「近鉄名古屋23:15(23:05)発、津行き近鉄特急最終電車」…ある終電にこだわった動画たちを楽しむ《我流提言も?》
JR名古屋駅、そして名鉄名古屋(旧・新名古屋)駅に隣接する、そして名鉄と同じく地下に潜む、近鉄名古屋駅。
昔は「近畿日本名古屋」駅という少し長ったらしい駅名だったらしいけれども、この少し長ったらしい文字並びに思わずニヤッとしてしまいそうな私・・・
同じように、例えば「近鉄八尾」駅は「近畿日本八尾」駅、「近鉄奈良」駅は「近畿日本奈良」駅───となっていたんですね、昔。
何だかイイ感じ(ぉぃ)
それはさておき、最近『YouTube』にて見つけました、ある近鉄名古屋駅に纏わるコンテンツ群にちょっと目を奪われがちなところがあります。
といっても「近鉄名古屋」という駅自体をとりあげているものではありませんが・・・
近鉄名古屋23:15発、津行き特急
現行の近鉄列車ダイヤによる、近鉄名古屋駅に於ける特急(全車指定の近鉄特急)の最終列車です。
余談ながら、現行ダイヤの基となった、昨年(2009年)3月20日施行の近鉄ダイヤ変更(改正)の前に於いては、この津行き特急の発車時刻は「23:05」となっていたそうな。
そして、この昨年3月20日に施行された近鉄ダイヤ変更は、あの阪神なんば線(旧阪神西大阪線延伸区間…「西九条~大阪難波」間)が開業したことに伴うものであり、同時に3つの駅の駅名変更も実施されました《大阪難波・大阪上本町・川越富洲原》。
それはさておき、この近鉄名古屋駅に於ける近鉄特急の最終にこだわって制作された動画が『YouTube』に数本寄せられているのが見え、私自身も思わず惹かれてしまい、次々と視聴しちゃいました。
その”津行き近鉄特急最終列車”にこだわって制作された動画の数々を以下にて列挙してみました。
何れも、近鉄名古屋駅構内に備え付けのカラーディスプレイ式発車標に映し出された「特急 津」の行先表示などの静止画像が前半のところで映し出され、その後に実際の発車風景が収められている・・・という構成になっています。
このうち、4本目動画(近鉄名古屋 23:15 津ゆき特急)を除く動画3本は、前半に於いて、音楽をバックに近鉄名古屋駅構内などをとらえた幾枚かの静止画像(前記の「特急 津」の行先表示を含む;一部動画有り)がスライドショー式に次々と映し出されており、更に3本目にあたる『近鉄名古屋 23:05 津ゆき特急 final』というタイトルの動画では、回送列車として入線してくる車内整備済みの津行き特急の姿も動画の最初のところに盛り込まれています。
上で示した4本の動画たちの中で、私自身はというと、2本目の「winter version」という副題の付いた動画が秀逸であるように感じるところです。
クリスマスを前にした寒い時期(間違っていたらスミマセン…)をイメージさせてくれるBGMに青色基調のイルミネーションの輝く名古屋駅界隈の風景をとらえた静止画像の取り合わせの素晴らしさもさることながら、映し出された近鉄名古屋駅のエントランスが何処かのアクセサリーショップ店頭のように思えてしまいそうなアングルなどに、思わず唸ってしまいました。
何だかファンタスティックな光景〔雪が降っていたら一層引き立ちそうなところですが…〕───停まっていた22000系(と12000系?)による津行き特急最終列車とそこに駆け寄る乗客たちの姿を眺めているうち、何だか年の瀬の忙しない雰囲気というものを感じてしまうところです《勿論いい意味で》。
ちなみに3本目動画の「final」について、前記でも触れていますように近鉄と阪神とをつなぐ阪神なんば線(旧阪神西大阪線の延伸区間)の開業が迫っていたのでしょう、駅名変更の告知文や新ダイヤが記載された張り紙、そして「近鉄に乗って、神戸へ!」と大書きされた張り紙も見えました。
ところで、近鉄の現行ダイヤによる、近鉄名古屋駅に於ける特急の最終列車「23:05発津行き」についてですが、この「23:05」という時間帯に於いて、同じく津方面にレールを延ばしているJR線ではどうなっているのかといいますと・・・
