「さくら」用N700系”青磁”仕様車両、日車で第S3編成落成…JR西日本保有「7000番台」。第S4編成は試運転実施中
7月に入ったばかりの、九州は熊本の港に姿を現したN700系の独特の顔・・・
来年(2011年)3月に予定されている九州新幹線・鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)全線開業に合わせて新たに設定される山陽・九州両新幹線直通列車「さくら」のために設計された、N700系”青磁”仕様量産車両のJR九州保有分「8000番台」車両の最初の編成”第R1編成”の8両です。
7月1日に熊本港に陸揚げされた後、2日、3日と、何れも未明のうちに1日4両ずつ、熊本港から約18km離れたところに所在する熊本総合車両基地(熊本市富合町田尻)に向けて陸送されていきました。
その模様は地元メディアを中心に報道され、更に沿道に詰めかけた地元民を中心とした百人単位のギャラリーが、このN700系”さくら”車両の陸送シーンに立ち会っていました。
地元にしてみれば、まさしく歴史的出来事だったといえるでしょう。
さて、このようにしてN700系”青磁”仕様量産車両のJR九州保有分「8000番台」の最初の編成が熊本総合車両基地に無事搬入されたわけでありますが、その一方で、3月終わりから4月初めにかけて川崎重工業兵庫工場に於いて量産車両第1号(第S2編成)を落成させて海路博多に向けて出荷、そして博多港に着岸・陸揚げされて博多総合車両所に陸送・搬入されたJR西日本保有分「7000番台」についてはその後どうなっているのか、ネット上を見て回りました。
すると・・・
7月1日に熊本港に到着したJR九州保有分「8000番台」の量産車両第1号が、その前に下松に所在する日立製作所笠戸事業所に於いて落成されて船積みを開始した日(6月27日)の10日前にあたる去る6月17日、JR西日本保有分「7000番台」量産車両第2号にあたる第S3編成が落成となり、出荷を始めていたことがわかりました。
そして、その第S3編成の製造元を見て驚きました。
なんと、私自身このN700系”さくら”車両に関して、正直、一番製造される可能性を低く見ていた、現在JR東海の連結子会社と化してしまっている日本車輌製造(豊川工場)だったのです《→『♫さくら~の 車両~を 見~るたびにぃ~ byコブクロ?』》。
九州の地から遠く離れている上、親会社であるJR東海自身が九州新幹線から山陽新幹線を経て東海道新幹線区間への乗り入れを全面否定するなど、必ずしも好意的に見ていないふしが感じられるところですし・・・
ここで”好意的に見ていない”と書いてしまいましたが、それはJR東海自身が管轄する東海道新幹線区間への「16両編成かつ1323席」を満たさない新幹線列車の乗り入れの拒絶と、九州新幹線区間に於けるダイヤ遅延の影響を山陽新幹線を通じて東海道新幹線区間にまで持ち込ませまい・・・といった主に輸送システム面に於いていわれていたような気がします。
でも、そのこととビジネス面のこととは話は別でしたね・・・まぁ今更言うほどのことではないけれども。
ビジネス面のことといえば、今朝方になって初めて知ったことですが、そのJR東海が九州キャンペーンを展開していたんですね。
「九州行くなら、新幹線。」と銘打つ形で《まぁ観光キャンペーンの名称にしてはごくありふれたフレーズ(というか単なる宣伝文句!?)になっていますが…》。
JR東海が展開してきている観光キャンペーンといえば「そうだ 京都、行こう。」あたりがよく知られているところなのですが〔最近では「うまし うるわし 奈良」とか「参りましょう。伊勢志摩」などもありますが…〕、まさか九州キャンペーン(勿論新幹線利用で)も打っているとは・・・
となれば、来年3月の九州新幹線・鹿児島ルート全線開業以降、東海道新幹線区間に乗り入れる列車と九州新幹線区間に乗り入れる列車との相互接続(というか乗り継ぎ…新大阪或いは博多にて)について、列車ダイヤなどの面に於いて、十分配慮してくれるものと期待してしまうところなのですが───来年(2011年)のJRグループ定例ダイヤ改正後に於ける新幹線ダイヤに注目していましょう。
話が脱線してしまいましたが、今回のN700系”さくら”車両に関して、来年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業までにJR西日本では量産先行車編成を含む19編成を用意することになっていて、その全線開業に間に合わせるべく、N700系通常仕様車両(白色車体・16両編成)の製造元の一つである日車にも発注した、ということになるのでしょう。
これは以前に当ブログで喋ったことなのですが、近畿車輛にもN700系”さくら”車両の発注が入ったとの情報も入ってきており、前記の日立の他、同じくN700系通常仕様車両の製造元の一つである川崎重工業に於いてもJR西日本保有分量産車両編成第1号を3月末頃に送り出していることから、もし近車に於いても”さくら”車両の製造が確認されれば、N700系通常仕様車両の製造元として確認されている4社(日車、近車、川重、日立の4社)の全てに於いて”さくら”車両の製造が確認できたということになり、変な言い方になりますが、”コンプリート”達成ということになります。
で、日車に於いて製造されていたN700系”さくら”車両(7000番台)の第S3編成について、6月17日から23日にかけて、2両ずつ、製造場所となっていた日車豊川工場からトレーラーに乗せられて搬出されて豊橋港(三河港)に向かった模様《→『九州新幹線N700系S3編成・さくら搬出』・『新幹線さくら号 出陣!』》。
更に、去る6月17日に実施されたとされる7・8号車の陸送のうち、新大阪方先頭車両となる8号車の陸送については船積み地点となる豊橋港(三河港)に向かう途中のところまでが映像収録され、『YouTube』にアップされているのが見えました《以下に列挙の動画3本;日車工場前から豊橋港(三河港)方向に沿って並べてみました》。
