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「第九ひろしま」2010年冬開催分(第26回)の公演指揮者を予想(推測)──山下以外では大植英次ら3人が候補?

 昨日、昨年(2009年)暮れに開催された「第九ひろしま2009」(第25回第九ひろしま)の、後日に広島県内のみで放送される関連番組のことについてつらつらと記しました。

 

 広島県民でもない私が、地元・広島からの一合唱参加者の方からのご厚意により、「第九ひろしま」関連番組の視聴の機会を与えられ、そして実際に視聴しての印象などを記すことが出来ました。

 

 改めて感謝します。

 

 

 さて、そのことを昨日のうちに書いている中で、ついあることにも筆が進みそうになっていました。

 

 ちょっと気が早いかも知れませんが、26回目を迎えるであろう今冬の「第九ひろしま」に於ける公演指揮者のことです。

 

 

 ご存じのように、昨年の「第九ひろしま2009」では、一昨年(2008年)に続き、地元・広島県出身の指揮者である山下一史がタクトを執っていました。

 

 これにより、彼は「第九ひろしま」創始以来3人目となる連続4回客演指揮(客演回数としても最多)を果たしたことになります。

 

 

 で、ちょっと気の早い話になりますが、一つの節目を越えた直後となる、26回目を迎える今冬の「第九ひろしま」では誰が指揮台に立つのか、音楽好きの一人であり「第九ひろしま」合唱参加者の一人に過ぎない私が、今回、独自に予想してみようと思います。

 

 このようなこと、本来は地元・広島から全25回合唱参加されている方、或いは「第九ひろしま」合唱指導者あたりがすべきことであり、広島県民でもない単なる音楽好きがこのようなことをするのはとても烏滸がましいところではありますが、ここは”勝手なつぶやき”としておつきあい頂ければ幸いです・・・

 

 

 先にも記しましたが、昨年の「第九ひろしま2009」では広島出身の指揮者・山下一史がタクトを執り、史上3人目となる連続4回客演指揮を達成しました。

 

 「第九ひろしま」では、1985年の創始以来、これまで指揮台に立ってきた指揮者たちの中で、一人の指揮者が立ってきた回数の最多記録は「4回」で、これまでに以下の3人の指揮者が達成してきています《通算回数で》。

 

◎ 田中良和 《第6回(1990年)~第9回(1993年)》
◎ 下野竜也 《第17回(2001年)~第20回(2004年)》
◎ 山下一史 《第22回(2006年)~第25回(2009年)》

 

 仮に今冬も山下がタクトを執るようなことになれば、「第九ひろしま」に於ける史上最多客演指揮回数を記録することになります。

 

 ただ、これはあくまで私自身の憶測になりますが、昨年で一つの節目を越しているところから、主催者側が新たな指揮者を探し求めていることも考えられなくも無いところですね。

 

 そこで、仮に、一つの節目を越えたということで、主催者側が公演指揮者を交代させるということになった場合の、新たに公演指揮者として迎えられることが予想される指揮者を2~3挙げてみようと思います。

 

 

 山下一史に代わる「第九ひろしま」公演指揮者として私自身の頭の中でいの一番に思い浮かんだのは、山下と同じく地元・広島県(広島市佐伯区)出身の指揮者で現在大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務めている大植英次

 

 勿論オーケストラについては、中国地方唯一のプロ・オーケストラとして広島の地で生き続けてきているということで、これまで通り広島交響楽団(広響)のままとするのが、主催者にとって、そして地元・広島県内から合唱参加される人たちにとって、一番望ましいところでありますが、ここで一つ問題が…

 

 ウィキペディア解説「大植英次」によると、大植自身、日本国内のオーケストラについては、現在、自身が音楽監督を務めている大阪フィル1本に絞っているとのことなのです。

 

 尤も彼自身もまた過去に広響などを指揮した経験はあるとのことなのですが、2006/2007シーズンからスペイン=バルセロナ交響楽団の音楽監督をも務めていることに加えて現在でも海外の主要オケへの客演指揮を意欲的に続けてきているという状況の中で、今は亡き大阪フィルの創設者であり音楽総監督だった朝比奈隆の後を継ぐ際に「朝比奈の魂共々音楽を作る」と強調しており、朝比奈からも「今後ともよろしく頼む」という旨の言葉(というか”遺言”?)を受けているという彼が、言葉は悪いですが、今更手兵ではない広響を指揮すること自体を受け入れてくれるのかどうか───正直微妙な感じがしてきます。

