「BBCプロムス(PROMS)」ロゴに変化!?──2010年夏は「7月16日→9月11日」。4月22日夜に全公演発表予定
そろそろかな、と思いつつ、毎年夏に英国ロンドンに所在するロイヤル・アルバート・ホールなどで開催されてきている「BBCプロムス(PROMS)」の公式サイト〔英国放送協会(BBC)Webサイト内特設〕に、ふと立ち寄ってきました。
そこで目の当たりにしたプロムスのロゴマークに、思わず自分の目を疑った私・・・
ちなみに、昨年(2009年)夏開催分までの「BBCプロムス」のロゴは、こんな感じでした。
このロゴの中の「PROMS」の部分を見ると、ほっそりとした書体で何処かスマートな感じに描いているような感じのものとなっていました。
少なくとも、昨年までの数年間は、このようなどことなくスマートな感じの作りをしたロゴで通していたような気がする…
ところが、今夏(2010年夏)開催分の「BBCプロムス」ロゴはというと───こんな感じになっています。
昨年まで「PROMS」だったのが、今年は「Proms」という書き方に変わっていますね。
加えて、昨年までのスマートな感じの描き方から、何処か古風な感じの書体に変わっています。
主催者であるBBCが今年のプロムスで原点回帰(というか昔に帰ること)を思い立ったのだろうか・・・まぁそのあたりは定かではありませんが。
とはいえ、新年度に入り、もうそんな時期に入ったのか、と、ふと時期の流れというものを感じずにいられないところも正直ありますね。
で、今夏開催分「BBCプロムス」の会期は「7月16日→9月11日」と発表されており、4月22日の正午(日本時間では同日夜20時)に全公演ラインナップが発表される予定となっています。
もし、先に記した会期内に英国(特に首都ロンドン)に観光などの理由で行かれるようなことがありましたら〔それと「プロムス」目的で英国に行かれる方とか…〕、参考までに、5月4日の朝8時(日本時間では同日夕方16時)からチケット前売りが開始となります《インターネット上からでもチケット予約・購入が可能な模様;但し最終夜公演「the Last Night of the Proms」については販売に際して特殊な方法が採られるみたいです───ウィキペディア解説「BBCプロムス」によると、最終夜公演のチケットの購入に際しては、その最終夜公演を除く通常公演5公演分以上のチケットを購入していることが必要(いわゆる「Five-Concert Rule」)とのこと》。
まぁ英国に行かなくとも、インターネットに接続出来る環境をお持ちならば〔このブログをご覧になっている方々とか〕、「BBCプロムス」公式Webサイトからでも公演の模様を視聴(或いは聴取)出来ますし・・・
ただ、この「BBCプロムス」各公演の模様のネット上からの視聴或いは聴取について、昨年開催分に於いては動画での配信も行われていたわけですが、日本国内からだとブラウザの初期設定のままでそのプロムス動画を視聴しようとしても「視聴出来ない」旨のメッセージ(勿論英文メッセージでしたが…)を発して再生そのものが出来ませんでした。
今夏開催分についても同様のことが予想されますので、当ブログで書きましたプロムス動画の視聴体験記でもある『プロキシサーバは便利・・・今年のBBCプロムス(PROMS)動画配信の日本国内からの視聴などに貢献』を予め読まれておくことをお勧めしたいと思います《勿論ブラウザの初期設定のままで動画視聴が出来れば、それに越したことはないんですけどね…》。
「BBCプロムス」といえば、どういう経緯なのか、毎年必ずベートーヴェン「第九(交響曲第9番”合唱付”)」が演奏されてきているわけですが、今年は誰が「第九」のタクトを執るのだろうか・・・
そして、今年はどんな作品がラインナップされるのか───楽しみに待っていよう。
P.S.(100423追記)
今夏開催分の「BBCプロムス(PROMS)」〔会期「7月16日→9月11日」〕の全日程公演ラインナップが、予定通り、昨夜(4月22日の夜)のうちに発表されました───今年も例年通りベートーヴェン「第九」が演奏されます。
