JR西日本「ご当地カラー」下関にて塗り替え──1月20日。115系3000番台1編成が「濃黄色」に、翌日に広島駅へ
今朝方、私の自宅PCにインストールしているブラウザの「お気に入り(ブックマーク)」に登録してあるWebサイトの一つ、『地味鉄庵』に昨日付で掲載された『抹茶色化を控えた (?) 京都の221系』を通じて、ある出来事を知りました。
ちなみに当該記事ではJR西日本ご自慢の221系電車をメイン素材として扱っていますが、サブとして、先月JR西日本から発表された「ご当地カラー」のことにも触れられています。
今回、当該ブログ内記事を通じて知るところとなったのは、そのサブで取り上げられている「ご当地カラー」にちなむものなのですが、先月のJR西日本による全社的正式決定に先立ち、昨年12月に同広島支社から先行発表された、広島・山口エリアで運用されている主に旧国鉄時代から引き継がれている電車・気動車(ディーゼルカー)を対象とした「ご当地カラー」〔電車は「濃黄色」・気動車は「朱色(タラコ色)」〕1色への車体塗装変更が、先月、下関の車両基地にて実施されたことです。
その当該ブログ内記事の本文に続く追記(コメント欄使用)の中で、「ご当地カラー」1色に塗り替えられたことを伝える鉄道ファンの記事の存在を示唆する記述を発見、これを受けて探しまわっているうちに、鉄道ファンWebサイト『railf.jp』内に『115系セキN-05編成が黄色となって出場』という写真画像付き記事を見つけ、具体的に知るところとなった次第。
去る1月20日、その第1号となる、下関総合車両所・運用検修センター本区に所属する115系3000番台・第「N-05」編成(4両編成)が「濃黄色(というか見た感じは”山吹色”?)」一色に化粧直しされて出場し、後記の中国新聞報道などが伝えるところによると、翌日(1月21日)の山陽本線上り列車、下関17:49発広島行き普通列車(568M;広島21:56着)などに早速充当され、夜の広島駅に初お目見えとなりました。
闇夜の広島駅に「濃黄色」1色に塗装された電車がその姿を現すと、ホームで列車を待つ客が物珍しそうに見つめる姿や、早速カメラのレンズを向けていたギャラリーの姿も見られたとのこと。
地元紙・中国新聞の報道(→『ご当地カラーで電車GO』)及び『115系C・G・H・N・O編成(EC2組)運用表 [09.3.14改正]』から、どうやらこの後は広島23:48始発の白市行き普通列車(1598M;白市00:32終着)に充当された模様で、同列車の乗客から「海沿いを走ったら色が映えそうですね」とのコメントが得られています。
私自身も、20世紀の終わり頃から毎年暮れに広島を訪れていて、ここ数年は専ら「青春18きっぷ」を利用しての普通列車乗り継ぎにて広島との往復をしているところなのですが〔尤も時間の都合などで途中の一部区間に於いて”新幹線ワープ”を行うことはあるが…〕、その過程で「広島快速色」や「瀬戸内色」、「広島リニューアル色」にも馴染んできつつあるように感じてきているところなのですが、そうした中で行われた今回の「濃黄色」1色への塗り替え・・・
写真画像で眺めていて、何だかちょっと微妙とでもいうか、キモいとでもいうか・・・感想を述べるにもどういう言葉を選べばいいのか、正直頭を抱えてしまうところですね。
人によってはハッキリと「キモい」と酷評したりしているみたいですし〔→『JR西日本広島支社 末期色電車』とか〕・・・
けれども、今後、順次塗り替えを進めていき、遅くとも8年後(2018年)には旧国鉄時代から引き継がれている車両(105系、113系、115系など)は、一部例外を除き、全て「濃黄色」1色に塗りつぶされてしまうわけで、「濃黄色」1色に塗りつぶされた、様々な形をした電車が西の大動脈・山陽本線やそれに付随する各支線を行き交う光景を頭の中で思い描く度に、煌びやかとでもいうか、キモいとでもいうか───複雑な心境にさせられる思いです。
それはさておき、今度の「濃黄色」単色への塗り替えを初めとする、JR西日本による「ご当地カラー」への塗り替えに関しては、経費節減策の一環にもなっていると一部メディアにより既に報じられてきていて、先行発表された広島・山口エリアで運用されている車両に対して割り当てられた「濃黄色」と「朱色」に対しては、経営に「黄」や「赤」信号が灯らなければいいのだが、と心配する声が聞かれる旨を朝日新聞が伝えています。
実際、長引く景気低迷に加えて、新型インフルエンザ流行による旅行客の減少、「高速道路通行料金上限千円(休日特別割引)」の影響による公共交通機関離れ、そして5年前(2005年)に発生した福知山線脱線事故に係る補償問題の長期化・・・とかで、ただでさえ本州JR3社の中で最も厳しい経営環境に置かれているとされるJR西日本がより深刻な事態に陥っていることでしょう。
今回出場した、全体を「濃黄色」1色に塗りつぶされた115系3000番台を見て、今のJR西日本の深刻な経営状態を象徴しているのでは、という捉え方も出来てしまうところなのですが・・・
それにしても、この度の「ご当地カラー」(濃黄色)への塗り替え出場と、夜遅くの広島駅への初お目見え───ある意味、目の覚める思いのする出来事ですね。
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【関連記事(JR西日本「ご当地カラー」施策のこと)】
「JR西日本広島支社所属車両、「濃黄色」又は「朱色」一色に──8年かけて塗り替え。JR発足前の車体色復活か?」
「「ご当地カラー」への塗り替え、全社を挙げて実施───JR西日本、旧国鉄からの車両が対象。2018年頃完了予定」
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こんばんは!
私もYouTubeで、塗装変更第一陣として走っている動画を見て、微妙だなぁ、何か物足りないような感じがしました。
青帯が入れば、山陰線(福知山-城崎間)電化開業時の113系のようで懐かしい感じもします。
投稿: 急行丹後1号 | 2010年2月 2日 (火) 20時52分
急行丹後1号さん、おはようございます。
先日はお邪魔さまでした!
仰るとおり、あの「濃黄色」の車体に青帯を入れれば、福知山線の全線電化完成間もなき頃の黄色ベースな113系車体の”完成”ということになりますね《→「http://www.uraken.net/rail/kokutetsu/113/113fukuchiyama.html」(ページ内の前半あたりに写真掲載あり)》。
尤も、その福知山線全線電化完成に合わせて登場した黄色ベースの車体をした113系は、その後、黄色ベースが一般的な事業用モーターカーと紛らわしいと不評だったせいか、結局クリーム色ベースの2代目福知山色に塗り替えられてしまったとの話ですが・・・
そういえば、最近JR西日本管内で見かけるモーターカーの中には黄色以外の色をベースにしたものも珍しくなくなってきているみたいですが、岡山・広島エリアで見られる事業用モーターカーのベースとなる色がどうなのか、にわかに気になってきました《一般人にとってはどうでもいいようなことを気にしてしまう私…》。
話が変な方向に行ってしまってスミマセン・・・
投稿: 南八尾電車区 | 2010年2月 3日 (水) 10時33分