Saxで音大を卒業した歌手・平原綾香、前半の舞台に…「第28回1万人の第九」第1部ゲスト出演者。MBSに危機感?
一昨日(6月1日)から開始された、「第28回サントリー1万人の第九(10000人の第9)」合唱団員募集。
私もビックリさせられましたが、昨年(2009年)開催分と同様、その応募受付開始早々に「1万人の第九」公式サイトのトップページに於いて第1部ゲスト出演者の名前が発表されているのが見えました。
既にご存じの方もおられることかと思いますが・・・
平原 綾香
(ひらはら あやか)
この第1部ゲスト出演者の発表は「万九」応募受付開始前日にあたる5月31日に行われ、日刊スポーツWeb版に掲載された『平原綾香&佐渡裕1万人の第九で共演』という報道記事によれば、昨年開催分(?)の合唱参加者に対して実施したアンケートの中で「出演してほしいゲスト・アーティスト」として平原の名前を挙げた人が一番多かったことから今冬開催分の第1部ゲスト出演者として招請することに決めたとのこと。
また、応募受付開始日当日に放映された毎日放送(「万九」主催者)のワイドショー番組『ちちんぷいぷい』にて平原本人が出演して今冬の「1万人の第九」に出演する旨を告白したとの話も入ってきています《知り合いの「第九」合唱仲間を通じて》。
ここで過去に於ける平原と公演指揮者・佐渡裕との接点について調べて見るも現時点では見当たりませんが、一方で、平原自身が「1万人の第九」公式サイトに寄せたコメントの中で「小学生の頃、5000人の第九を聴きに行ったことがあり、みんなが一斉にスタンディングする瞬間は、鳥肌が立ちました」と語っているくだりが見え、私自身も興味を引かれました。
そして”5000人の第九”の文字に、私は即座に東京の「国技館5000人の第九コンサート」を連想。
ところが、平原の生年月日「1984年5月9日」で”小学生の頃”となれば、勿論「国技館5000人の第九」もありますが、埼玉県越谷市に於いて1989年から1994年までの6年間毎年開催されていた「とーぶ5000人の大合唱」も存命だったわけであり、その最終回が開催された1994年には平原は10歳でしたので、この「とーぶ5000人の大合唱」に聴きに行った可能性も出てくるわけですね《余談ながら、越谷市は東武伊勢崎線とJR武蔵野線が十字に交わる場所に位置し〔JR大宮駅から見れば東南東の方角に位置〕、少し南に行けば東京の足立区に到達出来る》。
けれども「とーぶ5000人の大合唱」を案内しているWebページをよく見ると”合唱団約1500人、観客約3500人、合わせて5000人が一堂に集まり…”とあり、また前出の日刊スポーツWeb版掲載記事には「小学生の頃、5000人規模の第九を聴いて感動した経験を持つ…」と見えるところから、やはり平原が言うところの”5000人の第九”とは合唱団員だけで5千人を数える「国技館5000人の第九」のことを指しているみたいですね。
それはさておき、幼い頃からバレエを習い、サックスにて音楽の専門教育を受け〔洗足学園音楽大学を「学長賞」を得て卒業〕、歌手デビュー後には自らの持ち歌に素材の一つとしてクラシック音楽を採り入れたりすることもある平原が今冬開催分「1万人の第九」の第1部で何を引っ提げてくれるのか、佐渡が指揮するオーケストラ(どんな編成になるのかわからないけど…)をバックにどのような歌唱力を見せるのか───とつらつらっと書き流しそうなところなのですが、悲しいかな、私自身彼女のことを殆ど知りません。
とはいえ、『YouTube』を初めとする動画共有サイトには彼女の歌を収めた動画の類が幾つもアップされているのが見えており、試しに2つだけピックアップしてみると・・・
これら2つの動画の中でそれぞれ歌われている平原自身の持ち歌は何れもクラシック音楽の名曲を素材として採り入れているものとなっていますが、つまみ聴き程度に耳にしてみたとき、所々で鋭さのようなものを感じるものの、全体としてはしっとりした感じで終始歌われている・・・そんな印象を持ちました。
半年後に控える大阪城ホールに於ける公演本番で彼女がどんな持ち歌を引っ提げてきてくれるのか、そしてその中に1万人あまりの合唱団もバックコーラスで演奏参加出来るよう編曲された持ち歌も設定されるのか───追々為されるであろう主催者からの発表を待つのみですね。
ところで、先にも記しましたが、今冬開催分の第1部ゲスト出演者は、昨年開催分に引き続き、合唱団員募集の開始早々に発表されました。
2年前(2008年)までは公演チケット前売が開始となる直前ぐらい(というか9月から10月にかけての時期)に「万九」公式サイト上にて第1部ゲスト出演者が発表されていたものでしたが、マッキーこと槇原敬之が招かれた昨年開催分(2009年。第27回公演)からは6月初旬の合唱団員募集開始に合わせて発表されてきています。
以前までと比較して約4ヶ月前倒ししての第1部ゲスト出演者の発表───勿論その前倒しした期間の分だけ構成に時間がかけられるというメリットも考えられるところなのですが、集客対象が聴衆だけにとどまらず合唱団員にも広がっているような印象を受けるところです。
人数規模にして合唱団員は聴衆の3倍前後はありますし、それに目をつけているのでは───まぁそのあたりは何とも言えませんが。
何れにせよ、このあたりに主催者・毎日放送(MBS)に於ける戦略面の変化と、その背景に潜むであろうある種の危機感みたいなものを感じずにはいられないところが正直あります《現実問題、MBSに限らず大手テレビ局(ラテ兼営局含む)が、インターネット普及による影響に加えて長引く景気低迷の影響をも受けて、CMを初めとする広告収入などが落ち込む一方であることを聞きますし…》。
まぁ今のところは、佐渡裕というクラシック音楽界のカリスマ的存在の下〔勿論MBS自体が備える企画力なども寄与していることでしょうけれども…〕、合唱団員そして聴衆とも毎年各定員を充足(或いは超過)してきていますので当面は安泰と思われるところなのですが、あと2回で30回目という大きな節目を迎えることになる「1万人の第九」が、この先どういう道を辿ることになるのか、少し気になるところです。
こうした私自身が抱く勝手なる不安感が杞憂に終わればいいのですが・・・
今冬の「第28回1万人の第九」に於けるステージ展開を楽しみにしつつ、まずは約1ヶ月半先に予定されている抽選結果発表を待っていようと思います。
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