「225系」運用開始時期と既存車両の処遇…JR西日本の新近郊型車両。奈良電車区に纏わる議論も《+E257系連想》
JR西日本の新しい近郊型車両「225系」。
各種メディアはこの「225系」車両の営業運転開始予定時期として”今年度中”(一部メディアは”来年3月”)とこぞって報じ、当ブログでもそれに準じて”来年の3月頃”と書きました。
けれども当のJR西日本に於いては、この近郊型車両の新顔「225系」の運用開始時期について、現時点では正式な発表は行っていません。
この新顔の報道公開を伝えたニュースリリース『新型近郊形電車「225系」の概要について』に於いても、新規投入時期については「現在検討中であり別途お知らせします」と記されているのみ。
そのため、運用開始時期が来年度以降にずれ込む可能性もゼロではないということになってしまいますが・・・
この「225系」車両の運用開始予定時期に関し、「2ちゃんねる」筋からは、今秋以降に限定運用の形で新規投入する、などといった声が聞こえてきています。
具体的には、東海道・山陽本線の京阪神エリア(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)向けに1999年以降順次生産された223系2000番台車両の新規投入時に於けるプロセスに倣って、ラッシュ時のみの限定運用からスタートさせるイメージ・・・とのこと。
勿論、本当のところは実際に秋〔「鉄道の日」(10月14日)以降とか・・・〕か年末期ぐらいになってみなければ何ともいえませんが、試運転を繰り返してみて何の問題も無ければ秋以降に少しずつ投入されていくことも可能性として考えられなくも無いところでしょう。
何れにせよ、今後JR西日本から為されるであろう運用開始時期に関する正式な発表に注目してみる必要はありそうですね。
それと「225系」車両の初回投入車両数に関して、内訳も含めて、『奈良電車区と森ノ宮電車区に想いを?…今も103系と201系が多数在籍。225系車両の阪和線への大量投入を控えて』の中で触れていますが、合計で200両を超える車両数となっているだけに、「2ちゃんねる」や「おんぷちゃんねる鉄道掲示板」でも「225系」新規投入後に於ける既存車両の処遇を巡って議論が繰り返されてきている模様。
その中には、前出記事の中で取り上げている、103系そして201系を今も多く抱えている奈良電車区を巡る議論も含まれており、同電車区の車両運用先の一つに入っている奈良線(京都~奈良)について車両運用を京都支社に移管させるという話や、将来の225系投入を視野に入れての大和路快速の終日8両編成化・・・など、大和路線沿線に住む鉄道好きとしては良くも悪くも聞き捨て難いところです《尤も本当にそうなるかどうかは定かでありませんが…》。
一連の議論の中には現行の最新式近郊型車両である223系や4つドア通勤型車両である207系・321系の処遇に関することも含まれている様子なのですが、そんな中、JR東西線の北新地駅にJR西日本管内の在来線駅としては初めてホームドア(可動式ホーム柵)を設置すると発表がありました《→『北新地駅に可動式ホーム柵を導入 JR西』》。
この北新地駅が属しているJR東西線には、現在、学研都市線(片町線)と同じく、4つドア車である207系と321系の2車種が入線していますが、1日4往復だけ3つドア・転換クロスシート車である223系6000番台車両も入線しています《「奈良~尼崎」間を大和路線・おおさか東線経由にて運転する”直通快速”》。
ホームドア設置に際しては設置駅が属する線区に入線する車両の乗降口ドア数とその配置について基本的に統一させる必要があることから、JR東西線への入線車両の中で唯一の3つドア車である223系6000番台車両そして当該車両が充当されている前記の”直通快速”の処遇が気になってきます。
尤もこの北新地駅へのホームドア設置時期については、先に記した「225系」車両新規灯乳児期と同様、現時点では未だ発表されていませんが───まぁ乗客に対する安全確保の観点からすれば導入は歓迎すべきところなのですが、半面、導入によって運用車両が自ずと限定されてしまうということもありますので、今後JR西日本がどう出てくるのか、引き続き眺めていようと思います。
あと、「225系」車両の前面形状について、先日当ブログに掲載した記事の中で”JR東日本のE257系基本番台(新型「あずさ」車両)の前面形状(非貫通型)とよく似た感じ”と書きましたが、2~3日前に『YouTube』で見つけた、E257系車両に纏わるこの映像・・・
