのを忘れてしまい、休憩終了の15分くらい前になって「スミマセン!」と挨拶しつつようやくその場を離れ、急ぎ足でアルパーク西棟のすぐ隣にあるローソン店舗に向かい、急ぎ握り飯3つと温ペット茶を仕入れると慌ててサンプラザへとターン。
興味深い話を色々と聞かせて貰っていただけに、申し訳ない気持ちになりましたよ、あの人には・・・
自席に戻ると、まもなく本番を前にした最後の通し稽古、すなわちゲネプロが始まりました。
ちなみに昨年で27回目を迎えた大阪「1万人の第九」では、本番前日のリハーサルも、そして当日のゲネプロも、先に「第九」を擁する第2部のゲネプロを行い、その後に第1部のゲネプロを行うという形で進められていったわけですが、「第九ひろしま2009」の本番当日に行われたゲネプロでは、実際のプログラム順の通り、第1部のゲネプロを先に行っていました。
第1部では公演指揮者・山下一史と同じ広島出身の若手ヴァイオリニスト・正戸里佳を独奏者に迎えて小品2曲を演奏。
その小品というのが、サン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ作品28』と、サラサーテの『ツィゴイネルワイゼン作品20』の2曲───実を言うと私自身、これら小品2曲とも、存在は知っていてレコードなどで耳にしたことはあっても、生でこれらを聴いたことが一度も無かったです。
それだけに、目の前でこれらの曲が実際に演奏されるのを見た私自身、各パートごとの動きやオケ(広島交響楽団)とソリスト正戸との互いのやりとり等を目の当たりにしつつ、何だか驚きに似た感情を抱いていました。
私たち合唱団にとってはこの第1部ゲネプロに於ける演奏が初めて接するところとなったわけですが、2~3のダメ出しがあった程度で、順調な仕上がり具合。
余談になりますが、昨年の「第九ひろしま2009」第1部で演奏されたこれら小品2曲、一見してただ2曲並べられているだけのように思えるところですが、今日になってネット上で調べてみると、なんでもサン=サーンス(1835年生まれ)とサラサーテ(1844年生まれ)の2人は互いに仲良し関係にあり、1曲目に演奏された『序奏とロンド・カプリチオーソ』はヴァイオリニストでもあるサラサーテの華麗なる名人芸に惚れたであろうサン=サーンスが彼に献呈した作品なのだとか《ついでに言うと、サラサーテはサン=サーンスが書いた『ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調作品61』も献呈されています》。
山下も正戸も、そのあたりを意識しつつこれら2曲をプログラミングしたことでしょうね《定かではないけれど》…
第1部ゲネプロが終わって10分ほどの小休止があり、続いてメインディッシュであるベートーヴェン「第九」を擁する第2部のゲネプロへ。
ここで、「第九ひろしま」連続4度目のタクトとなる山下の指揮による「第九」演奏の全貌が初めて明かされることとなったわけでありますが、うん、何というか、ミリ単位いやミクロン単位で微調整することに全力を投じる金型職人らを連想させるかのような、緻密でクリアな感じの演奏。
動きが激しいので実際の金型職人らと必ずしもイメージ的につながらないのかも知れないけれども、何だかそんな印象だったような。
それはさておき、前日のリハーサルで懸念されていた、昨年オール外国人歌手で固められた4人のソリスト陣について、当日はどうにかズレること無く、演奏のテンポについていけていました。
こうなると、あとは我々合唱団の頑張り次第にかかってくるわけで───ゲネプロの段階では、合唱団に対するダメ出しは2つか3つ程度になっていました。
あとは本番で溶け合えるかどうか・・・
余談ながら、昨年の「第九ひろしま2009」で使われていた「第九」楽譜は、パートごとのめくるタイミングなどから、恐らく従前からのブライトコプフ・ウント・ヘルテル刊(旧校訂版)のものだったでしょう。
それにしてもめくるタイミングで使われている楽譜の版を判別するなんて、何だか変ですね・・・
「第九」演奏に続く『蛍の光』のゲネプロも無事終了し、これにて全てのゲネプロは終わりとなりました。
そして「(開演15分前にあたる)14:45までに着席しておくように」とのアナウンスがなされた後、本番前最後の休憩へと入ったのです。
私も一旦自席を離れて、昼食をとったり着替えをしたりして、本番を迎えるまでの一時を過ごしたわけでありますが…
この続きは次回以降の記事にて喋りますね。
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