新幹線100系、新製当時の「白&青」塗装へ…2012年3月引退予定。6両編成(K編成)3本に実施《0系車両と同様か》
2年前(2008年)に新幹線車両に於ける元祖的存在ともいわれるべき0系新幹線車両が完全引退した際、その約半年前から新製デビュー当時の「白&青」2色塗装に塗り戻されて最後のお勤めを全うしていたわけですが、同様のことを、再来年(2012年)春に完全引退となる100系新幹線車両に対しても行うことになったそうですね。
既に幾つかのメディアでこの話題を取り上げているみたいですが・・・
去る7月2日付で公開されたJR西日本のニュースリリース『100系新幹線の塗装変更について』が伝えるところによると、2002年以降「グレー(淡&濃)+フレッシュグリーン」に変更している100系新幹線車両の車体塗装パターンについて、2012年春の引退時まで残留させる6両編成(K編成)3本について、順次、新製デビュー当時の塗装パターンである「オイスターホワイト(白3号)+ディープブルー(青20号)」に塗り戻すことに決定、6月頃からの検査入場時に塗装替えにも併せて着手しており、7月下旬から9月にかけて順次出場(運用入り)予定、としています。
このうちの、100系新幹線車両の新製当時に於けるベース塗装色として採用された「オイスターホワイト(生牡蠣色)」或いは「白3号」───何れも真っ白から比べて”少し暗みがかった感じの白”といった印象を抱くところですが、厳密に言うと、旧国鉄制定の「白3号」は”限りなく明るいライトグレー(或いはシルバー)”といった印象を抱きそうなのに対し、「オイスターホワイト」はクリーム色っぽい(というかベージュ色っぽい)感じがする・・・といったところでしょうか。
ウィキペディアを利用して両者の色を比較して、そう思いました。
けれども、写真画像で新製当時のままの塗装パターンを纏った100系車体を眺めている限りでは、これで真っ白より若干暗めとはちょっと思えないところが正直あります。
自宅で使っているパソコンのディスプレイが悪いのだろうか───余談ですが、私の自宅で使っているパソコンのディスプレイは未だにサムソンのCRTです(自爆)
それはさておき、現行の100系新幹線車両の車体塗装パターンについて、昨日になってやっと気づいたことなのですが〔オイ遅すぎる…〕、JR西日本所属の新幹線車両で同社管轄の山陽新幹線区間内に於いて運転区間が完結する列車に運用されている車両──100系・500系・700系7000番台(ひかりレールスター)──の車体側面塗装パターンは共通しているんですね。
その、共通している塗装パターンというのは・・・
● ベース塗装色にライトグレーを使用 ● 窓周りはダークグレー ● そのダークグレー帯の直下にもう一つ塗装帯 |
というものなのですが、3番目に挙げました”塗装帯”の部分については車種によって以下に示すとおりに塗り分けられています。
◎ 100系 … フレッシュグリーン(黄緑) ◎ 500系 … ブルー(青;※) ◎ 700系7000番台 … サニーイエロー |
※=ブルー(青)はJR西日本のコーポレート・カラー |
なお、このライトグレー基調の塗装パターンは1997年のJRグループ定例ダイヤ改正(同年3月22日施行)でデビューした500系車両が採用したものであり、約3年後の2000年3月11日に施行されたJRグループ定例ダイヤ改正でデビューした「ひかりレールスター」専用車両(700系7000番台)もこれを踏襲、更に2002年8月からは「こだま」専用とされた100系車両に対してもこの塗装パターンを踏襲する格好で新製当時からの塗装パターンからの塗り替えが実施されました。
ついでに言うならば、2008年12月を以て完全引退した”元祖新幹線車両”こと0系新幹線車両も、引退約6~8ヶ月前に新製デビュー当時の塗装パターン〔白(クリーム10号)+青(青20号)〕に戻されるまでは、100系新幹線車両と同一の塗装パターンとされていました《やはり100系新幹線車両と同様、2002年以降、同年時点での在籍車両に対し順次このライトグレー基調の塗装パターンにされていきました》。
要は、「ひかりレールスター」車両こと700系7000番台も、そして再来年3月に引退予定の100系車両も〔ついでに2008年12月限りで引退した0系車両も〕、車体側面塗装パターンに関しては、かつて「300km/hのぞみ」として鳴り物入りで登場し、今では8両編成に短縮された上「こだま」専用にされてしまった500系車両で採用された塗装パターンを手本としていたわけですね。
変な話、そのライトグレー基調のカラーリングこそが”山陽新幹線カラー”なのかも・・・
あいにく、今回発出されたJR西日本のリリースでは具体的にどの編成が新製デビュー当時の車体塗装パターンに戻すのか発表されていないため、現時点では、7月下旬以降に順次塗り替えられて出場する車両現物を目の当たりにしない限り皆目わかりませんが、久しぶりに新製デビュー当時の外観を目の当たりに出来るとあって、そのあたり楽しみにしているところです。
現在、100系については4両編成であるP編成と6両編成であるK編成がそれぞれ9編成ずつ在籍していますが、今回の塗り替え対象から外れてしまう計15編成(K編成6本とP編成9本)については、来年(2011年)3月予定の九州新幹線・鹿児島ルート全線開業に合わせてデビューするN700系”青磁”仕様車両(”さくら”車両…7000番台・8000番台)と引き替えに700系7000番台”レールスター”車両が「こだま」に転用されるのに合わせて順次廃車処分されるものとみられます。
そのため、500系や700系”レールスター”車両と同様の現行塗装を纏った100系の姿を見ることが出来るのは来年3月予定の九州新幹線・鹿児島ルート全線開業直前までと考えておいたほうがよろしいかと思います。
ここでふと思ったのですが、今回の100系新幹線車両の新製時復刻(リバイバル)塗装が施されることになっているK編成3本については、完全引退となるその時期まで、最短でも約1年半の期間が与えられていることから、2008年の0系新幹線車両完全引退に際して登場させた0系新製時リバイバル塗装車両と比べて長い期間、その復元された姿を拝むことが出来るわけですね。
出来れば私も、最後に一度だけ、その100系車両の昔の姿を拝めれば───と願うところなのですが、現実はどうも・・・
何はともあれ、まずは最初に昔の姿で出場してくる100系新幹線車両に注目していようと思います。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『100系、デビュー当時の白青塗装に』
『100系新幹線電車が登場時の塗色に』
『100系新幹線に「青白」復活 引退間近、要望に応え』
《→『100系新幹線、お別れ前に往年「青白」の勇姿で再登場』》
『「100系」一部デビュー時の色に…山陽新幹線』
《→『12年春引退の山陽新幹線「100系」、昔の色で花道』》
『引退前にデビュー当時の姿復活 100系新幹線』
『お別れの前に懐かしの姿--JR西日本、新幹線100系車両3編成にリバイバル塗装』
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