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「第九ひろしま」関連番組の事──関西圏在住の私が初視聴してみての率直な印象など《テレビ向け番組2本を視聴》

 一昨日(2月2日)を以て、昨年で25回目を迎えた「第九ひろしま(第九ひろしま2009)」(於・広島サンプラザホール)に合唱参加してきたことを綴るというシリーズをようやく終えることが出来ました。

 

 間に急遽”鉄的”話題(ニュース)を入れたりしたため、都合14回構成で完結出来たものの、期間にして1ヶ月以上かかってしまっています(爆)

 

 う~ん、我ながら長かったなぁ(ぉぃ)・・・・・・

 

 

 ところで・・・

 

 

 毎年12月の第1日曜日に開催されてきている大阪の「サントリー1万人の第九」(於・大阪城ホール)が後日にドキュメンタリー番組の形でテレビ放映されることは関西圏・中京圏・首都圏などを中心にご存じの方は多いことと思いますが、同様のことが広島の「第九ひろしま」に於いてもいえます。

 

 「1万人の第九」〔毎日放送(MBS)主催〕・「第九ひろしま」(中国放送(RCC)主催〕とも一般放送事業者民間放送局…何れもTBS系列〕の主催により行われてきていることもあって〔「第九ひろしま」については、2002年以降、中国新聞社も主催者の一員に加わっている〕、終演後に於ける公演実況などの放送が実現出来ているわけでありますが、両者の間の相違点も存在していまして・・・

 

【放送チャンネル】
◎ 1万人の第九(毎日放送) … テレビのみ
◎ 第九ひろしま(中国放送) … テレビとラジオ(AM)
《大阪・毎日放送と広島・中国放送は何れも「ラテ兼営局」》

【放送エリア(ネット局)】
◎ 1万人の第九
 北海道放送(HBC)
 TBSテレビ〔東京放送HD〕
 中部日本放送(CBC)
 北陸放送(MRO)… ※
 毎日放送(MBS) … 制作局
 RKB毎日放送〔九州・福岡〕
◎ 第九ひろしま
 中国放送(RCC) … 制作局 《多局とのネット無し》
※=遅れネットにより放送。これ以外の5局(JNN基幹局)は制作局と同時ネット放送

 

 つまり、「第九ひろしま」は放送区域が広島県内に限定されていることがいえるわけです。

 

 最近では「第九ひろしま」に於いても広島県外からの合唱参加者も見受けられるようになってきていますが〔私もだ…ゴメン〕、逆にいえば、そうした県外からの合唱参加者たちにとっては、終演後、自宅などに於いて「第九ひろしま」関連番組を視聴(聴取)することは基本的に不可能ということになるわけです。

 

 ここで、テレビ向けのみの制作である「万九」関連番組に対して「第九ひろしま」関連番組については、現在、テレビ向け2本とラジオ向け1本の計3本が制作されていますが、これらのうちのラジオ向け関連番組について───RCCのラジオ放送は中国・四国地方の民放ラジオ局の中では放送電波出力が最大級の20kWとの話があることから、毎年夜19時から放送開始となる「第九ひろしま」関連ラジオ番組については、うまくいけば、近隣県を初め、結構広範囲に受信が可能なのかも知れません。

 

 まぁトライされるならば飽くまで自己責任ということで《もう昨年分は終わっているけど…》。

 

 

 それはさておき、上記の理由から、関西圏に在住の私自身もまた、1996年の合唱初参加(遠征)以来、一昨年(2008年)開催の「第九ひろしま2008」に至るまで、後日に放送される「第九ひろしま」関連番組に触れることはありませんでした。

 

 ところが、昨年開催された「第九ひろしま2009」場合は違っていました。

 

 ブログを通じて知り合った地元・広島からの合唱参加者の方のご厚意により、ついに「第九ひろしま」テレビ向け関連番組2本の視聴機会を得ることが出来たのです。

 

 そのテレビ向け関連番組が焼き込まれたDVDメディア(2枚)の形で送られてきたものを映像編集ソフトを使って自宅PCに取り込み、編集作業を経て、逸る気持ちを抑えつつ、視聴してみました。

 

 その時の印象を以下にて記していきます《但し以下の記載内容はあくまで昨年開催の「第九ひろしま2009」に係るテレビ番組に対するものでありますので、一昨年以前開催の「第九ひろしま」に係るテレビ向け関連番組の構成方とは異なっている可能性があります》。

 

 

 「第九ひろしま」テレビ向け関連番組には、現在、ドキュメンタリー版と「第九」全曲演奏実況版の2本が存在し、昨年もこの通りに制作・放映されていました。

 

 公演当日に販売されていたプログラム冊子に掲載されている放送スケジュール一覧によると、まず12月26日(土)の昼過ぎ(15:00~15:54)にテレビ向けドキュメンタリー版が放映され、次いで翌日〔12月27日(日)〕の夜(19:00~20:00)にラジオ版が、そして日付が変わって間もない頃〔12月28日(月)・2時45分~〕にテレビ向け「第九」全曲演奏実況版が放送された模様。

 

 そして今回はテレビで放映された2本について視聴出来たわけです。

 

 このうちの後で放送された「第九」全曲演奏実況版について、こちらは、まさしく、第2部の中で演奏されたベートーヴェン第九」全4楽章の演奏の模様をほぼそのまま放映するだけのものでした。

 これはこれでいいと思います───改めて演奏に接してみて、昨年の公演指揮者で4年連続で「第九ひろしま」の指揮台に立った山下一史が、職人魂を以て美しい金型の外形を作り上げるかの如く、心血注いで綺麗なメロディラインを伴った音楽を作り上げていた、あの時の状況をテレビの中で再現させているわけですから。