調べてみて初めてわかったことなのですが、現在、日車に於ける新幹線車両の新車落成時(日車に限ったことでは無いだろうが…)には全てトレーラーによる陸送により受取(搬入)地点など運ばれるとのことで、その陸送ルートに関して、日車豊川工場のほぼ真ん前から伸びる愛知県道400号線(豊橋豊川線)を道なりにそのまま進んでいけば国道23号線との合流点にもなっている守下交差点に到達できる格好になっていて〔瀬上交差点まで県道400号線、「瀬上~とよはし北交差点」間は県道387号線、「とよはし北~守下交差点」間は県道496号線〕、このあたり恵まれているような印象を抱くところです《戦前のうちに整備されたとの話を聞きますし》。
だが守下交差点から先はスンナリとは行かないみたいで───今回のN700系”さくら”車両みたいにJR東海以外のJR旅客会社が発注したものに関しては、同交差点で右折をし、船積み地点となる豊橋港(三河港)まで陸送されるとの話ですが、地図(上で示している『MapFan』地図)と動画で確認する限り、これはあくまで当方の推測になりますが〔上の『MapFan』地図にて推測ルートを赤矢印にて記載〕、右折して国道23号線に乗って新栄交差点まで向かい、そこで左折して愛知県道502号線(豊橋環状線)に入り南下して往完町交差点まで、その往完町交差点で更に右折して同県道393号線(豊橋港線)に入って牟呂町・牟呂町市場両交差点を通過して豊橋港(三河港)へ───という道順になっている模様です。
で、去る6月23日に1号車(鹿児島中央方先頭車両)の日車豊川工場からの搬出が終わっていることを考えると、N700系7000番台車両第S3編成・・・7月最初の日曜日を迎えた今頃はとっくに博多港に到着そして陸揚げされているのだろうか、いやそこから既に博多総合車両所に運ばれているのだろうか───このあたりは情報が無いため想像の域を出ないところなのですが、時期的なことを考えると、既に博多入りしている可能性は高いと考えます。
余談になりますが、日車豊川工場に於いて、日車の親会社(筆頭株主)であるJR東海が保有することになる新幹線車両(N700系通常仕様車両Z編成群とか)を落成させた場合、JR東海浜松工場を受取(納入)場所としている模様ですので、この場合は守下交差点まで陸送されたあと左折し、浜名湖バイパス(国道1号線)などを経由して浜松工場まで運ばれることになっています《具体的な輸送経路については『新幹線N700系 酷道を行く』が詳しいです(但し「2008年春~夏」時点のルートで示されているため、現在の陸送ルートと異なっている可能性があります)》。
この日車豊川工場からJR東海浜松工場までの陸送距離は46.5km〔→『新しい電車はどうやってその路線にたどり着くのですか?』〕───この距離は、大阪からだと神戸、須磨を越えて垂水あたりまでの営業キロに、名古屋からだと岡崎を越えて幸田の1km手前ぐらいまでの営業キロに、それぞれ相当するものであり、「豊橋~浜松」間(36.5km)より長いです《距離の算出は『Yahoo!路線情報(Yahoo!地図)』を利用》。
それにしても、浜松工場までの陸送劇、何ともデカいスケールですね。
それはさておき、N700系”さくら”車両のJR西日本保有分「7000番台」については、日車に於いて落成された第S3編成に続き、第S4編成についても、落成されて山陽新幹線区間に於ける試運転に入っているとの情報が入ってきています。
こちらについては、「2ちゃんねる」筋などから入ってくる情報によると、6月に入ってからぐらいに川崎重工業兵庫工場に於いて落成となり、船積みされて6月4日頃に博多港に着岸、翌日(6月5日)未明に1~4号車の4両がJR西日本管轄の博多総合車両所に向けて陸送された模様《残る5~8号車の4両も当該日前後に同じく陸送されたものと思われるが、そのあたりの情報は無し》。
『YouTube』にも博多港から陸送されるところをとらえた動画がアップされているのが見えました。
先頭車両の連結面(妻面)のところがカメラのフラッシュに一瞬照らされる場面があり、その照らされている場面をよく見たところ、製造年月・箇所のところが「22-06 川崎重工」となっているように微かに見えていました《間違えている可能性有りですが…》。
そして、こちらN700系7000番台の第S4編成については既に山陽新幹線区間に於ける試運転に入っており、去る6月27日の午前中に新山口駅を通過したところをスクープしたというレポートもネット上に挙がってきています《→『鉄道スクープ!2010年6月27日さくらS4編成』・『おまけでさくら!』》。
前記のN700系7000番台量産車両第S3編成といい、こちらの同第S4編成といい、編成番号順と落成順とが一致しないところがあるものの、来年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に向けて着々と準備が進捗していることを印象づけられるところです。
九州新幹線・鹿児島ルートの建設工事区間(博多~新八代)に於ける工事は既に大詰めの段階にありますので、今後は「さくら」向けN700系”青磁”仕様車両の落成・搬送、そして試運転開始の具体的タイミングのほうに焦点が移りそうな感じですね。
来年3月の全線開業を楽しみにしつつ、引き続き眺めていようと思います。
P.S.
「さくら」向けN700系”青磁”仕様車両のJR西日本保有分(7000番台)に関し、「2ちゃんねる」筋を通じて入ってきている情報によると、第S4編成以降、第S6編成までについては川重にて製造されるとの話で、うち第S5編成については現在川重の工場内で製造中との情報も入ってきています。
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