この映像ではE257系基本番台車の貫通型前面形状を持つ車両が先頭に立っているわけですが、眺めてみて、やはり「225系」車両の前面形状に近いものがあるように感じると共に、運転席窓のガラス配置もまた「225系」のそれと似た感じになっているようにも思いました。
そしてこのE257系車両が発する加速音───加速開始時に発する高音域の音が、先日掲載記事の中で紹介したE231系車両と同様、「225系」そっくりな感じ。
尤も暫く経つとその高音域の音のピッチが下がっていっていますが〔上の映像では加速開始から約10秒後にピッチ低下を確認…〕───これで、また一つ「225系」とつなぐ”糸”が増えた印象を抱きました《ちょっと強引だろうか…》。
何はともあれ、今度の近郊型車両の新顔「225系」の200両を超える新規大量投入は、従前からの車両運用を劇的に変えさせる可能性を秘めていると言えそうなところですね。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『JR西日本:飲んでも落ちない北新地 来春、可動式ホーム柵を設置--大阪』
《→『【大阪】飲んでも落ちない北新地…ホームのことです、念のため』》
『来春、大阪・北新地駅にホーム柵 JR西在来線で初』
『北新地駅に可動式のホーム柵設置へ JR西』
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北新地駅にホームドア、初めて知りました。
どのようなホームドアになるかが気になります。
山手線ではホームドア導入により6扉車を4扉車に置き換えですが。
投稿: 長瀬国分線 | 2010年6月 2日 (水) 01時30分
長瀬国分線さん、こんばんは。
引き続きのコメントをありがとうございます。
JR西日本の発表から考えると、JR東西線内運用車両を4つドア車に統一させる可能性が高いような気がしないでもないところですね《おおさか東線を通る”直通快速”に対する処遇が気になりますが…》。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年6月 3日 (木) 22時07分
直通快速の処遇が気になりますね。
おそらくは225系を4扉仕様にした227系を登場させるでしょうか?
投稿: 長瀬国分線 | 2010年6月 6日 (日) 11時11分
>225系を4扉仕様にした227系
そんな半端なもの作るくらいなら321系入れたほうが安上がりでしょ。
投稿: デグニティ | 2010年6月14日 (月) 06時38分
長瀬国分線さん、こんばんは。
そのあたりはJR西日本の腹の内を探ってみないことには何とも言えないところですね《尤も探ってみたところですぐにわかるとは限りませんが…》。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年6月15日 (火) 01時41分
デグニティさん、おはようございます、はじめまして。
確かに通勤形車両として「207系→321系」の流れがあるので、今後増備するとすれば321系かこれをベースにした後継車両を新たに設計・製造することになるでしょう。
何れにせよ、今はJR西日本の腹の内を探るのみですね。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年6月15日 (火) 08時12分
北新地ホーム柵設置で、3扉の223系が継続して乗り入れる可能性は薄らいできました。しかし直通快速で当該時間帯の大和路線と環状線のスジを阪和線の直通快速に明け渡しているため、後戻りはできません。直通快速は207系と321系で継続するのではないでしょうか。
となると、223系6000番台は余り、本線快速か充当、221系の余剰を生むのではないかという気がします。
投稿: ああああ | 2010年8月 8日 (日) 02時04分
「ああああ」さん、おはようございます。
引き続きのコメントをありがとうございます。
北新地駅への可動式ホーム柵の設置計画は、北新地駅を含むJR東西線を経由する唯一の3つドア車223系による「尼崎~奈良」間直通快速の運行に影響を与えかねないところですね、確かに。
どのような形態のホームドアが設備されるのかにもよりますが、仰るとおり207系か321系の何れかに差し替えられるのかもしれませんね。
投稿: 南八尾電車区 | 2010年8月10日 (火) 08時00分