【「第九ひろしま2009」(第25回)公演記=13】アルパークで見た鉄道遺物、広島駅で見た懐かしきモノ、そしてお別れ
今日で1月が終わってしまいますが、昨年で25回目を迎えた広島の「第九ひろしま(第九ひろしま2009)」に合唱参加した時のことを綴るというシリーズはまだ続いています(爆)
進行途中に急遽”鉄的”話題(ニュース)が入ってきたりして、ペースダウンしてしまっていますが、それでも何とか強引に続けています(笑)
なおこのシリーズ、公演自体のことは既に書き終えていまして、前回(第12回)からは公演を終えて広島からの戻り(というか復路)にさしかかっています。
尤も前回の場合はホールを後にするところで終わっていますが・・・
本番前日(12月19日)からの2日間、公演会場としてお世話になった広島サンプラザに別れを告げて、JR線最寄り駅である新井口駅へと歩を進めた私でしたが・・・
すぐ目の前に見えるアルパーク西棟の根元部分に視線を向けてみると・・・
これって、もしかして鉄道の軌道路盤にレールと共に敷設されている枕木の使い古しか?
今まで気が付かなかったんですが、打ち込まれた犬釘のつくったとみられる穴、独特の表面形状、そして所々に見られる白墨(?)書き・・・
どうやら本当に鉄道の枕木の使い古しっぽいですね(笑)
全体として眺めていると、一つのまとまった模様(というかデザイン)として映るわけですが、それにしても、このような形で鉄道の枕木が鉄道遺物の一つとしてリサイクルされているとは・・・
鉄道好きとして思わず嬉しい気分になった一コマでした。
枕木による”根元アート”をしばらく眺めたあと、少し急ぎ足で改めて新井口へと歩を進めた私、やがて階段で歩道橋上へと上がり、そのまま新井口駅舎の中へ。
そして、改札口前に足を運んでみると───改札口のすぐ上に備え付けられている駅の発車標に、次に来る列車として呉線に入る普通列車が表示されているのが見えました。
半ば納得、半ば諦めの心境になっていた私・・・
実はこの新井口駅に向かう前──確か解団式を終えてサブ・アリーナで着替えをしている最中だったか、手持ちの携帯を使って、間に合わないことが確定してしまった新井口18:00発岡山行き「通勤ライナー」の次に来る山陽本線上り列車を調べていました。
すると、なんと18:41発の岡山行き「シティライナー」(区間快速の類)まで無いとの検索結果が───思わず愕然とする私。
その一方で、もしかすると広島駅始発の山陽本線上り列車があるのではないか、との希望的観測(というか単なる願望!?)も同時に頭の中でムクムクと沸き立ってきて、とりあえず新井口を発車する広島方面の電車に乗ってみよう、という思いを抱くようになり、とりあえず新井口の駅へと向かった私なのでした。
だが、実際に改札口前の駅の発車標の見える位置に足を運んでみると、18:41発の列車の前に2本の列車が入っているのが見えるものの、何れも広島から先で呉線に入っていってしまう列車となっていて、特に18:41発の一つ前の列車にあたる18:31発の糸崎行きは、一見して山陽本線上りと思ってしまうも、実際目にした車両の側面に見える行先方向幕等から「呉線回り」と知り、何だか不意打ちに遭ったような気分に・・・
そんな現実を目の当たりにして、半ばフリーズ状態となってしまっていた私。
そうこうしているうちに1本目の18:13発呉線・広行き普通列車が行ってしまい、次の18:31発糸崎行き(呉線回り)まで20分近く間が空いてしまいました。
ありゃぁぁぁ、と半ば唖然となりながらも、20分近くの間合いが出来てしまったことで、ここで広島土産を買い求めてしまおう、と思うようになった私は、一旦改札口前を離れ、駅舎の縁に構える駅のキヨスクへと足を向けました。
実は一昨年(2008年)の「第九ひろしま2008」への合唱参加の際にもこの新井口駅のキヨスクで広島土産を買い求め、そのまま岡山まで普通列車で乗り通しましたので、結果的に、2年連続で新井口駅のキヨスクで広島土産を買い求める、ということになりました。
で、キヨスク店頭に置かれている、土産物などが積まれているワゴンを見た私は、その一番上に広島土産の菓子類の見本が4種類並べられているのが見えましたが、同時に、見本と共に商品在庫が積まれているのは広島名物としてポピュラーな存在となっている「もみじまんじゅう」8個入り(だったような…)1種類しかないことも判明。
売店員に訪ねてみるも、商品見本と共に積まれている分しか在庫が無いとのことで、仕方なくその唯一商品在庫が積まれていた「もみじまんじゅう」一つを購入。