 

 そして、仮に主催者側が大植を「第九ひろしま」の指揮者として迎えるとした場合、彼が手兵としている大阪フィル共々広島入りさせる(というか「第九ひろしま」に出演する)ことを条件の一つとして挙げてくることも予想されます。

 

 確かに大植自身は地域の音楽普及活動にも力を注いでいることもあってカリスマ性は十分備えているといえるわけですが〔国内でも大植自身のプロデュースによる「大阪クラシック」や「星空コンサート(大阪フィル)」を成功に導いてきていますし…〕、その一方で、指揮者として、千人を超える大人数の、それも一般公募により結成された合唱団を相手にベートーヴェン第九」を指揮した経験を話として今まで聞いたことがないこと、上記想定される条件に絡んで地元・広島県内からの合唱参加者や公演主催者(中国放送と中国新聞社)が広響以外のプロ・オーケストラを地元として受け入れてくれるのか否か不透明なこと、そして何より出演料(ギャラ)の支払総額の主催者サイドの経営に与える影響がどの程度なのか未知数な部分が多々あろうこと・・・このあたりが、正直なところ、不安要素として挙げられるところです。

 

 尤も、音楽普及活動にも尽力していることとそれによって兼ね備えるカリスマ性を以てすれば、千人を超える大所帯を束ねることは十分可能であるようにも思えるところですが・・・

 

 私としては、「1万人の第九」に佐渡裕(京都府出身)あらば「第九ひろしま」に大植英次ありというふうに、広島県出身者として広島県の音楽界全体の底上げに一役買ってほしいところですし〔2009年に広島市民賞を受賞している〕、そのためにも「第九ひろしま」の指揮台に一度でもいいから立ってほしい、と願ってやまないところなのですが───あたりまえのことかもしれませんが、要は地元・広島在住の「第九」愛好家や音楽愛好家、そして公演主催者が受け入れてくれるのかどうか、これにかかっているように考えるところです《勿論大植自身のスケジュール上の都合もありますが…》。

 

 出来れば、里帰り公演を兼ねてでも、「第九ひろしま」という場で「大植英次=広島交響楽団」のコンビが実現出来れば、と願うところです。

 

 

 大植英次のことで長くなってしまいましたが、大植以外で山下一史に代わる「第九ひろしま」公演指揮者として想定される指揮者たちを挙げるならば、同じく広島県出身のフリーランス指揮者で、九州交響楽団を創設した石丸寛や、米国クリーヴランド管弦楽団を長年鍛え上げたことで知られるジョージ・セルに師事し、東京の「国技館5000人の第九コンサート」の指揮台に過去3度立った経験をも持つ荒谷俊治(日本指揮者協会第4代会長)や、小澤征爾や前記の大植と同じく斎藤秀雄に師事し、現在広島交響楽団の音楽監督兼常任指揮者などを務めている秋山和慶あたりが思い浮かぶところです。

 

 なお、当ブログでは過去に指揮者・秋山和慶を”鉄道ファン(マニア)の音楽家”の一人として紹介していますが、勿論この”鉄道ファン”というもう一つの肩書きについては横に置いておくとして───それにしても、彼が現在音楽監督兼常任指揮者を務めている広島交響楽団のWebサイト内に掲載されている本人プロフィールを改めて眺めていますと、最近では日本国内ではあまり知られていないような音楽作品にも積極的に着手するなど、常に挑戦する心を持ち続けてきているような印象を受けるところですね。

 

 その”常に挑戦する心”を持ち続けていることを目に見える形で示すための一つの手段として、「第九ひろしま」という場を利用して、一般公募により結成された千人を超える規模の大合唱団を相手にしたベートーヴェン「第九」に取り組むことも有りかな、と思っている私です。

 

 

 以上、昨年までの山下一史に代わる「第九ひろしま」公演指揮者として現時点で想定される指揮者たちを挙げてきましたが、言うまでもなく、これらはあくまで私自身による勝手な指揮者予想であり、実際にどうなるかは主催者側の腹一つにかかっています《あたりまえですが…》。

 

 6月中(遅くとも合唱団員募集が始まる7月に入る直前くらい)には26回目を数える今冬の「第九ひろしま」の合唱団員募集要項が公式発表され、その中でタクトを執ることになる指揮者も発表されることと思いますので、その時まで首を長くして待っていようと思います。

 

 

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コメント

暦の上では春になりましたが、まだまだ寒いですね。
お変わりないですか?

