「第27回国技館5000人の第九」合唱団員(会員)募集開始…2011年開催。松尾葉子が指揮台に《当初予定から変更》
大阪「サントリー1万人の第九」の団員募集(合唱団員&オケ楽団員)も先月のうちに全て終わり、その後に開催される広島「第九ひろしま」今冬開催分(第26回)も、既に「第九」演奏に於ける公演指揮者及び4人のソリスト陣も発表されると共に「万九」と同じく先月初めから合唱団員募集を始めているところなのですが、残る東京「国技館5000人の第九コンサート」の来春開催分(第27回)に関しては、指揮者・ソリスト陣も含めて、現時点では、ネット上に於いて何の告知もされてきていません。
そして、今日になっても、「5000人の第九」公式サイト並びにこの「第九」イヴェントを主催している東京都墨田区のWebサイトを覗いてみたのですが、何れも次回開催分(第27回公演分…2011年)に係る合唱団員募集告知の類はアップされていませんでした。
そんな中、知り合いの「第九」合唱仲間からの情報提供により、「5000人の第九」第27回公演分に係る合唱団員(「国技館すみだ第九を歌う会」会員)募集が既に始まっていることが判明しました。
今も「5000人の第九」公式サイトには「合唱団員の募集は7月頃に始める予定です」と出ていますので、言ってみれば、予定通りの応募受付開始ということになるわけですね。
で、募集開始に際して公演指揮者並びに4人のソリスト陣についても、以下の通り、正式に発表されている模様です。
テーマ「平和の絆~第九と共に~」 指揮:松尾葉子 ソプラノ:佐藤しのぶ アルト:坂本朱 テノール:錦織健 バリトン:福島明也 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団 他 |
なお公演の前半(第1部)に於いては、今年の第26回公演分にて序曲部分が演奏されたベートーヴェン作曲『献堂式』の第1曲から第6曲までが演奏されることになっています《これは2012年春までに墨田区内に於いて完成が予定されている東京スカイツリーと連動しているものであり、スカイツリー完成(或いは完成間際)となる再来年開催分(第28回公演…2012年)には第7曲から第9曲までが演奏される予定となっているとの話です》。
ところで、主要な出演アーティストのうち、4人のソリスト陣については今年開催された第26回公演分〔張允聖(チャン・ユンソン)指揮〕と同一陣容になっており、これに関しては特筆すべき事項はありません。
敢えて言うならば、ソプラノ独唱を務める佐藤しのぶは第22回公演(2006年)以来6回連続(通算では7回目)の出演、アルト独唱を務める坂本朱は第25回公演(2009年)以来3回連続(通算では5回目)の出演、テノール独唱を務める錦織健は第26回公演(2010年)以来2回連続(通算では12回目)の出演、そして「5000人の第九」に於いてソリストの座に上り詰めたといわれる福島明也のバリトン独唱は第23回(2007年)以来5回連続(通算では錦織と同じく12回目)の出演・・・にそれぞれなります。
これら4人共、今や「5000人の第九」に於いてはお馴染みの存在として定着してきているような感を抱くところです。
で、問題は公演指揮者。
正直に白状すると、実は当ブログに去る3月9日付で掲載した記事の中で、次回公演分では第25回公演に於いて初めて指揮台に立ったドイツ人女性指揮者、ケルスティン・ベーンケ(Kerstin Behnke)が2度目の指揮台に立つ・・・という旨のことを書いていました《それもかなり大々的に…》。
これは、何も口から出任せで書いたのではなく、第26回公演分に合唱参加していた知り合いの「第九」合唱仲間が現地で入手したという、ベルリンに於ける「第九」演奏会合唱参加者募集パンフレットの中に掲載されたベーンケ自身のプロフィール文を基に書いたものです。
ところが今回、電子メールにて情報提供してくれた来年開催の第27回公演分の公演指揮者を見ると「松尾葉子」の名前が見えていました。
一瞬、私の頭の中は真っ白に───恥ずかしい限りですし、誠に申し訳ないです。
恐らく、ベーンケ自身の都合または主催者側の都合の何れかによるものと思われますが、何れにせよ、ベルリンに於ける「第九」演奏会募集パンフレットに記載されていることとは異なる決定が下されたことになるわけです。
