梅田東学習ルーム体育館取り壊しは数年先?…「1万人の第九」レッスン会場。市道拡張計画頓挫か《新阪急ホテル》
去る6月1日から応募受付が始まっている大阪「サントリー1万人の第九(10000人の第9)」の今冬開催分《2010年…第28回公演(合唱団員&オケ楽団員)》。
合唱団員募集要項に添付される形で発表されているレッスンクラスに関し、その中の大阪市内開講クラスの大半がレッスン会場として使ってきている梅田東学習ルーム体育館(特別研修室)が取り壊されるのかも知れない旨のことを去る3月30日付で掲載した『「サントリー1万人の第九」レッスン会場の一つが取り壊し?…梅田東学習センター体育館。代替の文化施設を物色か』という記事の中で喋りました。
しかし今年に関しては取り壊しは行われないことになったみたいで、昨年までと同様、レッスン会場施設の一つとして同体育館も組み入れられ、レッスンクラスが編成されました。
ところが、その梅田東学習ルーム体育館取り壊しの前提となっている、大阪駅北側に位置する北ヤード再開発地区と、その阪急梅田駅を挟んで反対側を走る新御堂筋の間を結ぶ新たな市道の建設(道幅拡張)計画に関し、ここに来て雲行きが少し怪しくなってきています。
同体育館と共にこの新市道建設ルートにかかっており、移転などの検討に入ったとされている大阪新阪急ホテル(阪急阪神ホテルズ傘下)が、去る5月31日付で、同ホテルの全面リニューアル工事に着手するとリリースしてきていることが判明したのです。
工期は2010年5月(既に着工済?)から2013年3月までの約3年間で、総事業費は約10億円。
詳細については『梅田地区再開発に照準をあわせ 大阪新阪急ホテルを全面リニューアル』に譲るとして、要は工期全体を3期に分け、第1期(今年9月いっぱいまで)にて玄関・ロビー・宴会場・レストラン部分を、次いで第2期(2011年4月~2012年3月末)にて客室部分を、そして続く第3期(2012年4月~2013年3月末)にて外壁塗装工事をそれぞれ行うとしています。
つまり、これはホテル自体の移転ではなく単なるリニューアル工事となっているわけですね《ニュースリリース全体を読んでみても”移転”や”建て替え”或いはこれに類する文言は何処にも見当たりませんでした》。
一方、北ヤード再開発地区と新御堂筋とを結ぶ新市道は、去る3月末に着工した先行開発区域を含む北ヤード地区の中央付近を東西に横切る道幅40mの新しい市道を新御堂筋方向に向けて延長させる形で造られることになっていると、約4年前にあたる2006年7月8日付けで読売新聞が報じています。
その”延長区間”計画ルート上には、今回リニューアル工事を発表した大阪新阪急ホテルや梅田東学習ルーム(旧体育館と旧校舎)のほか、阪急梅田駅(茶屋町口→三番街高速バスターミナル)、ヤンマーディーゼル本社ビルなどがかかっており、読売は当時、関係する地権者などが集まっての協議に入ると報じてきていますが・・・
その後、新御堂筋にかけて建設予定とされている新市道の建設に向けての具体的な動きは今日に至るまで見せてきていません。
北ヤードを横切る新市道と大阪新阪急ホテルの物理的な位置関係に関しては『北ヤード-新御堂筋 の道路が拡張されるって計画 ~その後~(★)』・『着工直前 梅田北ヤード 2』の各記事に掲載されている写真画像からおわかりいただけるかと思いますが、北ヤード地区を横切りヨドバシカメラ梅田の北側を通る新市道のほぼ突き当たりとなる位置に大阪新阪急ホテルの建物がそびえ立つような格好になっています《尤も完全な”突き当たり”関係にはなっていませんが…》。
そして、大阪新阪急ホテルから阪急梅田駅(茶屋町口)にかけての道路は旧来の2車線道路(片側1車線)のまま・・・
この道路と、やはり目立った変化の見られないヤンマーディーゼル本社ビルから梅田東学習ルーム体育館前にかけて走る一方通行の細道も含めた新市道建設予定ルート全体に関し、前出のブログ内記事★に対して寄せられてきているコメント群から、どんなに頑張ったとしても開通となるのは今から8年ぐらい先になるとみられ、移転補償金等を含めた総事業費は”ン百億規模”になるのだとか。
この状況だと、「万九」レッスン会場にも使われる梅田東学習ルーム体育館の取り壊し作業に着手するのは数年先となりそうな感じ───まぁ本当のところは何とも言えませんけどね《う~ん…》。
そんな状況の中で持ち上がった、今回の大阪新阪急ホテルのリニューアル工事計画。
もしかすると北ヤード地区と新御堂筋とを結ぶ新市道建設計画自体が頓挫してしまったのか───この新阪急ホテル(正確には阪急阪神ホテルズ)のリリースが暗にそのことを語ってくれているような気がしてならないところです。
いや、当面は立ち退きなどしなくてよさそうだな、とホテル側が踏み、敢えて現在地のままでリニューアル工事を行うことを選択したということも考えられるかな・・・
余談ながら、北ヤード地区のうち3月末に着工した先行開発区域の完成予定は2013年春となっており、その前に大阪駅自体の大規模改良工事計画「大阪駅開発プロジェクト」が九州新幹線・鹿児島ルート全線開業予定時期とほぼ同時期にあたる2011年春に完成予定と伝えられてきています。
こうした大阪駅とその北側一帯に於ける一連の再開発と共に、新御堂筋に通ずる新しい市道建設(道幅拡張)が行われるのか、それによって阪急梅田駅界隈もまた変化を遂げるのかどうか、今は静観していようと思います。
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