さて、次回の指揮者予想、なかなか興味深く読ませていただきました。

秋山先生は可能性高めですが、ギャラも高そうですね・・・。このところ、広響と一緒に神楽とのコラボレーションを初演したりと精力的に活動されているように見えますが、台所事情が苦しい、ということになっている第九ひろしまなので(実際のところどうなのかはさっぱりわかりませんが)、ギャラが高そうな指揮者は敬遠してしまいそうですね。

大植英次さんなら、実力・知名度十分、しかも広島出身で言うことなしですが、大フィル以外で振らないと言っているのならちょっと難しいかもしれませんね。
さすがに、オケごと連れてくるのは予算的にも難しいでしょう。

そういやあ、この間コバケンが広響とやってましたが、さすがにないだろうなあ(笑)

個人的には、山下先生再登板で、そのまま定着しそうな気がしますが、はたしてどうなりますやら?
 

 とまこまゐさん、おはようございます。
 つい調子に乗ってしまって───本来ならば広島県民の合唱参加者の方々に書いて頂くべきものだったのですが、そうでない私が書いてしまいました(自爆)

 それはさておき、秋山和慶───ギャラ高めの模様ということだと、RCCにとってはちょっと苦しそうなところですね。
 実は「第九ひろしま」、RCCの財務状況などから一時消えかけた時があったものの、長老格の合唱参加者(ちなみに昨年全25回合唱参加者として表彰されたうちの一人です・・・名前は伏せておきますが)からの説得などもあって辛うじて継続してきているとの話があるくらいなので、高額のギャラを要求するような指揮者などは敬遠することになるでしょう。

 尤も、指揮者本人が「第九ひろしま」というイヴェントの趣旨をよく理解し、ギャラは低くて結構だよ、などと自ら申し出るようなことがあれば話は別ですが…


 コバケンの名前は、今回、想定外でした───でも、面白いとは思いますね。
 ただ、コバケンを呼ぶとなると、ギャラの問題もあるかも知れませんが、合唱参加申込者に対するオーディションが課されるのかも知れませんね───私が受けると落とされたりして(笑)

ごぶさたしています。
お変わりありませんか?

さて、今年もどうにかこうにか第九ひろしま開催されることになりそうです。

団員募集のテレビCMが始まったのですが、詳細はまだネット上に上がってないため、断片的な情報ですがお知らせしておきます。

指揮者は山下一史だったような。。。
(一瞬だったので見逃しました。。。)

ソリストはネットに情報がありました。
ソプラノ佐藤しのぶ
アルト坂本朱
テノール水口聡
バリトン河野克典

だそうです。

近日中に団員募集の詳細があがると思いますので、気が向いたらチェックしてみてください。

私は今年はいろいろと忙しくて、まだ参加できるかどうかめどが立っておりません。。。
 

すみません、連投で。

ちょうど、ブログ書いてる途中にCMが流れまして、指揮は円光寺雅彦でした。すみません。

と書いてみたものの、初めて見る名前で、正直どんな方なのかさっぱりわかりません。。。(笑)
 

 とまこまゐさん、こんにちは。
 こちらこそご無沙汰です・・・
 今回は2本にわたるコメントをありがとうございます───勝手ながらひとまとめにレスしますね。

 「第九ひろしま」のテレビCM、もう地元・広島で流されていますか───何だか、ある種の危機感というものを主催者(中国放送)として抱いているような印象を受けるところですね。

 ソリストや指揮者に関する情報もお寄せくださっていますので、近日中にも改めて記事にしようと考えています。
 貴重な情報をありがとうございました。

 現在多忙な身との由ですが、くれぐれもご自愛なさってください。

この記事へのコメントは終了しました。

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