 

 敢えて一言いうならば、演奏開始を前にした合唱団員席の様子や、ステージ裏でスタンバイしているオーケストラ(広島交響楽団)の楽団員たちの立ち振る舞いなども映像として盛り込まれていたら尚良しだったかな───まぁ、あまりわがままばかり言ってもよくないけれどもね。

 

 一方で、先に放送されたテレビ向けドキュメンタリー版については、正直、ちょっと中途半端な印象を抱きました。

 

 こちらは、「1万人の第九」ドキュメンタリーと同様、1時間足らずの放送枠の中で制作されているわけですが、昨年の場合、まず前半では昨年に至るまでの「第九ひろしま」のワンカット等と、昨年のレッスン風景からのワンカット、そして第1部ゲスト出演者による演奏の一部と舞台裏インタビューが組まれ、続く後半ではベートーヴェン「第九」終楽章(第4楽章)演奏部分と、終演後の解団式の様子の一部〔乾杯儀式など〕、そして番組エンディングとしての『蛍の光』斉唱の模様が組まれていました。

 

 私自身、今回自宅にDVDメディアの形で送付されて実際に視聴するに至るまでは、ドキュメンタリー版ではレッスン風景のドキュメントや指揮者と第1部ゲスト出演者の公演本番に向けての立ち振る舞いなどを中心に構成しているものと期待していたのですが、いざ視聴してみると、レッスン・ドキュメントについては、一人の合唱参加者(ちなみに全25回合唱参加達成者)に密着して自宅での自主レッスンの様子などを紹介するなど、温もりも感じられたりしてよく出来ている印象でしたが、指揮者自身に関するドキュメンタリーが盛り込まれておらず、第1部ゲスト出演者についても公演本番の様子を伝えるだけで、そこに至るまでのアーティストとしての足取りに関するドキュメントも無かったというあたりが、正直なところ、ちょっと物足りなかったかな・・・

 

 そして、別途「第九」全曲演奏実況版も制作されているにもかかわらず、番組後半で「第九」終楽章の演奏をそのまま入れるあたり、2本ある関連テレビ番組の間での差別化が不完全で中途半端───というあまり口にはしたくない印象を禁じ得ませんでした。

 

 まぁ「第九」全曲演奏実況版の放映が深夜帯となっていることから、せめて終楽章だけでも殆どの人が活動している昼間の時間帯に見せちゃおう、というRCCの意図(というか配慮)が見え隠れしていそうなところですが、関連番組一つ一つについて一定の存在意義を持たせるためには、やはり思い切った差別化が必要ではないかな、というふうに考えてしまうところがあります。

 

 ただ、昨年3月末時点でのDVDレコーダーの普及率が5割程度という内閣府による調査結果が上がってきていることを考えると、前記で示したRCCの意図もわからないでもないところですね《→『薄型テレビとDVDレコーダーの国内普及率が5割突破』》。

 

 

 そうした中で、昨年の「第九ひろしま2009」では2年ぶりに公演の模様をライヴ収録したDVDソフトも発売となっています《現在も『RCCショップ』内にてその「第九ひろしま2009」ライヴ収録DVDソフトの通販を実施中(要会員登録)》。

 

 商品案内ページを見ると、今回は第1部も含めた全てのプログラムについて収録されているほか、特典映像として各レッスン会場に於けるレッスン風景のワンカットなどが盛り込まれているとの由ですが、それだったら、このDVDソフト収録内容との差別化を図る意味でも、先に記したテレビ向けドキュメンタリー版では、「第九」演奏部分は必要最小限にとどめ、合唱団員たちや主要な出演者たちの本番に向けてのドキュメントに徹するべきだったかな───せっかく3本制作された「第九ひろしま」関連番組とは別にDVDソフトをリリースさせているわけですから、ビジネス面で考えても、何とももったいない限りですね。

 

 そんなところで、テレビ向けに制作される2本に関しては、特に先に放映されるドキュメンタリー版について、昨年のように別途ライヴ収録DVDソフトをリリースする場合も考えて、「第九ひろしま」というイヴェントに関わる全ての人々について公演に至る道筋をドキュメントすることに徹した番組作りをしたほうが、差別化を図る意味で、よろしいのではないか・・・

 

 今の私自身が抱いている印象です。

 

 

 昨年で一つの節目を越えた「第九ひろしま」、ちょっと気が早いですが、今冬で26回目となります《ちなみに来月28日に開催予定の東京「国技館5000人の第九コンサート」も今年で26回目───今年もまた「第九ひろしま」合唱参加者有志が団体を組んで上京し、この国技館のイヴェントに乗り込むことになっている模様です←『[第九ひろしま]最終回レッスンレポート』》。

 

 次の節目である”30回目”に向けて、果たしてどのような方向性を示してくれるのか、注目していようと思います。

 

 

 改めて、この度、関西圏在住の私に「第九ひろしま」関連テレビ番組の視聴の機会を与えてくれた地元・広島からの合唱参加者の方に、心から御礼申し上げます。

 

 今冬もまた、お互い、広島のステージを目指しましょう(笑)

 

 

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〔4〕首都圏から合唱参加する際の”足”のこと(続編;”18”のことも)
〔5〕PCで合唱参加申込完結《前編…Fax送信のこと》
〔6〕PCで合唱参加申込完結《後編…参加料送金》
〔7終〕公演会場に於けるスケジュールと「あの事」

 

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第24回(2008年)以前→第25回(2009年)
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