N700系”青磁”仕様の量産車両、川重工場から博多港へ──山陽・九州新幹線直通「さくら」向け。7000番台車両か
来年(2011年)3月に開業予定の九州新幹線・鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)に於いて、山陽新幹線との直通運転用にJR西日本とJR九州が共同で開発したN700系”青磁”仕様車両(山陽・九州新幹線直通「さくら」向け)の量産車両の第1号が、製造元である川崎重工業(川崎重工業車両カンパニー)兵庫工場で完成し、去る3月29日に船積みされたとの報道がなされましたね《→『新幹線「さくら」の量産車両完成 神戸から船積み』(→『新幹線「さくら」完成 神戸から船積み』)》。
一昨年(2008年)の9月末近くに「さくら」向けN700系”青磁”仕様車の量産先行車が同じく川重の工場で落成して博多港に向けて航送されていったわけでありますが〔→『山陽・九州新幹線直通用車輌が完成。』〕、あのときから1年半以上前の時が流れ、その間に山陽新幹線区間に於いてその量産先行車による試運転が幾度と無く繰り返されてきた末、今度の量産車落成となって結実したというわけですね。
4月1日の朝(つまり翌朝)に博多港に入港予定とのことなので、今頃は瀬戸内海の山口県海域内(というか陸上でいうところの山口県内→下関あたり?)を航行しているところだろうか・・・
なお、翌朝の博多港到着そして陸揚げ後、4月2日の未明には港から約13kmのところに所在する博多総合車両所(JR西日本管轄)まで陸送されるとのことでありますが、この川重の工場(製造元)から博多の車両基地(搬入先)に至るまでの新幹線車両搬入のルートに関して、ふと検索サイトで浚っていると・・・
『昨日、新幹線の輸送について質問しましたが…』
《『Yahoo!知恵袋』より》
この質問では、博多以外にも新幹線の車両基地(車庫?)の類があるのに何故わざわざ博多まで回送列車の形ではなくトラックに乗せて運ぶの・・・という旨の疑問をぶつけているのですが、これに対して、川重の敷地内に岸壁があるため直接輸送船を着岸させての(或いは艀を通じての)積み込みが可能であること、博多以外のJR西日本管轄の車両基地(岡山と広島に所在する博多総合車両所の各支所)では搬入後に於ける必要な整備が出来ない等の理由から「博多港まで航走してそこからトラック」とするのが経済的、と回答しています。
兵庫県にある川重の工場からJR線に繋がる線路についてはネット上にアップされている写真とかで何度か目にしたことはありますが、その川重の構内にある岸壁というものにはこれまでお目にかかった記憶がありませんでした。
そうした中で、その川重構内の岸壁にこれから船積みすべく待機しているN700系車両(プレーンタイプ)をとらえた写真画像を『2010年1月川重兵庫工場②』というブログ内記事にて見つけることが出来ました。
先端部分の、非常用連結器が収納されている”鼻”(というか収納カバー)の部分は、輸送中に傷が付くのを防ぐため、そして全長を少しでも短くしておくため、外された状態で船積みそして航送されるとのこと。
去る3月29日に博多に向けて出航したN700系「さくら」向け”青磁”仕様車両もまた、同じような格好で船積みされ、博多に向けて瀬戸内海を航行していったことでしょう《波も太平洋と比べて比較的穏やかそうですし…》。
とりあえずは4月に入ってからの博多港に於ける無事の陸揚げを期待していましょう。
で、初めのところで、博多港から陸送されて博多総合車両所へ、と記しましたが───ということは今回落成し発送されたN700系”青磁”仕様量産車両はJR西日本保有分となる「7000番台」車両ということになるのでしょうか。
ご存じの方も多いかと思いますが、この「さくら」向け”青磁”仕様車については、JR西日本保有の「7000番台」とは別に、JR九州保有の「8000番台」も製造されるとの話があります。
とはいえ「8000番台」車両に関しては、これまでのところ、表立った動きを見せていません。
九州新幹線の建設工事区間(博多~新八代)に於いては去る3月22日にレールが全てつながり、電気関係及び信号・通信関係の工事などを残すだけとなっていますが、九州新幹線区間内で運用する新幹線車両(JR九州保有分)を収容し、整備点検を行うための施設として建設中の熊本総合車両基地(JR九州管轄となるでしょう…)については、地元報道によれば、3月中旬時点で全体の9割方まで進捗してきており7月頃から順次車両搬入が始まるとのこと。
今秋あたりには建設工事区間に於ける試験運転が始まる予定となっていることをも考え合わせれば、7月か8月あたりにJR九州所属となる「8000番台」が我々の目の前に姿を現すものとみられるところです《ちなみにJR九州も「さくら」向けN700系”青磁”仕様車を8両編成10本用意することになっています》。
何はともあれ、今は川重から発送されたN700系”青磁”仕様量産車両の無事の博多到着、そして博多総合車両所入りを祈るのみです。
P.S.
本文後半にて、JR九州が都合10編成用意することになっているN700系”青磁”仕様車の車番を「8000番台」と記していますが、これはN700系を初めとする新幹線車両の電装品関係を手がけてきた東芝の社内技術論文誌『東芝レビュー』に掲載された『国内新幹線向け 車両システムと電気品』というタイトルの論文に於いて、その本文中に「車両番号は、西日本旅客鉄道(株)の制作車両が7000番台、九州旅客鉄道(株)の制作車両が8000番台となっている」とのくだりが見えるところから、今回の記事本文中に於いても同様の表記方をさせていただきました。
なお、このことに関してのJR九州からの公式発表等については現時点では未だなされていません。
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