尤もこの新井口駅キヨスクで昨年買い求めた「もみじまんじゅう」、後日に自宅で開けてみたところ、普段よく目にする製造元とは違うところとなっていて、実際おやつの時間に食してみていい感じでしたが・・・
広島土産を何とか確保出来たところで、鞄から使いかけの「青春18きっぷ」を取り出し、遅まきながら「12月20日」付の日付記入を受けた私は、上り列車発着ホームへと階段を下りていき、後方(岩国方)にて列車の入線を待っていました。
目の前には自動車ショールーム店舗の明かり、そして少し遠方には「アルパーク」のネオンサインなど・・・これらの街並みとは暫しのお別れ。
まもなく岩国方向から列車が見えてきて、やがて入線し停車。
新井口18:31発の呉線回り・三原方面糸崎行き「通勤ライナー」(区間快速)───とりあえず広島まで出てみよう、広島で何かあるかもしれない、という微かな希望を抱きながら乗車。
暗闇の中を東の方向へとひた走る列車・・・車窓から見える、高台に建つ家々などの明かりを見上げていたっけ。
西広島、横川、とやりすごし、広島に到着。
ホームに降り立ち、新幹線乗り換え口にも通ずる跨線橋に上がってみた私は、その跨線橋に設備されている方面別の発車標を探し回っていました。
そして見つけた、山陽本線上り方面の発車標───見ると、次に発車する列車として18:54発、つまり新井口18:41発の岡山行きが表示されていました。
やはりダメだったか・・・見事希望を裏切られてしまった私。
半ばガッカリした気分になっていましたが、とりあえずその岡山行きの発着ホーム(5番のりば→4・5番島式ホーム)へと下り立ちました。
そこで目にした、隣のホームに停まっていた湘南色の車両───その車体側面に、思わず目を丸くしていました。
その湘南色の車体側面の下部をよく見てみると、乗務員室横に見える車両所属先表示のところがクリーム色で塗りつぶされて黒で「広ヒロ」と記されているのが見え、更に車両中央部下に表示されている車番表示のところを見ると、車両型式番号表示の横に続く製造番号表示のところの頭に1桁分の空白が───眺めていて、何とも不自然な印象だし(笑)
そして乗降口ドアのところに視線を向けると、手で開け閉めするための取っ手が取り付けられているのが見えていたし・・・
ひょっとするとこの車両、ここに来る前には京阪神地区、とりわけ草津線や湖西線あたりで見かける「113系(111系)5700番台」(同700番台の高速化改造車)と名乗っていたものではなかろうか。
この「113系(111系)5700番台」に関しては、私も学生の頃に大阪駅で当時草津線から直通してきたであろう大阪止まりの快速列車として朝方にしばしば見かけたし───113系でありながら115系で見られるようなドアの造りと開閉方をしているのが見えていたので、何だか「115系もどき」のように感じていたものでした。
それだけに、広島駅であのような不自然な格好でお目にかかったときには、何だか懐かしさがこみ上げてきていました。
で、その元「113系(111系)5700番台」車であろう113系が停まっている同一ホーム上の反対側には瀬戸内色の車両が・・・
車番部分が隠れてしまっているのでわからないけれども、瀬戸内色塗装に加えてドアに取っ手が付いているところから考えると、恐らく115系車両なのでしょう。
そうこうしているうちに、私の立っているホームに、これから乗ろうとしている広島18:54発岡山行き「シティライナー」(新井口18:41発の上り列車;広島からは「通勤ライナー」に化けていたかな…)が入ってきました。
うわぁ、結構な数の人が乗り込むなぁ───しばらくの間乗り降りの様子を眺めていた私でしたが、少し落ち着いたところで後方へ移動し、後ろのほうの車両(後ろから2両目の車両だったか…よく覚えていないし)に乗り込みました。
間もなく発車する旨の構内アナウンスが鳴り響き、次いでドアが閉まると、2日間お世話になった広島の街をあとにして走り出しました。
混み合う車内で大きな鞄2つを床に立ちん坊状態の私でしたが、進行方向右手の車窓に見える、移りゆく広島の街の灯を眺めながら、滞在していた2日間のことを、走馬燈の如く、頭の中で振り返っていました。
このあと、列車は「西の箱根」との異名を持つセノハチ(瀬野八)を擁する八本松までの区間をノンストップで駆け抜け、八本松から先は各駅に停車していくわけですが、ここまで分量的に長くなってしまっていますので、次回以降の記事にて引き続き喋っていこうと思います───ゴメンナサイ。
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