100系新幹線車両、新製当時の「白＆青」塗装に塗り替え、報道公開…ＪＲ西日本。９月下旬にかけて残り２編成も

　一昨日（７月12日）の話になりますが、再来年（2012年）３月に完全引退となる100系新幹線車両───その６両編成（Ｋ編成）のうちの１本が、このほど新製デビュー当時の「白＆青」塗装への塗り替え（というか塗り戻し）を終え、ＪＲ西日本の博多総合車両所に於いて報道陣向けにお披露目となりましたね。

　とんがり鼻状の前面形状を持つ、東海道・山陽新幹線に於いては唯一の旧国鉄時代からの生き残り車両であり、現在ではＪＲ西日本管轄の山陽新幹線区間に於ける「こだま」にのみ運用されてきている100系車両。

　2002年８月以降に新製デビュー当時の塗装パターンである「白（白３号）＆青（青20号）」から500系新幹線車両の車体側面塗装パターンに準じた「グレー（淡＆濃）＋フレッシュグリーン」に順次塗り替えられていったわけでありますが、２年足らず先に控える完全引退を前にして、新製デビュー当時の塗装パターンに戻されたわけです。

　白地基調に青の二重帯・・・

　何だか、２階建て車両を挟んで16両編成で運転されていた頃を思い出させてくれますね。

　ご存じの方も多いと思いますが、初代”のぞみ”車両こと300系新幹線車両がデビューする前に東海道・山陽新幹線に於ける主役的存在であり続けていた100系新幹線車両には、16両編成中２両ないしは４両の２階建て車両が連結され、旧国鉄時代にデビューし分割民営化後にＪＲ東海所属となったＸ編成とＪＲ西日本保有のＶ編成（通称「グランドひかり」）については２階建て車両（Ｘ編成は２両、Ｖ編成は４両）のうちの１両を食堂車（１階は厨房で２階に食堂スペース）とする一方、ＪＲ東海が1987年以降に順次投入してきたＧ編成では、２両挟まれた２階建て車両の階上部分は何れもグリーン車とされ、うち１両（８号車）の１階部分はカフェテリアとされています。

　私自身はというと、この２階建て車両の食堂車に入った記憶はありませんが、カフェテリアで飲食物を買って座席で食べた記憶はあります《勿論回数的には少ないですが》。

　そのカフェテリアでは、飲食物の他、沿線の土産物とかも売られていたような・・・

　食堂車に立ち入った記憶がない一方で、同じく２階建て車両の階下に設けられたグリーン個室（１人用）には、１～２回程度、座ったことはあります。

　個室という点ではとてもありがたかったのですが、座った位置から真向かいに見える窓ガラスが高速走行中に小刻みに震えているのが見えて「大丈夫かいな」と心中ちょっと穏やかではなかったように覚えています。

　とはいえ、一人個室内で座席をリクライニングさせたりして快適に過ごせたかな・・・

　今回、新製デビュー当時の「白＆青」ストライプ塗装に塗り戻されてお披露目となった100系新幹線車両６両編成でありますが、今月下旬から再び山陽新幹線「こだま」運用に復帰することになっています。

　更に今後９月にかけては残る６両編成２本も順次「白＆青」ストライプ塗装に塗り戻されて出場し、今回お披露目となった１編成と合わせて、再来年３月の完全引退となるその日まで山陽新幹線「こだま」として走り続けることになります。

　何とか、この新製デビュー当時の姿に戻された100系を自分の目で見られるよう、頑張らなくっちゃ・・・・・・

◎ 参照記事（本文中紹介分を除く）
『昔の姿で走ります―１００系新幹線、２年後の引退控え』
『ＪＲ西：新幹線「１００系」お色直し　デビュー当時の姿に』
『１００系車両、デビュー時の姿に　ＪＲ西が報道陣に公開』
《→『あのシンデレラ・エクスプレス色が復活　新幹線１００系、最後に姿』》
『デビュー時の「白青」復活』

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