JRの現行ダイヤに於いて、名古屋駅を発車して関西本線などを経由して津方面に直通する列車は、曜日に関係なく、名古屋20:30発伊勢市行き快速「みえ23号」が最終となっており、途中乗換で津に向かう場合でも、これまた曜日に関係なく、名古屋20:42発四日市行き普通列車に乗車し、終着駅・四日市にて四日市21:31始発津行き伊勢鉄道線・津行き普通列車に乗り継ぐ・・・というのが最も遅いパターンとなっています。
それだけに、近鉄の現行ダイヤに於いて23時台に近鉄名古屋駅を発車する津方面行きの2本の列車は貴重な存在ともいえるわけで、そのうちの1本が今回メインで取り上げている「2315発津行き特急」というわけです。
ちなみにもう1本はというと、この津行き特急最終列車の発車11分前(23:04)に近鉄名古屋駅を発車する津新町行き急行となっていますが、「津行き特急」も実際には津新町にて折り返す車両運用となっており、終着駅・津と津新町の間は回送列車として走ります《近鉄の津駅自体が折返し発車の出来ない構造となっているため》。
”全車座席指定の特急”であるが故、折り返し設備を備えていながら特急停車駅になっていない津新町まで営業運行出来ないあたりが、ヨソ者である私がこんな事を言うのはとても変なのですが、正直ちょっと勿体ない気持ちにさせられるところです。
大阪線・青山町駅に於いて2005年3月25日のダイヤ変更以降実施されている伊賀神戸始発大阪方面特急列車の臨時(特例)客扱いの如く、この津行き特急最終列車についても同最終列車に限って特例(というか臨時特急の扱い)で折り返し地点である津新町まで客扱い出来るようになってほしいところですし〔”「津~津新町」間のみの乗車不可”等の制約条件を付加してでも〕、そうすることで津市中心部とその周辺部に居住する人たちをカヴァー出来るのでは、と考えています。
この津行き特急最終の「津~津新町」間客扱い延長を行うことにより、同じく津新町まで運転される急行などと比べて、遅い時間まで名古屋にて滞在出来るようになりますし・・・何はともあれ、せめてでも回送扱いで走る「津~津新町」間も有効活用してほしいように思っている次第です。
それにしても、特定の最終列車にこだわって幾つもの動画を生み出してきていること自体珍しいことのように思えますし、今回取り上げました動画4本の制作者に対し、心から拍手したい気分です。
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通りすがりです。
この特急に乗って、津に行くと11分前の新町行きに乗れるんです!
なのでしないんじゃないですかね。
投稿: ゆう | 2012年3月21日 (水) 10時16分
ゆうさん、こんにちは、当ブログにようこそ。
こちらからのレスが遅くなり、申し訳ないです。
近鉄のWebサイトにてダイヤ確認しました───仰るとおり、現行ダイヤで近鉄名古屋23時15分始発の津行き特急最終に乗れば、先行する津新町行き急行最終(近鉄名古屋23時04分始発)より5分早く津駅に到着し、その津新町行き急行に乗り継ぐことが出来ます。
どうやら塩浜で急行を追い抜くダイヤ組成となっているみたいですね。
とはいえ、この津行き特急最終、特に平日に於いては勤め帰りのサラリーマンやOLが乗客の大半を占めているとみられることから、回送区間も含めて津新町まで運転されるのであれば、地元民向けのサービス向上策として、特例的に津新町まで営業運転していいのでは〔津・津新町間のみの乗車を不可とする等の条件を付けて〕、と思えるのです。
一般利用者にしてみれば、乗り換え無しに目的地まで乗っていけるほうが断然良いわけですから───何も車両運用パターンをいじるわけではありませんし《尤も乗務員の運用方に関しては一定の配慮が必要になりそうですが…》。
投稿: 南八尾電車区 | 2012年4月 7日 (土) 16時02分