あ、何も指揮者・松尾葉子のことを悪く言っているのでは決してありませんから・・・
で、松尾のことになりますが、名古屋市出身の女性指揮者で、指揮を渡辺暁雄、小林研一郎、ピエール・デルヴォーに師事、現在はセントラル愛知交響楽団首席客演指揮者などを務めています。
松尾はまた、1982年に開催された第32回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たしているわけでありますが、これは日本人としては小澤征爾に次いで2人目、そして女性指揮者としては史上初となっています。
余談になりますが、松尾がブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した1982年当時、「1万人の第九」の現在の公演指揮者(総監督&指揮)・佐渡裕は京都市立芸術大学音楽学部の学生だったわけでありますが、その佐渡も、松尾の優勝から7年経った1989年に同じくブザンソンにて開催された第39回指揮者コンクールで優勝しています。
なお、松尾自身が「5000人の第九」の指揮台に立つのは初めてのことになるわけでありますが、女性指揮者としては第25回公演で指揮台に立ったベーンケ以来2人目、そして日本人女性指揮者としては初めてのこととなります。
今年開催された第26回公演分に合唱参加された方々には順次主催者(国技館すみだ第九を歌う会)からDMが送られてきていることと思いますが、それ以外の方々で来年開催分の「5000人の第九」に関心をお持ちでしたら、一度メールなどにより資料一式(募集パンフレットなど)を取り寄せる必要があるかと思います。
このうちメールでの資料取り寄せ(問い合わせ)については、「5000人の第九」Webサイト内に設けられている「メール」ページに進み、そこに見える「ご意見 ご感想」リンクをクリックすることで、現在お使いのメールクライアントの新規送信フォームが立ち上がるかと思いますので、初期状態で「ご意見」と表示される件名(見出し)のところを書き換える等して問い合わせ文面を作成し、送信してみて下さい《このあたりのことについては『【東京「5000人の第九」】公式サイト(5000dai9.com)上から問合せ、資料請求等される方へ《+Webメールのこと》』という記事にて書いてありますので〔当該記事に掲載の見本画像は現行のものと異なっていますが…〕、ご参照頂ければ幸いです》。
またメール以外の手段で資料取り寄せされる場合にはこちらのリンクをクリックすることで今年開催の第26回公演分に係る募集チラシの裏面が表示されますので、その下半分右側に見える「国技館すみだ第九を歌う会」問い合わせ先電話番号などをご参照下さい。
尾張名古屋が生んだ女性指揮者が首都圏にて5000人規模の一般公募合唱団相手にどのような仕上げ方をするのか、興味深いところです。
P.S.(100714追記)
本文中に於いて肝心なことを書き忘れていました(恥)───公演期日についてです。
右サイドバー上に表記している「5000人の第九」のところには既に公演期日を表示させているのですが、来年開催分となる「第27回国技館5000人の第九コンサート」の公演期日は「2011年2月27日(日)」と発表されている模様です。
そして開演時刻についてですが、現時点では情報として入ってきていないものの、例年通りならば「13時開場→14時開演」にて開催されることになるでしょう。
どうもスミマセン!
<(_ _)> ありがとうございます。応援よろしくお願いします <(_ _)>
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【関連記事〔「第27回5000人の第九」(2011年開催)関連〕】
「ケルスティン・ベーンケ、2度目の指揮台へ…東京「5000人の第九」第27回公演(2011年)で《+ベルリン「第九」情報》」
【関連記事(「第26回5000人の第九」以前分関連)】
「東京「国技館5000人の第九」2010年(第26回)開催分の関連リンク集・・・2011年(第27回)開催分リンク集を兼ねる」
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