今回「第九」がプログラミングされているのは、8月28日(土)・19時半〔日本時間では8月29日(日)・深夜3時半〕開演予定の「Prom57」(第57公演、第57プロムナード)で、この公演では前半にアルバン・ベルクの『ヴァイオリン協奏曲』が組まれており、休憩後の後半にて「第九」が演奏されるという格好になっています。
今年の「第九」演奏の出演アーティストを以下に示します《前半で演奏されるベルク『ヴァイオリン協奏曲』に於いて登場するヴァイオリン・ソロ(独奏者)は「リサ・バティアシュヴィリ(Lisa Batiashvili)」と発表されています》。
ソプラノ:ヘレナ・ユントゥネン (Helena Juntunen) メゾ・ソプラノ:シャルロッテ・ヘレカント (Charlotte Hellekant) テノール:エリック・カトラー (Eric Cutler) バリトン:ニール・デイヴィス (Neal Davies) 合唱:BBC交響合唱団 (BBC Symphony Chorus) 管弦楽:ミネソタ管弦楽団 (Minnesota Orchestra) 指揮:オスモ・ヴァンスカ (Osmo Vänskä) |
アメリカのオーケストラが地元イギリスの合唱団などと合わせる格好となっていますね───ちなみに今回指揮を務めることになっているオスモ・ヴァンスカでありますが、現在はミネソタ管弦楽団の音楽監督を2003年から務めており、同楽団とのコンビによるベートーヴェン交響曲全曲録音をリリースさせている他、日本にも読売日本交響楽団への客演などで度々訪れています。
そして、今年は、ご存じの通り、ショパンとシューマンが「生誕200年」、マーラーが「生誕150年」のメモリアル・イヤーに当たっているわけですが〔勿論彼ら3人だけがメモリアル・イヤーというわけでは無いんですけどね…〕、今夏開催分の「BBCプロムス」に関して言えば、シューマンについては交響曲全曲とピアノ協奏曲の他、22歳の頃に書かれた未完の『ツヴィッカウ交響曲(Symphony in G minor, ‘Zwickau’)』も組まれているなど、都合13作品が組まれており、このあたりは”シューマンの年”を意識していることを窺わせているところです。
これに対し、マーラーについては交響曲6曲(1・3・4・5・7・8)や『リュッケルト歌曲集(リュッケルトの詩による5つの歌曲)』など9作品が組まれていますが〔そのうちの『交響曲第8番「千人の交響曲」』は会期初日の「Prom1」(第1公演、第1プロムナード)にて単独プログラミングされています〕、ショパンについては『ピアノ協奏曲第2番作品21』と”ノクターン選集”が組まれているのみとなっています。
ショパンといえば、日本では今年東京を初め都合4カ所で開催される『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭』のメイン作曲家に選定されるなど脚光を浴びている存在なのですが、こと「BBCプロムス」に於いては思いっきり冷遇されているような印象を受けるところです。
あと、今年で「没後260年」を迎えるJ.S.バッハが『ブランデンブルク協奏曲』全6曲を初め都合20作品が予定されているのが目立つところでしょうか───ちなみに今年「生誕240年」のベートーヴェンはというと、今年は「第九」を初め、ピアノ協奏曲全5曲やヴァイオリン協奏曲など都合16作品が組まれています。
「BBCプロムス」各公演の模様は、今年も「BBC Radio 3」(BBCラジオ第3放送)Webサイトを通じて、公演当日には生放送(ライヴ配信)される他、公演翌日から1週間オンデマンド配信されることになっています《ちなみに「第九」がプログラミングされている「Prom57」の場合は、現地時間ベースで、「8月29日(日)~9月4日(土)」の期間オンデマンド配信されるものと思われます》。
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